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バッドエンドの向こう側6
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包帯男は酷い話だと溜息を吐いた。何時もそうなのだ。一度、世界を救ったくらいでは事態は何も好転しない。むしろ世界を救ったという事実を盾に取られて新たな窮地を呼び込まれる事も珍しい事ではない。
SCP-268-JP-終わらない英雄譚を知ってるだろうか。SCP世界でも群を抜いて悪名高い、悪意に満ちたSCPだ。
このSCPはタイトルと思しき一文が刻印された黒の革表紙と計測不能な枚数のページで構成される書籍群であり、『危険を伴う救命活動を行ったことで死亡した人物によって、命を救われた過去を持つ人物』の前に無作為に出現する。
たとえば包帯男が物部摩耶を救った事で命を落としていた場合、物部摩耶の前に出現するタイトルは『誘拐犯に浚われた少女を救った、勇敢な少年の英雄譚』という題名で出現する。心当たりのある物部摩耶は思わずその書籍を拾って中身を見ようとしてしまうだろう。それが破滅の始まりだ。
物部摩耶は書籍に触れた瞬間、現世から姿を消し何処とも知れない世界に出現する。そして何故か危機的状況に陥っている。
その様子を既に死んでしまっているはずの橘翔太が死んだ記憶を持って出現して目にする事になる。
ここで彼が少女を救おうと動いた場合、どのような経緯を辿ろうと救出は必ず成功して彼は必ず死亡する。
現実に残されたSCP-268-JP-終わらない英雄譚の書籍にはこの詳しい経緯が書き込まれ、橘翔太を賞賛する書き込みで章は終わる。
そして24時間が経過すると、再び新たな章が始まり物部摩耶は再び窮地に陥っている。それを橘翔太は死んだ記憶を持ったまま見る事になる。
橘翔太が物部摩耶を救う選択をする限り、このループは終わらない。彼は死に続け章は増え続ける。
何時の日か摩耗して橘翔太は物部摩耶を見捨ててしまうだろう。その瞬間、現実の世界に書籍内の死因と同じ死に方をした物部摩耶の遺体が出現し、それを霧のように消えていく橘翔太が見て物語には終わりが訪れる。書籍のタイトルが『幼き少女を見殺しにした臆病な少年の物語』と改題されて。
このSCP-268-JP-終わらない英雄譚は人間の意志や尊厳を貶める最悪のSCPだが、SCP全体で見るとそこまで致命的なオブジェクトではない。
財団はSCP-268-JP-終わらない英雄譚の出現条件に当てはまる人物をリストアップして様子を窺っており、該当者が書籍に接触する前に回収して被害者を出さないよう努(つと)めている。財団のフロント企業にSCP-268-JP-終わらない英雄譚のデザインとタイトルを模倣した書籍をシリーズ化させて出版し、様々な救命行動の実例を挙げた上で救命した者された者を徹底して批判・侮辱する論調を展開させて各地で民事訴訟を誘発させる事で世間に問題作として周知させたのだ。
SCP-268-JP-終わらない英雄譚に該当者が嫌悪感を持つよう誘導した事で被害件数は15パーセントも低下している。
比較的に楽に対処可能なSCPオブジェクトなのだ。何より、最悪な事態に陥っても世界は滅亡しない。
SCP世界にはこんな異常存在が何千、何万とある。
所謂、ご都合悪い主義。どのような経緯を辿ろうと最後には世界が滅亡する事が約束されているような終わりを引き延ばしている世界なのだ。
世界が終わった後で、世界を新たに始めたり歴史を書き換えるようなSCPもまた幾つかあるので、単純に滅亡して終わりともならないのがSCP世界がSCP世界たる由縁なのだが。
そんな世界を我が身を犠牲にしてまで救う価値があるのか包帯男には分からなくなっていた。
無駄なのではないか。ここで過去の自分をSCP世界に向かわせても、十年か二十年の時間稼ぎにしかならないのではないかと。そう、思ってしまったのだ。
包帯男は、橘翔太は穂村雫とは違い人と根本的にズレている訳ではない。可能性がある限り突き進んでしまうような英雄ではない。
ただのちょっと勇敢な少年に過ぎないのだ。家族を引き合いに出されて迷ってしまうような普通の少年だったのだ。
「君は」
「?」
「家族のもとへ戻りたいですか?」
包帯男の問いに、過去の橘翔太は当たり前のように頷いた。
「何故、過去を改変しなかったのかね?」
ただ時空妖精の導くままに進みなさいと助言した包帯男にリコールマンは聞いた。
間違いなく包帯男は揺れていた。十中八九、過去を書き換えてSCP世界と引き換えに現神世界を救うと思っていた。
包帯男の足跡を現実世界で閲覧し続けて来たリコールマンにも理由が分からず首を傾げた。
「理由は過去の私が言っていたではないですか」
「過去の君は家族のもとに戻りたいとハッキリと言ったではないか」
「ええ」
あったり前じゃんと朗らかに笑った自分を思い返して包帯男は頷いた。あんなに明るく笑うような性格だったのかと、干からびて、ろくに動かせない顔の筋肉に触れて感慨深そうに。
「兄のもとへ戻り、早くマヤちゃんの無事を確認しなければと。そう言ったのです」
過去の橘翔太は転移前に八咫烏のセイとぶつかり合っていた。
中国拳法の達人である前田祥子に物部摩耶の身柄を引き渡してはいたが、相手は悪霊を操る正体不明の組織だ。自分の転移後に不測の事態に陥っていてもおかしくはないと心配していたのだ。
その過去の自分の姿を見て、包帯男の悩みは綺麗に吹き飛ばされたのである。
「何時の間にか世界なんて大きな物差しでしか物事を図れなくなっていた。私が財団にいたのは別に世界を救う為ではなかったのに」
「……もう一度、聞いても良いかね? 君が何故、過去を改変しなかったのかを」
「簡単な話です」
世界の外へ到るという事は仏教においては解脱したに等しい。
御仏と変わらぬ位階の存在である現神オーディンが過去改変の影響から穂村雫の記憶を例外として除外したように、解脱した場合、過去改変による再構築から弾かれてしまう恐れがある。包帯男はSCP世界が過去改変により滅んで跡形もなくなろうとも橘翔太に統合されない可能性があった。SCP-1203-AW-ミイラ包帯を利用する橘翔太という過去が消えても包帯男という未来は残り続けるパターンもあり得るのだ。
だが、彼が問題にしているのはそこではない。
「私が橘翔太に統合されて消えたら、誰が時空の狭間に呑まれた物部摩耶を救うんですか」
救われた世界を余所に、一人だけ永劫に時の狭間で苦しみ続ける少女の姿を幻視した時、包帯男の腹はもう決まっていた。
世界なんて大きな物のために彼は頑張れない。だが、目の前にいる誰かを救うためならば。
彼は世界だって救って見せたのだ。
「損な性分だ。だが、悪くはない」
もう少し見守ろうかとリコールマンは質問権の回数を増やした。
SCP-268-JP-終わらない英雄譚
著作者:home-watch
http://ja.scp-wiki.net/scp-268-JP
SCP-268-JP-終わらない英雄譚を知ってるだろうか。SCP世界でも群を抜いて悪名高い、悪意に満ちたSCPだ。
このSCPはタイトルと思しき一文が刻印された黒の革表紙と計測不能な枚数のページで構成される書籍群であり、『危険を伴う救命活動を行ったことで死亡した人物によって、命を救われた過去を持つ人物』の前に無作為に出現する。
たとえば包帯男が物部摩耶を救った事で命を落としていた場合、物部摩耶の前に出現するタイトルは『誘拐犯に浚われた少女を救った、勇敢な少年の英雄譚』という題名で出現する。心当たりのある物部摩耶は思わずその書籍を拾って中身を見ようとしてしまうだろう。それが破滅の始まりだ。
物部摩耶は書籍に触れた瞬間、現世から姿を消し何処とも知れない世界に出現する。そして何故か危機的状況に陥っている。
その様子を既に死んでしまっているはずの橘翔太が死んだ記憶を持って出現して目にする事になる。
ここで彼が少女を救おうと動いた場合、どのような経緯を辿ろうと救出は必ず成功して彼は必ず死亡する。
現実に残されたSCP-268-JP-終わらない英雄譚の書籍にはこの詳しい経緯が書き込まれ、橘翔太を賞賛する書き込みで章は終わる。
そして24時間が経過すると、再び新たな章が始まり物部摩耶は再び窮地に陥っている。それを橘翔太は死んだ記憶を持ったまま見る事になる。
橘翔太が物部摩耶を救う選択をする限り、このループは終わらない。彼は死に続け章は増え続ける。
何時の日か摩耗して橘翔太は物部摩耶を見捨ててしまうだろう。その瞬間、現実の世界に書籍内の死因と同じ死に方をした物部摩耶の遺体が出現し、それを霧のように消えていく橘翔太が見て物語には終わりが訪れる。書籍のタイトルが『幼き少女を見殺しにした臆病な少年の物語』と改題されて。
このSCP-268-JP-終わらない英雄譚は人間の意志や尊厳を貶める最悪のSCPだが、SCP全体で見るとそこまで致命的なオブジェクトではない。
財団はSCP-268-JP-終わらない英雄譚の出現条件に当てはまる人物をリストアップして様子を窺っており、該当者が書籍に接触する前に回収して被害者を出さないよう努(つと)めている。財団のフロント企業にSCP-268-JP-終わらない英雄譚のデザインとタイトルを模倣した書籍をシリーズ化させて出版し、様々な救命行動の実例を挙げた上で救命した者された者を徹底して批判・侮辱する論調を展開させて各地で民事訴訟を誘発させる事で世間に問題作として周知させたのだ。
SCP-268-JP-終わらない英雄譚に該当者が嫌悪感を持つよう誘導した事で被害件数は15パーセントも低下している。
比較的に楽に対処可能なSCPオブジェクトなのだ。何より、最悪な事態に陥っても世界は滅亡しない。
SCP世界にはこんな異常存在が何千、何万とある。
所謂、ご都合悪い主義。どのような経緯を辿ろうと最後には世界が滅亡する事が約束されているような終わりを引き延ばしている世界なのだ。
世界が終わった後で、世界を新たに始めたり歴史を書き換えるようなSCPもまた幾つかあるので、単純に滅亡して終わりともならないのがSCP世界がSCP世界たる由縁なのだが。
そんな世界を我が身を犠牲にしてまで救う価値があるのか包帯男には分からなくなっていた。
無駄なのではないか。ここで過去の自分をSCP世界に向かわせても、十年か二十年の時間稼ぎにしかならないのではないかと。そう、思ってしまったのだ。
包帯男は、橘翔太は穂村雫とは違い人と根本的にズレている訳ではない。可能性がある限り突き進んでしまうような英雄ではない。
ただのちょっと勇敢な少年に過ぎないのだ。家族を引き合いに出されて迷ってしまうような普通の少年だったのだ。
「君は」
「?」
「家族のもとへ戻りたいですか?」
包帯男の問いに、過去の橘翔太は当たり前のように頷いた。
「何故、過去を改変しなかったのかね?」
ただ時空妖精の導くままに進みなさいと助言した包帯男にリコールマンは聞いた。
間違いなく包帯男は揺れていた。十中八九、過去を書き換えてSCP世界と引き換えに現神世界を救うと思っていた。
包帯男の足跡を現実世界で閲覧し続けて来たリコールマンにも理由が分からず首を傾げた。
「理由は過去の私が言っていたではないですか」
「過去の君は家族のもとに戻りたいとハッキリと言ったではないか」
「ええ」
あったり前じゃんと朗らかに笑った自分を思い返して包帯男は頷いた。あんなに明るく笑うような性格だったのかと、干からびて、ろくに動かせない顔の筋肉に触れて感慨深そうに。
「兄のもとへ戻り、早くマヤちゃんの無事を確認しなければと。そう言ったのです」
過去の橘翔太は転移前に八咫烏のセイとぶつかり合っていた。
中国拳法の達人である前田祥子に物部摩耶の身柄を引き渡してはいたが、相手は悪霊を操る正体不明の組織だ。自分の転移後に不測の事態に陥っていてもおかしくはないと心配していたのだ。
その過去の自分の姿を見て、包帯男の悩みは綺麗に吹き飛ばされたのである。
「何時の間にか世界なんて大きな物差しでしか物事を図れなくなっていた。私が財団にいたのは別に世界を救う為ではなかったのに」
「……もう一度、聞いても良いかね? 君が何故、過去を改変しなかったのかを」
「簡単な話です」
世界の外へ到るという事は仏教においては解脱したに等しい。
御仏と変わらぬ位階の存在である現神オーディンが過去改変の影響から穂村雫の記憶を例外として除外したように、解脱した場合、過去改変による再構築から弾かれてしまう恐れがある。包帯男はSCP世界が過去改変により滅んで跡形もなくなろうとも橘翔太に統合されない可能性があった。SCP-1203-AW-ミイラ包帯を利用する橘翔太という過去が消えても包帯男という未来は残り続けるパターンもあり得るのだ。
だが、彼が問題にしているのはそこではない。
「私が橘翔太に統合されて消えたら、誰が時空の狭間に呑まれた物部摩耶を救うんですか」
救われた世界を余所に、一人だけ永劫に時の狭間で苦しみ続ける少女の姿を幻視した時、包帯男の腹はもう決まっていた。
世界なんて大きな物のために彼は頑張れない。だが、目の前にいる誰かを救うためならば。
彼は世界だって救って見せたのだ。
「損な性分だ。だが、悪くはない」
もう少し見守ろうかとリコールマンは質問権の回数を増やした。
SCP-268-JP-終わらない英雄譚
著作者:home-watch
http://ja.scp-wiki.net/scp-268-JP
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