82 / 84
エンディング
【派生ルート】ジーンエンド
しおりを挟む
ギイイイイイ…………
ダンスホールの扉が開くと、そこにはまだ誰の姿もなかった。
私が着替えをしている間に天候が悪くなり、外は勢力の強い台風並みに暴風雨が吹き荒れているのだそうだ。
急いで中庭からダンスホールに移動させたからか、飾り付けが少し濡れてしおしおしている部分がある。
「お嬢様、このような事になり……どのようにお言葉をおかけしたらよいか。申し訳ございません」
「仕方ありませんわ。自然は私たちの力で何ともなりませんもの。朝はとても気持ちの良いお天気でしたのにね」
窓の外を見ると、稲光が走る。雷がどこかに落ちたようで、たまに凄い音が聞こえる。
ぼんやり外を眺めていると、私の知っている人の姿が屋敷に向かってくるのが見えた。
「嘘でしょ……? この嵐の中を?」
使用人にタオルとお風呂の用意を指示して、玄関ホールへ走る。
嵐の中やってきたのは、ジーンだった。
「悪ィ。遅れちまったな。パーティはもう始まってるよな?」
ずぶ濡れの姿も絵になる……じゃなかった。濡れた髪をかき上げる姿もサマになる……じゃない! 煩悩が理性を超えてくるの、やめてー!
貴重なシーンを見逃してはいけないとは思うけど、流石にずぶ濡れの姿は見ているこっちまで寒くなる。
使用人から厚手のタオルを受け取ると、ジーンの頭にかける。
「もう! 無茶をしないでくださいませ。なぜこんな嵐の中を……少し待てば止んだかもしれませんのに」
「はは、すまん。嵐になっても行くって言っちまったからな。雷で馬が動きやがらねえから走ってきちまった。けど想定してたよりすごい雨だったぜ。せっかくの一張羅が台無しだ」
そんなウインクされたって、私の心は動きま……す。もう、何したってかっこいいから仕方ないじゃない!
とにかくまずは身体を温めてもらうために、使用人にジーンをお風呂に案内させるよう指示する。「覗いてもいいんだぜ?」じゃないわよ、覗けるものなら……じゅる。
いちいちジーンの言う事に翻弄されている自分が居る。
推しの力とはここまでのものなのねと再確認するのと同時に、自分に呆れてしまう。
暫くすると、さっぱりしたジーンが会場に足を踏み入れた。
「マジで俺しか来てないのか。一番乗りいただいちまったな」
「こんな嵐の中に来るなんて、あなたくらいでしてよ」
「そう言いながらも、嬉しいくせに。お嬢さん、照れてるな?」
図星を突かれて何も言い返せない私を見て、ジーンはけらけらといつも通り軽薄そうに笑っている。
こんな日に、約束だからと来てくれたことは嬉しい。けど、本当に何かあったらどうするつもりだったんだろう?
ちらっとジーンを見た瞬間、まばゆい光と鼓膜が破れるかと思うくらいの轟音が響いた。パーティ会場の広間のすぐ近くに雷が落ちたみたい。流石の私も驚いて、思わず一番近くに居たジーンに抱き付いた。
雷の衝撃で屋敷が揺れ、部屋の明かりが消える。
使用人たちもプチパニックを起こしていて、メイドたちは頭を抱えて床に突っ伏してるし、執事たちは右往左往している。
私は気付くとジーンのたくましい胸と腕に抱き寄せられていた。
「何ていうか、お嬢さんは肝っ玉が据わってると思ってたけど、やっぱりまだ十代のお嬢さんなんだな」
「ごめんなさい。驚いてしまって……私としたことが」
ジーンから離れようと思ったのに、離れられない。私を落ち着かせるためにジーンがしっかり抱き寄せてくれている。
「強がらなくてもいいんだぜ? 俺はキツい顔してるお嬢さんもイイと思うけど、そうやってしおらしくしてるお嬢さんも気に入ってるんだからな。もっと大人を頼れよ」
「ありがとうございます」
「その赤いドレス、気に入ってくれたんだろ? 俺が贈ったものを身に着けてくれて光栄だぜ。よく似合ってる」
私の選んだ赤いドレスは、私の髪の色より情熱的な色でジーンみたいだと思った。だから、この色を選んだ。まさかジーンが贈ってくれたものだったなんて。
「ジーン、あなたのプレゼントでしたのね。素敵な色を選んでくださってありがとうございます」
暗闇の中でジーンの大きな腕に抱かれていると、ドキドキが止まらないのにどこか安心感がある。
明かりが付いた部屋の中は、大惨事だった。雷に驚いた使用人がテーブルをひっくり返したらしく荒れ放題。片付けるのでとホールから全員が追い出される。
お父様とお母さまは自室で待つとのことなので、私はジーンを控室に案内する。
「お呼びしたのに、こちらの不手際で申し訳ありませんわ」
「構わないぜ、お嬢さん。それよりようやく二人っきりになれたんだ。少しだけ俺の話を聞いてくれないか?」
私がソファに座ると、ジーンが私の隣に腰掛ける。なんだかすごく緊張する。
「なあ、お嬢さん。俺とお嬢さんが逢った日のことを覚えてるか? 俺はあの時からお嬢さんに惚れてる」
「え……? 今、なんと……?」
「何度でも言う、俺はお嬢さん……クロエに惚れてる。豪快なところも、そのくせ人を気遣う繊細なところも、全部タイプだ。
俺みたいな流れ者は嫌かもしれないが、チャンスがあるなら俺と付き合ってくれないだろうか」
嘘みたいな告白に、私は息を呑む。だって、ジーンは私の最推しで……大好きで、かっこよくて……。
急にそんなことを言われたら、嬉しくて涙がこぼれる。
「はい、私もジーンのことが全部タイプですわ」
私の涙をぬぐい、ジーンが嬉しそうにほほ笑む。その笑顔を見るだけで心が温かくなる。
時間がフリーズして花が舞い散り、涙をぬぐっているシーンがスチルとなって出現する。キャラクターボイスの声優が歌う恋愛エンディング曲「Colorful Love」が流れ、脳内に今までの出来事が走馬灯のように流れる。
曲が流れ終わると、ジーンはどこから出したのかバラの花束を持っていた。最初から、今日私がこのドレスを着ていたらプロポーズするつもりだったんだって。
推しは恋愛の好きと違うなんて誰が言ったの?
これからはジーンと一緒に冒険の旅に出るのもいいかもしれない。
引きこもり生活とは縁遠くなりそうだけど、毎日このイケメンを眺めていられるなら、それもいいかも。
── ジーンエンド 完 ──
初期設定:ジーン(初期設定のため多少、小説の設定とは異なります)
ダンスホールの扉が開くと、そこにはまだ誰の姿もなかった。
私が着替えをしている間に天候が悪くなり、外は勢力の強い台風並みに暴風雨が吹き荒れているのだそうだ。
急いで中庭からダンスホールに移動させたからか、飾り付けが少し濡れてしおしおしている部分がある。
「お嬢様、このような事になり……どのようにお言葉をおかけしたらよいか。申し訳ございません」
「仕方ありませんわ。自然は私たちの力で何ともなりませんもの。朝はとても気持ちの良いお天気でしたのにね」
窓の外を見ると、稲光が走る。雷がどこかに落ちたようで、たまに凄い音が聞こえる。
ぼんやり外を眺めていると、私の知っている人の姿が屋敷に向かってくるのが見えた。
「嘘でしょ……? この嵐の中を?」
使用人にタオルとお風呂の用意を指示して、玄関ホールへ走る。
嵐の中やってきたのは、ジーンだった。
「悪ィ。遅れちまったな。パーティはもう始まってるよな?」
ずぶ濡れの姿も絵になる……じゃなかった。濡れた髪をかき上げる姿もサマになる……じゃない! 煩悩が理性を超えてくるの、やめてー!
貴重なシーンを見逃してはいけないとは思うけど、流石にずぶ濡れの姿は見ているこっちまで寒くなる。
使用人から厚手のタオルを受け取ると、ジーンの頭にかける。
「もう! 無茶をしないでくださいませ。なぜこんな嵐の中を……少し待てば止んだかもしれませんのに」
「はは、すまん。嵐になっても行くって言っちまったからな。雷で馬が動きやがらねえから走ってきちまった。けど想定してたよりすごい雨だったぜ。せっかくの一張羅が台無しだ」
そんなウインクされたって、私の心は動きま……す。もう、何したってかっこいいから仕方ないじゃない!
とにかくまずは身体を温めてもらうために、使用人にジーンをお風呂に案内させるよう指示する。「覗いてもいいんだぜ?」じゃないわよ、覗けるものなら……じゅる。
いちいちジーンの言う事に翻弄されている自分が居る。
推しの力とはここまでのものなのねと再確認するのと同時に、自分に呆れてしまう。
暫くすると、さっぱりしたジーンが会場に足を踏み入れた。
「マジで俺しか来てないのか。一番乗りいただいちまったな」
「こんな嵐の中に来るなんて、あなたくらいでしてよ」
「そう言いながらも、嬉しいくせに。お嬢さん、照れてるな?」
図星を突かれて何も言い返せない私を見て、ジーンはけらけらといつも通り軽薄そうに笑っている。
こんな日に、約束だからと来てくれたことは嬉しい。けど、本当に何かあったらどうするつもりだったんだろう?
ちらっとジーンを見た瞬間、まばゆい光と鼓膜が破れるかと思うくらいの轟音が響いた。パーティ会場の広間のすぐ近くに雷が落ちたみたい。流石の私も驚いて、思わず一番近くに居たジーンに抱き付いた。
雷の衝撃で屋敷が揺れ、部屋の明かりが消える。
使用人たちもプチパニックを起こしていて、メイドたちは頭を抱えて床に突っ伏してるし、執事たちは右往左往している。
私は気付くとジーンのたくましい胸と腕に抱き寄せられていた。
「何ていうか、お嬢さんは肝っ玉が据わってると思ってたけど、やっぱりまだ十代のお嬢さんなんだな」
「ごめんなさい。驚いてしまって……私としたことが」
ジーンから離れようと思ったのに、離れられない。私を落ち着かせるためにジーンがしっかり抱き寄せてくれている。
「強がらなくてもいいんだぜ? 俺はキツい顔してるお嬢さんもイイと思うけど、そうやってしおらしくしてるお嬢さんも気に入ってるんだからな。もっと大人を頼れよ」
「ありがとうございます」
「その赤いドレス、気に入ってくれたんだろ? 俺が贈ったものを身に着けてくれて光栄だぜ。よく似合ってる」
私の選んだ赤いドレスは、私の髪の色より情熱的な色でジーンみたいだと思った。だから、この色を選んだ。まさかジーンが贈ってくれたものだったなんて。
「ジーン、あなたのプレゼントでしたのね。素敵な色を選んでくださってありがとうございます」
暗闇の中でジーンの大きな腕に抱かれていると、ドキドキが止まらないのにどこか安心感がある。
明かりが付いた部屋の中は、大惨事だった。雷に驚いた使用人がテーブルをひっくり返したらしく荒れ放題。片付けるのでとホールから全員が追い出される。
お父様とお母さまは自室で待つとのことなので、私はジーンを控室に案内する。
「お呼びしたのに、こちらの不手際で申し訳ありませんわ」
「構わないぜ、お嬢さん。それよりようやく二人っきりになれたんだ。少しだけ俺の話を聞いてくれないか?」
私がソファに座ると、ジーンが私の隣に腰掛ける。なんだかすごく緊張する。
「なあ、お嬢さん。俺とお嬢さんが逢った日のことを覚えてるか? 俺はあの時からお嬢さんに惚れてる」
「え……? 今、なんと……?」
「何度でも言う、俺はお嬢さん……クロエに惚れてる。豪快なところも、そのくせ人を気遣う繊細なところも、全部タイプだ。
俺みたいな流れ者は嫌かもしれないが、チャンスがあるなら俺と付き合ってくれないだろうか」
嘘みたいな告白に、私は息を呑む。だって、ジーンは私の最推しで……大好きで、かっこよくて……。
急にそんなことを言われたら、嬉しくて涙がこぼれる。
「はい、私もジーンのことが全部タイプですわ」
私の涙をぬぐい、ジーンが嬉しそうにほほ笑む。その笑顔を見るだけで心が温かくなる。
時間がフリーズして花が舞い散り、涙をぬぐっているシーンがスチルとなって出現する。キャラクターボイスの声優が歌う恋愛エンディング曲「Colorful Love」が流れ、脳内に今までの出来事が走馬灯のように流れる。
曲が流れ終わると、ジーンはどこから出したのかバラの花束を持っていた。最初から、今日私がこのドレスを着ていたらプロポーズするつもりだったんだって。
推しは恋愛の好きと違うなんて誰が言ったの?
これからはジーンと一緒に冒険の旅に出るのもいいかもしれない。
引きこもり生活とは縁遠くなりそうだけど、毎日このイケメンを眺めていられるなら、それもいいかも。
── ジーンエンド 完 ──
初期設定:ジーン(初期設定のため多少、小説の設定とは異なります)
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
鉱石令嬢~没落した悪役令嬢が炭鉱で一山当てるまでのお話~
甘味亭太丸
ファンタジー
石マニアをこじらせて鉱業系の会社に勤めていたアラサー研究員の末野いすずはふと気が付くと、暇つぶしでやっていたアプリ乙女ゲームの悪役令嬢マヘリアになっていた。しかも目覚めたタイミングは婚約解消。最悪なタイミングでの目覚め、もはや御家の没落は回避できない。このままでは破滅まっしぐら。何とか逃げ出したいすずがたどり着いたのは最底辺の墓場と揶揄される炭鉱。
彼女は前世の知識を元に、何より生き抜くために鉱山を掘り進め、鉄を作るのである。
これは生き残る為に山を掘る悪役令嬢の物語。
ここは乙女ゲームの世界でわたくしは悪役令嬢。卒業式で断罪される予定だけど……何故わたくしがヒロインを待たなきゃいけないの?
ラララキヲ
恋愛
乙女ゲームを始めたヒロイン。その悪役令嬢の立場のわたくし。
学園に入学してからの3年間、ヒロインとわたくしの婚約者の第一王子は愛を育んで卒業式の日にわたくしを断罪する。
でも、ねぇ……?
何故それをわたくしが待たなきゃいけないの?
※細かい描写は一切無いけど一応『R15』指定に。
◇テンプレ乙女ゲームモノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる