大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
30 / 380
邦人救出作戦

双発戦闘機の真の力

しおりを挟む
 暗黒の空を3機の飛行機が飛んでいる。 
暗いから音だけが聞える。 まあ翼端灯が小さく見えるが。 
 海岸線を越えた。 今、高度1万5千だ。 速度は800キロだ。 
 あと90分ほどで問題の場所だ。 ここで、操縦士がメモ板を確認した。 
 機内の赤いランプで見る。 
作戦は、まず満州国の役人に化けた専門官と満州警察の公安があわせて3人馬賊と取引する。 金は本物だ。 
 公安も満州の役人に化けた。 
そして日本人観光客を満州政府が買い戻す形で話す、馬賊が人質を馬に乗せて、馬のケツを叩く、馬が来る、こちらも金を馬に乗せて馬をだす。 
 それが馬賊が出した、交換方法だった。 

 しかし、人質が替え玉、つまり、そのへんの農民だったり、すでに死んでいたりと、馬賊は信用できない。 
人質交換の時間に馬賊の本境地を襲い、人質を奪還する、つまり、本当に邦人が帰れば、作戦は中止であった。 
 満州政府の公安にも、それなりのやつはいる。 
その者いわく、信用などするなだ。 とくに馬賊の金壁星は、裏切りでは、有名とのことだった。  
 まあ五分五分だった。 
しかし常に最悪を考えていた現政権は、人質が殺されていた、と考えて報復攻撃の準備までしていた。 
 まあ当然だ。 著者など己しか信用はしない。 
国際外交は報復などあたりまえだ、町内会ではないのだ。 
 馬賊の本拠地へ、夜間双発戦闘機は飛ぶ。 
専門官から連絡が来る時間が近い。 もうすぐ、馬賊の砦だ。 着陸したら、即急襲だ。 
 時間を与えずに邦人以外、馬賊は殲滅する計画だ。 

 場所が変わる、 ここは、草原に一本の木が生えている場所だ。 
満州政府役人三人が待っていると馬賊がやってきた。 
 馬賊は10騎だ、後ろに二人のヒトを乗せた馬を引いている。 
「約束どうり、金を持ってきた。」 「そうか、なら馬に積んでこちらにその馬を追え。」 
 「人質は返してくれ。」 「わかっとる、それ。」 
と互いに馬が行きかう、と馬賊が金を積んだ馬を捕まえて逃げ出した。 
 やはりか、馬に乗せてある人質は、その辺の農民だった。 もちろん死体だ。 
専門官はあわてて無線を飛ばす。 「山に登れ。」 だ。 
 人質が無事なら、川を下れ だった。 やはりか、人質が殺されかねない。 
月光3機は、エンジンを切って静かに降下した。 三次元レーダーで草原の輪郭が手に取るようだ。 
 車輪が地面を蹴る。 ブレーキをかける。 
月光は双発だから乗員も六人可能だ。 操縦士は機の保全のため残る。 
 二人分を除いた、(人質の二人の分)内医師が一人で、残り12人が陸戦隊だ。
 
 携帯短機関銃を下手に持ち、砦に近づく。 照明弾を撃つ、なんだ、と馬賊連中がでてくる、機関銃で瞬殺だ。
 砦は馬小屋と本やと離れがあった。 馬小屋の馬は殺した、人質交換の奴らに連絡させないためだ。 
時間がないから一見、馬賊風なら俊殺した。 離れに座敷牢があった。 
 見つけた、牢屋の中で邦人が縛られていた。 
牢屋内でも縛り置く、なんという、やつらだ。 
 まだ二人とも息があるように見える。 牢屋の鍵を銃で壊して救出だ。 
同行の医師を呼ぶころには、馬賊は全滅だった。 医師が空母まですぐ、と指示した。 
 担架に乗せる。 月光に二人を運び、陸戦隊は砦に待機、1機が医師も乗せて離陸だ。 
隊長が無線で空母へ「オヤドリは二匹と。」と連絡した。 
 残る2機の陸戦隊は身代金の奪還だ。 砦で、帰る馬賊を待つ。 
しばらくするとタイマツを持った、騎馬が10騎帰ってきた。 門を開ける。 馬賊が入ってきた。 
 短機関銃が吼える。 瞬殺だ。 
いままで笑って命ごいする農民らを殺してきたが、今度は有無を言わさずに瞬殺された。 因果応報である。 
 まあ身代金は回収できた。 日本国民の税金は無駄にはできないから。  
なんとか、現政権の顔はたった。  

 読者の中には惨殺は、どうかと問うヒトもいるだろう、陸戦隊も殺人集団では、ない。 
しかし教育団は皆殺しで、日本のオナゴは犯したあと蛮刀で腹を割いて内臓をぶちまけられるのだ。
 まだ息があるのにだ。 首を落とされた者もいる。 
馬賊には、情け無用が山田総理の考えだ。 降伏などさせない。 
 強い姿勢が日本人拉致を防ぐ。 お花畑的思考は大陸には通用しない。 
馬賊全滅は日本政府から救助隊への絶対命令であったのだ。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ
歴史・時代
 満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。 

B29を撃墜する方法。

ゆみすけ
歴史・時代
 いかに、空の要塞を撃ち落とすか、これは、帝都防空隊の血と汗の物語である。

零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ
歴史・時代
 ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・

出撃!特殊戦略潜水艦隊

ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。 大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。 戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。 潜水空母   伊号第400型潜水艦〜4隻。 広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。 一度書いてみたかったIF戦記物。 この機会に挑戦してみます。

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

日本が危機に?第二次日露戦争

歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。 なろう、カクヨムでも連載しています。

処理中です...