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ソ連のバケモノ戦車
トヨスDX型のSPパージョン
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満州派遣米軍にトヨスDX型の新型が船で送られてきた。 米軍側がトヨス社員から説明を受ける。 まずは、120ミリ滑空砲の新型の説明だ。 口径や砲は以前と変わらない。 換わったのは砲芯安定装置だ。 車体のサスペンションは6リンクだが、それとエンジンと砲安定装置が連携するように超高速計算機が備えられた。 強力サーボモーターで砲を安定させるのだ。 地面が凹凸で、車体が揺らいでも砲は安定している。 そして新型洗浄トイレだ。 かなりコンパクトに収納でき、ウンチも小便も機械で処理してウンチは粉にして車外へ、小便はろ過して車外へ放水だ。 以前はタンクに貯めて基地で処理していた。 戦車同士の位置や状況などを外部モニターに重ねて表示できるように改良された。 戦車内がすこし広くなった。 装甲は新型のセラミック合金だ。 以前より薄いが耐砲弾壁にカーボン繊維が織り込んであり、抜群の耐砲弾能力だそうだ。 さらにさらにコーヒーメーカーにエスプレッソが加わった。 これは米兵が喜んだ、リクエストが多かったからだ。 エンジンも馬力と燃費が改善されて、オーバーホール期間も1年だ。 以前は半年だった。 賓客の要望に対応する能力はグンバツのトヨスだ。 自動で出てきてコーヒーを注ぐコーヒーカップは耐熱型の紙コップとなり、持っと熱いこともなくなった。 かゆいところに手が届く戦車となった。 それでDX型の改良だからマークⅡと呼称することとした。 そこに突然、シナとの国境紛争が勃発した。 またかと、うんざりした顔の戦車兵たち。 トヨス社員はいう。 「新型マークⅡは10両ほど持参しました。 操作など以前と同じですから、どうですか。」 という。 もう戦車兵は顔がうれしさで満々だ。 新型はだれでも試したいものだ。 もう抽選だ。 前線は、だれも行きたくないものだ、しかし行きたい者の抽選だ。 司令官はうれしくもあり、微妙な心境だ。 ・・・・ ここは、シナとの国境線。 バケモノ戦車がシナ側から現われた。 逃げだす、満州兵。 これ幸いと前進するバケモノ戦車。 国境のフェンスが倒された。 バケモノ戦車がフェンスを越えた。 突然、バケモノ戦車の一両が爆散した。 びっくりして砲塔から顔を出すシナの戦車兵。 まさか、絶対勝てると思っていた。 シナ戦車兵が前方を見る。 とても遠くにトヨスDXマークⅡだ。 あの距離で走りながら撃って、こちらが一発で爆散だ。 T40は大丈夫なはずだ。 しかし横で爆散して燃えているのはT40だ。 だんだん、近づくトヨスDXマークⅡ。 「ウワーッ。」と喚きながらシナ兵は砲塔から飛び出して逃げる。 まあ満州側も逃げる兵までは殺さない。 また現場に戦車の置き去りだ。 満州国は置き去り戦車を現場で解体してトヨスDXマークⅡの下取りに使ったそうだ。 ウワサでは解体費用の方が高くついたらしい。
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