大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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空母の米国での運用

無敵のファルコン

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 空母が正式に米国海軍に編入された。 正規空母となる。 米国はすでに2隻目を日本に発注していた。 ファルコンは初号機が工場から出てきた。 空母まで初飛行だ。 パイロットは抽選で選ばれた。 とうぜん着艦訓練はすんでいる。 ホンヤ米国工場で造られた、ファルコンは一味も二味も違う。 米国パイロット向けの魔改造がされていた。 日本人が改造すると本当に魔改造になるのだ。  ターボは3連が2列の6基だ。 エンジンのシャフトもチタン合金製だ。 これは加工が日本でしか出来ない。 米国にも極秘の改造だ。 あと、緊急ブーストが2段になった。 まあ緊急の一段目、本当に緊急の2段目だ。 無線もAMではなく、UHFのFMだ。 ガンサイトなど三次元サイトだ。 この三次元サイトは米国向けに日本が開発したものだ。 12ミリ機関砲まで耐えれる防弾アクリル板の風防は水滴型をおごった。 日本のオタクの技術満載のファルコンだった。 抽選で選ばれたライリー少尉は、手が震えていた。 ファルコンを目前で初めて見た。 写真や取り説で聞いてはいたが、オーラがハンパでないのだ。 ジャジャ馬だ。 あたいを乗りこなせるもんかとオーラがハンパでない。 思わず引いたライリー少尉だ。 ファルコンは後部座席が折りたたみで、二人は搭乗できる。 後ろに乗るのは空母の士官だ。 空母まで送るついでだからだ。 銀色に輝く機体にライリー少尉と士官が乗り込む。 ベルトを整備の日本人が手伝う。 ライリーが車輪止めをはずす合図をする。 エンジンは静かに回転している。 管制塔から発進OKのサインがでる。 工場関係者、新聞記者や政府関係者らが見守るなかをファルコン初号機は滑走路にタキシングを始めた。 しかしエンジン音が静かだ。 米国戦闘機はうるさくて頭が痛くなるが、これは快適だ、日本車のクラウンみたいだ。 スロットを上げた、キーンとターボが鳴る。 とたんにすごい、Gだ。 背中に体重がかかる。 キーンの音を残してファルコンは飛び立つ。 まさにジャジャ馬だ。 馬力のコントロールが難しい。 ライリー少尉は以前、日本のハヤブサに搭乗経験があったが、別物だ。 ハヤブサが日本女性ならファルコンは米国オンナだ。 もう気まぐれで、ご機嫌取りがむつかしいのだ。 ライリーは自身の日本人妻が米国オンナに比べて、裏切らない、耐える、夫に従順で満足していた。 だが、このファルコンは米国ナオンだ。 同じ乗るなら日本機がいいと思ったライリーだった。 後ろの席で必死でしがみついている空母士官も同じ意見だろう。  まあ、それでも空母まで無事に降りたライリーだ。 ライリー少尉は最大で1800PSと聞いていたが、本当は2000をかるく越えると思った。  米国のハイオクタンの燃料となめらかなエンジンオイルのおかげか、なんと2300PS越えのファルコンだった。  
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