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独逸帝国VS海底軍艦
これが日本の技術力だ。
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ここは、独逸帝国の山奥にある、核爆弾研究所だ。 位置は不明だ。 アインマンの行方不明により一時研究が止まるかと思われたが、新たな研究者により回復しつつあった。 アインマンのライバルであった、シンドラー博士だ。 博士は最愛の娘を政府の施設に強制的に連れ去られて、泣く泣く研究していたのだ。 逃げたアインマンがうらやましかった。 聞けば親族全員が行方不明らしい。 たぶん米国へでも亡命したか、と思っていたのだ。 シンドラー博士に米国ユダヤ人協会から特使を通じて接触があった。 博士は特使(表はユダヤ教の司祭だ。) に米国への亡命を打診した。 囚われてる娘を入れて五人だ。 全員でないとダメと念を押した。 ユダヤのスパイ網はすごい、独逸帝国にも紛れ込んでいる。 そのスパイから娘の状況を聞いた博士は、もう溜まらず、「どうしても亡命したい、命もかける。」と特使に言い切った。 司祭はお祈りと共に帰った。 米国も独逸帝国の核兵器の話はつかんでいた。 シナが興味深深なのも知っていた。 万一シナの独裁政権が核を持てば世界は終わる。 こちらが核があれば報復兵器として平和が保てるが。 シンドラー博士の亡命は米国は関わらない。 あくまでユダヤ人協会単独での作戦だった。(大統領などは把握してるが) 表立っては、世界大戦の引き金になりかねないからだ。 まず、娘の奪還だ。 同時に博士や親族を搬送する計画だ。 これには、博士に瓜二つの人物をユダヤは創り上げた。 バレたら死刑覚悟の替え玉だ。 米国の砂漠に独逸帝国核爆弾研究所が建てられた。 ユダヤスパイの訓練のために建てられた。 ユダヤ資本はすごいのだ。 問題は独逸帝国からの脱出だった。 空や海上では感づかれる。 陸地も検問所ばかりだ。 結論は海中しかない。 しかし、普通の潜水艦では、そこまでの搬送が難しいのだ。 海底軍艦のVTOL戦闘機しかない。 この情報で、ユダヤ機関が亡命計画にゴーサインをだしたのだ。 独逸帝国防空網を破れるのは日本のVTOLのみであった。(VTOLはステルス機だ。)・・・・亡命当日だ。 研究所の博士の部屋で替え玉と入れ替わる。 博士は食品搬入業者のトラックにゴミの箱にゴミと共に隠れた。 生ゴミだ、検問の衛兵は臭いから早く行けと指図した。 食品業者(ユダヤスパイ)は、うなずいてトラックを出した。 とりあえず博士は脱出は成功した。 問題は博士の娘だ。 まだ9歳の子供だ、つらいことは無理だ。 ゴミと共には無理だ。 で、施設に火災発生だ。 消防車が来る。 さいわい火事はボヤですんだ。 このどさくさで、娘を消防隊員が拉致した。 消防服に巻き込んで連れ去る。 消防車もユダヤの息がかかったニセモノだった。 しばらくして本物の消防車が到着したが、いまごろなんだ、と守衛に怒鳴られて、帰った。 作戦は早朝決行だ。 未明で、まだ陽は登らない。 約束の場所に各亡命者を乗せた車は集合しつつあった。 まだバレてはいないはずだ。 あとは、VTOLを待つだけだ。 約束の時間は近づく。
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