58 / 380
ローランドの民主化
民主化への道
しおりを挟む
ローランドからソ連が引いた。 このニュースは世界に驚きを持って伝えられた。 日本軍機動部隊の介入に非難する国は無い。 どこも、まだ実用化できない空母機動部隊に勝てないからだ。 発艦するジェット機の迫力はすごい。 なんせ、設計者の有賀所長(いまは、出世している。)も腰を抜かすほどだ。 電磁カタパルトは距離が長いから。 風圧板にジェットの噴射を残して、カタパルトで時速300キロ近くまで加速してやっと飛び立つ。 が、その迫力たるや、見物の欧米の戦闘機乗りも、あんぐり開いた口が閉まらないほどだ。 搭乗員にかかるGもすごい。 で、耐圧服であるが、まあ宇宙船のあれみたいだ。 オシュコ用のパイプをぶら下げて、あまりいい格好ではないが。 最大5Gに耐える訓練とGスーツで、はじめて飛行ができるのだ。 ちなみに米国のパイロットを助手席に乗せて飛んだら、気絶したので緊急に着艦した。 気管支がつまると死んでしまうからだ。 この件は米軍に衝撃を与えた。 30年の差が60年になった。 米国は日本との同盟を模索しだした、この件がきっかけだ。 話が戻る。 ローランドには日本は表立って介入はしない。 が裏では、すごい。 山田総理は、かねて裏で教育したローランドの国民をばらまく。 選挙の立候補として、教育してある。 ローランドには、まだ空母ナデシコサクヤが居座る。 それだけだ。 それだけで、どの国も干渉しない。 まあA国は難民を帰さなければならないから、違うが。 難民には金がかかる、衣食住だ。 それは、A国には無理だ。 この金は、今上陛下から、自身の予算を削られてまで一部出された。 まあ、ほとんど日本のお金を使ったのだ。 臨時政府の役員の選挙だ。 選挙管理は、ボランティアの日本の民間人だ。 彼らは、言論の自由、三権分立など民主的考えをもち、マジで無報酬だ。 まあ渡航費用は日本政府だが。 ローランドは戦場になったわけではない。 で、国民生活は、以前とは変わらない。 変わったのは独裁がなくなり、言動で逮捕されない。 政府の独裁だった利権がなくなり、商売、住所の変更ができ、公共の福祉に害がなければ自由になった。 個人の財産も認められた。 総理が撒いたローランド国民は民主的理念を植え込まれていた。 たとえ相手の主張が自身と違っても、暴力で対抗しない。 共産主義はこれを暴力革命でのみ押さえこむ、だから反対するものを殺すのだ。 スターリンや毛沢東らの殺した数は億ではすまない。 たとえ反対する主義でも、それを守るのが民主主議だ。 その、のちローランドは憲法を国会で造り投票で決める。 現在の日本のように占領軍のマッカーサーが部下のタイピストに7日で作らせた憲法ではない。 それが、ローランドにとり、良いか悪いかわからないが、山田総理は占領軍ではない。 あくまで、決めるのはローランド国民なのだ。
0
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説
満州国馬賊討伐飛行隊
ゆみすけ
歴史・時代
満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。
零式輸送機、満州の空を飛ぶ。
ゆみすけ
歴史・時代
ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
架空戦記 旭日旗の元に
葉山宗次郎
歴史・時代
国力で遙かに勝るアメリカを相手にするべく日本は様々な手を打ってきた。各地で善戦してきたが、国力の差の前には敗退を重ねる。
そして決戦と挑んだマリアナ沖海戦に敗北。日本は終わりかと思われた。
だが、それでも起死回生のチャンスを、日本を存続させるために男達は奮闘する。
カクヨムでも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる