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VTOL発進!
ステルスの新型だ。
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アマテラス改は大西洋をフランスに近づく。 表向きはフランス表敬訪問だからだ。 しかし独逸帝国にも近い海だ。 空母アマテラス改の搭載機、新型VTOLは航続距離が伸びた、ステルス性能が以前よりあがった。 しかし、速度は補助ロケットをつかっても限界に近かったから以前の型と変わらない。 また、プロペラの覆い、つまり大きな丸い枠だ。 を改良してペラの回転音を以前より小さくした。 エンジンはその直径が小さくなり、長さが短くなった。 全体にこじんまりとしたのだ。 ステルス性はその形が占める割合が多いのだ。 前方投影面積が小さいほどステルス性が上がりやすい。 以前は鳥のカラスほどの大きさの電波反射波が昆虫並みとなる。 まあカブト虫くらいだ。 これで完全にビートルだ、と通称がビートルになってしまった。 今回の作戦用に真っ黒に塗装されたビートルが飛行甲板に出てきた。 エンジンをスターターで駆ける。 シュ、シュ、シュ、シューとペラが回転する。 ふたりの操縦者も黒の服だ。 そこに赤黒い迷彩服のレンジャーが五人乗り込む。 信号が赤から青に替わる。 ブーンとうなりながらビートルは飛行甲板から暗黒の海に飛び出した。 アマテラス改のCIC(Combat Information Center 戦闘指揮所)で時計が動き出した。 今回の作戦から新メンバーが加わった。 5人のメイド士官がサポート席に配置している。 アマテラス改の以前の空母アマテラスのころのメイド士官5人はサポートオペレーターとして全員が配属が替わった。 レンジャーのサポートをするオペレーターはナオンの方がいいのだ。 がざつな野郎の声では、ゲンキやヤル気がでないのだ。 米国もそうだがオペはナオンが基本なのだ。 それにナオンはイザというとき、とてもオトコでは思いつかない冷静な判断や指令ができるのだ。 基本、現実に生きるのがオンナで、思い出に生きるのが野郎なのだ。 オペレーターはレンジャーと、無線でつながっている。 ビートル機内でレンジャーはオペと互いに装備点検に余念がない。 サポート装置のバッテリーの状態から暗視メガネから心拍数から血圧まで、オペに管理されるのだ。 看護の資格から、医療知識から心理学まで叩き込まれたメイド士官のオペレーターだ。 レンジャーのひとりである、黒田に「本日はよろしく、オペの可憐です。」 「可憐、よろしく黒田です。」 「え、え、まあ、いつもの調子でいきましよう。」 とオペはレンジヤーに心を平静に保つ会話で話を進める。 基本、声だけのサポートである。 可憐はメイド名だ。 真名(本名)は秘密なのだ。 可憐の隣はメイド名が蘭子だ。 それぞれアニメ名がついている。 オペの席のコントロールパネルには画面がある。 レンジャーの胸あたりにカメラがあり、リアルタイムでレンジャーと同じ場面が観れるのだ。 当然、カラーだ。 まだ一般には公開されていない超小型カラー光電管がカメラには使われているのだ。 画面にはレンジャーの黒田の正面に座っているレンジャーが観える。 ビートルの機内は真っ暗だが、高感度光電管で、少しの光でも光を増感して画像が映せるのだ。 暗闇では緑の濃い色で観えるが。 点検をなんども確認するオペとレンジャーだ。 海岸線は近い。
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