大東亜戦争を有利に

明治末

本当ならライト兄弟よりはやいのだ

　　飛行機、グライダーではなく。　動力飛行の飛行機は米国のライト兄弟が最初となっているが、　本当は違うの　だ。　
　政府の援助と軍の理解があれば。　世界初の動力飛行機は日本で完成していたのだ。　
日本人が考えた。　それも独自に考えた。　
　模型もあり、その模型を寸分たがわず製作して無線操縦で最近実験したら、普通に飛行して着陸したそうだ。　
ネット画像も見た。　普通に飛んでいた。　
　プロペラも翼も方向転換の翼も考えられていた。　
ライト兄弟のフライヤーはとても不安定であった。
　動力が自転車のチェーン伝達だから。　しかし　ライト兄弟は自転車屋だからチエーンにこだわりがあった。
日本の飛行機はチエーンはつかわない。　無線操縦であったが、安定した飛行だった。　
　お金があれば、日本が最初に成功していたのだ。　
お金がないから、自ら会社を興して金をもうけてまでして、実験しようとしていた。　
　先駆者はとても苦労した。　ライト兄弟の成功を知り、その日本人はすでに遅しを悟り、実験を中止した。　
軍の関係者は後日、後悔して、自己の判断が誤っていたことを認めている。　
　しかしである、著者の妄想物語は後悔なぞしない、日本が最初に成功するのである。　
米国の自転車屋兄弟なんぞに負けるものか。
　
　軍は大砲の弾の着弾を空からの観察で気球を使っていた。　
欠点がある。　必要な場所にすぐにいけない。　風まかせの風来坊である。
　試しにゴンドラにプロペラをつけたが、とても使えない。　
音がしないのがいいところだが、でかいから目立つ、夜は危険で上がれない。
　飛行船ならまだマシだが、それでも扱いが大変だ。　
砲弾の着弾は予想が大変だ。　当時、高速計算機はない。　
　大砲のタマがだいたい飛ぶ方向はわかるが、当たらない。　
数撃ちゃ当たるか、の程度であった。　
　だから着弾観測に高いところで観察するため気球が使われた。　
しかしである、飛行機があれば解決だ。　でかくないから目立たない。　
　まあエンジンが五月蠅いくらいだ。　
敵軍の偵察にも使える。　飛行機は、まず敵地の偵察機として考えられた。　
　そして、軍として援助し飛行軍を創設する、つまり空軍だ。　
登場人物は当方が勝手に作った。　
　歴史とは違う、なんせ妄想物語だ。　日本が勝つ物語だ。　負ける話なんて大キライだ。　
著者の勝手で書くのである。　当方は歴史修正なんて当たり前だ。　
　特亜三国のプロパガンダなぞ跳ね返してやるのだ。　　
日本無双の話である。

・・・・国会の会議での話、「では、この案件は否決で決定します。」　議長が採決をのべる。　
ん、なんやら奥から手があがる。　恐れ多い奥からだ。　
　「朕は、いいと思うが。」「議会の採決に朕は異議をいうわけではない。」　
「朕は、軍艦一隻より、はるかにその飛行機なるものが安い。」　
　「朕は、今着用している服、靴などなるべく倹約して使っている。」（明治天皇は倹約家として有名である、贅沢などしない。）　
　「国民に税で苦労をさせたくはない、軍費を節約するのは、まちがいではないとおもうのだ。」　
議長は再度の採決を提案した。
　たしかに軍艦一隻の建造費用に、飛行機の開発費は比べるまでも無く安い。　
軍艦の大砲の一門にもならない。　予算の削減は切実な願いだ。　
　日露戦争で、気の遠くなるほどの戦費を日本は借金した。　約束どうり返したが、完済したのはなんと最近だ。
まともに借財を返済する国は日本くらいだ。　　
　１００年ローンなぞ国しかできない。　　
議会は再度採決した。　かろうじて飛行機開発費が認められた。　
　それも費用の一部のみだが。