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二十四章 潜入
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俺は息をするのも忘れ、その場に立ち尽くす。
カツン、カツン、と足音が、ここからどんどん遠ざかって行く。
──今。
今身を翻して階段を上り切りその足音の男に声をかけ、こっちを振り返らせる事が出来たなら。
~……ダルクを殺した男の顔が、拝める。
んな事は頭で考えるまでもなく分かり切った事、なのに。
俺はピクリともその場から動く事が出来なかった。
ぽたん、ぽたん、とどこか遠くから音が聞こえる。
──いや、んなのは、幻聴だ。
滴っているのは剣先から垂れる赤黒い血で──。
「……さん……リアさん……」
男が現れるのと同時に流れ込む、冷たい空気。
凍てつく様に冷たい、男の声──
「~リアさん!」
少し強めに呼びかけられて左肩を揺らされ──。
ようやく俺はハッとして現実に戻った。
汗が、顎元からぽたりと垂れる。
冷や汗だった。
「ちょっと、大丈夫?
顔色が悪いわ。
どこか具合が悪いの?」
そう、心配そうに俺の顔を覗き込み声をかけてくれたのは、メイド仲間のうちの一人だった。
「あ、と……」
声が、掠れる。
ふと、現実に戻ってみれば、あの足音は今はもう聞こえてこねぇ。
どこか遠くまで行っちまったのか、どこかの部屋に入ったのか。
だがそいつを確かめに行く気力が、どうしても出なかった。
「リアさん──?」
メイドが再び声をかけてくれるのに、俺は心の中で頭を振った。
~しっかりしろ、俺。
俺はカラッカラの口のまま、それでもどうにか気を取り直してメイドに答える。
「ご、ごめんなさい。
ちょっとぼ~っとしてしまって……。
もう、大丈夫です」
どうにか微笑みに似たもんを作り上げ、言う。
メイドは「本当に?」とやや疑っていた様だが、それでも一つ息をついて「分かった」と了承してくれた。
「でも、ここはもういいわ。
そろそろ休憩に入ってもらおうと思っていた所だったし、少し休んでらっしゃいよ。
あとは私がやっておくから」
言ってくれる。
どーやら俺の『大丈夫』はあんまり信用されなかったらしい。
それでも今、少しでも休めるのはありがてぇ。
俺はそいつに「……はい、ありがとうございます」と大人しく返事して、メイドの言う事に従う事にしたのだった。
◆◆◆◆◆
何だか外の空気が吸いたくて──。
俺はメイド達の使う休憩室じゃなく、城の中庭の隅にあるベンチに座り、休憩させてもらっていた。
温かな陽の光がじんわりと体に沁み入る。
風もほとんどなく、辺りは静寂に満ちていて、何だか気持ちのいい午後だった。
そんな中で。
俺は顔を僅かに俯かせ、地面の一点を見ながら考える。
さっき城の廊下で聞いた、あの足音──。
あいつは間違いなく、十二年前にサランディールの地下通路で聞いたあの足音だった。
足音の主がどこの誰なのか、どんな顔をしたどんな奴なのか、まるで分からねぇ。
足音だって、十二年も前にたった一度聞いただけだ。
だが間違い様がねぇ。
俺の記憶が、耳が、そうだと言っている。
……十二年も、後になって。
またこのサランディールの地で鉢合わせる事があるなんて、思いもしなかった。
確かに心のどこか奥底で、もしかしたら奴はまだこの世のどこかで生きているかもしれねぇとは思っていた。
今もこのサランディールの地のどこかにいるかもしれねぇと、全く思わなかった訳でもねぇ。
だがまさかこんなタイミングで、こんな場所で鉢合わせる事になるなんて、まるで思ってもみなかった。
「……。
……閣下って、呼ばれてたな……」
付き人を二人も従えて、城の中を堂々と闊歩していた──。
当時のサランディール王──ミーシャやレイジスの親父さんが、ダルクを殺す様指示した、使者。
そいつは周りに『閣下』と呼ばれる程偉い人物だったのか?
それとも何かの功で、この十二年の間に出世したのか。
一体、どこの誰なんだ……?
深く、考えかけて。
俺はふるふる、と頭を横に振る。
~いや、違ぇだろ。
俺の目的は奴の正体を探る事じゃねぇ。
レイジスのサランディール奪還の為に有益な情報がねぇか、そして行方知れずのアルフォンソの“今”を知る為にここに来てんだ。
幸いにも、あの足音の主は俺の顔を知らねぇだろう。
俺さえしっかりしてりゃあ、奴が俺を見かけたって何とも思わねぇはずだ。
そうだろ?
何にも、問題なんかねぇ。
今は今の事に集中しねぇと、どこかで足を掬われるぞ。
しっかりしろ、俺。
そう、自分に言い聞かせて──。
俺は深く息を吸って、吐く。
そうしてようやっと心を落ち着けてから、ゆっくりと頭を上げた。
何気なく、前方に聳《そび》える城壁の窓を見る。
……あの三階部分にゃあ確か、ダンの執務室があったんじゃなかったかな。
丁度今、左から六番目の窓に、窓を背にして机に向かうダンの後ろ姿らしいモンが見える。
その左側の部屋はダンの為の資料室、右側はこれまたダンの為の仮眠室になってたはずだ。
資料室の隣はほとんど誰にも使われていないらしい空き部屋が四つ。
部屋の広さはどこも同じに作られていて──
……って、ありゃ?
何気なく確認する意味で城の窓を眺め──。
俺は思わず軽く目を瞬く。
……何か、一番端の窓の位置、少し違和感がある様な……。
なんてぇのか、若干内側に寄ってる、みてぇな……?
一旦そいつに気づいてみると、建物の左端右端共にどの階層も角部屋の窓の位置が何だか内側に少し寄って見える。
普通に考えりゃあ、角部屋だけ他の部屋より僅かに部屋が広くて、窓の配置を均一にする為にそうなっちまったのかと思うトコだが……。
俺の記憶の中の城内の地図じゃあ、そんな記憶はねぇぞ。
それにあの辺りはメイドの仕事で掃除しに入った事もある。
確かに角部屋も中部屋も、どこも同じ広さで、どこの窓も部屋の中央に位置していたはずだ。
なのにこの微妙に不自然な見た目……。
考えられる事があるとしたら……。
──隠し部屋、か?
……そういやミーシャは一年前の内乱でジュードに連れられるままに城の隠し通路を通って城を脱したと話していた。
この城にゃあそういう隠し通路や隠し部屋がいくつもあるのかもしれねぇ。
……。
どうせ休憩中で時間もあるし、ちょっと探りに行ってみるか。
ダンの執務室の近くなら、多少彷徨いてたってどうとでも言い訳つくだろ。
マーシエからダンにと遣いを頼まれたが部屋が分からず難儀していた──とかなんとかさ。
俺はそう簡単に考えると、よっ、とベンチから腰を上げる。
あの足音の男の事を、どうにか頭の中から追い出しながら──。
カツン、カツン、と足音が、ここからどんどん遠ざかって行く。
──今。
今身を翻して階段を上り切りその足音の男に声をかけ、こっちを振り返らせる事が出来たなら。
~……ダルクを殺した男の顔が、拝める。
んな事は頭で考えるまでもなく分かり切った事、なのに。
俺はピクリともその場から動く事が出来なかった。
ぽたん、ぽたん、とどこか遠くから音が聞こえる。
──いや、んなのは、幻聴だ。
滴っているのは剣先から垂れる赤黒い血で──。
「……さん……リアさん……」
男が現れるのと同時に流れ込む、冷たい空気。
凍てつく様に冷たい、男の声──
「~リアさん!」
少し強めに呼びかけられて左肩を揺らされ──。
ようやく俺はハッとして現実に戻った。
汗が、顎元からぽたりと垂れる。
冷や汗だった。
「ちょっと、大丈夫?
顔色が悪いわ。
どこか具合が悪いの?」
そう、心配そうに俺の顔を覗き込み声をかけてくれたのは、メイド仲間のうちの一人だった。
「あ、と……」
声が、掠れる。
ふと、現実に戻ってみれば、あの足音は今はもう聞こえてこねぇ。
どこか遠くまで行っちまったのか、どこかの部屋に入ったのか。
だがそいつを確かめに行く気力が、どうしても出なかった。
「リアさん──?」
メイドが再び声をかけてくれるのに、俺は心の中で頭を振った。
~しっかりしろ、俺。
俺はカラッカラの口のまま、それでもどうにか気を取り直してメイドに答える。
「ご、ごめんなさい。
ちょっとぼ~っとしてしまって……。
もう、大丈夫です」
どうにか微笑みに似たもんを作り上げ、言う。
メイドは「本当に?」とやや疑っていた様だが、それでも一つ息をついて「分かった」と了承してくれた。
「でも、ここはもういいわ。
そろそろ休憩に入ってもらおうと思っていた所だったし、少し休んでらっしゃいよ。
あとは私がやっておくから」
言ってくれる。
どーやら俺の『大丈夫』はあんまり信用されなかったらしい。
それでも今、少しでも休めるのはありがてぇ。
俺はそいつに「……はい、ありがとうございます」と大人しく返事して、メイドの言う事に従う事にしたのだった。
◆◆◆◆◆
何だか外の空気が吸いたくて──。
俺はメイド達の使う休憩室じゃなく、城の中庭の隅にあるベンチに座り、休憩させてもらっていた。
温かな陽の光がじんわりと体に沁み入る。
風もほとんどなく、辺りは静寂に満ちていて、何だか気持ちのいい午後だった。
そんな中で。
俺は顔を僅かに俯かせ、地面の一点を見ながら考える。
さっき城の廊下で聞いた、あの足音──。
あいつは間違いなく、十二年前にサランディールの地下通路で聞いたあの足音だった。
足音の主がどこの誰なのか、どんな顔をしたどんな奴なのか、まるで分からねぇ。
足音だって、十二年も前にたった一度聞いただけだ。
だが間違い様がねぇ。
俺の記憶が、耳が、そうだと言っている。
……十二年も、後になって。
またこのサランディールの地で鉢合わせる事があるなんて、思いもしなかった。
確かに心のどこか奥底で、もしかしたら奴はまだこの世のどこかで生きているかもしれねぇとは思っていた。
今もこのサランディールの地のどこかにいるかもしれねぇと、全く思わなかった訳でもねぇ。
だがまさかこんなタイミングで、こんな場所で鉢合わせる事になるなんて、まるで思ってもみなかった。
「……。
……閣下って、呼ばれてたな……」
付き人を二人も従えて、城の中を堂々と闊歩していた──。
当時のサランディール王──ミーシャやレイジスの親父さんが、ダルクを殺す様指示した、使者。
そいつは周りに『閣下』と呼ばれる程偉い人物だったのか?
それとも何かの功で、この十二年の間に出世したのか。
一体、どこの誰なんだ……?
深く、考えかけて。
俺はふるふる、と頭を横に振る。
~いや、違ぇだろ。
俺の目的は奴の正体を探る事じゃねぇ。
レイジスのサランディール奪還の為に有益な情報がねぇか、そして行方知れずのアルフォンソの“今”を知る為にここに来てんだ。
幸いにも、あの足音の主は俺の顔を知らねぇだろう。
俺さえしっかりしてりゃあ、奴が俺を見かけたって何とも思わねぇはずだ。
そうだろ?
何にも、問題なんかねぇ。
今は今の事に集中しねぇと、どこかで足を掬われるぞ。
しっかりしろ、俺。
そう、自分に言い聞かせて──。
俺は深く息を吸って、吐く。
そうしてようやっと心を落ち着けてから、ゆっくりと頭を上げた。
何気なく、前方に聳《そび》える城壁の窓を見る。
……あの三階部分にゃあ確か、ダンの執務室があったんじゃなかったかな。
丁度今、左から六番目の窓に、窓を背にして机に向かうダンの後ろ姿らしいモンが見える。
その左側の部屋はダンの為の資料室、右側はこれまたダンの為の仮眠室になってたはずだ。
資料室の隣はほとんど誰にも使われていないらしい空き部屋が四つ。
部屋の広さはどこも同じに作られていて──
……って、ありゃ?
何気なく確認する意味で城の窓を眺め──。
俺は思わず軽く目を瞬く。
……何か、一番端の窓の位置、少し違和感がある様な……。
なんてぇのか、若干内側に寄ってる、みてぇな……?
一旦そいつに気づいてみると、建物の左端右端共にどの階層も角部屋の窓の位置が何だか内側に少し寄って見える。
普通に考えりゃあ、角部屋だけ他の部屋より僅かに部屋が広くて、窓の配置を均一にする為にそうなっちまったのかと思うトコだが……。
俺の記憶の中の城内の地図じゃあ、そんな記憶はねぇぞ。
それにあの辺りはメイドの仕事で掃除しに入った事もある。
確かに角部屋も中部屋も、どこも同じ広さで、どこの窓も部屋の中央に位置していたはずだ。
なのにこの微妙に不自然な見た目……。
考えられる事があるとしたら……。
──隠し部屋、か?
……そういやミーシャは一年前の内乱でジュードに連れられるままに城の隠し通路を通って城を脱したと話していた。
この城にゃあそういう隠し通路や隠し部屋がいくつもあるのかもしれねぇ。
……。
どうせ休憩中で時間もあるし、ちょっと探りに行ってみるか。
ダンの執務室の近くなら、多少彷徨いてたってどうとでも言い訳つくだろ。
マーシエからダンにと遣いを頼まれたが部屋が分からず難儀していた──とかなんとかさ。
俺はそう簡単に考えると、よっ、とベンチから腰を上げる。
あの足音の男の事を、どうにか頭の中から追い出しながら──。
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