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Uボート発見されるか?
Uボート追っかけられる。
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「うむ、いい写真が撮れた。」 Uボート艦長はイイ仕事をしたと自負していた。 シャッターチャンスをつかむのは大変なのだ。 言うはやさしいが、やって見れば難しいのだ。 疲労がたまって、はやくキール軍港に帰りたい。 「よし、偵察は十分だ、帰到する。」 「艦長、大変です、駆逐艦に囲まれています。」 「なに、気がついてないのじゃないか。」 副官が「先ほどから具申していましたが。」 しまった、空母撮影に夢中で気がつかなかった。 しかし、そんなことは部下には言えない。 だが、乗っているのは、最新型Uボートだ、深度400までOKなのだ。 「わかっている、急速潜航、シュノーケル収納、ベント開け。」 「了解、急速潜航、深度400ベント開きます。」 Uボートは25ノットで潜航していく。 ソ連から手に入れたチタン合金は伊達ではないのだ。 安心して潜航できるのだ。 以前は、突然の漏水に冷や汗をかいたものだ。 新型Uボートは漏水なぞ全くないのだ。 海の上では、米軍の駆逐艦からUボート潜航の連絡だ。 空母艦長はすぐに、「ヘリでUボートの上から新兵器のコバンザメB型を投擲しろ。」 「了解です、ヘリでコバンザメB型をUボートにくっつけます。」 空母の副官が命令する。 ヘリは日本の大日本航空機からの技術指導で米軍用に新型空母から配備されたのだ。 米軍向けと聞いて、理解のはやい読者は感づいたと思う。 米軍向けの武器はジャジャ馬が多い。 どうしても日本人から見ると、米国はカウボーイやガンマンの国なのだ。 それで、繊細な日本の武器(零戦など)は、大振りなガンマンらしい頑丈でカラミティな武器(グラマンF6F)になるのだ。 ヘリのローターは2基ついている。 前後にタンデムについているのだ。 それで、クルマなら4台、トヨス戦車マークⅡ(旧型)なら1台運べるのだ。 人員は最大32人を運べる。 新型米空母がでかいから運用できるヘリだ。 それにコバンザメB型は日本から技術指導を受けて作られた対潜水艦兵器だ。 特にB型は深海の水圧にも耐える。 日本のコバンザメは情報収集のみだが。 米国版は音声収集のみのやさしい日本版ではなく、逆に音声を潜水艦に伝えることも出来るすぐれものだ。 つまり、降伏勧告までOKなのだ。 米軍は常に敵に降伏勧告する慣例がある。 つまりフェアプレイ精神である。 ガンマンの勝負では、背中を撃つことはご法度であるのだ。 正々堂々でないと勝負はおもしろくないからだ。 戦争にルールなどないが、最低限のルールはハーグ陸戦条約(当時の清国も加入)で決められていた。 それに新型Uボートを出来るなら拿捕したい米軍だ。 理由はいくらでも造れる。 戦時ではないから、理由もなく様子をうかがっていたから理由を聞いたのだ、とでも言えばいいからだ。 外交は軍事力が強いモン勝ちでもあるのだ。 さあ、ヘリが飛び立つ。 ヘリの磁気探知装置はUボートを取らえるべく動き出した。 Uボートは25ノットで400メートルを目指していた。 400メートルあれば、まず大丈夫である、とUボート艦長は考えていた。 それまでの潜水艦は最大でも300潜ればいいほうである。 他のフネなぞ400なぞ、無理、絶対にわがUボートのみだ。 Uボート艦長は絶対の自信があった。 米軍ヘリはホバリングしてUボートを磁気探知装置で捜す。 探索用の検知器を海中に沈めて捜すから、結構精度は高いのだ。 だいたい、の位置が定めるとコバンザメB型が海中に向かって放たれた。 コバンザメB型はUボートめがけて、海中を進んでいく。 ほどなく、Uボートのチタン外壁にコバンザメの吸盤がピタリと吸い付いた。 さて、米軍はコバンザメB型で、どう新型Uボートを料理するのか・・・・・・
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