大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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機雷をどうする

掃海艇

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 海軍の軍令部の作戦室、つまり部下に死んで来いと命令するところだ。 
そこの作戦室にも窓際族がいた。 
帝大でのエリートとして勇んで入った海軍省だが。 ゴマをするのがキライなオタクな人間だった。 
はやい話が典型的な引きもりの人間だ。 まあバカにされて、作戦室の灰皿係りになっていた。 
本人が名前を明かすのはイヤだって。 まあ勝手に付けさせてもらう。 
名を高善 剛太郎 名前負けしてるが。 
 宿舎に戻った、嫁はいない、いたが逃げられた。 
オトコを作ってオトコと逐電した。 恥ずかしいから人にも言えない。  
まあいい、夜寝ていたらうなされた。
 夢の記憶がない。 朝いやいや起きた。 
枕元にメモとエンピツがおいてある。 メモは書いた覚えがないが、どうみても己の字だ。
 まあいい、登庁してから読もうとズボンのポケットに押し込んだ。 
灰皿を掃除して作戦室に戻る。 もうメモなぞ忘れてしまった。 まあしかたがないが。 
しかしズボンのポケットからメモは廊下に落ちた。 
それを海軍大臣が偶然ひろった。
 後日 突然、高善 剛太郎は海軍大臣室に呼びつけられた。 
オレなんかしたっけ、と首かくごでドアをノックした。 
「どうぞ。」大臣の声だ。 
ドアノブを廻してドアをすこし開けた、のぞく、無く子も黙る海軍大臣、高野五十六がいた。
でかいイスに座っている 怖い、ビビリまくった高善 もうちびりそうだ。 
「すいませんでした、わたしがわるうございました。」いきなり土下座した。 
土下座で回避しようとした、高善であった。キンタマは小豆ほどの高善であった。 
「なにを、いっとるのか、なんか悪さしたのか。」 大臣の隣に立っていた参謀がいう。 
「まあ待て、高善くん、まあ座りたまえ。」
 高善はもうビリビリで震えながら前のイスに座った。 
参謀が一枚のメモを高善に見せる。「これは、君の書いたメモだね。」 「あわわわわわw、」言葉にならない。 大臣がいう「高善 剛太郎、君を掃海艇部隊の大将とする。」  
海軍省命を高善に渡す。 
参謀がいわく、メモを読んだ大臣は驚いた、先を読む能力、防衛観念、愛国心、作戦立案、いずれも文句ない内容なのだ。 
いづれ戦争で相手国がやるであろう、作戦を的確に予想して、その対策がメモにたててあった。 文句ない。 
今の国会で、掃海艇部隊の創建は必ず通す、部下やく15000名、君にあずける。 心してあたってほしい。 
大臣の声が聞える。 
そうして日本軍掃海艇部隊、は創建された。
 掃海艇は1000艘余り、でもまだ足りない、沿岸警備もかねるからだ。 
名を防人隊、現在はガスタービンで最高速40ノットあまりの掃海艇で北の不審船にも備える。 
機雷の掃海に関して世界トップの部隊の始まりであった。 
ん、メモの内容、著者は、見ていない。
なにを隠そう高膳もまだ読んでいないのだった。  
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