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終章 魔国は踊る
43.金色竜ゾルジード※(R15程度の露出、暴力描写あり)
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※ここからしばらくヒロインが物理的な暴力を受けたり、侮辱される展開が続きます。
……が、NTR展開にはなりません!
この物語でダールがセックスする相手は、クェントただ一人です。
////////////////////////////////////
――ぴたり、ぽとり、ぱた、ぱたぱた。
朦朧とした意識に、微かな音が滑り込む。水が滴って、なにか硬いものの上に落ちているようだ。
恐らくは石の……床だろうか?
「…………」
知らず知らずのうちに推測しながら、ダールの意識が浮かび上がる。同時に目を開けば、予想した通り彼女が今横たわっているのは、ノミの跡も荒々しいままの石畳だ。
首をもたげれば、部屋の片隅から水が染み出ているのが目に入る。先程の水滴の音の正体なのだろう。
窓は見当たらないが、壁や天井に穿たれた通気口から湿っぽくかび臭い空気が流れ出ている。
さほどの広さもない部屋で、出入り口は奥に見える鋲打ちした扉が一つきり。
徐々に意識が鮮明になるに従って、ダールは自身の置かれた状態を理解し始める。
(そうだ、私は賊に襲われて……)
視線を彷徨わせるうちに、自らの足元が目に入る。ドレスの裾は無残に引き裂かれ、裂け目から除く脛には汚れ果ててあちこちに血が滲んでいた。恐らく、身体全体が似たような有様なのだろう。
全身から伝わる鈍痛から察すると、ダールはげんなりした思いでため息をついた。
身じろいだ途端、ガチャリと金属の擦れる耳障りな音がたつ。
そして、両手両足が異様に重い。訝しむ彼女が身を起こそうとした途端……。
「――いッ!!」
彼女の両の手にジグリと鈍い痛みが走った。
慌てて手元を確かめれば、指先ほどの大きさをした金属が手の甲から突き出ていた。
「あ……!」
気付いた途端に全身の力が抜けて、彼女は再び石床の上に身を投げ出していた。
そして彼女は気付く。自らの両手両足に黒い金属製の杭が突き刺さっていると。
傷口からは血の一滴も出ていない。まるで彼女の肉体に一体化しているかのように馴染んでしまっている。
けれども彼女が力を込めようとする度に、まるで仕置きをするように疼痛が走り、全身は意に反して脱力した。
不意に、壁の向こうからガツガツと重々しくも荒っぽい物音がしだした。足音だ。それが徐々に近づいてくる。
程なくして、扉の錠が降りる音がし……豪奢な服装をした竜の男が、供を連れて姿を現した。
堂々たる黒曜の角に金の斑模様が浮かぶ様や硬玉のように深い赤色の鱗にはダールにも見覚えがある。長く伸ばした金の髪は、色合いこそ違ってもダールの黒髪と癖の出具合がそっくりだ。
彼女の知る姿からは随分と成長していたが、彼の素性は見間違いようもなかった。
「ゾルジード……」
「久しいな、ダールよ。良いザマじゃないか、ええ?」
そう告げると、ゾルジードは配下へ目くばせをする。
無言でダールの両脇へと駆け寄った竜の男たちが、彼女の両手首に枷をはめ、鎖でもって壁面へと繋ぐ。
「放せ! 何をするんだ――……ッ!? んぎィッ!!」
思わず抵抗しかけると、杭が震え、激痛が脳天を貫いた。
「う、ぅ…………」
小さくうめいたダールが、ぐったりと項垂れるのをとっくりと眺め、ゾルジードは気分よくせせら笑う。
「せいぜい淑やかに振舞うのだな。貴様は俺に借りを返すべき立場なのだから」
「……?」
「俺の得る筈だった玉座の、城の居心地はどうだった? なあ」
ぜえぜえと息をつくダールの顎をすくい上げ、ゾルジードは彼女の顔を覗き込むように視線を合わせる。
彼が目の奥にギラギラと燃え立たせているのは、怒りの感情ばかりではないようだ。少なくともダールには、何か狂気じみたものが同時に含まれているように見える。
「お前、何を言って」
「――ダールよ。魔王の座を簒奪した、阿婆擦れ女よ」
ダールの反論に被せるように、ゾルジードは言い募る。
「貴様と違って俺は寛大なんだ。贖罪の機会を与えてやろう。女の身で過ぎた欲を抱いた罪を、その胎で贖わせてやる」
耳元で囁かれたかすれ声が告げた内容は、ダールにとって想像の埒外に過ぎた。そのせいで彼女はぽかんとした表情をしたまま、意味することを咄嗟には噛み砕けない。
そして……つまりは『俺の子を産め』と告げられたのだと理解した瞬間、彼女はかっと頭に血を上らせる。
「ふっ、ふざけるな!」
「ふざけた真似はどっちだッ!!」
ばちん、と凄まじい音がして、次いでぐらりと視界が揺れた。
したたかに頬を張り飛ばされたダールが苦鳴を漏らすのを見下ろしながら、ゾルジードは憤怒の表情のまま肩で息をしている。
「――貴様が悪い。貴様が、俺を虚仮にした貴様が、それでも女を捨てて王の真似事に一生を費やすならまだ飲み込んでやらんでもなかったんだ、俺は。
それが、なんだ? 結婚だと?? 雌としての幸福まで得ようだ!? 虫の良いことをほざくんじゃない!」
「……っ! あぐっ! ……っ、……!!」
ゾルジードは己の言い分を捲し立てながら、尚もダールの両頬を平手で打ち続ける。
呪いの楔にとって竜鱗の加護を失ったダールの身体は、今や人間と呼ばれる生き物ほどにも脆弱になってしまっていた。
竜の膂力によって殴りつけられるうち、口の中には鉄錆の味が広がり、視界は狭まっていく。
ややあって。ダールを散々に打ち据えて気が済んだらしきゾルジードが、彼女の髪の毛を掴んで無理やりに顔を上げさせる。
「――その挙句! 番う相手は汚らわしい海魔だと? そんなに俺へ当て付けたかったのか? 高貴な血を汚してまで?
……ダール。それは流石に、一線を越えた真似じゃあないか? お前の身体も、流れる血も、お前だけの持ち物じゃあないんだ。次代に繋ぐための器の自覚を持て」
猫なで声で告げながら、ゾルジードはダールの纏うドレスの胸元に指をかけた。既にズタズタに切り裂かれている服地が竜の爪に抗える筈もなく、ピリピリと裂け目を広げていく。
「やめっ、やめろ! やめてくれゾルジード!」
ダールの懇願もむなしく、彼女の胸元を覆う布地はあっさりと剥ぎ取られた。
露わになった彼女の素肌は酷い有様だった。真白い肌は浅いとはいえ切り傷と赤黒く変色した打撲痕にまみれていた。捕縛の際に散々に抵抗したために、敵兵達に相当に痛めつけられていたのだ。
「竜鱗の加護を失うと、こんなにも無様な姿を晒すことになるとはなあ……。貴様の一部を練り込んだ呪具をわざわざ拵えた甲斐もあるというものだ」
「何だと……?」
魔族に強力な呪いをかける一番手っ取り早い方法は、当人の身体の一部を用いるのが一番手っ取り早い。そして、生きている組織を用いれば威力もまた跳ね上がる。それは呪法に疎いダールも知るところである。
……しかし、ダールとゾルジードが顔を合わせるのは実に百余年ぶりのことだ。一体、そうした長い時をも越えて生き続ける組織なぞ存在するのだろうか?
「まったく、雌というのは惨めな生き物だな。無精卵なんぞを定期的にひり出さなけりゃ、素材にされることも無かったろうに」
ダールの疑問を察したかのように、ゾルジードは勝ち誇った口調で真相を語る。
「お前……卵を……!」
「ああそうとも。我が母上からの賜りものだ。お前、不躾にも俺の母に産卵の介助を頼んだそうだな? 同性とはいえ秘部を平気で晒してみせるとは……ガキの頃から淫乱の気があった報いと思え」
ゾルジードが露になった乳房を鷲づかみにして哄笑する様を前に、ダールは怒りと羞恥に声を震わせる。
「ッ…………! このッ…………下衆がぁッ!!」
――しかし一方で、ゾルジードはこの場で『最後』まで致す気は無かった。
一般的な竜の例に漏れず、彼もまた生傷に縁遠い。彼女の身体の痛々しい様子に興が削がれたのだ。
何より、彼女の精神を完膚なきまでに折るのには、じっくり時間をかけるつもりでいた。
ひとしきり胸のふくらみを弄び、十分に辱めたと確信すると配下の者へ「手当てしておけ」とぞんざいに告げて、踵を返す。
「……ああそうだ。妙な気は起こすなよ。貴様をここへ連れて来た際に、随伴兵どもも纏めて捕虜としたからな」
「…………!」
「連中の命が惜しければ、せいぜいしおらしく過ごすことだ!」
捨て台詞を残して閉ざされた扉を、ダールはいつまでも睨みつけていた。
※ここからしばらくヒロインが物理的な暴力を受けたり、侮辱される展開が続きます。
……が、NTR展開にはなりません!
この物語でダールがセックスする相手は、クェントただ一人です。
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――ぴたり、ぽとり、ぱた、ぱたぱた。
朦朧とした意識に、微かな音が滑り込む。水が滴って、なにか硬いものの上に落ちているようだ。
恐らくは石の……床だろうか?
「…………」
知らず知らずのうちに推測しながら、ダールの意識が浮かび上がる。同時に目を開けば、予想した通り彼女が今横たわっているのは、ノミの跡も荒々しいままの石畳だ。
首をもたげれば、部屋の片隅から水が染み出ているのが目に入る。先程の水滴の音の正体なのだろう。
窓は見当たらないが、壁や天井に穿たれた通気口から湿っぽくかび臭い空気が流れ出ている。
さほどの広さもない部屋で、出入り口は奥に見える鋲打ちした扉が一つきり。
徐々に意識が鮮明になるに従って、ダールは自身の置かれた状態を理解し始める。
(そうだ、私は賊に襲われて……)
視線を彷徨わせるうちに、自らの足元が目に入る。ドレスの裾は無残に引き裂かれ、裂け目から除く脛には汚れ果ててあちこちに血が滲んでいた。恐らく、身体全体が似たような有様なのだろう。
全身から伝わる鈍痛から察すると、ダールはげんなりした思いでため息をついた。
身じろいだ途端、ガチャリと金属の擦れる耳障りな音がたつ。
そして、両手両足が異様に重い。訝しむ彼女が身を起こそうとした途端……。
「――いッ!!」
彼女の両の手にジグリと鈍い痛みが走った。
慌てて手元を確かめれば、指先ほどの大きさをした金属が手の甲から突き出ていた。
「あ……!」
気付いた途端に全身の力が抜けて、彼女は再び石床の上に身を投げ出していた。
そして彼女は気付く。自らの両手両足に黒い金属製の杭が突き刺さっていると。
傷口からは血の一滴も出ていない。まるで彼女の肉体に一体化しているかのように馴染んでしまっている。
けれども彼女が力を込めようとする度に、まるで仕置きをするように疼痛が走り、全身は意に反して脱力した。
不意に、壁の向こうからガツガツと重々しくも荒っぽい物音がしだした。足音だ。それが徐々に近づいてくる。
程なくして、扉の錠が降りる音がし……豪奢な服装をした竜の男が、供を連れて姿を現した。
堂々たる黒曜の角に金の斑模様が浮かぶ様や硬玉のように深い赤色の鱗にはダールにも見覚えがある。長く伸ばした金の髪は、色合いこそ違ってもダールの黒髪と癖の出具合がそっくりだ。
彼女の知る姿からは随分と成長していたが、彼の素性は見間違いようもなかった。
「ゾルジード……」
「久しいな、ダールよ。良いザマじゃないか、ええ?」
そう告げると、ゾルジードは配下へ目くばせをする。
無言でダールの両脇へと駆け寄った竜の男たちが、彼女の両手首に枷をはめ、鎖でもって壁面へと繋ぐ。
「放せ! 何をするんだ――……ッ!? んぎィッ!!」
思わず抵抗しかけると、杭が震え、激痛が脳天を貫いた。
「う、ぅ…………」
小さくうめいたダールが、ぐったりと項垂れるのをとっくりと眺め、ゾルジードは気分よくせせら笑う。
「せいぜい淑やかに振舞うのだな。貴様は俺に借りを返すべき立場なのだから」
「……?」
「俺の得る筈だった玉座の、城の居心地はどうだった? なあ」
ぜえぜえと息をつくダールの顎をすくい上げ、ゾルジードは彼女の顔を覗き込むように視線を合わせる。
彼が目の奥にギラギラと燃え立たせているのは、怒りの感情ばかりではないようだ。少なくともダールには、何か狂気じみたものが同時に含まれているように見える。
「お前、何を言って」
「――ダールよ。魔王の座を簒奪した、阿婆擦れ女よ」
ダールの反論に被せるように、ゾルジードは言い募る。
「貴様と違って俺は寛大なんだ。贖罪の機会を与えてやろう。女の身で過ぎた欲を抱いた罪を、その胎で贖わせてやる」
耳元で囁かれたかすれ声が告げた内容は、ダールにとって想像の埒外に過ぎた。そのせいで彼女はぽかんとした表情をしたまま、意味することを咄嗟には噛み砕けない。
そして……つまりは『俺の子を産め』と告げられたのだと理解した瞬間、彼女はかっと頭に血を上らせる。
「ふっ、ふざけるな!」
「ふざけた真似はどっちだッ!!」
ばちん、と凄まじい音がして、次いでぐらりと視界が揺れた。
したたかに頬を張り飛ばされたダールが苦鳴を漏らすのを見下ろしながら、ゾルジードは憤怒の表情のまま肩で息をしている。
「――貴様が悪い。貴様が、俺を虚仮にした貴様が、それでも女を捨てて王の真似事に一生を費やすならまだ飲み込んでやらんでもなかったんだ、俺は。
それが、なんだ? 結婚だと?? 雌としての幸福まで得ようだ!? 虫の良いことをほざくんじゃない!」
「……っ! あぐっ! ……っ、……!!」
ゾルジードは己の言い分を捲し立てながら、尚もダールの両頬を平手で打ち続ける。
呪いの楔にとって竜鱗の加護を失ったダールの身体は、今や人間と呼ばれる生き物ほどにも脆弱になってしまっていた。
竜の膂力によって殴りつけられるうち、口の中には鉄錆の味が広がり、視界は狭まっていく。
ややあって。ダールを散々に打ち据えて気が済んだらしきゾルジードが、彼女の髪の毛を掴んで無理やりに顔を上げさせる。
「――その挙句! 番う相手は汚らわしい海魔だと? そんなに俺へ当て付けたかったのか? 高貴な血を汚してまで?
……ダール。それは流石に、一線を越えた真似じゃあないか? お前の身体も、流れる血も、お前だけの持ち物じゃあないんだ。次代に繋ぐための器の自覚を持て」
猫なで声で告げながら、ゾルジードはダールの纏うドレスの胸元に指をかけた。既にズタズタに切り裂かれている服地が竜の爪に抗える筈もなく、ピリピリと裂け目を広げていく。
「やめっ、やめろ! やめてくれゾルジード!」
ダールの懇願もむなしく、彼女の胸元を覆う布地はあっさりと剥ぎ取られた。
露わになった彼女の素肌は酷い有様だった。真白い肌は浅いとはいえ切り傷と赤黒く変色した打撲痕にまみれていた。捕縛の際に散々に抵抗したために、敵兵達に相当に痛めつけられていたのだ。
「竜鱗の加護を失うと、こんなにも無様な姿を晒すことになるとはなあ……。貴様の一部を練り込んだ呪具をわざわざ拵えた甲斐もあるというものだ」
「何だと……?」
魔族に強力な呪いをかける一番手っ取り早い方法は、当人の身体の一部を用いるのが一番手っ取り早い。そして、生きている組織を用いれば威力もまた跳ね上がる。それは呪法に疎いダールも知るところである。
……しかし、ダールとゾルジードが顔を合わせるのは実に百余年ぶりのことだ。一体、そうした長い時をも越えて生き続ける組織なぞ存在するのだろうか?
「まったく、雌というのは惨めな生き物だな。無精卵なんぞを定期的にひり出さなけりゃ、素材にされることも無かったろうに」
ダールの疑問を察したかのように、ゾルジードは勝ち誇った口調で真相を語る。
「お前……卵を……!」
「ああそうとも。我が母上からの賜りものだ。お前、不躾にも俺の母に産卵の介助を頼んだそうだな? 同性とはいえ秘部を平気で晒してみせるとは……ガキの頃から淫乱の気があった報いと思え」
ゾルジードが露になった乳房を鷲づかみにして哄笑する様を前に、ダールは怒りと羞恥に声を震わせる。
「ッ…………! このッ…………下衆がぁッ!!」
――しかし一方で、ゾルジードはこの場で『最後』まで致す気は無かった。
一般的な竜の例に漏れず、彼もまた生傷に縁遠い。彼女の身体の痛々しい様子に興が削がれたのだ。
何より、彼女の精神を完膚なきまでに折るのには、じっくり時間をかけるつもりでいた。
ひとしきり胸のふくらみを弄び、十分に辱めたと確信すると配下の者へ「手当てしておけ」とぞんざいに告げて、踵を返す。
「……ああそうだ。妙な気は起こすなよ。貴様をここへ連れて来た際に、随伴兵どもも纏めて捕虜としたからな」
「…………!」
「連中の命が惜しければ、せいぜいしおらしく過ごすことだ!」
捨て台詞を残して閉ざされた扉を、ダールはいつまでも睨みつけていた。
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