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第一章 魔王城の秘密の関係
11.怒れるタコぼうやとおっかない魔王さま
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海魔の師弟がそのようなやり取りをした朝から遡る事1週間ほど前のこと。
「やいやい! 王様だかなんだか知らねえが、クェントの旦那を苛める奴は許さないぞ!!」
「……おお、すごいな小僧。この状況でそれだけ吠えられるなら上等だ」
組み伏せられたエリオが短い手足をじたばたさせるのを、ダールは感心して眺めている。
ここは魔王城の地下書庫である。
壮麗な造りの図書館も有るには有るが、ダールはより古い、地下牢とも見紛うような石造りの書架であるこちらを好んで利用していた。
持ち出し禁止の古文書を読むならこちらの方が融通がきくし、警護もしやすいため近衛にとっても都合が良い。
「当たり前だ、おれはクェントの旦那の味方だからな!」
「ほう、それはなぜ?」
憤りのあまり体色を真っ黒に変えたエリオが憤然と言い放つのを、ダールは余裕たっぷりの様子で聞き返す。
宰相が見所の有る孤児の世話をしているのは彼女も聞き及ぶところだった。さしたる警戒もせず、とりあえず頭だけ床に抑えつけるに留めているのはひとえにそれが理由である。
「だってクェントの旦那はおれのご主人様なんだぞ! 孤児だったおれを拾って家も仕事も世話してくれた恩人なんだい! そんなお方をいじめる王様なんて、大ッ嫌いだ!」
「ふむ……まあ、筋としては通らんでもないが。しかしお前の中で私がクェント殿を虐めてることになってる理由がわからん。お前の恩師は私にとっても信頼できる大事な部下なんだぞ」
ダールが空いてる方の指先で軽く額を押さえた。いじめると言われても全く心当たりが無い。なんならこちらが鳴かされることなら……というのは子供相手には不適切なジョークであろう。
そもそもが未婚の魔王の性事情を口外できないからこそクェントに処理を手伝って貰っているのだからホイホイ喋る訳にも行かないのだが。
「……こほん。私は別にクェント殿を痛めつけたりはしていないし、然るべき俸禄も与えているつもりだ。何が不満なんだい」
「嘘つけ! いつもクェントの旦那、泣いてんだろ! 知ってんだからな!」
「……ふーむ。詳しく教えなさい」
ぱ、と手を離して続きを促される。解放されたエリオは床に転がったまま、ふんすと鼻息荒く語り始めた。
「ここしばらくのクェントの旦那はひでえ有様だ。夜なんか特にひどい。徹夜で仕事してるか、さもなきゃ魘されてるかだ。よっぽど悲惨な夢でも見てなさるんでしょう、泣いてる事まで有るんですぜ。大の男が、それもあの鉄面皮が!」
ダールは顎に手を当てて思案する。
「……そんなに勤めが嵩んで居たとは知らなかった。あいわかった、人員配置も含めて配慮しよう。忠心に免じて侵入の件は不問にしてやる」
「そんなタテマエ聞きたいんじゃねえや! 王様が旦那にもっと優しくしろって言いたいんだようおれは!」
体色を黒と銀灰色の縞模様に変えながらエリオはぷんすかと言い募る。
「ええ~……いや、そもそも何で私が虐めてる事になるんだ」
「だって寝言で『ダール様』とか『お許しください』とか必死で命乞いしてるんですぜ。巷じゃ冷血宰相とか呼ばれてるクェントの旦那もあれじゃあかたなしだあ。やい王様、あんたがよっぽど酷くぶってるんだろう。おれもされてたからわかるぜ!」
「……そうか。小僧、おいで。もう押さえつけたりしないから」
ダールはエリオを手招きした。エリオは警戒しつつ近づくと、女魔王が腰掛ける木製のベンチの反対端に腰掛ける。
下から見上げるように顔を覗き込むと、その瞳が存外静かなものであることにエリオは『おや?』と思う。
エリオは、彼を拾ったばかりの頃のクェントや、その後八方手を尽くして見つけてくれた養父母達も同じような目で自分を見つめた事があるのを思い出す。
何かを探るようでいて、害意が見受けられない所がエリオの育った環境ではちょっと珍しいのでよく覚えている。
それが、心配していると呼ばれる行動であるのを、彼は少し経ってから知った。
「打たれていたのは、王城に来る前かい? 来てからかい?」
「……来る前だよ。ここじゃそんな事する人、誰も居ないや」
「そうだろうな。クェント殿がお前を殴ったり出来る訳がない」
ダールは少し嬉しそうな表情になった。そして、エリオの頭を撫でながら言う。
「あ、でも触手でグル巻きにされる事はあるな」
「……大方、今日のような思い切った事をして困らせてるんじゃないか?」
「へへ、バレたか。でも、うん。旦那に拾われてから『叱る』って言葉の意味がちくっと分かった気がするんですよ」
「そうか……。しかし、クェント殿は良い奴だし頭も回るし正しい男だが、小言が激しいよな。その点は君に少し同情する」
「でしょう! おれ、ちょくちょく本気に怒られますもん!」
「君もかあ。私も何度どやされたことか」
ダールは懐かしげに遠くを見る目つきになる。クェントと肩を並べて戦場を駆け回っていた頃を思い出して、当人も知らぬ内に笑顔を浮かべた。
「……しかし、そうだな。クェント殿を虐めているつもりはないんだが、確かに、私のせいで心労を掛けているかもしれん」
ちょっと綺麗な年嵩のお姉さんがここじゃない遠い所を見て、ちょっとため息をついて、こっちの世界に戻って来る。
この一連の所作にエリオは見覚えがあった。拾われる以前、娼館で働いていた頃の『お姉さん』がたも時おりこれをやっていたからだ。……その後の顛末は様々だったが。
「うーん。王様とクェントの旦那って、おれが思ってた以上にフクザツな関係なんですかい?」
「あるいは、そうかもしれないな」
ちょこなんと座ってこちらを見上げている子供が、存外ませたことを言うものだからダールは苦笑いしてしまう。
「まあ、なんだ。クェント殿には世話になっているし、できるだけ気をつけるようにしよう」
「それでこそ我が主! さすがです!」
エリオがぱちぱちと拍手する。調子のいい態度に今度こそ声を上げて笑ってから、ダールは椅子を引いて立ち上がった。
「さて、私はそろそろ執務に戻らないといけない。君のことも地上まで送ってあげるからそろそろ帰んなさい」
「へい!」
「では、お行き」
ダールが手を振って促すと、エリオはぴょこりと一礼して部屋を出ていった。
「……宜しかったので?」
ダールの背後、書架に落ちる影が濃く揺らめいて声を発する。
「なに、子供のしたことだ。話を大袈裟にすることも無い。そうだな、送り届ける際にそれとなく侵入経路について聞き出しておくように」
「――仰せの通りに」
幽鬼氏族の護衛兵はそれきり闇に溶け込んで、再び気配を消す。
(それにしても、クェント殿が魘されるほど気に病んでいる事となると……やっぱり交尾の真似事に付き合わせてる件だろうなあ)
開いたままだった分厚い古文書を閉じ、ダールは思案しげに瞑目する。
彼の為を思えば何かしらの手立ては必要になるだろう。そのように思ったからだ。
「やいやい! 王様だかなんだか知らねえが、クェントの旦那を苛める奴は許さないぞ!!」
「……おお、すごいな小僧。この状況でそれだけ吠えられるなら上等だ」
組み伏せられたエリオが短い手足をじたばたさせるのを、ダールは感心して眺めている。
ここは魔王城の地下書庫である。
壮麗な造りの図書館も有るには有るが、ダールはより古い、地下牢とも見紛うような石造りの書架であるこちらを好んで利用していた。
持ち出し禁止の古文書を読むならこちらの方が融通がきくし、警護もしやすいため近衛にとっても都合が良い。
「当たり前だ、おれはクェントの旦那の味方だからな!」
「ほう、それはなぜ?」
憤りのあまり体色を真っ黒に変えたエリオが憤然と言い放つのを、ダールは余裕たっぷりの様子で聞き返す。
宰相が見所の有る孤児の世話をしているのは彼女も聞き及ぶところだった。さしたる警戒もせず、とりあえず頭だけ床に抑えつけるに留めているのはひとえにそれが理由である。
「だってクェントの旦那はおれのご主人様なんだぞ! 孤児だったおれを拾って家も仕事も世話してくれた恩人なんだい! そんなお方をいじめる王様なんて、大ッ嫌いだ!」
「ふむ……まあ、筋としては通らんでもないが。しかしお前の中で私がクェント殿を虐めてることになってる理由がわからん。お前の恩師は私にとっても信頼できる大事な部下なんだぞ」
ダールが空いてる方の指先で軽く額を押さえた。いじめると言われても全く心当たりが無い。なんならこちらが鳴かされることなら……というのは子供相手には不適切なジョークであろう。
そもそもが未婚の魔王の性事情を口外できないからこそクェントに処理を手伝って貰っているのだからホイホイ喋る訳にも行かないのだが。
「……こほん。私は別にクェント殿を痛めつけたりはしていないし、然るべき俸禄も与えているつもりだ。何が不満なんだい」
「嘘つけ! いつもクェントの旦那、泣いてんだろ! 知ってんだからな!」
「……ふーむ。詳しく教えなさい」
ぱ、と手を離して続きを促される。解放されたエリオは床に転がったまま、ふんすと鼻息荒く語り始めた。
「ここしばらくのクェントの旦那はひでえ有様だ。夜なんか特にひどい。徹夜で仕事してるか、さもなきゃ魘されてるかだ。よっぽど悲惨な夢でも見てなさるんでしょう、泣いてる事まで有るんですぜ。大の男が、それもあの鉄面皮が!」
ダールは顎に手を当てて思案する。
「……そんなに勤めが嵩んで居たとは知らなかった。あいわかった、人員配置も含めて配慮しよう。忠心に免じて侵入の件は不問にしてやる」
「そんなタテマエ聞きたいんじゃねえや! 王様が旦那にもっと優しくしろって言いたいんだようおれは!」
体色を黒と銀灰色の縞模様に変えながらエリオはぷんすかと言い募る。
「ええ~……いや、そもそも何で私が虐めてる事になるんだ」
「だって寝言で『ダール様』とか『お許しください』とか必死で命乞いしてるんですぜ。巷じゃ冷血宰相とか呼ばれてるクェントの旦那もあれじゃあかたなしだあ。やい王様、あんたがよっぽど酷くぶってるんだろう。おれもされてたからわかるぜ!」
「……そうか。小僧、おいで。もう押さえつけたりしないから」
ダールはエリオを手招きした。エリオは警戒しつつ近づくと、女魔王が腰掛ける木製のベンチの反対端に腰掛ける。
下から見上げるように顔を覗き込むと、その瞳が存外静かなものであることにエリオは『おや?』と思う。
エリオは、彼を拾ったばかりの頃のクェントや、その後八方手を尽くして見つけてくれた養父母達も同じような目で自分を見つめた事があるのを思い出す。
何かを探るようでいて、害意が見受けられない所がエリオの育った環境ではちょっと珍しいのでよく覚えている。
それが、心配していると呼ばれる行動であるのを、彼は少し経ってから知った。
「打たれていたのは、王城に来る前かい? 来てからかい?」
「……来る前だよ。ここじゃそんな事する人、誰も居ないや」
「そうだろうな。クェント殿がお前を殴ったり出来る訳がない」
ダールは少し嬉しそうな表情になった。そして、エリオの頭を撫でながら言う。
「あ、でも触手でグル巻きにされる事はあるな」
「……大方、今日のような思い切った事をして困らせてるんじゃないか?」
「へへ、バレたか。でも、うん。旦那に拾われてから『叱る』って言葉の意味がちくっと分かった気がするんですよ」
「そうか……。しかし、クェント殿は良い奴だし頭も回るし正しい男だが、小言が激しいよな。その点は君に少し同情する」
「でしょう! おれ、ちょくちょく本気に怒られますもん!」
「君もかあ。私も何度どやされたことか」
ダールは懐かしげに遠くを見る目つきになる。クェントと肩を並べて戦場を駆け回っていた頃を思い出して、当人も知らぬ内に笑顔を浮かべた。
「……しかし、そうだな。クェント殿を虐めているつもりはないんだが、確かに、私のせいで心労を掛けているかもしれん」
ちょっと綺麗な年嵩のお姉さんがここじゃない遠い所を見て、ちょっとため息をついて、こっちの世界に戻って来る。
この一連の所作にエリオは見覚えがあった。拾われる以前、娼館で働いていた頃の『お姉さん』がたも時おりこれをやっていたからだ。……その後の顛末は様々だったが。
「うーん。王様とクェントの旦那って、おれが思ってた以上にフクザツな関係なんですかい?」
「あるいは、そうかもしれないな」
ちょこなんと座ってこちらを見上げている子供が、存外ませたことを言うものだからダールは苦笑いしてしまう。
「まあ、なんだ。クェント殿には世話になっているし、できるだけ気をつけるようにしよう」
「それでこそ我が主! さすがです!」
エリオがぱちぱちと拍手する。調子のいい態度に今度こそ声を上げて笑ってから、ダールは椅子を引いて立ち上がった。
「さて、私はそろそろ執務に戻らないといけない。君のことも地上まで送ってあげるからそろそろ帰んなさい」
「へい!」
「では、お行き」
ダールが手を振って促すと、エリオはぴょこりと一礼して部屋を出ていった。
「……宜しかったので?」
ダールの背後、書架に落ちる影が濃く揺らめいて声を発する。
「なに、子供のしたことだ。話を大袈裟にすることも無い。そうだな、送り届ける際にそれとなく侵入経路について聞き出しておくように」
「――仰せの通りに」
幽鬼氏族の護衛兵はそれきり闇に溶け込んで、再び気配を消す。
(それにしても、クェント殿が魘されるほど気に病んでいる事となると……やっぱり交尾の真似事に付き合わせてる件だろうなあ)
開いたままだった分厚い古文書を閉じ、ダールは思案しげに瞑目する。
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