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十四章 犬カバ
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ジュードはその後ろ姿を見送りながら……カフェの戸が閉まるのを待つ。
そうしてしばらくの後、俺に向けて
「……何があった?」
聞いてくる。
俺は説明する気力もなく一つ肩をすくめてみせる。
男だって意気消沈したかもしんねぇが、俺だって突然のチューと告白にげっそりと撃沈してんだ。
っつーかさっさと手ぇ洗いに行きてぇ。
思ってる事が伝わったって訳じゃあねぇだろうが……ウェイターがあわあわしながら俺に優しく言う。
「リアちゃん、今日はもう疲れただろ?
ちょっと時間は早いけど、もう上がっていいよ。
もうじきまたラビーンさんたちも来る頃だしさ。
ややこしい事になる前に、先に上がったほうがいいよ」
言ってくれる。
俺はその言葉に甘える事にして弱々しく微笑んだ。
「……ごめんなさい。
それじゃあお言葉に甘えさせていただきます」
言うとうんうん、とウェイターが大仰にうなづいた。
俺は──ただ一人困惑気味のジュードもそのままにホールからキッチンの側に入って十二分に手を洗う。
「リア……一体何の騒ぎだ」
キッチンにいたロイが問いかけてくるが、それどころじゃねぇ。
軽く頭を振ってその質問に答える気力もねぇ事を伝えると、そのまま更衣室の方へ引っ込んだのだった──。
◆◆◆◆◆
更衣室でウェイトレス服からリアの服に着替え、ノロノロと裏口から外に出る。
は~ぁ……。
なんか異様に疲れた。
垂れた頭をやっとの事で持ち上げて、俺は軽く辺りを見渡す。
そこにはミーシャの姿も犬カバの姿も、もちろん今さっき出会ったばかりのジュードの姿もなかった。
……まぁ、いつもより大分時間も早いしな……。
ミーシャと犬カバはまだギルドにいるのかもしれねぇ。
ここでこーして待ってんのもヒマだが、かといってこの姿でその辺ぶらぶらしててさっきの男とまたうっかり鉢合わせちまう事になったらそれはそれで嫌だし……。
仕方ねぇ、その辺に座ってミーシャを待っとくか。
そう、息をついて考え路端の花壇のヘリに腰掛ける。
両肘を膝について手で顎を支え、そのまま自然にぼんやりと空を見上げる。
気持ちいいくらいに真っ青な空に、薄く白くたなびく雲が幾筋も伸びている。
まるで綿菓子を引きちぎって空にたくさん浮かべたみてぇだ。
『想像してみな。
頬や髪を叩く風、目の前は一面の空と雲だ。
その中を、どこまでも自由に飛んでいく──な?
最高だろ?』
ダルクの声が、ふと脳裏に浮かぶ。
──ああ、最高だよな。
ダルクの声に応える様に思うが、ここから見上げた空はやたらに高くて遠い。
だってのに、今の俺に出来る事は こーやってひいこらしながら毎日仕事して金を貯める事だけかぁ……。
あ~あ、まったく。
金を稼ぐのも楽じゃないよな。
ガックリと地面へ目を戻し、頭を垂れてもう一度溜息する──ところで。
「リア、」
と正面から声をかけられる。
ちらっと目線を上げると、そこにはミーシャの姿が。
その足元にはいつもの通り犬カバが…………いねぇ?
んな事初めてだったから……俺は軽く目を瞬いて、再びミーシャの顔を見上げる。
「おい、犬カバは?」
辺りにゃもちろん誰もいねぇから、普通に問いかける──と、ミーシャがどこか深刻そうな憂い混じりの表情で口を開いた。
「──その事で、話があるの。
一度、ギルドの救護室へ戻ってもらえる?
そこで、話をするわ」
言ってくる。
俺は──断る理由もねぇから一応は「おう……」と短く返事したが……。
どーにも嫌な予感がする。
ミーシャがサッと身を翻して、いつもよりも足早に道を歩き始める。
もちろん行く先はギルドの救護室の方だろう。
俺は、嫌な予感をひしひしと感じながらその後に大人しく着いたのだった──。
◆◆◆◆◆
ギルドの救護室のリビングの戸を開けると、テーブルの足の下に犬カバが悲しげに丸まっていた。
そのあんまりにも哀れな様子に、俺は思わず犬カバを抱き上げて
「どーしたんだよ、犬カバ?」
心配になって呼びかける。
抱き上げた犬カバの体からはいつもの元気すぎる気力がまったく伝わってこねぇ。
ただ俺に持ち上げられるまま、だる~んとしてるだけだ。
「きゅーん……」
返ってきた声も、いつになく元気がない。
「なんだよ、どーした?
調子悪ぃのか?悪いモンでも食ったとか?」
それくらいしか思い浮かばず言うと、ミーシャが「あのね、リッシュ」と横から声をかけてきた。
「今朝、リッシュがカフェへ出かけた後、ギルドの方に電話がかかってきたの」
言われて……俺は思わず怪訝な顔でミーシャを見る。
だって、そうだろ?
犬カバのこの姿とその電話とやらに何の関係があるってんだよ?
ミーシャが一つ息をつく。
「犬カバの飼い主──見世物屋の店主が、犬カバを迎えに来るって。
出来れば今日、すぐにでもというお話だったけれど……リアがきちんとお別れを言いたいだろうからって言って、明日に延ばしてもらったわ。
明日の朝一番に店主さんがギルドの方へ顔を出してくださるから、そこで犬カバをお返しする事になったの」
言ってくる。
俺は──予想もしてなかった言葉に、思わず「え……?」と無意味に問い返しちまった。
そーして再び、両手の中の犬カバを見る。
犬カバがひどく落ち込んだ様子で一つ息をついた。
──犬カバを、飼い主の所に返す?
それも、明日の朝一番にって……。
あんまりにも、急すぎるんじゃねぇか?
いや、まぁ確かにギルドの依頼じゃ『返して欲しいと言うまで』預かってくれって事だったけど……。
それにしたって……。
あんまりにも唐突過ぎんだろ。
俺は無意識に眉尻を下げ、気の抜けたぬいぐるみみてぇにだる~んと垂れた犬カバを見る。
こんなにふにゃんふにゃんの犬カバは、ちょっと見たことがねぇ。
俺だって……。
俺はミーシャに目を戻して、言う。
「~つーか何で、急に?
大体あの店主、犬カバの食費と依頼料はちゃんとギルドを通して払ってくれてたけど、今まで全っ然何の音沙汰もなかったじゃねぇか。
それをまた、なんで突然……」
「それは分からないけれど……。
でも、返して欲しいというのを断る事は出来ないでしょう?
私たちはあくまで犬カバをお預かりしていただけで……本当の飼い主は店主さんなのだから」
言ってくる。
俺は、そいつに反論する言葉を見つけられず、軽く頭を振って応えた。
いや……ミーシャの言う事は、間違っちゃいねぇ。
普段の俺なら──お役御免とばかりに意気揚々と預かった動物を飼い主に返しただろう。
けど、この犬カバの哀れな様子を見てると、どーにもそう単純には割り切れそうになかった。
いっつも側をうろついてて、お調子者で、食い意地が張ってて。
クヒクヒ言ってるよーなヘンな生物だが、それでもここ数ヶ月わーぎゃーしながら一緒に暮らして行動してりゃあ、多少なりとも愛着は沸く。
犬カバだって、こんなにガックリきてんじゃねぇか。
「……それから、店主さんだけれど。
犬カバを迎えに来たら、その足でこの街を出て行くそうよ。
今度はエスティリアで新しいお店を開くんですって」
ミーシャがほんの少し躊躇いながら……それでもはっきりと言ってくる。
エスティリアってぇのは国の名前で、このトルスの西南、ミーシャの故郷サランディールから見ればすぐ南側に位置する国だ。
そうしてしばらくの後、俺に向けて
「……何があった?」
聞いてくる。
俺は説明する気力もなく一つ肩をすくめてみせる。
男だって意気消沈したかもしんねぇが、俺だって突然のチューと告白にげっそりと撃沈してんだ。
っつーかさっさと手ぇ洗いに行きてぇ。
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ちょっと時間は早いけど、もう上がっていいよ。
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言ってくれる。
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「……ごめんなさい。
それじゃあお言葉に甘えさせていただきます」
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俺は──ただ一人困惑気味のジュードもそのままにホールからキッチンの側に入って十二分に手を洗う。
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キッチンにいたロイが問いかけてくるが、それどころじゃねぇ。
軽く頭を振ってその質問に答える気力もねぇ事を伝えると、そのまま更衣室の方へ引っ込んだのだった──。
◆◆◆◆◆
更衣室でウェイトレス服からリアの服に着替え、ノロノロと裏口から外に出る。
は~ぁ……。
なんか異様に疲れた。
垂れた頭をやっとの事で持ち上げて、俺は軽く辺りを見渡す。
そこにはミーシャの姿も犬カバの姿も、もちろん今さっき出会ったばかりのジュードの姿もなかった。
……まぁ、いつもより大分時間も早いしな……。
ミーシャと犬カバはまだギルドにいるのかもしれねぇ。
ここでこーして待ってんのもヒマだが、かといってこの姿でその辺ぶらぶらしててさっきの男とまたうっかり鉢合わせちまう事になったらそれはそれで嫌だし……。
仕方ねぇ、その辺に座ってミーシャを待っとくか。
そう、息をついて考え路端の花壇のヘリに腰掛ける。
両肘を膝について手で顎を支え、そのまま自然にぼんやりと空を見上げる。
気持ちいいくらいに真っ青な空に、薄く白くたなびく雲が幾筋も伸びている。
まるで綿菓子を引きちぎって空にたくさん浮かべたみてぇだ。
『想像してみな。
頬や髪を叩く風、目の前は一面の空と雲だ。
その中を、どこまでも自由に飛んでいく──な?
最高だろ?』
ダルクの声が、ふと脳裏に浮かぶ。
──ああ、最高だよな。
ダルクの声に応える様に思うが、ここから見上げた空はやたらに高くて遠い。
だってのに、今の俺に出来る事は こーやってひいこらしながら毎日仕事して金を貯める事だけかぁ……。
あ~あ、まったく。
金を稼ぐのも楽じゃないよな。
ガックリと地面へ目を戻し、頭を垂れてもう一度溜息する──ところで。
「リア、」
と正面から声をかけられる。
ちらっと目線を上げると、そこにはミーシャの姿が。
その足元にはいつもの通り犬カバが…………いねぇ?
んな事初めてだったから……俺は軽く目を瞬いて、再びミーシャの顔を見上げる。
「おい、犬カバは?」
辺りにゃもちろん誰もいねぇから、普通に問いかける──と、ミーシャがどこか深刻そうな憂い混じりの表情で口を開いた。
「──その事で、話があるの。
一度、ギルドの救護室へ戻ってもらえる?
そこで、話をするわ」
言ってくる。
俺は──断る理由もねぇから一応は「おう……」と短く返事したが……。
どーにも嫌な予感がする。
ミーシャがサッと身を翻して、いつもよりも足早に道を歩き始める。
もちろん行く先はギルドの救護室の方だろう。
俺は、嫌な予感をひしひしと感じながらその後に大人しく着いたのだった──。
◆◆◆◆◆
ギルドの救護室のリビングの戸を開けると、テーブルの足の下に犬カバが悲しげに丸まっていた。
そのあんまりにも哀れな様子に、俺は思わず犬カバを抱き上げて
「どーしたんだよ、犬カバ?」
心配になって呼びかける。
抱き上げた犬カバの体からはいつもの元気すぎる気力がまったく伝わってこねぇ。
ただ俺に持ち上げられるまま、だる~んとしてるだけだ。
「きゅーん……」
返ってきた声も、いつになく元気がない。
「なんだよ、どーした?
調子悪ぃのか?悪いモンでも食ったとか?」
それくらいしか思い浮かばず言うと、ミーシャが「あのね、リッシュ」と横から声をかけてきた。
「今朝、リッシュがカフェへ出かけた後、ギルドの方に電話がかかってきたの」
言われて……俺は思わず怪訝な顔でミーシャを見る。
だって、そうだろ?
犬カバのこの姿とその電話とやらに何の関係があるってんだよ?
ミーシャが一つ息をつく。
「犬カバの飼い主──見世物屋の店主が、犬カバを迎えに来るって。
出来れば今日、すぐにでもというお話だったけれど……リアがきちんとお別れを言いたいだろうからって言って、明日に延ばしてもらったわ。
明日の朝一番に店主さんがギルドの方へ顔を出してくださるから、そこで犬カバをお返しする事になったの」
言ってくる。
俺は──予想もしてなかった言葉に、思わず「え……?」と無意味に問い返しちまった。
そーして再び、両手の中の犬カバを見る。
犬カバがひどく落ち込んだ様子で一つ息をついた。
──犬カバを、飼い主の所に返す?
それも、明日の朝一番にって……。
あんまりにも、急すぎるんじゃねぇか?
いや、まぁ確かにギルドの依頼じゃ『返して欲しいと言うまで』預かってくれって事だったけど……。
それにしたって……。
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俺は無意識に眉尻を下げ、気の抜けたぬいぐるみみてぇにだる~んと垂れた犬カバを見る。
こんなにふにゃんふにゃんの犬カバは、ちょっと見たことがねぇ。
俺だって……。
俺はミーシャに目を戻して、言う。
「~つーか何で、急に?
大体あの店主、犬カバの食費と依頼料はちゃんとギルドを通して払ってくれてたけど、今まで全っ然何の音沙汰もなかったじゃねぇか。
それをまた、なんで突然……」
「それは分からないけれど……。
でも、返して欲しいというのを断る事は出来ないでしょう?
私たちはあくまで犬カバをお預かりしていただけで……本当の飼い主は店主さんなのだから」
言ってくる。
俺は、そいつに反論する言葉を見つけられず、軽く頭を振って応えた。
いや……ミーシャの言う事は、間違っちゃいねぇ。
普段の俺なら──お役御免とばかりに意気揚々と預かった動物を飼い主に返しただろう。
けど、この犬カバの哀れな様子を見てると、どーにもそう単純には割り切れそうになかった。
いっつも側をうろついてて、お調子者で、食い意地が張ってて。
クヒクヒ言ってるよーなヘンな生物だが、それでもここ数ヶ月わーぎゃーしながら一緒に暮らして行動してりゃあ、多少なりとも愛着は沸く。
犬カバだって、こんなにガックリきてんじゃねぇか。
「……それから、店主さんだけれど。
犬カバを迎えに来たら、その足でこの街を出て行くそうよ。
今度はエスティリアで新しいお店を開くんですって」
ミーシャがほんの少し躊躇いながら……それでもはっきりと言ってくる。
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