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新エンジン
ピストンがないエンジン
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研究室に帰った有賀研究員、さっそくラフ・スケッチを描く。
そしてさらに細かい図面を引いた。
下町工場の職人に図面を見せて、手作りで部品をつくってもらう。
材質は造りやすいアルミのカタマリからだ。
やらかいから削りやすい。 それで模型を作る。 説明用だ。
図面より現物模型が感覚がわかりやすいから。
なんか丸い筒ができた。 前からのぞくと船のタービンみたいだ。
後ろは筒が見えるだけだ。 奥が深い。
半分のカバーをはずす、 中は前がタービンで、丸い部屋につずいていて、後ろにもタービンがある。
有賀は説明する、 前は空気を集めるファンです。
真ん中で霧状のガソリンを吹きます。
そして、点火します。 それが爆発します。
その勢いがその後ろのファンを回します。 まわした後は後ろからガスが拭きだします。
ファンは前と後ろでつないであり、最初は外部からファンを回してエンジンが動けば、連続で動き続けます。
と説明した。
ファンは耐熱合金がいります。
しかしセラミックでできないかと。 見ていた幹部はえー、と何も言わない。
部下もヘーだ。 理論はわからないでもないが、まあ発想が飛びすぎて、「ピストンがないんですね。」と出ただけだ。
ピストンなどの余分なものがないから爆発エネルギーが全部、推進力になるから、馬力がでる。
おそらく時速1200キロもだせる。
「音速ですか、音より速いんですか。」 部下の一人が感動していった。
彼は以前、不思議な夢を観た。
彼はコクピットに酸素マスクをつけて座っていた。
高度は2万だ。 水平線が丸い。
地球はまるいから。 空が暗い。 雲なんてない。
エンジンの音が聞えない。
エンジンの音より飛行機が速いから コクピットの機械の音だけだ。
しかし乗ってる飛行機は飛んでいるから、なんか音がしてもいいが、空気が薄いからか、風防の風切音がしなかった。
計器盤は針がなかった。 画面だ。
繊細な画面で、まるで写真のようだ、しかし動いているから写真ではない。
乗っている飛行機の状態が画面でよくわかる。
一見すれば把握できる。
よく見ると操縦カンがない。
なんか誰か言っている「前方に敵機、ミサイルベイ開けますか。」
ん、なんだブザーが鳴る「敵にキャッチされました、ミサイルきます、対処の指示を。」
「こちらメインコンバットパソコン、対処の指示を。」
「MCPです、早く指示を。」
「ミサイルきます、チャフだします。」「MCPまだ壊れたくありません。」
「はやく指示を。」 どうすればいいんだ、わからないよーと叫んで眼がさめた。
へんな夢だ。 まあいいか。 のつもりだったが。
その部下は気がついた、あれは、未来の自分を見たのだ。と
そしてさらに細かい図面を引いた。
下町工場の職人に図面を見せて、手作りで部品をつくってもらう。
材質は造りやすいアルミのカタマリからだ。
やらかいから削りやすい。 それで模型を作る。 説明用だ。
図面より現物模型が感覚がわかりやすいから。
なんか丸い筒ができた。 前からのぞくと船のタービンみたいだ。
後ろは筒が見えるだけだ。 奥が深い。
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真ん中で霧状のガソリンを吹きます。
そして、点火します。 それが爆発します。
その勢いがその後ろのファンを回します。 まわした後は後ろからガスが拭きだします。
ファンは前と後ろでつないであり、最初は外部からファンを回してエンジンが動けば、連続で動き続けます。
と説明した。
ファンは耐熱合金がいります。
しかしセラミックでできないかと。 見ていた幹部はえー、と何も言わない。
部下もヘーだ。 理論はわからないでもないが、まあ発想が飛びすぎて、「ピストンがないんですね。」と出ただけだ。
ピストンなどの余分なものがないから爆発エネルギーが全部、推進力になるから、馬力がでる。
おそらく時速1200キロもだせる。
「音速ですか、音より速いんですか。」 部下の一人が感動していった。
彼は以前、不思議な夢を観た。
彼はコクピットに酸素マスクをつけて座っていた。
高度は2万だ。 水平線が丸い。
地球はまるいから。 空が暗い。 雲なんてない。
エンジンの音が聞えない。
エンジンの音より飛行機が速いから コクピットの機械の音だけだ。
しかし乗ってる飛行機は飛んでいるから、なんか音がしてもいいが、空気が薄いからか、風防の風切音がしなかった。
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よく見ると操縦カンがない。
なんか誰か言っている「前方に敵機、ミサイルベイ開けますか。」
ん、なんだブザーが鳴る「敵にキャッチされました、ミサイルきます、対処の指示を。」
「こちらメインコンバットパソコン、対処の指示を。」
「MCPです、早く指示を。」
「ミサイルきます、チャフだします。」「MCPまだ壊れたくありません。」
「はやく指示を。」 どうすればいいんだ、わからないよーと叫んで眼がさめた。
へんな夢だ。 まあいいか。 のつもりだったが。
その部下は気がついた、あれは、未来の自分を見たのだ。と
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