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宿屋で治療を完了した後、夕食をいただいた翌日。
予定通り、私とトラヤはリベッタさんの工房を訪れていた。
リベッタさんは見知らぬ人を連れてきた私を見て「あらまあ」と言った後、いつも通り快く迎え入れてくれた。
なお、リベッタさんは現在私の師匠にあたるわけで、『リベッタ先生』と呼ぶべきなのだけれど、本人の希望もあってこの呼び方になっている。先生なんて偉そうで嫌だとのことだ。
いつものようにお茶を用意された雰囲気の良い室内で、私は魔境『四節の森』でトラヤと出会ったことから順番に語った。
「あらまあ。まさか魔法使いに出会ってやって来るとは思わなかったわ。私も会うのは四十年ぶり。それで、イルマさんはどうしたいのかしら?」
「できれば、トラヤがこの町で暮らしやすいように手回しをお願いしたいです。冒険者への登録とか、他にもリベッタさんが必要だと思うことを」
虫のいい話かなと思わないでもない。しかし、私はまだルトゥールの町の細かい事情に詳しくない。よかれと思って動いたら、余計な問題を引き起こすのは避けたい。特にトラヤは魔法使いという特別な人間だ。
現在、この手のことで相談できる上に一番信頼できるのはリベッタさんだ。なにより、変わった事があれば師匠に報告するのは珍しい話じゃない。
「わかったわ。関係各所に手を回しておくわね。私に任せなさい」
色々と考えていたが、リベッタさんの反応は思った以上に明るくて軽いものだった。
私は内心ほっと胸をなで下ろす。
「あの、お願いしちゃっていいんですか?」
「いいのよ。私も昔、魔法使いの子と一緒に暮らしていたことがあったのよ。とても刺激的で、勉強になったわ。きっと、貴方と一緒にいることでイルマさんの錬金術の修行にもなるでしょう」
「一緒に?」
リベッタさんの発言でも特にそこが気になったらしく、聞き返すトラヤ。
対してリベッタさんは笑みを崩さず私に向かって言う。
「イルマさん。環境は私が用意しますから、トラヤさんの面倒は貴方が見るように。これも修行です。冒険者としてはコンビで行動すると良いでしょうね」
「はい。そのつもりです。トラヤが嫌でなければですけど」
ここにトラヤと来るのを決めた段階で、このくらいは想定していた。この魔法使いの子がもういいと言うまでは、私ができるだけ一緒に行動するつもりだ。
「あたしは全然嫌じゃないよ! むしろ嬉しい! 錬金術って見てると凄く勉強になるの。自分の魔法の参考になるって言うか。それに、イルマと一緒は楽しそうだし」
魔法由来の技術である錬金術が魔法の参考になるとは、不思議なこともあるもんだ。
ともあれ、トラヤの方も嫌でないらしいのはリベッタさんにもよく伝わったようだ。
「では、イルマさん。冒険者として行動する時はできるだけトラヤさんを伴うように。日常生活の方は、お任せします。そして、トラヤさんには聞きたいことがあります」
私からトラヤに視線を移して、リベッタさんが少し真面目な雰囲気を漂わせた。
それを察したトラヤの表情が硬くなる。
「貴方のお師匠様は、この町で修行するように言った。それでいいのね?」
「はい。お師匠様に『ルトゥールの町がお前の修行場として相応しかろう』と言われてやって来ました」
その言葉に、リベッタさんは「そう……」と言いつつ必ず頷くと、私達二人を真っ直ぐに見つめて言う。
「二人とも。力ある魔法使いの行動には必ず意味があります。トラヤさんがこのルトゥールに来たことも考えあってのことでしょう。これから何があるか想像もつきませんが、この出会いを大切にして、二人で修行に励むように」
真っ直ぐで、真摯な言葉遣い。言葉の一つ一つが私の心に強くしみこんで来るようだ。隣のトラヤも同じように捉えたのか、神妙な顔つきで聞いている。
私も初めて見る、いつもの穏やかな老婦人の顔とは違う、リベッタさんの特級錬金術師の顔だった。
「さて、真面目な話はおしまいよ」
私達の反応を見て意志が伝わったとみたのだろう、リベッタさんが明るい口調になって雰囲気を変えてきた。
「さし当たってトラヤさん、何か困っていることはあるかしら? 色々手配する以外にも力になるわよ。主にイルマさんがだけれど」
「弟子ですからね。喜んでやりますよ」
これも修行だ。それに、この場で聞いてくれたのは助かる。どうしようもないお願いだったらリベッタさんがちゃんと判断してくれるだろう。
「えっと……困ったこと困ったこと……あ、あります!」
問いかけを受けて慌てて考えたらしいトラヤが声をあげた。
彼女は席に立てかけてあった自分の杖を取ると、先端の宝玉を指さした。
「この杖の宝玉、実は調子悪いんです。わたしが子供の頃作ったんですけど、もう寿命かなって」
そういえば、魔獣に襲われている時にも、そんなことをぼやいているのが聞こえた気がする。
しかし、魔法使いの杖の宝玉か……。ちょっと荷が重いのでは?
そう思ってリベッタさんの方を見ると、老錬金術師は楽しそうに笑みを浮かべたまま手を叩いた。
「知っていることで良かったわ。魔法使いの杖の宝玉と錬金術師の杖の宝玉はとても良く似ているの。私も昔、実験で作って魔法使いの子に使って貰ったことがあって、ちゃんと動いたわ」
「錬金杖の宝玉なら、私にも作れますね……」
というか、錬金術師なら誰でも作れる。
錬金術を学び始める初期の授業に宝玉の製造があるからだ。
「すぐにレシピと素材を用意するから、イルマさんに作ってもらうと良いわ。きっと、品質の高いものを作ってくれるから」
微妙に私に対して難易度を上げるようなことを言いつつ、リベッタさんは席を立った。
「すごいね、イルマ! 楽しみ!」
目をキラキラさせながら言うトラヤ。う、期待されてるな……。
「やってはみるけど、あんまり期待しないでね」
作ったことのない錬金具の出来に保証は出来ないので、とりあえずそれだけは言っておくことにした。
予定通り、私とトラヤはリベッタさんの工房を訪れていた。
リベッタさんは見知らぬ人を連れてきた私を見て「あらまあ」と言った後、いつも通り快く迎え入れてくれた。
なお、リベッタさんは現在私の師匠にあたるわけで、『リベッタ先生』と呼ぶべきなのだけれど、本人の希望もあってこの呼び方になっている。先生なんて偉そうで嫌だとのことだ。
いつものようにお茶を用意された雰囲気の良い室内で、私は魔境『四節の森』でトラヤと出会ったことから順番に語った。
「あらまあ。まさか魔法使いに出会ってやって来るとは思わなかったわ。私も会うのは四十年ぶり。それで、イルマさんはどうしたいのかしら?」
「できれば、トラヤがこの町で暮らしやすいように手回しをお願いしたいです。冒険者への登録とか、他にもリベッタさんが必要だと思うことを」
虫のいい話かなと思わないでもない。しかし、私はまだルトゥールの町の細かい事情に詳しくない。よかれと思って動いたら、余計な問題を引き起こすのは避けたい。特にトラヤは魔法使いという特別な人間だ。
現在、この手のことで相談できる上に一番信頼できるのはリベッタさんだ。なにより、変わった事があれば師匠に報告するのは珍しい話じゃない。
「わかったわ。関係各所に手を回しておくわね。私に任せなさい」
色々と考えていたが、リベッタさんの反応は思った以上に明るくて軽いものだった。
私は内心ほっと胸をなで下ろす。
「あの、お願いしちゃっていいんですか?」
「いいのよ。私も昔、魔法使いの子と一緒に暮らしていたことがあったのよ。とても刺激的で、勉強になったわ。きっと、貴方と一緒にいることでイルマさんの錬金術の修行にもなるでしょう」
「一緒に?」
リベッタさんの発言でも特にそこが気になったらしく、聞き返すトラヤ。
対してリベッタさんは笑みを崩さず私に向かって言う。
「イルマさん。環境は私が用意しますから、トラヤさんの面倒は貴方が見るように。これも修行です。冒険者としてはコンビで行動すると良いでしょうね」
「はい。そのつもりです。トラヤが嫌でなければですけど」
ここにトラヤと来るのを決めた段階で、このくらいは想定していた。この魔法使いの子がもういいと言うまでは、私ができるだけ一緒に行動するつもりだ。
「あたしは全然嫌じゃないよ! むしろ嬉しい! 錬金術って見てると凄く勉強になるの。自分の魔法の参考になるって言うか。それに、イルマと一緒は楽しそうだし」
魔法由来の技術である錬金術が魔法の参考になるとは、不思議なこともあるもんだ。
ともあれ、トラヤの方も嫌でないらしいのはリベッタさんにもよく伝わったようだ。
「では、イルマさん。冒険者として行動する時はできるだけトラヤさんを伴うように。日常生活の方は、お任せします。そして、トラヤさんには聞きたいことがあります」
私からトラヤに視線を移して、リベッタさんが少し真面目な雰囲気を漂わせた。
それを察したトラヤの表情が硬くなる。
「貴方のお師匠様は、この町で修行するように言った。それでいいのね?」
「はい。お師匠様に『ルトゥールの町がお前の修行場として相応しかろう』と言われてやって来ました」
その言葉に、リベッタさんは「そう……」と言いつつ必ず頷くと、私達二人を真っ直ぐに見つめて言う。
「二人とも。力ある魔法使いの行動には必ず意味があります。トラヤさんがこのルトゥールに来たことも考えあってのことでしょう。これから何があるか想像もつきませんが、この出会いを大切にして、二人で修行に励むように」
真っ直ぐで、真摯な言葉遣い。言葉の一つ一つが私の心に強くしみこんで来るようだ。隣のトラヤも同じように捉えたのか、神妙な顔つきで聞いている。
私も初めて見る、いつもの穏やかな老婦人の顔とは違う、リベッタさんの特級錬金術師の顔だった。
「さて、真面目な話はおしまいよ」
私達の反応を見て意志が伝わったとみたのだろう、リベッタさんが明るい口調になって雰囲気を変えてきた。
「さし当たってトラヤさん、何か困っていることはあるかしら? 色々手配する以外にも力になるわよ。主にイルマさんがだけれど」
「弟子ですからね。喜んでやりますよ」
これも修行だ。それに、この場で聞いてくれたのは助かる。どうしようもないお願いだったらリベッタさんがちゃんと判断してくれるだろう。
「えっと……困ったこと困ったこと……あ、あります!」
問いかけを受けて慌てて考えたらしいトラヤが声をあげた。
彼女は席に立てかけてあった自分の杖を取ると、先端の宝玉を指さした。
「この杖の宝玉、実は調子悪いんです。わたしが子供の頃作ったんですけど、もう寿命かなって」
そういえば、魔獣に襲われている時にも、そんなことをぼやいているのが聞こえた気がする。
しかし、魔法使いの杖の宝玉か……。ちょっと荷が重いのでは?
そう思ってリベッタさんの方を見ると、老錬金術師は楽しそうに笑みを浮かべたまま手を叩いた。
「知っていることで良かったわ。魔法使いの杖の宝玉と錬金術師の杖の宝玉はとても良く似ているの。私も昔、実験で作って魔法使いの子に使って貰ったことがあって、ちゃんと動いたわ」
「錬金杖の宝玉なら、私にも作れますね……」
というか、錬金術師なら誰でも作れる。
錬金術を学び始める初期の授業に宝玉の製造があるからだ。
「すぐにレシピと素材を用意するから、イルマさんに作ってもらうと良いわ。きっと、品質の高いものを作ってくれるから」
微妙に私に対して難易度を上げるようなことを言いつつ、リベッタさんは席を立った。
「すごいね、イルマ! 楽しみ!」
目をキラキラさせながら言うトラヤ。う、期待されてるな……。
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