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■3.ハロウィンナイトの鬼は甘く

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「……うっ。ううっ……」
 けれどその途端、どういうわけか薪の口からは嗚咽が漏れはじめた。口いっぱいに涙の味が広がって、レンゲがカチャンと皿の上に落ちる。
「おい、どうしたんだよ薪」
「わかりません。わかりませんけど、主任がわからなくて、しんどいです……」
 気づいた真紘が慌ててキッチンから飛び出してくるけれど、薪自身にもわからないものを真紘がどうこうできるわけもなく、そのまま泣きじゃくってしまった薪の横で、どうしたらいいだろうと、おろおろした気配が感じられるだけだ。
 でも、それが薪の心からの思いでもある。
 真紘のことがわからなくて、もう本当にしんどい――。
「薪……」
 真紘の弱り切った声が胸に耳に痛い。
 それでも涙は止まらず、薪の頬をとめどなく伝い落ちていくだけだ。
 とはいえ、あのまま真紘を振り切って帰ればよかったとは思わない。プライドを捨てて薪のためだけに言葉を尽くしてくれた真紘に〝もう十分、落とし前は付けてもらった〟と思ったことも本当だ。けれど、いざ本人を目の前にしたり、真紘の匂いが満ちた中に身を置くと、もうダメだった。
 こうなるだろうことは頭の片隅でわかっていたはずなのに、どうしようもない。
「ご、ごめんなさ……でも、私……」
「いや。俺がひとりで舞い上がって、勝手に暴走したのが原因だ。会社での主従関係みたいなものを利用して、部屋に泊めたり連れ回したりして、本当に悪かった。薪ならわかってくれるだろうって甘えてたんだ。……そんなわけ、ないのにな」
 こんなにも止まらないものなのかと思うほど次から次へと溢れる涙に自分でも戸惑い、咄嗟に謝ると、それに被せるように、苦々しげに真紘が言う。
 その言葉に、本当にそうだと薪は思う。
 ――私ならわかるって、そんなわけ……。
「そうですよ……っ。主任も知ってると思いますけど、私、バカなんです。ちゃんと言ってくれなきゃわからないんですよ。あんな事故になりようもないキスをしておいて〝悪かった〟って、まるで私にしたのが間違いだったみたいな言い方、ずるいです。あれから私がどんなに必死で……っ。どれほど気を張り詰めて……っ」
「だよな。俺のせいなのに、見てられなかった」
「だったら……っ。……だったら、お願いです、主任。私はどうしたらいいんですか? 私にもわかるように、主任の口で教えてください」
 たまらず薪は、そう真紘に訴えかける。
 真紘の気持ちがわからないから苦しいし、しんどいのだ。どんな言葉が返ってくるかはわからないものの、ずっとこのままは、もっともっと苦しいことだけはわかる。それなら、今ここで言ってもらって早く楽になりたい。
「……そうだよな」
 すると、そう言った真紘が、グズグズと鼻を鳴らす薪の横に膝をつき、ふーっと大きく息を吐き出した。涙でぼやける視界に映る真紘は下を向いているために表情はわからなかったけれど、思いがけず長かったそれは、きっと真紘が覚悟を決めるために必要な時間だったのだろう。膝に置いた両手をきつく握りしめると、やがて真紘はつと顔を上げ、真一文字に引き結んでいた唇を開く。
「――薪が欲しい。心も身体も、全部欲しい。……これじゃあ、ダメか?」
 そう言って真紘はまた唇を真一文字に引き結ぶ。
 かと思いきや「ああ、くそっ!」と言いながら自分の髪の毛を盛大に搔き回したあと、また大きく長く息を吐き出す。
「いや、そうじゃない。薪に答えを決めてもらうんじゃ、これまでと何も変わらない。……あのな、薪。一回きりしか言えないかもしれないから、よく聞け。――俺は薪が好きだ。恋愛感情としてだ。だから俺は、薪の全部が欲しい。これが俺の気持ちの全部だ」
「……主任」
「今すぐにとは言わない。けど、俺がそういう気持ちで薪と接してるってことは知っておいてほしい。薪を困らせたくてあんなキスをしたわけじゃない。今だって、俺の部屋に薪がいるんだって少しでも考えようものなら、俺のせいで薪がこんなにボロボロなのに、抑えが効きそうにない」
 そしてそう言うと、熱いくらいの眼差しで薪を見つめた。
「っ……」
 その目に射抜かれて、薪は咄嗟には声が出ない。好きだとか、だから薪が欲しいとか、急に言われても頭が追いつかないし、第一、いつ真紘からそんな素振りが出ていたか、混乱する頭ではなおさら、薪はすぐには思い返せなかった。
 けれど、今すぐにとは言わないと言っておきながら、真紘の瞳には抑えても抑えても身体の中で暴れはじめた欲望が理性に紛れて見え隠れしているようだった。今はどう順序付けても薪の気持ちや体調のほうが大事なことは頭ではわかっているのに、身体がそれを簡単に超えようとしている。
 それを必死に抑え込んでいる目の前の真紘は、まるで獣か何かのようだ。
「頼む、薪。……俺を嫌いにならないでくれ。でも、好きになってほしい」
「なんですか、それ……」
「ほんと、なんなんだろうな。自分で言ってて、わけわかんねーわ」
「……」
 そう言って力なく笑った真紘の顔は、今度は今にも泣きそうなほど情けない。
 けれど、そのときふいに、薪の中ですとんと胸に落ちてくるものがあった。
 絞り出すように言った〝嫌いにならないでくれ、でも好きになってほしい〟という言葉が真紘のすべてに思えて、聞きたかった言葉をようやくもらったような、そんな気がしてならなかった。
 ――ああ、この人はただ、びっくりするくらい不器用なだけなんだ……。
 そしてそれは私もだと薪は思う。
 急だったのもあるけれど、好きだとか欲しいと言われても頭が追いつかなかった先ほどまでと違って、こちらのほうがよっぽど真紘らしいと思うし、薪にも胸に迫るものがあった。それに、胸の内側から溶かされていくような感覚にも、もうどうにも抗いようがない。
 好きだからその人の全部が欲しいという感覚は、恋愛経験が浅い薪には、正直なところまだよくわからない部分が多い。
 でも、それほどの思いを真紘は薪に対して持っていて、今、こうして惜しげもなく向けてもらっていることを純粋に嬉しいと感じ、そしてその気持ちに応えたいと思う気持ちには、どうしたって嘘をつきたくなかった。
 結局のところ、薪はもう、ずいぶんと真紘にほだされてしまっているらしい。
 ――だったら私も覚悟を決めよう。
 そう思い、薪は意を決して唇を開く。だって、ああだこうだともっともらしい理由を並べ立てたところで、身体の奥のほうで疼きはじめた〝真紘が欲しい〟という本能はもう動き出している。それに逆らう術なんて持ち合わせているはずもない。
「……主任のこと、好きになっても……いいんですか?」
「薪……?」
「好きになってもいいって、私の身体に刻み込んでください」
「――っ。この、天然煽り上手が」
 その瞬間、薪の顔を両手で包み込むようにして持ち上げた真紘から激しいキスが落とされはじめた。簡単に口内を犯してくる熱くうごめく舌の感覚に思わずピクリと身体が反応すると、よりいっそう深く舌が侵入して逃がすものかと追いかけられる。
「ん……ふぁ……っ。……んんっ。んん……ん……っ」
 こんなキスも薪は知らない。
 息継ぎをするのもままならず、まるで自分のものとは思えないような甘く濡れた声が漏れる合間に、なんとか必要最低限の酸素を身体に取り込むだけだ。
「薪……っ。……薪」
「ぅんん……っ。んっ……んっ」
 そのかんもビリビリと電流のように背筋を駆け上がってくる快感はまず、首筋や顎や、全身という全身にぶわりと鳥肌が立っていく。そうすると、真紘が顔を持ち上げていた手を下ろし、首筋に指を這わせて追い打ちをかけてきて、薪はたまらず「ぁっ……」と喘ぐと同時にその手を掴む。
 けれど、とうに指先まで甘く痺れていて、なんの意味もない。ただ添えただけになってしまった薪の手は、ずぶずぶと沈んでいってしまいそうなほどの快感に持っていかれそうな意識を唯一、現実に繋ぎ止めるためのものでしかなかった。
「……んんっ……」
 ――熱い。深い。もう息が続かない。……でも、気持ちいいしかわからない。
 間近で真紘の切羽詰まった吐息を浴びながら、口内に溜まったふたりぶんの唾液が溢れて口の端から零れていくのを感じながら、薪は自分でも胸の膨らみの先端がすでに固くなっているのがわかった。言いようがないほどに下腹部がジンジン痺れて、そこに欲しいと中が大きくうねりはじめているのも、もう止めようがない。
 いつの間にか背中が弓なりに仰け反り、薪の力だけでは倒れてしまいそうだ。
「倒すぞ。身体を起こしてるより、たぶん楽なはずだ」
 すると薪の腰に腕を回した真紘がわずかに唇を離してそう言い、薪の返事を待つ間もなく、反対の手で後頭部を支えてゆっくりと身体を倒していった。
「なんでも……いい。もっと……もっとください……」
 その数秒にも満たない時間すら惜しかった薪は、真紘に身を委ねながらその頬に手を添え、自ら唇を寄せていく。すると本当に嬉しそうに真紘が口元を綻ばせるから、薪もつられて口元に笑みを浮かべながらも、早く舌に吸い付いてほしくて自分からそれを出し、これに欲しいとねだった。
「薪が望むなら、いくらでも」
「んん――っっ!」
 すると、真紘がふっと笑った気配がしたのもつかの間、そう甘く囁かれ、薪の望み通り舌を強く吸い上げられる。途端に薪からひと際大きな嬌声が漏れていったけれど、絶対に届いているはずの真紘はそれを一切無視して自分の口の中に飲み込んでいくだけだ。ただただ、薪と真紘の、お互いがお互いを貪り合う熱く湿った吐息の応酬と、ぐちゅぐちゅという唾液が絡み合う激しく淫猥な音だけが、それ以外は音らしい音のしない部屋の中に響き続ける。
 そんな中、さらに執拗に舌を吸い上げながら、真紘が器用に片手で薪の服をたくし上げていった。反対の手は薪の顎を上向きに固定させたきり離す様子はないので、薪は真紘にされるがまま、とめどなく注がれ続けるキスの嵐を必死に受け止めることしかできない。
「っ……! しゅ、主任……っ!」
 けれど、コートを脱ぐと、カットソーの上にやや厚手のセーターと、下はくるぶしまでのシフォンスカートという格好だった薪は、腹部から身体の線を辿るようにして肌を滑ってくる真紘の手と、下肢の間に唐突に足がねじ込まれ、ぐいと大きく広げさせられたのを同時に感じ、たまらず声を上げた。
 あられもない体勢になったことと、突拍子もなく足を広げさせられたときにぐっと身体と身体が密着し、真紘の雄の膨らみが薪の秘部を擦っていったことで、さすがに羞恥心が紙一重で快感を上回った結果だった。
 それに――。
「――!」
 すると、薪のその声でピタリと動きを止めた真紘は、おもむろに唇を離し、ゆっくりと身体を起こした。はだけた服の中に手を入れられ、さらに足は自分の足で閉じられないように固定されている薪の様子のひとつひとつを確かめるようにして目を留めていくと、肌を紅く上気させ、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返している薪に再び目を留め、だんだんとその目を大きく瞠っていく。
「……っ。悪い、薪。あんなことを言われて、どうにも歯止めが……。ベッドに行こう。場所も間違えて……。ああ違う、それより先に薪にメシを食ってもらわねーと。いや、そもそも薪には休んでもらうためにここに来てもらったんだ、俺がますます体力を奪ってどうするって話で……。――はあぁぁ。どんだけ俺は……」
「い、いえ。場所もご飯も、私の体力もどうでもいいんです。……その、シャワーだけ浴びさせてほしくて。ひとまずシャワーを浴びさせてもらえれば、あとは主任の思うままにしてくれたら、その……私もたくさん、たくさん応えますから」
 はっと我に返った真紘が慌てふためきながら薪のはだけきった服やスカートを直すけれど、薪が言いたいことはそこではなかった。
 ――一日を過ごした、こんな身体じゃ……。
 たとえ真紘がよくても、薪がどうしても譲れないのだ。
 ここまで雄の塊を固く大きくさせておいて今さらだと思われるだろうことは、薪だって十分、わかっているつもりだ。吐き出し口を奪われた切なさは、きっと薪で言うところのオーガズムを寸前のところで止められる感覚に近いだろう。
 でも、そうまでして真紘の激しいキスを必死の思いで止めたのは、羞恥心のほかに、それしかなかった。けして、一般的に言うところの男性の本能を煽り立てるような〝いい身体〟をしているわけではないけれど、それでも真紘が〝欲しい〟と言ってくれたものだ。自分にできる精一杯のことをして真紘を受け入れたかった。
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