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新型UボートVSアマテラス改
とうとう、独逸帝国が出てきた!
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独逸帝国キール潜水艦桟橋に新型Uボートが1隻、暗闇の中で出撃した。 見送りは海軍大臣と海軍幹部数人だ。 極秘任務だからだ。 新型が完成したが、あれから改良を加えてカンペキだ。 艦長から水兵まで独逸帝国海軍から選ばれたエリート達だ。 極秘任務、それはドーバーに居座る米空母と日本空母の出しゃばり連中に鉄槌を下すためだ。 聞えはすごいが、まあ偵察だ。 独逸帝国としてドーバーを渡れるかの偵察任務だ。 そのため、特に潜航時間が長くできるよう、改良を加えたのだ。 蓄電池とシュノーケル(筒を海面に少しだして空気を入れる装置)を改良して、なんと連続潜航3日を実現したのだ。 シュノーケルで空気を入れて、デーゼルエンジンを廻し蓄電池に充電する。 排気ガスは海中に放出して目立たない。 その程度なら以前と変わらないではないか、イヤ以前と同じと思う無かれ。 それぞれの性能や耐久性が上がったのだ。 眼には見えないが、このことは大きいのだ。 独逸職人も技術はすばらしいのだ。 これまで、騙し騙し使っていたシュノーケルや蓄電池が改良されて実用できるようになった。 とくにシュノーケルだ。 それまで、波がかぶると空気が遮断されて低酸素状態になっていた。 それで、波を研究したのだ。 波にはリズムがある。 それを解析してシュノーケルの動きを同調させて、空気が波で遮断されないように改良を加えたのだ。 それで、海面に追従するから駆逐艦から発見されにくくなったウレシイオマケもついたのだ。 まさに、Uボートの決定版と言ってもいい仕上がりになった。 しかし、モーターの音などは日本のイ号には、まだ及ばないのだ。 スクリューを研究して、日本のイ号と同型のスクリューを削りだしたが、音が違うのだ。 なんで、日本は音がでなくて、当方は音が出るのか。 この秘密は日本の光ケーブルによる、高速演算機の計算で出したスクリューの曲面カーブである。 高速演算機は日本の超極秘技術なのだ。 イマドコ衛星も高速演算機あっての衛星なのだ。 たとえ、軍事同盟国でも、おいそれとは教えられないのだ。 独逸帝国技術陣でも出来ないことはあるのだ。 ドーバーに展開している米国と日本の空母の偵察にUボートは総帥の期待を込めて出撃したのだ。 2隻の空母は交代でドーバー海峡に展開していた。 ドーバー海峡は幅が34キロと狭い。 英国とフランスの間にある。 フランスではカレー海峡というらしい。 フランスが現在、独逸帝国傀儡政権であり、独逸帝国のドーバー攻略準備は進んでいた。 ロンドンは、もう眼と鼻の差だ。 空母2隻が居なければ、もう攻略していた独逸帝国である。 新型Uボートは静かに空母に接近する。 Uボート艦長が潜望鏡で見る。 「あれは、アマテラスか、船首の幼女がセーラーを着ている。」 日本空母のマスコットイラストは世界で知らぬ者はいないのだ。 日本の野郎は本当にロリでエロで、女好きだなと思う艦長だ。 ・・・・ こちらは、アマテラス改の空母艦隊、駆逐艦 ムラサメだ。 ソナー員から艦長あてに「近くで、様子をうかがっている潜水艦がいますが。」 と速報だ。 「位置は・・・・・です。」 「了解した。」 副官が「追い返しますか。」 「まて、せっかくの客人だ、ご招待してやろうじゃないか。」 ソナー員から「スクリュー音は新しいもので、機関音も新しいですから新型と思われますが。」 「一応、アマテラス改には知らせてくれ。」 「すでに、知っています。」 どうやらアマテラス改からヘリが出るようだが。 艦長は「おそらく新型と思われるUボートの性能など確認したい、今しばらく様子見で。」 とアマテラス改に意見具申した。 アマテラス改のCIC(中央指揮所)からOKのサインだ。 ムラサメの艦長は「コバンザメを試したいが。」 副官、「コバンザメOKです。」 「うむ、コバンザメ放出。」 コバンザメとは、言葉どうりの物で、情報収集装置だ。 駆逐艦ムラサメの艦尾から無線操縦(ラジコン)の飛行機が(大きさ2メートルくらい)放出される。(なんと水兵が手で持って水平になげるのだ。) そして潜水艦の位置の海の上で小型の魚雷モドキを落とす。 モドキであり、爆発もしない、大きさは50センチくらいだ。 頑丈な堅質樹脂で深海にも耐える。 海中で一度動く方向を決めると、コバンザメは静かに進んでいった。 行き先は、とうぜん独逸帝国新型Uボートの腹の下だ。
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