大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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空母の設計

黒煙対策

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 妄想日本海軍が、やっつけ仕事で、甲板が広い船をつくった。 
あの民間の船の上を取って甲板にしたやつだ。 
これが、使えない。 つまり煙たくて眼が開けられないのだ。 
原因は船の煙突の煙だ。 真っ黒な煙がモクモクと出る。 
石炭を燃やしてボイラーを加熱し、蒸気でタービンを廻すのだ。 
デーゼルエンジンなんて気の利いたものなんて無い。
 また石炭の質が悪いのだ。 日露戦争のころの戦艦の煙は真っ黒で遠くから見えた。 
バルチック艦隊もそうして発見された。
 
 しかし飛行機の搭乗員にとって視界が悪いのは、致命的だ。 
海の上の小さな甲板が煙で見えなくては、着艦できない。 
 海軍造船所の設計者は悩んだ。 どうしたら煙がなくなるか。 悩んで寝不足だ。
 机でうとうと、風引くぞ。 ん、眼を覚ました。 なんか騒いで飛び出していった。 
気でもふれたか、なんか持ってきた、アルコールランプだ。 
そうか、アルコールランプは使い方で煙がほとんどでない。 
設計者、貝塚 忠雄は灯油を使う動力機関を考えた、単に燃やすだけでは、石炭と同じだ。 
なんか無いか。妻が着物に霧吹きで折り目を濡らして、アイロンで直しをしていた。 
ひらめいた。 灯油を霧状にして火をつける。 どうなるか。 つまり石油ガス化ファンヒーターの原理だ。 
試行錯誤の後、効率的なボイラとガスタービンができた。 
煙がでない。 馬力もたっぷりだ。 
36ノット、時速65キロ以上の速度がでた。 
そうなると本格的な空母がお上も欲しくなる。

 国会で軍艦をやめて、空母が議会で予算が認められた。 
軍艦より安かった。 
 飛行甲板280メートル、の空母だ、排水量3万トンだ。  
艦上戦闘機はあるから、船が進水してぎ装がおわれば完成だ。  
第一次大戦前に日本は本格的な空母と艦上戦闘機を配備した。 
空母はアマテラスと命名された。 日本の祖だ。 
 艦長は有賀小将、艦上戦闘機は水冷500馬力の新型だ。 
エレベーターは3基、前、中、後とある。
 
 日本はこの空母を隠さなかった。 
つくれるものならどうぞ、である。 
白人に作れるものか、の自負が日本人にあった。 
 英国、米国、ドイツなど親善訪問した。 まだどこにも無い空母だ。 
3万トンの巨体が日本の旗をたなびかせて、港に入ってくる。 
もちろん一般開放だ。 あらゆるスパイが一般人にまぎれて観にきた。 
しかし結論は真似できない。 まだ、帆布の二枚羽の飛行機がやっと、飛ぶくらいの技術水準でマネなど無理だ。  
 しかもアマテラスはガスタービンだ。 
機動部隊、機動部隊、日本に機動部隊がある。 
これは強い、無敵だ、無双だ
、世界の中で日本の発言力が、いきなり強くなった。 
覇権を唱えるわけではない、しかし機動部隊がある、これだけで世界に言いたいことが遠慮なくいえるのだ。 
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