213 / 254
二十四章 潜入
2
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
城までの道のりは、クライン家の馬車に揺られて行く事おおよそ一刻程ってなところだった。
今回はミーシャもジュードも、犬カバすらいねぇ代わり、この初めの一回だけは身元保証人としてガイアスのおっさんが一緒に来てくれる。
もちろんこの道中も飛行船で飛んでいくルートにしっかり入ってっから、行きも帰りも俺は地図と睨めっこしながらだ。
こんな時俺の傍らにゃあ いつも犬カバがひっついてて、興味津々で地図を覗いてきてた訳だが……。
今はその犬カバがいねぇんで、何だかヘンな感じだぜ。
よくよく考えたらあいつ、いつも俺の足元やら隣やら膝の上やら、とにかく俺の付近をちょろちょろしてたからさ。
なんかいつも近くにいる奴がいねぇのはどーも、そこだけ穴が空いたよーなヘンな心地がする。
まぁ、それはさておき。
俺が考えるべきは犬カバの事よりもこの先の事だぜ。
城に着いたらまずはガイアスが城のちょっと偉い人と、メイド長のおばさんの二人に俺の事を紹介して、それで俺はメイドの仕事に入る事になっている……らしい。
「二人には君の正体含め大体の話を通してあるが、その他の人間には『ガイアス・クラインの遠縁の娘、リア・スノーウィル』で通す。
おかしな所でボロが出ぬ様重々注意するのだぞ」
とはガイアスの言葉だ。
ちなみに『スノーウィル』ってぇのは実在する家名なのかと尋ねると、ガイアスはハッハッハッと笑って見せた。
「そんな家はない。
私自ら考えつけた名だ。
中々美しい響きだろう?」
と自慢げだ。
……まぁ、確かに音の響きはいいけどさ。
んな架空の家の名なんか使って、本当に大丈夫なのか?
俺にゃあ城が人を雇う時にどこまでそいつの素性を確認しとくモンなのかよく分かんねぇし、逆に実際にある家名を使うってぇのもそいつはそいつでリスクがある気もしないでもねぇけどよ。
な~んかどーもこのおっさん、ちょいちょいどっかお遊びが入ってる様な気がして若干不安なんだよな。
でもまあ、ガイアスのおっさんもバカじゃなさそうだし、その辺はちゃんと大丈夫な様にしてあるんだろう。
サランディールは森や湖に囲まれたきれいで豊かな土地だって前に本で読んだ事があったが、実際窓の外を眺めててもそんな感じだった。
城に近づくにつれて道は木々を両端にしたまま緩やかな斜面になる。
そうしてようやく馬車が停まって降りると、目の前には白い外観の、まるでおとぎ話にでも出てきそうな壮大できれいな城が立ちそびえていた。
お、おおお……。
これが噂のサランディール城か。
当たり前ちゃ当たり前だが、想像の倍以上でけーな……。
犬カバなんかが見たら目をまあるくして城に釘付けになっちまうんじゃねぇか?
まあ かく言うこの俺も、今まさに んな感じなんだけどよ。
ガイアスのおっさんが──たぶん俺のこの様子にだろう、ニヤリと笑って「さあ行くぞ」と声をかけてくる。
俺はなるたけお上りさんみてぇに見えねぇ様、『リア』として静かにガイアスのおっさんの後について歩き出した──。
◆◆◆◆◆
城の内部は、こいつも外観と同じく中々に壮大な造りになっていた。
灰白色の石造りの壁や床。
高すぎる程高い天井。
青と白を基調とした絨毯と、整然と掲げられた何枚もの国旗……。
俺はトルスの迎賓館も相当立派なもんだと思ってたが、こいつはまた、それをさらに越えてすげぇぜ。
ガイアスの後について歩いてても、何だか雲の上でも歩いてるみてぇに落ちつかねぇ。
この城、とにかく広すぎだろ。
一応俺だって頭ん中に城内の地図を浮かべながら歩いてっから今どこにいんのか分かんねぇ……なんてこたぁねぇが、こりゃちょっと気ぃ抜くとすぐ位置が分かんなくなっちまうパターンだぜ。
思いつつ大人しくガイアスの後を静々と歩いていると──。
ふと足を止めてこっちを見る、騎士や文官らしい男達がさっきからちらほらいる事に気がついた。
こののぼせたよーな、ポーッとした視線……。
さては『リア』の美しさにやられたな?
って、自分で言っててなんだかちょっとフクザツだな……。
クライン夫人も『ほとんど手を入れてない』っつってたのにこうまで周りの男共の心を奪っちまうとか……。
俺はどんだけ美人だってんだよ。
ガイアスのおっさんがわざと恐ろしい程の眼力でそーゆー輩をギンッと睨みつけると、さすがにどの男も慌ててサッと一瞬で俺から目を逸らす。
まぁ、おっさんが付いてきてくれんのは今日だけだから明日からどうなるか分かんねぇが、それでもこいつも多少の牽制にはなんだろ。
リアに手ぇ出したらガイアスのおっさんが怖ぇぞ……ってな。
そうして城内を歩いて行く事しばらく。
ガイアスのおっさんが二階にある立派な扉の前で立ち止まり、そいつをコンコン、と二度大きくノックした。
中から淀みのないキリリとした年配の女の声が「どうぞ」と返事する。
おっさんが「失礼する」と一言添えて扉を開き中に入るんで、俺もその後ろについて中に入り、一応扉を閉めた。
と、ガイアスのおっさんの向こうから
「丁度時間通りですね」
さっきと同じキリリとした年配の女の声と、
「久しいな、ガイアス」
なんだか渋い、ジェントルな感じの男の声が届く。
ガイアスが笑って「二人共変わりない様だな」と返事して──そうして俺の前から少し横にずれ、片手で俺を二人の前に出す。
「──こちらが知らせに載せたリッシュ・カルトくんだ。
私の遠縁の娘、リア・スノーウィルとして仕事をしてもらうつもりだからよろしく頼む。
リッシュくん、こちらは内務卿のダン・ラードレーとメイド長のマーシエ・フィナレット。
特にマーシエは君の直属の上司になるから彼女の言う事はよーく聞くのだぞ」
おっさんの全く無駄のないサッサカした紹介に、俺はとりあえず「お、おう、」と返事して紹介されたダンとマーシエに「よ、よろしくお願いします」とガラにもなく丁寧に頭を下げた。
ダンもマーシエも、声通りのジェントルな雰囲気のおっさんと、キリッとどことなく厳しそうな女の人、だった。
二人共ガイアスと同世代ってなところだろう。
ダンは短く刈り上げた濃茶色の髪に、グレーの目。
マーシエは濃い緑の目で、茶金色の髪をきっちり後ろでお団子にまとめている。
俺の至って簡単な挨拶に……ってな訳じゃあもちろんなさそうだが、
「これは……なんとまぁ……」
「彼女が、本当に……?」
と驚き半分、引き半分に、マーシエとダンがそれぞれに俺を見、言ってくる。
……まぁ、何を言いたいのかは大体分かるぜ。
俺が見た目通りの可愛い女の子じゃねぇって事が──もっと言うと、男だって事が信じられねぇってんだろう。
変装としてはそんだけバッチリキマってるって事だし問題ねぇんだが……。
なんか、俺の微かなプライドが若干傷つくってぇか……。
どーも素直に喜べねぇ。
そんなフクザツな俺の男心には一切気づかず、ガイアスはワハハと愉快そうに笑う。
「どうだ、完璧な変装だろう?
先程も城の男共が『リア』に熱い視線を送っておったわ。
まぁ、この私がしっかり牽制しておいてやったがな」
どっか楽しそうなガイアスの言葉に──なのかそうじゃねぇのかはともかく、マーシエはこほん、と一つ咳払いしてみせる。
そうして俺に向かって「──リッシュ・カルト殿」とキリリと厳しげな声で言う。
俺は思わず「はっ、はい!」と背筋を正して返事した。
マーシエは言う。
「ガイアスから話は聞いています。
無論私達はあなたを全面的にサポートしますが、あなたはメイドとしてここに来ているのですから、そちらの仕事も疎かにされては困ります。
他のメイド達からあなたの仕事ぶり諸々で何らかの苦情があった場合、または私から見てあなたを雇い続ける事が出来ないと判断した場合は遠慮なくクビにさせて頂きます。
よく覚えておいて下さいね」
城までの道のりは、クライン家の馬車に揺られて行く事おおよそ一刻程ってなところだった。
今回はミーシャもジュードも、犬カバすらいねぇ代わり、この初めの一回だけは身元保証人としてガイアスのおっさんが一緒に来てくれる。
もちろんこの道中も飛行船で飛んでいくルートにしっかり入ってっから、行きも帰りも俺は地図と睨めっこしながらだ。
こんな時俺の傍らにゃあ いつも犬カバがひっついてて、興味津々で地図を覗いてきてた訳だが……。
今はその犬カバがいねぇんで、何だかヘンな感じだぜ。
よくよく考えたらあいつ、いつも俺の足元やら隣やら膝の上やら、とにかく俺の付近をちょろちょろしてたからさ。
なんかいつも近くにいる奴がいねぇのはどーも、そこだけ穴が空いたよーなヘンな心地がする。
まぁ、それはさておき。
俺が考えるべきは犬カバの事よりもこの先の事だぜ。
城に着いたらまずはガイアスが城のちょっと偉い人と、メイド長のおばさんの二人に俺の事を紹介して、それで俺はメイドの仕事に入る事になっている……らしい。
「二人には君の正体含め大体の話を通してあるが、その他の人間には『ガイアス・クラインの遠縁の娘、リア・スノーウィル』で通す。
おかしな所でボロが出ぬ様重々注意するのだぞ」
とはガイアスの言葉だ。
ちなみに『スノーウィル』ってぇのは実在する家名なのかと尋ねると、ガイアスはハッハッハッと笑って見せた。
「そんな家はない。
私自ら考えつけた名だ。
中々美しい響きだろう?」
と自慢げだ。
……まぁ、確かに音の響きはいいけどさ。
んな架空の家の名なんか使って、本当に大丈夫なのか?
俺にゃあ城が人を雇う時にどこまでそいつの素性を確認しとくモンなのかよく分かんねぇし、逆に実際にある家名を使うってぇのもそいつはそいつでリスクがある気もしないでもねぇけどよ。
な~んかどーもこのおっさん、ちょいちょいどっかお遊びが入ってる様な気がして若干不安なんだよな。
でもまあ、ガイアスのおっさんもバカじゃなさそうだし、その辺はちゃんと大丈夫な様にしてあるんだろう。
サランディールは森や湖に囲まれたきれいで豊かな土地だって前に本で読んだ事があったが、実際窓の外を眺めててもそんな感じだった。
城に近づくにつれて道は木々を両端にしたまま緩やかな斜面になる。
そうしてようやく馬車が停まって降りると、目の前には白い外観の、まるでおとぎ話にでも出てきそうな壮大できれいな城が立ちそびえていた。
お、おおお……。
これが噂のサランディール城か。
当たり前ちゃ当たり前だが、想像の倍以上でけーな……。
犬カバなんかが見たら目をまあるくして城に釘付けになっちまうんじゃねぇか?
まあ かく言うこの俺も、今まさに んな感じなんだけどよ。
ガイアスのおっさんが──たぶん俺のこの様子にだろう、ニヤリと笑って「さあ行くぞ」と声をかけてくる。
俺はなるたけお上りさんみてぇに見えねぇ様、『リア』として静かにガイアスのおっさんの後について歩き出した──。
◆◆◆◆◆
城の内部は、こいつも外観と同じく中々に壮大な造りになっていた。
灰白色の石造りの壁や床。
高すぎる程高い天井。
青と白を基調とした絨毯と、整然と掲げられた何枚もの国旗……。
俺はトルスの迎賓館も相当立派なもんだと思ってたが、こいつはまた、それをさらに越えてすげぇぜ。
ガイアスの後について歩いてても、何だか雲の上でも歩いてるみてぇに落ちつかねぇ。
この城、とにかく広すぎだろ。
一応俺だって頭ん中に城内の地図を浮かべながら歩いてっから今どこにいんのか分かんねぇ……なんてこたぁねぇが、こりゃちょっと気ぃ抜くとすぐ位置が分かんなくなっちまうパターンだぜ。
思いつつ大人しくガイアスの後を静々と歩いていると──。
ふと足を止めてこっちを見る、騎士や文官らしい男達がさっきからちらほらいる事に気がついた。
こののぼせたよーな、ポーッとした視線……。
さては『リア』の美しさにやられたな?
って、自分で言っててなんだかちょっとフクザツだな……。
クライン夫人も『ほとんど手を入れてない』っつってたのにこうまで周りの男共の心を奪っちまうとか……。
俺はどんだけ美人だってんだよ。
ガイアスのおっさんがわざと恐ろしい程の眼力でそーゆー輩をギンッと睨みつけると、さすがにどの男も慌ててサッと一瞬で俺から目を逸らす。
まぁ、おっさんが付いてきてくれんのは今日だけだから明日からどうなるか分かんねぇが、それでもこいつも多少の牽制にはなんだろ。
リアに手ぇ出したらガイアスのおっさんが怖ぇぞ……ってな。
そうして城内を歩いて行く事しばらく。
ガイアスのおっさんが二階にある立派な扉の前で立ち止まり、そいつをコンコン、と二度大きくノックした。
中から淀みのないキリリとした年配の女の声が「どうぞ」と返事する。
おっさんが「失礼する」と一言添えて扉を開き中に入るんで、俺もその後ろについて中に入り、一応扉を閉めた。
と、ガイアスのおっさんの向こうから
「丁度時間通りですね」
さっきと同じキリリとした年配の女の声と、
「久しいな、ガイアス」
なんだか渋い、ジェントルな感じの男の声が届く。
ガイアスが笑って「二人共変わりない様だな」と返事して──そうして俺の前から少し横にずれ、片手で俺を二人の前に出す。
「──こちらが知らせに載せたリッシュ・カルトくんだ。
私の遠縁の娘、リア・スノーウィルとして仕事をしてもらうつもりだからよろしく頼む。
リッシュくん、こちらは内務卿のダン・ラードレーとメイド長のマーシエ・フィナレット。
特にマーシエは君の直属の上司になるから彼女の言う事はよーく聞くのだぞ」
おっさんの全く無駄のないサッサカした紹介に、俺はとりあえず「お、おう、」と返事して紹介されたダンとマーシエに「よ、よろしくお願いします」とガラにもなく丁寧に頭を下げた。
ダンもマーシエも、声通りのジェントルな雰囲気のおっさんと、キリッとどことなく厳しそうな女の人、だった。
二人共ガイアスと同世代ってなところだろう。
ダンは短く刈り上げた濃茶色の髪に、グレーの目。
マーシエは濃い緑の目で、茶金色の髪をきっちり後ろでお団子にまとめている。
俺の至って簡単な挨拶に……ってな訳じゃあもちろんなさそうだが、
「これは……なんとまぁ……」
「彼女が、本当に……?」
と驚き半分、引き半分に、マーシエとダンがそれぞれに俺を見、言ってくる。
……まぁ、何を言いたいのかは大体分かるぜ。
俺が見た目通りの可愛い女の子じゃねぇって事が──もっと言うと、男だって事が信じられねぇってんだろう。
変装としてはそんだけバッチリキマってるって事だし問題ねぇんだが……。
なんか、俺の微かなプライドが若干傷つくってぇか……。
どーも素直に喜べねぇ。
そんなフクザツな俺の男心には一切気づかず、ガイアスはワハハと愉快そうに笑う。
「どうだ、完璧な変装だろう?
先程も城の男共が『リア』に熱い視線を送っておったわ。
まぁ、この私がしっかり牽制しておいてやったがな」
どっか楽しそうなガイアスの言葉に──なのかそうじゃねぇのかはともかく、マーシエはこほん、と一つ咳払いしてみせる。
そうして俺に向かって「──リッシュ・カルト殿」とキリリと厳しげな声で言う。
俺は思わず「はっ、はい!」と背筋を正して返事した。
マーシエは言う。
「ガイアスから話は聞いています。
無論私達はあなたを全面的にサポートしますが、あなたはメイドとしてここに来ているのですから、そちらの仕事も疎かにされては困ります。
他のメイド達からあなたの仕事ぶり諸々で何らかの苦情があった場合、または私から見てあなたを雇い続ける事が出来ないと判断した場合は遠慮なくクビにさせて頂きます。
よく覚えておいて下さいね」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる