大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
13 / 380
新型 艦上戦闘機だ。

V型12気筒だ。

しおりを挟む
 空母が実用になった。 
アマテラスは500馬力の艦上戦闘機を50機、あと急降下爆撃機を20機搭載できる、予備は各10機だ。 
空母があれば飛行機の航続距離はそんなにはいらない。
 まあ500キロも行ければいい。
 魚雷はあるが、飛行機に搭載はまだ無理だ。 
軽い魚雷がなかなか開発にとまどっていた。 
 それで急降下爆撃機だ。
実際、皇軍の急降下爆撃はほとんど命中したそうだ。 訓練がはんぱないし、飛行機の操縦に関しては白人より日本人が優れているのだ。 
 しかし、油断はしては、いけない。 
新たに艦上戦闘機の開発に予算がついた。 
 軍艦は高い、維持にも金がかかる、軍艦は先進国も普通に持っている。 
しかし実用の空母はまだ日本だけだ。 
これは、おおきい、けっしてこの差を埋めさせては、ならない。
 
 飛行軍から飛行機開発会社に新規開発命令だ、飛行軍の左内大将からだ、空母の艦載機が速度約200キロだった。 欧米とそんなに変わらない。 
いつ追い抜かれるかわからない、左内大将いわく、欧米が絶対に追いつけない速度にしろ、とまあ勝手な理屈だ。 最低でも時速500キロで武器として機関銃を二丁、空戦で現行の飛行機に負けないことが条件であった。 
しかも出来なかったら税金免除を次年度から認めないと財務省と手を組んだのだ。 
会社のお歴々は真っ青だ。
 いままで税金を免除されてきたから、少ない利益でもまあ儲かった。 
それが無くなる。 会社は全員を工場に集めた。 
社長が、マイクを持ち、「政府から出来ない無理な仕事がきた。もちろん断われない。出来なければボーナスはなしだ。 オレの給金は返上する。 みな、全員が一丸となりこの件に取り組んで欲しい。」 出来たらの声 社長思わず、ボーナス倍だ。と心にもないことを叫んでしまった。 
その日から全員、会社に泊まりこみだ。 
寝る間を惜しんで研究開発に汗を流した。 
日本人が眼の色変えてがんばりだすと、怖いのだ。

 日本人ほど勤勉で怠けず、働く国民はいない、あのユダヤさえ真っ青だ。 
話は変わるが、国際結婚でユダヤと日本の組み合わせは、けっこううまくいくそうだ。 
お互い怠けることがきらいで、休まず働くからだ。 
 ユダヤが忌み嫌われたのは、働きお金をもうけるからだ。 
フランスやイタリアなど夏はバカンスで休む。 
日本人に休みはない、働く、身を粉にして働くのだ。 
それが日本人の美徳なのだ。
 
 今のエンジンは優秀だった。 なるべく改造せずに馬力を倍にできないか。 
ある、社員がエンジンを二つを一つにすれば、という。 
つまり500馬力エンジンをダブルにする、1000馬力だ。 部品は同じで、ピストンやバルブなども同じだ。 ラフ・スケッチから職人が手作りで形にした。 
とりあえず、テストだ。 動いた、廻った。 
 もうダブルだからうるさくて近寄れないほどだ。 
ベンチテスト、エンジンのみのテストは成功した。 
それならと、機体に無理やり乗せた、前が重たいから後ろを伸ばした。 
 それでもつりあわないから、座席を二つで、さらに重い防弾燃料タンクを備えた。
なんとかつりあった。 
 社の試験用飛行場に押し出した。
 廻す、走る、速い、もう浮かんだ。 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ
歴史・時代
 満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。 

B29を撃墜する方法。

ゆみすけ
歴史・時代
 いかに、空の要塞を撃ち落とすか、これは、帝都防空隊の血と汗の物語である。

零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ
歴史・時代
 ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・

出撃!特殊戦略潜水艦隊

ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。 大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。 戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。 潜水空母   伊号第400型潜水艦〜4隻。 広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。 一度書いてみたかったIF戦記物。 この機会に挑戦してみます。

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

架空戦記 旭日旗の元に

葉山宗次郎
歴史・時代
 国力で遙かに勝るアメリカを相手にするべく日本は様々な手を打ってきた。各地で善戦してきたが、国力の差の前には敗退を重ねる。  そして決戦と挑んだマリアナ沖海戦に敗北。日本は終わりかと思われた。  だが、それでも起死回生のチャンスを、日本を存続させるために男達は奮闘する。 カクヨムでも投稿しています

処理中です...