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UボートVSガトー級
これが、独逸帝国海軍の根性だ。
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Uボートが独逸帝国キール軍港潜水艦桟橋から出港した。 目的は軍機であるから極秘である。 (著者も知らないのだ。) フランス沖は通り過ぎた。 大西洋の大海に船出だ。 まあ、700トンくらいだから波に翻弄される。 ん、ん、彼方に船だ。 「艦長、補給船が見えました。」 「うむ、時間どうりだな、接舷しろ。」 補給船からクレーンアームが伸びる。 同時に水兵が、舫綱を投げる。 「速度に注意しろ。」 「燃料コックにつないだ。」 「燃料を送る。」 どうやら、Uボートは航続距離が短いので、途中の給油訓練のようだ。 同時に補給船から食糧もロープを伝わり送られてくる。 補給船は軍艦ではない。 一見、民間の商船だ。 国旗も独逸帝国のみだ。 Uボートは軍艦旗も掲げている。 さすが、独逸帝国の水兵だ。 動きはきびきびしている。 船どうしの海上でのやり取りは防備が無力になる。 今は戦時ではないから雰囲気はのどかに見える。 しかし、この訓練は、しかるべき大戦にむけての訓練に違いない。 その訓練を海中から観察している潜水艦がいた。 米国のガトー級潜水艦だ。 大戦中のガトー級ではない。 これは歴史、妄想戦記だ。 名はガトー級だが、軍事同盟国である、日本の技術を(イ号潜水艦)取り入れた艦である。 だた、まるっとイ号ではない。 ハヤブサの輸出仕様ファルコンと同じく、イ号輸出仕様のガトー級である。 日本のオタク技術者が米軍向けに魔改造をほどこした潜水艦である。 ある意味、イ号よりスペックはすごい。 ここで、読者だけに軍事機密である、イ号魔改造のガトー級を公開しよう。 これは、今回のみの特典であるのだ。 全長130メートル 排水量1200トン、速度 海上15ノット 海中22ノット、 限界深度320メートル 圧壊深度370メートル、 魚雷発射菅 前4門 後2門 、 探査レーダー及びアクテブとパッシブソナー装備、 航続距離 地球半周可能、 海水から真水製造機あり、 新型バッテリー(イ号と同じもの)、 ステルスモーター推進2重反転スクリュー、の独逸帝国海軍がお漏らしするほどのスペックだ。 艦のガランドウの形は米国のデトロイトで造って、内装を米国トヨス自動車が、機関は米国ホンヤが製造した、内部の電子機器は日本電子製造が米国で組み込んだ。 名前だけ米国製の潜水艦である。 米軍には、特にトヨス自動車製の潜水艦内装が好評である。 艦内は防炎布で造られたソファーやベットがあり。 とうぜん、コーヒーメーカーもエスプレッソが飲めるヤツだ。 さらに船外に音が漏れない防音壁が装備されている。 ジャズ演奏程度なら音は全く漏れない。 建造費はイ号の3倍だ。 うらやましい、日本海軍であった。 米軍は、潜水艦はガトー級(日本の魔改造イ号)のみで大量生産したのだ。 米国トヨスは軍事産業が本家の自動車製造より売り上げが多いのだ。 これは、日本海軍にも秘密だが、トヨスT34装甲で船体が作られているウワサがあるのだ。 限界深度は600越えか! 日本のイ号も同様のウワサがあるのだ。あくまでウワサであるから・・・・・話が戻る。 独逸帝国Uボート艦長が 「補給がすんだら、潜航するぞ。」 「了解です。」 「おい、艫綱(ともづな)ハズセ、潜航ヨイウ。」 潜航時の警報ブザーが鳴る。 補給船から離れて潜航を始めたUボートだ。 それを、潜望鏡で観ていた米軍ガトー級艦長、「ヨシ、静かに後をつけるぞ。」潜望鏡から眼を離す。 副官が「了解です、潜望鏡収め、深度50だ。」 「ヨーソロ。」 大西洋で、独逸帝国と米国の追跡劇が始まった。
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