114 / 265
十五章 大空へ!
5
しおりを挟む
「……分かった。
そういう事なら、ジュードにはひとまず事情を伏せておく事にするよ。
どういうつもりでそんな事をしてるのか、私の方で探っておこう。
だけどね、リッシュ。
これまで色々な冒険者を見てきたから分かるけど……ジュードは、中々優秀だよ。
私があんたらの居場所を言わなかったとしても、必要とあらば自分の頭と足で、あんたらを見つけ出すだろう。
その時はきちんと向き合って話をつけるべきだと思うよ。
ジュードがあんたらを裏切っているにしても、そうでないにしても」
シエナが諭す様に冷静に、言ってくる。
俺はそいつにただ無言で顔を背けた。
シエナが視線を俺から外して息をつく。
そうして時計の針を見て言う。
「さ、そろそろここを発った方がいい。
向こうに着いたら、あいつによろしく言っておくれ。
……ミーシャ、この子の事よろしく頼めるかい?」
ミーシャが……戸惑いながら俺を見、そうしてそれでも何も言わずに一つ頷いてみせる。
俺は──頭を振って無言のままにベッド下の、秘密の地下道へ降りた。
きちんと向き合って話をつけろ?
あいつと話す事なんか何もねぇ。
何をどう言い繕ったって、あいつがミーシャの事を裏切ったのは確かな事じゃねぇか。
ムカムカしながら犬カバとミーシャが降りてくるのを待って、そのまま歩き始める──と、上からシエナの声が降ってきた。
「~あんまりいつまでも引きずって、ミーシャを困らせるんじゃないよ。
また泣かせたりしたら、この私がタダじゃおかないからね」
クギを刺す様に、言ってくる。
その、『タダじゃおかないから』ってな言葉に……完治したはずの肋骨がギクリと疼いた……気がした。
それに、シエナにこないだ派手にぶっ叩かれた頰も。
つーか……『また泣かせたりしたら』って、この前のは訳が違っただろ。
思わずムッとしてシエナのいる方を見上げると、シエナがニヤリと俺を見て、そのまま地下道への隠し戸を上から閉めた。
犬カバがそそくさと俺の足元をすり抜けて、気取った感じで俺の前を先導する。
まるで『気を取り直して行くぞ』って言わんばかりだ。
ミーシャが……その、どっちに笑ったんだろうか、ほんのちょっとクスッと笑って、俺に向かう。
「──行きましょう。
ジュードの事は、落ち着いてから考えればいいわ」
まるで育ちのいいお姫様が言ったみてぇに落ち着いた声でミーシャが言うのに……俺は何だか毒気を抜かれた様な気持ちで、
「……おう、」
と一言返したのだった──……。
◆◆◆◆◆
ふっと静かに息をつく。
そうしてからそいつは──ヘイデンは、俺やミーシャを見、そうして(……ここが一番長く時間を取っていたが)犬カバを見、思わずってばかりに片眉を上げる。
……まぁ、実際にはいつも通り目は固く閉じられているし、見た様に思ったってだけの話だが。
何はともあれ第一声、ヘイデンが口を開く。
「──大体の話は、電話でシエナから聞いている。
どこまで本気で捉えていい話かは、分からないが……」
珍しくも語尾を濁らせ、ヘイデンが言う。
その視線は自然と犬カバに向いている。
たぶん……この犬カバが『聖獣』だなんて呼ばれた事や、ノワールに追われている(かもしれない)話を、とても信じられねぇんだろう。
俺だってまだ半信半疑なんだから、ヘイデンがんな反応すんのもムリはねぇ。
まぁ、そいつはともかく──。
──そう、俺やミーシャ、それに犬カバが地下道を通り、馬車に乗ってはるばるやって来たのは、ヘイデンの屋敷だった。
この屋敷は街からも離れてるし、何より屋敷の主人が偏屈で人付き合いをしないタチだから、そもそも人が寄り付かねぇ。
おまけに屋敷には部屋があり余り、俺の記憶が正しけりゃ隠し部屋なんて物まであったハズだから……身を隠させてもらうにはかなり都合のいい場所だろ?
いつまでここに居させてもらう事になるかは分からねぇが、とりあえずミーシャと犬カバにはここにしっかり隠れてもらって、犬カバや冒険者ダルク、そして『リア』とも接点がない(と世間一般には思われてる)『リッシュ・カルト』が街での様子を探りつつゆったりノワール貴族の旦那対策を考える……ってのが、この俺の作戦だ。
ちなみにシエナが話をつけておいてくれたからだろう、ここに着いた時には執事のじーさんが待機してくれていて素早く俺らを屋敷の中に入れてくれた。
屋敷の中でもわりと奥まった、外からは覗き見を一切出来ねぇこの部屋に案内されるとそこにはヘイデンがいて──そこで今、こーして話をしてるって訳だ。
その部屋の中で珍しくも語尾を濁らせ言ったヘイデンに、俺は言う。
「……ま、用心するに越した事はねぇからさ。
それに犬カバの元飼い主の見世物屋の話ぶり、ちょっとマジな風だったんだ。
詳しい事は後で説明するけど……」
俺は肩をすくめて見せる。
「前に、頼れる人間がいるならちゃんと頼れって言ってくれただろ?
今がその時だと思ってさ。
リアと関わりの深い旧市街の家もギルドの救護室も、今は危なっかしくて使えねぇ。
ここだって絶対安全って訳じゃねぇだろうが、ここには普段ヘイデンや執事のじーさんがいるし、俺が犬カバの件で街の様子を探りに行ったりって時もこの二人の用心棒くらいはしてくれるだろ?
だから──……。
しばらくの間、ここに匿って下さい。
お願いします」
俺にしては殊勝な心構えで、しっかりと頭を下げる。
隣にいたミーシャも静かに頭を下げ、今回一番の当事者の犬カバも「きゅん」とかわいらしく一声鳴いてヘイデンを見上げる。
ヘイデンが気難し気に鼻で息をついた。
「……うちは警護付きのホテルという訳ではないのだがな」
呆れる様に、言ってくる。
けどその口調の奥底には──すごく分かりにくいが、ヘイデンなりの優しさが滲んでいた。
まるで、仕方がねぇなっていう様な……そういうフリをしてるみてぇな、そんな口調だ。
案の定ヘイデンは仕方がないって口調のまま「だが、」と言葉を続けた。
「──好きにすればいい。
どうせ部屋もあり余っているからな」
言ってくる。
俺はそいつにパッと下げていた頭を上げ、破顔した。
「~ありがとう!」
ミーシャも、俺よりずっと神妙な声で「ありがとうございます」と礼を言う。
そして俺の足元の犬カバも、
「クッヒー!」
どこまでちゃんと分かって言ってんのか、元気に鳴いてヘイデンに向かって礼をする。
そいつを横目にしながら──俺は「それから……」と言葉を続けた。
「もしかしたら、なんだけど……。
ここに、ジュードって名の男が訪ねてくるかもしれねぇ。
俺やミーシャを探しにな。
けど……そいつには……」
言いかけながら……ギュッと拳を握りしめる。
そのまま言葉が途切れちまった俺に、ヘイデンが一つ鼻で息をついた。
「──その時は適当に追い返しておこう。
その男とどんな因縁があるのかは知らんが。
どちらにせよ、お前たちがここに身を隠している事を誰かに公言するつもりはない。
その点は安心していい」
キッパリとそう言った言葉端から……今回の犬カバの件とジュードの件を、ヘイデンが全く別の因縁として把握したんだって事が分かった。
実際その通りなんだが……。
何にしろヘイデンがそう言ってくれるのに、俺は黙ったまま頷いた。
ヘイデンがそれに──ほんの少し思案する様にしながらも、話を続けた。
「ここが安全であるうちは、二人とも……それから、その犬カバという犬も、好きなだけここにいて構わない。
だが、もし万が一本当にその犬がノワール王に狙われていると言うのなら、世界中、どこへ逃げ隠れしようとも安全な場所はないかもしれん。
問題の『元』を正さん限りはな」
ヘイデンが──たぶん、犬カバが聖獣でノワールにつけ狙われてるって話をよっぽど信じられねぇんだろう、万が一本当にとまで言って、言ってくる。
けど──……。
『元』を正さない限りはって、そりゃ、ノワール王をどうにかしない限りはって事だろ?
一介の、何の力も身分もねぇただの街人の俺が、一体何をどうすりゃ んな事が出来るってんだよ。
そう思うが、ヘイデンの言葉に間違いがねぇ事も、確かに事実だった。
一生涯ここに隠れ住みてぇ訳じゃねぇんなら、何か対策は考えねぇと。
そういう事なら、ジュードにはひとまず事情を伏せておく事にするよ。
どういうつもりでそんな事をしてるのか、私の方で探っておこう。
だけどね、リッシュ。
これまで色々な冒険者を見てきたから分かるけど……ジュードは、中々優秀だよ。
私があんたらの居場所を言わなかったとしても、必要とあらば自分の頭と足で、あんたらを見つけ出すだろう。
その時はきちんと向き合って話をつけるべきだと思うよ。
ジュードがあんたらを裏切っているにしても、そうでないにしても」
シエナが諭す様に冷静に、言ってくる。
俺はそいつにただ無言で顔を背けた。
シエナが視線を俺から外して息をつく。
そうして時計の針を見て言う。
「さ、そろそろここを発った方がいい。
向こうに着いたら、あいつによろしく言っておくれ。
……ミーシャ、この子の事よろしく頼めるかい?」
ミーシャが……戸惑いながら俺を見、そうしてそれでも何も言わずに一つ頷いてみせる。
俺は──頭を振って無言のままにベッド下の、秘密の地下道へ降りた。
きちんと向き合って話をつけろ?
あいつと話す事なんか何もねぇ。
何をどう言い繕ったって、あいつがミーシャの事を裏切ったのは確かな事じゃねぇか。
ムカムカしながら犬カバとミーシャが降りてくるのを待って、そのまま歩き始める──と、上からシエナの声が降ってきた。
「~あんまりいつまでも引きずって、ミーシャを困らせるんじゃないよ。
また泣かせたりしたら、この私がタダじゃおかないからね」
クギを刺す様に、言ってくる。
その、『タダじゃおかないから』ってな言葉に……完治したはずの肋骨がギクリと疼いた……気がした。
それに、シエナにこないだ派手にぶっ叩かれた頰も。
つーか……『また泣かせたりしたら』って、この前のは訳が違っただろ。
思わずムッとしてシエナのいる方を見上げると、シエナがニヤリと俺を見て、そのまま地下道への隠し戸を上から閉めた。
犬カバがそそくさと俺の足元をすり抜けて、気取った感じで俺の前を先導する。
まるで『気を取り直して行くぞ』って言わんばかりだ。
ミーシャが……その、どっちに笑ったんだろうか、ほんのちょっとクスッと笑って、俺に向かう。
「──行きましょう。
ジュードの事は、落ち着いてから考えればいいわ」
まるで育ちのいいお姫様が言ったみてぇに落ち着いた声でミーシャが言うのに……俺は何だか毒気を抜かれた様な気持ちで、
「……おう、」
と一言返したのだった──……。
◆◆◆◆◆
ふっと静かに息をつく。
そうしてからそいつは──ヘイデンは、俺やミーシャを見、そうして(……ここが一番長く時間を取っていたが)犬カバを見、思わずってばかりに片眉を上げる。
……まぁ、実際にはいつも通り目は固く閉じられているし、見た様に思ったってだけの話だが。
何はともあれ第一声、ヘイデンが口を開く。
「──大体の話は、電話でシエナから聞いている。
どこまで本気で捉えていい話かは、分からないが……」
珍しくも語尾を濁らせ、ヘイデンが言う。
その視線は自然と犬カバに向いている。
たぶん……この犬カバが『聖獣』だなんて呼ばれた事や、ノワールに追われている(かもしれない)話を、とても信じられねぇんだろう。
俺だってまだ半信半疑なんだから、ヘイデンがんな反応すんのもムリはねぇ。
まぁ、そいつはともかく──。
──そう、俺やミーシャ、それに犬カバが地下道を通り、馬車に乗ってはるばるやって来たのは、ヘイデンの屋敷だった。
この屋敷は街からも離れてるし、何より屋敷の主人が偏屈で人付き合いをしないタチだから、そもそも人が寄り付かねぇ。
おまけに屋敷には部屋があり余り、俺の記憶が正しけりゃ隠し部屋なんて物まであったハズだから……身を隠させてもらうにはかなり都合のいい場所だろ?
いつまでここに居させてもらう事になるかは分からねぇが、とりあえずミーシャと犬カバにはここにしっかり隠れてもらって、犬カバや冒険者ダルク、そして『リア』とも接点がない(と世間一般には思われてる)『リッシュ・カルト』が街での様子を探りつつゆったりノワール貴族の旦那対策を考える……ってのが、この俺の作戦だ。
ちなみにシエナが話をつけておいてくれたからだろう、ここに着いた時には執事のじーさんが待機してくれていて素早く俺らを屋敷の中に入れてくれた。
屋敷の中でもわりと奥まった、外からは覗き見を一切出来ねぇこの部屋に案内されるとそこにはヘイデンがいて──そこで今、こーして話をしてるって訳だ。
その部屋の中で珍しくも語尾を濁らせ言ったヘイデンに、俺は言う。
「……ま、用心するに越した事はねぇからさ。
それに犬カバの元飼い主の見世物屋の話ぶり、ちょっとマジな風だったんだ。
詳しい事は後で説明するけど……」
俺は肩をすくめて見せる。
「前に、頼れる人間がいるならちゃんと頼れって言ってくれただろ?
今がその時だと思ってさ。
リアと関わりの深い旧市街の家もギルドの救護室も、今は危なっかしくて使えねぇ。
ここだって絶対安全って訳じゃねぇだろうが、ここには普段ヘイデンや執事のじーさんがいるし、俺が犬カバの件で街の様子を探りに行ったりって時もこの二人の用心棒くらいはしてくれるだろ?
だから──……。
しばらくの間、ここに匿って下さい。
お願いします」
俺にしては殊勝な心構えで、しっかりと頭を下げる。
隣にいたミーシャも静かに頭を下げ、今回一番の当事者の犬カバも「きゅん」とかわいらしく一声鳴いてヘイデンを見上げる。
ヘイデンが気難し気に鼻で息をついた。
「……うちは警護付きのホテルという訳ではないのだがな」
呆れる様に、言ってくる。
けどその口調の奥底には──すごく分かりにくいが、ヘイデンなりの優しさが滲んでいた。
まるで、仕方がねぇなっていう様な……そういうフリをしてるみてぇな、そんな口調だ。
案の定ヘイデンは仕方がないって口調のまま「だが、」と言葉を続けた。
「──好きにすればいい。
どうせ部屋もあり余っているからな」
言ってくる。
俺はそいつにパッと下げていた頭を上げ、破顔した。
「~ありがとう!」
ミーシャも、俺よりずっと神妙な声で「ありがとうございます」と礼を言う。
そして俺の足元の犬カバも、
「クッヒー!」
どこまでちゃんと分かって言ってんのか、元気に鳴いてヘイデンに向かって礼をする。
そいつを横目にしながら──俺は「それから……」と言葉を続けた。
「もしかしたら、なんだけど……。
ここに、ジュードって名の男が訪ねてくるかもしれねぇ。
俺やミーシャを探しにな。
けど……そいつには……」
言いかけながら……ギュッと拳を握りしめる。
そのまま言葉が途切れちまった俺に、ヘイデンが一つ鼻で息をついた。
「──その時は適当に追い返しておこう。
その男とどんな因縁があるのかは知らんが。
どちらにせよ、お前たちがここに身を隠している事を誰かに公言するつもりはない。
その点は安心していい」
キッパリとそう言った言葉端から……今回の犬カバの件とジュードの件を、ヘイデンが全く別の因縁として把握したんだって事が分かった。
実際その通りなんだが……。
何にしろヘイデンがそう言ってくれるのに、俺は黙ったまま頷いた。
ヘイデンがそれに──ほんの少し思案する様にしながらも、話を続けた。
「ここが安全であるうちは、二人とも……それから、その犬カバという犬も、好きなだけここにいて構わない。
だが、もし万が一本当にその犬がノワール王に狙われていると言うのなら、世界中、どこへ逃げ隠れしようとも安全な場所はないかもしれん。
問題の『元』を正さん限りはな」
ヘイデンが──たぶん、犬カバが聖獣でノワールにつけ狙われてるって話をよっぽど信じられねぇんだろう、万が一本当にとまで言って、言ってくる。
けど──……。
『元』を正さない限りはって、そりゃ、ノワール王をどうにかしない限りはって事だろ?
一介の、何の力も身分もねぇただの街人の俺が、一体何をどうすりゃ んな事が出来るってんだよ。
そう思うが、ヘイデンの言葉に間違いがねぇ事も、確かに事実だった。
一生涯ここに隠れ住みてぇ訳じゃねぇんなら、何か対策は考えねぇと。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説


ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
日日晴朗 ―異性装娘お助け日記―
優木悠
歴史・時代
―男装の助け人、江戸を駈ける!―
栗栖小源太が女であることを隠し、兄の消息を追って江戸に出てきたのは慶安二年の暮れのこと。
それから三カ月、助っ人稼業で糊口をしのぎながら兄をさがす小源太であったが、やがて由井正雪一党の陰謀に巻き込まれてゆく。
月の後半のみ、毎日10時頃更新しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
巻き込まれ召喚された上、性別を間違えられたのでそのまま生活することにしました。
蒼霧雪枷
恋愛
勇者として異世界に召喚されチート無双、からのハーレム落ち。ここ最近はそんな話ばっか読んでるきがする引きこもりな俺、18歳。
此度どうやら、件の異世界召喚とやらに"巻き込まれた"らしい。
召喚した彼らは「男の勇者」に用があるらしいので、俺は巻き込まれた一般人だと確信する。
だって俺、一応女だもの。
勿論元の世界に帰れないお約束も聞き、やはり性別を間違われているようなので…
ならば男として新たな人生片道切符を切ってやろうじゃねぇの?
って、ちょっと待て。俺は一般人Aでいいんだ、そんなオマケが実はチート持ってました展開は望んでねぇ!!
ついでに、恋愛フラグも要りません!!!
性別を間違われた男勝りな男装少女が、王弟殿下と友人になり、とある俺様何様騎士様を引っ掻き回し、勇者から全力逃走する話。
──────────
突発的に書きたくなって書いた産物。
会話文の量が極端だったりする。読みにくかったらすみません。
他の小説の更新まだかよこの野郎って方がいたら言ってくださいその通りですごめんなさい。
4/1 お気に入り登録数50突破記念ssを投稿してすぐに100越えるもんだからそっと笑ってる。ありがたい限りです。
4/4 通知先輩が仕事してくれずに感想来てたの知りませんでした(死滅)とても嬉しくて語彙力が消えた。突破記念はもうワケわかんなくなってる。
4/20 無事完結いたしました!気まぐれにオマケを投げることもあるかも知れませんが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
4/25 オマケ、始めました。え、早い?投稿頻度は少ないからいいかなってさっき思い立ちました。突発的に始めたから、オマケも突発的でいいよね。
21.8/30 完全完結しました。今後更新することはございません。ありがとうございました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる