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十五章 大空へ!
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数秒の間が空いて……男がはぁぁと心底がっくり来た様な声とも溜息ともつかねぇ息を吐く。
「~ジュード。
人のプライベートを覗き見とは、趣味が悪いぞ」
男が後ろに向かって──影に隠れた人物に向かって、声をかける。
と、向こうから──さっき俺が一瞬見た通り、そして男が今呼んだ通りの人物が姿を現わす。
いつも以上に、苦い顔だ。
そいつは──ジュードは、顔以上に苦い声で男に向かって口を開く。
「……どういうおつもりですか」
男が呆れた様に溜息をつく。
「どういう、とは?
俺だって人並みに恋はするさ。
彼女を一目見て、恋しない男はいないだろう。
それに、さっきの話、聞いていたか?
あなたに恥をかかせてしまってごめんなさい、だってさ。
優しいだろう?
清楚で可愛らしくて、しかも性格もいいし謙虚で優しい。
近々この街を出ていくと言っていたが、まだチャンスはあるはずだ。
今日もフラれてしまったが、俺は諦めない。
必ずやリアさんを振り向かせてみせる!」
男がグッと握り拳一つ作って言うのに──ジュードがなんとも言えねぇ苦い顔で「本気ですか」と男に問いかけの様な、そういう訳でもねぇ様な声をかける。
俺の正体を知ってるジュードからすりゃあ当然の反応だろう。
まぁ、俺だって同じ顔をしちまってたし、同じ事を言ってやりてぇ気分だったが。
それにしたって……。
この男とジュード、一体どういう知り合いなんだ?
昨日カフェで初めてすれ違っただけにしちゃあ、随分と親しげだ。
まるで何年来の知り合いみてぇな。
けど、だからといって古くからの『友人』みてぇな仲なのかってぇと……そいつもどーも違う気がする。
なんつーのかな?
男とジュード、年はそんなに違わなさそうだってのに、ジュードは男をちゃんと立ててやがる。
まるで目上の人間に接する様に。
と、男がジュードの言葉をあっさりと無視して話を終わらせ、
「……それよりも、ジュード」
たしなめる様な声で、話を変えた。
その顔が──さっきまでとは打って変わって引き締まっている。
「──リッシュ・カルトの飛行船の件は、どうなっている?」
言った声音が──スッと一瞬で冷たさを帯びる。
いや……こいつは冷たいって言やぁいいのか……。
まるで感情を一切差し挟まない、重要な『ビジネス』の話でもするみてぇな、そんな感じだ。
俺は……その声音にもそうだが、その内容に思わず心臓が冷える思いがした。
何で……。
何で俺の飛行船の事を、こいつが知ってんだよ?
……いや、考えられる理由は一つしかねぇ。
ジュードが、この男に話したんだ。
『ジュードが飛行船を利用しようと考えないとは限らない。
私はそれが心配なの』
そう言った、ミーシャの言葉が俺の頭に思い出される。
俺はあの時何も心配する事ねぇって、ミーシャにもそう言ってやったし、実際自分でもそう思っていた。
だけど──……。
俺が息を潜めて成り行きを見守る中──ジュードは男の問いかけにほんの一秒程の間を開けて……話し出す。
「──飛行船については、どういった代物なのか……あなたの計画に『使える物』なのかどうかを含め、探りを入れているところです。
ミーシャ姫の動向についても、何かあればすぐにお知らせいたします」
ジュードが何の悪気もなく、当たり前の様に男に『報告』する。
俺は──ザッと顔から血の気が引くのを感じた。
あなたの計画に使える物《・》なのかどうか、探りを入れている……?
ミーシャ姫の動向についてもすぐにお知らせいたします……?
何言ってんだよ、ジュード……。
飛行船は、単なる“物”なんかじゃねぇ。
お前が世話になったっていうダルクが、生前、精魂込めて作って、整備して……。
それに……それに、ミーシャが生きている事……他の誰にも、知られちゃマズイ事ぐらい、てめぇが一番よく知ってんじゃねぇのかよ……。
思わずぎゅっと、拳を握る。
その拳が、わなわなと震えた。
怒りすぎてこんなに震えんのは、生まれて初めてだ。
俺はサッと身を翻し、静かにその場を後にする。
男が何者なのか、ジュードがどういう目的でこの男にこんなに重要な事をベラベラ喋ってんのか、どうせこれ以上ここで聞き耳を立ててたって聞けやしねぇだろう。
実際、二人の話はそれで終わりみてぇだった。
俺の後方から「分かった。頼んだぞ、ジュード」という男の声が聞こえる。
それに、ジュードの「はい」と返す声も──……。
俺は──その声を払いのける様に、その場を立ち去ったのだった──。
◆◆◆◆◆
俺は人通りの少ない道を選んで、風を切る様にして街中を進んでいた。
向かう先は、ミーシャたちが待つギルドの救護室だ。
周りの景色が矢の様に後ろに飛んでいく。
頭に血が上っちまってんのは自分でもよく分かっていたが、抑えようと思ったって、抑え切れやしなかった。
いや、本当は抑える気すらなかったのかもしれねぇ。
ただ腹が立って仕方ねぇ。
俺や……何よりミーシャを裏切ったジュードもそうだし、簡単にあいつを信用して、聞かれてもいねぇ飛行船の事をベラベラしゃべった自分にも、心底腹が立つ。
「あら、リアさんおはよ………」
すれ違った美人の冒険者のお姉さんが声をかけてくるのを無視して、俺はサッとギルドの裏手に回り込み、裏口から中へ入って救護室に続く階段を一気に上がる。
見張りのいない救護室のリビングに繋がる戸を乱暴に開けると、シエナと犬カバ、そしてミーシャの三人が驚いた様に振り返って俺を見た。
俺は構わずパタンと後ろ手に戸を閉め、ムカッ腹を立てたまま言う。
「こっちの用は済んだ。
そろそろ行こう」
別に強い言葉で言ったつもりもねぇし、当たり散らすように言った訳でもなかったが……。
三人が三人とも、目をぱちくりさせて俺を見る。
そうして──ミーシャが心配そうに、
「何かあったの……?」
問いかけてきた。
犬カバまで俺の足元までやって来てこっちを見上げ「クヒ?」と一言問いかけてくる。
けど俺はその二人の問いに答える事が出来なかった。
「いや……」
曖昧に答えて……そのまま頭を振る。
今さっき見て来たばかりの光景が、頭に浮かぶ。
ジュードがあの男に俺らの事を報告する光景。
俺らを助けて、仲間のフリして近づいて来たのは……あれは、あの男に有益な情報を漏らす為だったって訳だ。
答えない俺に息をついて、シエナが仕方ないとばかりに話を変える。
「──ぐずぐずしてるヒマはないよ。
何があったにしてもね。
……ギルドの連中には、さっき話し合った通り『リア達は叔母さんの看病をする為にこの街を離れた』っていう風に伝えておくからね。
まぁ、多少喚くやつもいるかもしれないが、私がうるさいって叱りつけておくから、騒動はすぐに収まるだろうさ。
地下道を出た先に、前にあんたが会議に出る時に使ったのと同じ馬車を手配してあるから、そいつで目的地までいけばいい。
向こうにもさっき、念の為連絡しておいたよ。
あいつの事だから快くとは行かないまでも、邪険にされる事はないはずさ。
それから、ジュードにはこの話……」
シエナが何の悪気もなしに言いかけるのに、俺は思わずカッと熱くなっちまった。
「~ジュードには言うな!」
思わず怒鳴る様に声を上げる。
そいつにびっくりしたんだろう、足元の犬カバがビクッと一瞬跳ね上がり、シエナとミーシャが目を大きく開けて俺を見つめた。
俺は頭を振って……ほんのちょっと声のトーンを落として続ける。
「……ジュードには、言うな。
犬カバの件も、ノワールが絡んでくるかもしれねぇ事も、俺らが……身を隠す先の事も、全部。
……俺、見たんだよ。
ジュードの野郎が、ある男に俺の飛行船の事や……ミーシャが生きてるって事まで、密告してやがるところを。
あいつ、俺らの味方のフリして……本当はこっちの動向を探ってやがっただけだったんだ。
ミーシャが言った通りだった。
あいつに、何でもかんでも話すべきじゃなかった」
今更言ったって遅いのは百も承知だ。
吐き捨てる様に言った俺に、ミーシャが眉をほんのちょっと寄せて俺を見る。
俺のカッカした言葉とは反対に……シエナが、冷静そのものの顔で「──分かった」と一つ口を開く。
「~ジュード。
人のプライベートを覗き見とは、趣味が悪いぞ」
男が後ろに向かって──影に隠れた人物に向かって、声をかける。
と、向こうから──さっき俺が一瞬見た通り、そして男が今呼んだ通りの人物が姿を現わす。
いつも以上に、苦い顔だ。
そいつは──ジュードは、顔以上に苦い声で男に向かって口を開く。
「……どういうおつもりですか」
男が呆れた様に溜息をつく。
「どういう、とは?
俺だって人並みに恋はするさ。
彼女を一目見て、恋しない男はいないだろう。
それに、さっきの話、聞いていたか?
あなたに恥をかかせてしまってごめんなさい、だってさ。
優しいだろう?
清楚で可愛らしくて、しかも性格もいいし謙虚で優しい。
近々この街を出ていくと言っていたが、まだチャンスはあるはずだ。
今日もフラれてしまったが、俺は諦めない。
必ずやリアさんを振り向かせてみせる!」
男がグッと握り拳一つ作って言うのに──ジュードがなんとも言えねぇ苦い顔で「本気ですか」と男に問いかけの様な、そういう訳でもねぇ様な声をかける。
俺の正体を知ってるジュードからすりゃあ当然の反応だろう。
まぁ、俺だって同じ顔をしちまってたし、同じ事を言ってやりてぇ気分だったが。
それにしたって……。
この男とジュード、一体どういう知り合いなんだ?
昨日カフェで初めてすれ違っただけにしちゃあ、随分と親しげだ。
まるで何年来の知り合いみてぇな。
けど、だからといって古くからの『友人』みてぇな仲なのかってぇと……そいつもどーも違う気がする。
なんつーのかな?
男とジュード、年はそんなに違わなさそうだってのに、ジュードは男をちゃんと立ててやがる。
まるで目上の人間に接する様に。
と、男がジュードの言葉をあっさりと無視して話を終わらせ、
「……それよりも、ジュード」
たしなめる様な声で、話を変えた。
その顔が──さっきまでとは打って変わって引き締まっている。
「──リッシュ・カルトの飛行船の件は、どうなっている?」
言った声音が──スッと一瞬で冷たさを帯びる。
いや……こいつは冷たいって言やぁいいのか……。
まるで感情を一切差し挟まない、重要な『ビジネス』の話でもするみてぇな、そんな感じだ。
俺は……その声音にもそうだが、その内容に思わず心臓が冷える思いがした。
何で……。
何で俺の飛行船の事を、こいつが知ってんだよ?
……いや、考えられる理由は一つしかねぇ。
ジュードが、この男に話したんだ。
『ジュードが飛行船を利用しようと考えないとは限らない。
私はそれが心配なの』
そう言った、ミーシャの言葉が俺の頭に思い出される。
俺はあの時何も心配する事ねぇって、ミーシャにもそう言ってやったし、実際自分でもそう思っていた。
だけど──……。
俺が息を潜めて成り行きを見守る中──ジュードは男の問いかけにほんの一秒程の間を開けて……話し出す。
「──飛行船については、どういった代物なのか……あなたの計画に『使える物』なのかどうかを含め、探りを入れているところです。
ミーシャ姫の動向についても、何かあればすぐにお知らせいたします」
ジュードが何の悪気もなく、当たり前の様に男に『報告』する。
俺は──ザッと顔から血の気が引くのを感じた。
あなたの計画に使える物《・》なのかどうか、探りを入れている……?
ミーシャ姫の動向についてもすぐにお知らせいたします……?
何言ってんだよ、ジュード……。
飛行船は、単なる“物”なんかじゃねぇ。
お前が世話になったっていうダルクが、生前、精魂込めて作って、整備して……。
それに……それに、ミーシャが生きている事……他の誰にも、知られちゃマズイ事ぐらい、てめぇが一番よく知ってんじゃねぇのかよ……。
思わずぎゅっと、拳を握る。
その拳が、わなわなと震えた。
怒りすぎてこんなに震えんのは、生まれて初めてだ。
俺はサッと身を翻し、静かにその場を後にする。
男が何者なのか、ジュードがどういう目的でこの男にこんなに重要な事をベラベラ喋ってんのか、どうせこれ以上ここで聞き耳を立ててたって聞けやしねぇだろう。
実際、二人の話はそれで終わりみてぇだった。
俺の後方から「分かった。頼んだぞ、ジュード」という男の声が聞こえる。
それに、ジュードの「はい」と返す声も──……。
俺は──その声を払いのける様に、その場を立ち去ったのだった──。
◆◆◆◆◆
俺は人通りの少ない道を選んで、風を切る様にして街中を進んでいた。
向かう先は、ミーシャたちが待つギルドの救護室だ。
周りの景色が矢の様に後ろに飛んでいく。
頭に血が上っちまってんのは自分でもよく分かっていたが、抑えようと思ったって、抑え切れやしなかった。
いや、本当は抑える気すらなかったのかもしれねぇ。
ただ腹が立って仕方ねぇ。
俺や……何よりミーシャを裏切ったジュードもそうだし、簡単にあいつを信用して、聞かれてもいねぇ飛行船の事をベラベラしゃべった自分にも、心底腹が立つ。
「あら、リアさんおはよ………」
すれ違った美人の冒険者のお姉さんが声をかけてくるのを無視して、俺はサッとギルドの裏手に回り込み、裏口から中へ入って救護室に続く階段を一気に上がる。
見張りのいない救護室のリビングに繋がる戸を乱暴に開けると、シエナと犬カバ、そしてミーシャの三人が驚いた様に振り返って俺を見た。
俺は構わずパタンと後ろ手に戸を閉め、ムカッ腹を立てたまま言う。
「こっちの用は済んだ。
そろそろ行こう」
別に強い言葉で言ったつもりもねぇし、当たり散らすように言った訳でもなかったが……。
三人が三人とも、目をぱちくりさせて俺を見る。
そうして──ミーシャが心配そうに、
「何かあったの……?」
問いかけてきた。
犬カバまで俺の足元までやって来てこっちを見上げ「クヒ?」と一言問いかけてくる。
けど俺はその二人の問いに答える事が出来なかった。
「いや……」
曖昧に答えて……そのまま頭を振る。
今さっき見て来たばかりの光景が、頭に浮かぶ。
ジュードがあの男に俺らの事を報告する光景。
俺らを助けて、仲間のフリして近づいて来たのは……あれは、あの男に有益な情報を漏らす為だったって訳だ。
答えない俺に息をついて、シエナが仕方ないとばかりに話を変える。
「──ぐずぐずしてるヒマはないよ。
何があったにしてもね。
……ギルドの連中には、さっき話し合った通り『リア達は叔母さんの看病をする為にこの街を離れた』っていう風に伝えておくからね。
まぁ、多少喚くやつもいるかもしれないが、私がうるさいって叱りつけておくから、騒動はすぐに収まるだろうさ。
地下道を出た先に、前にあんたが会議に出る時に使ったのと同じ馬車を手配してあるから、そいつで目的地までいけばいい。
向こうにもさっき、念の為連絡しておいたよ。
あいつの事だから快くとは行かないまでも、邪険にされる事はないはずさ。
それから、ジュードにはこの話……」
シエナが何の悪気もなしに言いかけるのに、俺は思わずカッと熱くなっちまった。
「~ジュードには言うな!」
思わず怒鳴る様に声を上げる。
そいつにびっくりしたんだろう、足元の犬カバがビクッと一瞬跳ね上がり、シエナとミーシャが目を大きく開けて俺を見つめた。
俺は頭を振って……ほんのちょっと声のトーンを落として続ける。
「……ジュードには、言うな。
犬カバの件も、ノワールが絡んでくるかもしれねぇ事も、俺らが……身を隠す先の事も、全部。
……俺、見たんだよ。
ジュードの野郎が、ある男に俺の飛行船の事や……ミーシャが生きてるって事まで、密告してやがるところを。
あいつ、俺らの味方のフリして……本当はこっちの動向を探ってやがっただけだったんだ。
ミーシャが言った通りだった。
あいつに、何でもかんでも話すべきじゃなかった」
今更言ったって遅いのは百も承知だ。
吐き捨てる様に言った俺に、ミーシャが眉をほんのちょっと寄せて俺を見る。
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