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独逸帝国の決断
ドーバーを渡る対空戦車
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戦車というものは金属のカタマリであり、水に浮かない。 水に浮かべるためには、フロートなどの浮き輪をつけないと沈んでしまう。 しかし、浮き輪は不恰好であり、速度も遅くなる。 まあ、実用的ではない。 しかし、独逸帝国は、海軍がショボカッタ。 Uボートしか海の兵器で誇れるものはなかった。 そこで、総帥は考えた。 ドーバー海峡は幅が短い。 我が、V型戦車で渡れないか。 そしてV型対空戦車を加えれば英国の戦闘機を防げるのではないかと。 グルップ重工業が名乗りをあげた。 V型戦車の水上走行型の製作だ。 このラノベ戦記は独逸帝国の軍事技術VS日本国軍事技術の戦いの色が濃くなった。 現実の先の大戦(第二次世界大戦)は物量の戦いであった。 しかし、このラノベの世界は、まだ世界大戦は始まっていないのだ。 なぜなら、日本軍がシナへは進攻していないし、半島も併合していないのだ。 ラノベの日本国は半島併合などの日本史の最大の失敗を回避できたのだ。 彼らと関わると、現在の日本のように朝鮮人にたかられるのだ。無限におねだりする朝鮮人である。 それを回避するためには米国がシナやソ連と直接対峙することしかないのだ。 それで、満州国を建国して、それを米国の傀儡国家にする画策を山田総理は考えたのだ。 まさに苦肉の策であった。 今上陛下と山田総理が反対勢力(国粋主義者らだ。)を押し切り、ソ連の歯止めとして(満州国では、まだ足りない)ユダヤ共和国を建国させて、日本は米国に満州を割譲して、米国の信用を取り付けた。 植民地が少ない米国としては、満州国は喉から手が出るほど欲しかったのだ。 さらに、満州国の宗主国となった米国がシナの独裁政権に危機感を抱いて、日本と軍事同盟を締結することが出来た。 独裁国家の脅威に米国を噛ませたのだ。 よって、米国VS日本国は無いのだ。 世界最大の物量国と同盟を結ぶことで、物量の戦争は影をひそめたのだ。 物量の戦争では日本に勝ち目はないのだ。 それをはやくから理解している、我らがアベ イヤ山田総理なのだ。 それで、互いの軍事技術の戦いになっていったのだ。 例として、Uボートとイ号潜水艦の戦いや、戦車同士(V型対トヨス戦車)の戦いとなっている。 空では、日本軍の戦闘機が圧倒的であるから、独逸帝国も開発は進めているが、まだジェットは無理であった。 互いに大きな戦いはヤメて、地域紛争の形ではあるが、軍事技術の勝利が、今後の世界の趨勢を決めるといってもいいのである。 そのことをゲッペルン総帥は、理解していた。 数の戦いでは、互いに潰しあいである。 それならソ連やシナにやらせたほうが独逸帝国は影響がないし、国民も富むのだ。 軍事兵器の商売で、独逸帝国は大きな利益を得ていたのだ。 やっと、V型戦車や対空戦車が日本を脅かす、存在となってきた。 この期を逃す総帥ではない。 V型水上戦車の完成度の出来しだいで、ドーバー越えを画策したのだ。 ・・・・ ここは、グルップの研究所だ。 「オイ、帝国兵器工廠からの指令は、なんとか出来そうか。」 「無理ですよ、重い戦車を浮かべてドーバー越えは、潜水戦車も無理です。」 「まあ、水密などが不完全では無理だし、潜水戦車では海の底が平坦ならいいが、海の底は平坦ではないからな。」 「そうなんだ、海底は山や谷がある、それに酸素やエンジンの換わりに動かすモーターの蓄電池がもたない。」 「短い距離ならいいが、さすがにドーバーなら50キロ近く潜っていくのだからな。」 「これは、参考意見だが、日本軍が南の島で使ってる戦車の写真がスパイから送られてきたが。」 ここで、研究員は写真を見せる。 それは、トヨスの亜細亜型にフロートを前後につけて舟様の形であった。 「まあ、そのヤリ方が無難ではあるが。」 「それに、こいつは陸にあがるとフロートをはずして運用できるらしいぞ。」 「そうか、ドーバーを越えればフロートなぞいらんわ。」 「よし、これで、行こう。」 「これなら、現在のV型が使える、それに大量生産もOKだ。」 兵器工廠から、最低500両の生産を示されて、途方にくれていたが、光明が見えてきた研究員らであった。 (日本のパクリかよ!) フロートは独逸帝国グルップ重工業が軽いアルミで生産することとなる。 試験はどうか気になるが、それは・・・・・・・
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