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亜細亜諸国海軍
シナ対亜細亜諸国
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こちらは、亜細亜諸国のインドネシア駆逐艦だ。 艦長が「潜水艦をロストするな。」 とソナー員を励ます。 なんせ、実際に潜水艦を使っての訓練は初めてのソナー員だ。 もう玉の汗だ。 しかし、レシーバーをはずすわけにはいかない。 いままで、軍艦とは名ばかりの艦船しかなかったインドネシアに初めての本格的な駆逐艦だ。 とても自国では造船も無理だ。 けっして安い買い物ではない。 現に、国は駆逐艦も買えなかった。 しかしシナが海洋進出してきた。 インドネシアはボートのような警備艇だ。 軍艦に乗船しているシナの水兵が、ガハハハと笑う。 悔しいが、なんともできなかった。 しかし日本の総理が、退役して古いやつだが、使って欲しいといってきた。 日本の、古いやつ で失礼だがと言って。 いいや とんでもない代物だ。 最高40ノットで、高性能ソナーや40ミリ対空砲など完備だ。 ヘリまでは、搭載されていないだけのスゴイやつだ。 それが2隻だ。 他のフィリピンやマレーシアにも2隻づつ援助されたのだ。 それぞれ海軍のなかでも精鋭が選ばれて乗船したのだ。 日本国での海軍の訓練にも耐えた精鋭だ。 ソナー員は特に耳がいい者が選ばれた。 緊張は現実の戦闘より高かった。・・・・こちらはシナ潜水艦、やっと駆逐艦につけられていることを気がついた。 シナのソナー員が「駆逐艦らしいが、つけてくる。」 と報告する。 艦長は「注水だ、潜れ。」 と司令する。 いちおう独逸帝国製だ。 深さ300メートルくらいは潜れる。 そして、シナの艦長は「モーター停止。」 「各員は音を出すな、出したら首チョンだ。」 と司令する。 シナ側もそれなりに訓練しているようだ。 こちらは、インドネシア駆逐艦だ。 ソナー員、「音が消えた、ロストした。」 と報告だ。 駆逐艦 艦長は「気がつかれたか。」 「細かい位置を衛星で特定しろ、機関停止。」 と的確に司令する。 キツネと狸の化かしあいが始まる。 波のチャプンの音だけが聞える。 先に動いたら負けだ。 潜水艦は位置がわかれば棺おけだ。 駆逐艦は潜水艦を逃がせば、魚雷を喰らいかねない。 人間、じっと音を立てないでいることは、以外に苦痛なのだ。 実際にやってみればわかる。 1分や2分間ではない。 延々30分以上だ。 そのまま転寝(うたたね)なんてしたら、攻撃されて終わりだ。 訓練とはいえ、実戦さながらのジャスパックだ。 ・・・・・・こちらは正規の敵役の日本海軍潜水艦だ。 深度300メートルを15ノットで米海軍の駆逐艦と追尾ゲームの最中だ。 潜水艦の艦長が「デゴイで様子を見るか。」 という。 デゴイとは潜水艦と同じ音をだす、魚雷だ。 駆逐艦から逃げるときよく使う手だ。 艦長は「後部魚雷発射菅から1発、方向は左後方だ。」 「用意できました、いつでもイケます。」 発射菅室から返信だ。 艦長、「角度70度、てーっ。」 バシューンと空気圧で魚雷が発射される。 300メートルの深さで魚雷が撃てる潜水艦は日本だけだ。 深さ300メートルの水圧に抵抗して撃つ魚雷発射菅は日本の独断場なのだ。 もちろん、これは訓練のためのツリだ。 駆逐艦はデゴイに気がつくのか。 米海軍の実力が試される。・・・・・
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