大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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空母艦隊の訓練

米軍との訓練

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 米軍とハワイの沖で空母艦隊同士の訓練をすることとなった。 とうぜん、フィリピンやマレーシア、インドネシアなども参加する。(日本の駆逐艦などが無償で援助された。) 今でいうリムパックみたいなものだ。 この世界ではJAUS、ジャスパック(日本海軍と米海軍)という。 当然、訓練だから模擬弾だ。 ミサイルに洗えば落ちる塗料が載せてあり、当たると色が派手につく。 機銃も炸裂弾ではなく空砲だ。 訓練は銃の撃ち合いではなく、艦隊の運用とか連携の確認などが重視されるのだ。 もちろん、静止衛星からのイマドコ電波は作戦で使う。 まだ、20個全部、打ち上げてはいない。 日本と米国の上ぐらいだが、それでも6個だ。 なんとかハワイ沖までは使えるようだ。  しかし、数がすくないから細かな位置までは特定できない。 やはり、静止衛星の数は多くないと位置特定の精度が劣る。 空母の中央司令室(CICのことだ。)では、大きな画面に模擬戦闘の様子が手に取るようにわかる。 20インチのブラウン管をいくつも組み合わせて並べた部屋の壁ほどある大画面だ。 まだ液晶などの技術は開発中で空母搭載にはなっていない。 この訓練では、もっとも重視されたのが潜水艦戦だ。 空母の最大の脅威は潜水艦の魚雷なのだ。 だから空母のまわりには駆逐艦などを配置して潜水艦の発見、防御に努める。 空母を中心とした輪径陣はそのためだ。  日本側はタケミカズチで、米国側はガーランドⅡ世だ。 どちらも正規空母の最新型だ。(アマテラス改は艤装中だ。) まわりに配置された駆逐艦も40ノットを誇る最新艦だ。 搭載機は日本側が新型ハヤブサで、米国はファルコンだ。 戦闘機は互角の性能だ。 でないと判定に差異がでるからだ。 訓練は偵察機を上げて互いの空母を発見するところから始まった。  米軍総司令のマーシャル小将は、「偵察機にファルコンを上げろ、総数は5機だ。」 と司令した。 さらに「ファルコンにはソナーブイを広範囲に投下するよう伝えろ。」 と司令が続く。 ソナーブイは潜水艦探査の浮き輪みたいなものだ。 マーシャル小将は潜水艦対策を優先した。 日本側、市橋海将補が司令する。 「偵察にハヤブサ改を3機あげろ、範囲は指定したところだ。」 「駆逐艦のヘリでソナーブイを撒くように伝えろ、範囲は指定したところだ。」 日本側は駆逐艦搭載のヘリを使った。 さらに「亜細亜諸国軍の駆逐艦に潜水艦の音を聞き逃さないように重ねて伝えろ。」 と司令が飛ぶ。 亜細亜諸国軍とは、フィリピンやマレーシアやインドネシア海軍連合のことだ。 日本の援助の駆逐艦の訓練もかねて参加している。 シナが独逸帝国の潜水艦を輸入しているのは、無人機事件であきらかだ。 互いは訓練開始の位置についた。 
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