上 下
12 / 84
ゲーム序盤

スチルラッシュで引きこもりたい③

しおりを挟む
 公園を後にする前に「誰がどこにいるか分かるMAP」を開いて、変なイベントに遭遇しないよう帰宅ルートを確認する。
 スチルを伴うイベントは、キラキラオーラに充てられてドキドキして疲れるので、今日はもうおなかいっぱい。
 アメリアにプレゼントを渡していないけど、あとで学問所で渡しても問題ないよね。
 出来れば、見て回れていないエリアを通って帰れるのがベストなんだけど。

 夕方に差し掛かっているとはいえ、クロムとナイルは政務中のようで王宮に居るようだ。
 ガイウスは街はずれに、アメリアは今から私が行きたい飲食エリアにそれぞれ表示されていた。

 うーん、アメリアにはぶつかっちゃうかもしれないけど、渡していないプレゼントが渡せるならそれもアリか。
 アメリアなら、女の子だしそこまで緊張しないしね!

 少し気合いを入れて、飲食エリアに向かって歩き出した。
 公園を出るとすぐの住宅街を大きな川沿いに歩く。
 心地よい風が吹き抜けて最高に気持ちがいい。たまには引きこもらないで外に出るのもいいなと思う。
 もしかしたら休みの日だったからかもしれないし、誰にも縛られずに好きに過ごせたのもあるかもしれない。
 解放されていることが、私の気持ちを高揚させていた。

 飲食エリアに入ると、商業エリアとはまた違った活気があり、そこら中からいい匂いがしている。
 屋台もあって、色々な食べ物が並んでいた。
 もう若くないからと前世では諦めていたタピオカドリンクを買って、飲みながら街ブラ。

 ん~! 最高! 若い子だけが許されるやつ!!! タピオカドリンク、前世でも飲んでおけばよかった!
 こうなったらチーズハットグも試してみたいと思って探してみたら、あったー!!!
 ゲーム開発が丁度ブーム真っ最中の時だったから、この世界の屋台にも存在していた。
 いつもSNSで見ていて、食べたいと思っていたけど年齢の壁が邪魔して食べられなかった二大ブームを、こんなところで味わえるなんて最高!
 運営様、ありがとうございます!!!


 さすがに侯爵令嬢が食べながら歩くのは、少しはしたないかな?と思って、ベンチに座ってかぶりつく。

 とろ~っと伸びるチーズと、カリカリの生地がたまりませんなぁ。
 幸せをかみしめながら食べていると、目の前の店からアメリアが出てきた。


「!!!!!」


 こんなはしたない姿をアメリアに見られたくない!と、必死で顔を逸らしたのに……簡単に見つかってしまった。


「あ、やっぱりクロエ! どうしたの? 一人でおでかけ??」

「え、ええ。ちょっと街を見たいと思って。アメリアも? あら?」


 口元をハンカチでささっと拭い、アメリアの方を見ると誰かと一緒のようだ。
 人見知りスキル発動、笑顔が張り付き緊張で背筋が伸びる。


「アメリアは、お連れがいらっしゃるのね。デートでしょうか?」


 アメリアの連れは男性なのか女性なのか分からない、中性的な顔立ちにピンクの長い髪。
 色とりどりのアクセサリーをつけた不思議な衣装を身にまとった人物だ。

 私はその人物を知っていた。
 【ハル・アプリコット】見た目は男の娘の占い師。実は芯が強く、ピーカラの中では一番男らしいんじゃないかと言われているキャラクターだ。
 可愛らしい声と物腰の柔らかさとは対照的に、戦闘時の精神攻撃がエグくてちょっとヤバイところが人気の高さに繋がっている。
 たまにドスの聞いた声が出るところがギャップ萌えって感じ?

 そう、私もこのキャラクターは声優さんが好きなこともあって、好きランキング上位キャラだ。
 思わぬ新キャラ登場に、チーズハットグかじってる場合じゃなかったと軽く後悔する。


「そんな、デートだなんて。この方はハル・アプリコットさん。占い師の方です。少し占っていただいて、お礼にお食事をしていただけよ」

「それをデートと言うのではないの? アメリアも隅に置けないわね。
 はじめまして、アプリコットさん。私はクロエ・スカーレットですわ。よろしくお願い致します」


 両手は美味しい物で塞がれていて握手することができない代わりに、私はとびっきりの余所行きの笑顔を浮かべた。


「はじめまして。クロエ・スカーレット様。ボクのような身分では、本来はお目通りできない侯爵令嬢にお逢いでき、光栄です」


 とても丁寧なお辞儀をしたハルは、私のことをじっと眺めて更にこう言った。


「クロエ様、あなたは何か混じっていますね? また今度、ゆっくり占いたいのですがよろしいでしょうか?」


 どきっ!!! 私が転生者ってバレテル??? 一気にだらだらと冷や汗が流れる。いや、バレたところで私にはどうしようもないのだけれど。


「ま、まあ! 素敵ですわ。ではまた後日にでも是非占ってくださいませ。ほほほ」

「ええ、ぜひ。よろしくお願いしますね。では、アメリア様。ボクはここで失礼します。本日はごちそうさまでした」

「はい! こちらこそ。今日はありがとうございました」


 去っていくハルを見送り、アメリアはなぜか私が両手に持った美味しい物を食べきるまで待っていてくれた。


「そうだ、アメリア! あなたに渡したいものがあるの」

「クロエ、私もよ。偶然ね」


 鞄からお互いのプレゼントを渡し合って、二人で一緒に開封した。


「「わあ、素敵!」」


 二人同時に感嘆の声を挙げる。アメリアは大人っぽい髪飾りを凄く喜んでくれた。
 私が貰ったのは小さな石の入ったペンダント。
 これはクロエのサイドストーリー攻略時に渡すアイテムのひとつで、ハルの店で取り扱っている。
 どうやらこれを手に入れるために、ハルのところに行っていたみたい。
 アメリアが少しでも私と仲良くしたいと思ってくれていたことが嬉しくて、思わず涙が出る。


「泣かないで、クロエ」

「だって、アメリアがプレゼントをくれるなんて、嬉しくて」

「いつも美味しい物をいただいてるお礼よ。クロエこそ、私が欲しい物が良く分かったわね」


 そう、アメリアに似合いそうというだけで選んだ髪飾りだったけど、これが攻略アイテムかどうかわからない。
 なにせ、私はアメリア主人公でのプレイしかしていないんだから。
 一目見て惹かれるものがあったから選んだけど、喜んでもらえて何よりだと思う。
 友情っていいなあとほっこりしていたら、またスチルが発動した。


「ありがとう、クロエ。私たち本当に良いお友達ね」


 髪飾りを付けたアメリアは、どこか大人の印象があり笑顔もセクシーに見える。
 ついついスチルに見とれてしまった。
 こんな素敵な友達を虐めていたなんて信じられないと思う。
 お互いのプレゼントを身に着け、おしゃべりしながら家路についた。


「あ、アメリア。私が買い食いしていたことは内緒にしてね? 流石にはしたなかったわ」

「ええ、二人だけの秘密ね!」


 楽しく家に帰ったまでは良かったけど、部屋に入るなり今日一日の出来事を思い出して一気に疲れが出た。
 今日一日でいったい何枚スチルが発生したの?
 ナイル・クロム・アメリアで各一枚。ガイウスは二枚。

 一日で五枚ものスチルのキラキラを直視したおかげで、私のスチル耐性はかなり上がったと思う。
 ゲームでも一日で五枚はなかなか見られないよ? ゲームには行動制限があるからね。


「ウエンディ、凄く疲れた。今日ってかなり色んな数値が上がった気がする。ステータス見せて?」

『ハイ、クロエ様。今日は本当に頑張りました。設定されたネガティブワードの回避はお見事でした』


--------------------------------
 クロエ・スカーレット(17歳)
      Lv.20

属性:火・地・風・闇

HP(体力)…………… 91
MP(魔力)…………… 5000
ATK(物理攻撃力) … 47
MAT(魔法攻撃力) … 1500
DEF(物理防御力) … 21
MDF(魔法防御力) … 2000
LUK(運の強さ) …… 125

親密度
アメリア(幼馴染)…… 420/500
クロム(婚約者)……… 502/999
ナイル(婚約者の弟)… 448/500
ガイウス(執事|暗殺者) 520/999
ハル(占い師)………… 120/500
???…………………… 000/500
???…………………… 000/500
???…………………… 000/500

特別スキル
スチル耐性……………… 100
虫の知らせ……………… 30

--------------------------------

「わ、割と頑張ったと思ったんだけど、思ったよりLUK上がってないなぁ」

『プレゼントは、親密度ゲージを上げるための物です。買ったものでは大きくLUKを上げられません』

「ラクするなってことね。はい、わかりました。やっぱりクロムとガイウスは親密度500超えてる!」


 甘い顔をされていたのを思い出し、悶絶する。これはいくらスチル耐性がついても、私の心臓は今後も持つのだろうか。
 ん? スチル耐性といえば、新しく特別スキルというのが追加されている?


「ウエンディ、追加された特別スキルって何? スチル耐性はいいとして、虫の知らせって?」

『ハイ、特別スキルはクロエ様が独自に手に入れたスキルとなります。虫の知らせは、勘が良くなるスキルとなります。本日アメリア様のプレゼント選びの時に発動されました。戦闘でも役立つスキルですので、是非磨いてください』

「ほえー、そんなスキルが身に着くなんて知らなかった~! と・こ・ろ・で」

『何でございましょうか』

「スチルって、保存されてるよね? 今見ることは出来る?」

『ハイ、こちらが一覧となります』


 ずらーッと表示されたスチル一覧。大好きな絵師の「奉夢 色」先生の絵柄に置き換わっている。
 たは~! ご褒美が過ぎるvvvvv


「一覧で見ると、最高~! これを見てると妄想しながらイラスト制作が捗りそう!」


 スチルが沢山あって、しばらくは部屋に引きこもれそう! うふふふふ、描きやすい紙と鉛筆を手に入れた私は、今や無敵よー! 引きこもり万歳!!!


『クロエ様、引きこもりは禁止ワードとなりますので、LUKが5引かれます』


 えええ、そんな~~~~! ポジティブ(?)な引きこもりもだめなの!!?
 やっぱりこの世界、私に厳しくない!?
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます

久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。 その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。 1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。 しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか? 自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと! 自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ? ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ! 他サイトにて別名義で掲載していた作品です。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜

ひろのひまり
恋愛
生まれ変わったらそこは異世界だった。 沢山の魔力に助けられ生まれてこれた主人公リリィ。彼女がこれから生きる世界は所謂乙女ゲームと呼ばれるファンタジーな世界である。 だが、彼女はそんな情報を知るよしもなく、ただ普通に過ごしているだけだった。が、何故か無関係なはずなのに乙女ゲーム関係者達、攻略対象者、悪役令嬢等を無自覚に誑かせて関わってしまうというお話です。 モブなのに魔法チート。 転生者なのにモブのド素人。 ゲームの始まりまでに時間がかかると思います。 異世界転生書いてみたくて書いてみました。 投稿はゆっくりになると思います。 本当のタイトルは 乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙女ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか?〜 文字数オーバーで少しだけ変えています。 なろう様、ツギクル様にも掲載しています。

【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜

まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。 【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。 三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。 目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。 私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。 ムーンライトノベルズにも投稿しています。 「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。

悪役令嬢なのに下町にいます ~王子が婚約解消してくれません~

ミズメ
恋愛
【2023.5.31書籍発売】 転生先は、乙女ゲームの悪役令嬢でした——。 侯爵令嬢のベラトリクスは、わがまま放題、傍若無人な少女だった。 婚約者である第1王子が他の令嬢と親しげにしていることに激高して暴れた所、割った花瓶で足を滑らせて頭を打ち、意識を失ってしまった。 目を覚ましたベラトリクスの中には前世の記憶が混在していて--。 卒業パーティーでの婚約破棄&王都追放&実家の取り潰しという定番3点セットを回避するため、社交界から逃げた悪役令嬢は、王都の下町で、メンチカツに出会ったのだった。 ○『モブなのに巻き込まれています』のスピンオフ作品ですが、単独でも読んでいただけます。 ○転生悪役令嬢が婚約解消と断罪回避のために奮闘?しながら、下町食堂の美味しいものに夢中になったり、逆に婚約者に興味を持たれたりしてしまうお話。

誰もシナリオを知らない、乙女ゲームの世界

Greis
ファンタジー
【注意!!】 途中からがっつりファンタジーバトルだらけ、主人公最強描写がとても多くなります。 内容が肌に合わない方、面白くないなと思い始めた方はブラウザバック推奨です。 ※主人公の転生先は、元はシナリオ外の存在、いわゆるモブと分類される人物です。 ベイルトン辺境伯家の三男坊として生まれたのが、ウォルター・ベイルトン。つまりは、転生した俺だ。 生まれ変わった先の世界は、オタクであった俺には大興奮の剣と魔法のファンタジー。 色々とハンデを背負いつつも、早々に二度目の死を迎えないために必死に強くなって、何とか生きてこられた。 そして、十五歳になった時に騎士学院に入学し、二度目の灰色の青春を謳歌していた。 騎士学院に馴染み、十七歳を迎えた二年目の春。 魔法学院との合同訓練の場で二人の転生者の少女と出会った事で、この世界がただの剣と魔法のファンタジーではない事を、徐々に理解していくのだった。 ※小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。 小説家になろうに投稿しているものに関しては、改稿されたものになりますので、予めご了承ください。

転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜

矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】 公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。 この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。 小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。 だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。 どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。 それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――? *異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。 *「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。

愛されたくて悪役令嬢になりました ~前世も今もあなただけです~

miyoko
恋愛
前世で大地震に巻き込まれて、本当はおじいちゃんと一緒に天国へ行くはずだった真理。そこに天国でお仕事中?という色々と規格外の真理のおばあちゃんが現れて、真理は、おばあちゃんから素敵な恋をしてねとチャンスをもらうことに。その場所がなんと、両親が作った乙女ゲームの世界!そこには真理の大好きなアーサー様がいるのだけど、モブキャラのアーサー様の情報は少なくて、いつも悪役令嬢のそばにいるってことしか分からない。そこであえて悪役令嬢に転生することにした真理ことマリーは、十五年間そのことをすっかり忘れて悪役令嬢まっしぐら?前世では体が不自由だったせいか……健康な体を手に入れたマリー(真理)はカエルを捕まえたり、令嬢らしからぬ一面もあって……。明日はデビュタントなのに……。いい加減、思い出しなさい!しびれを切らしたおばあちゃんが・思い出させてくれたけど、間に合うのかしら……。 ※初めての作品です。設定ゆるく、誤字脱字もあると思います。気にいっていただけたらポチッと投票頂けると嬉しいですm(_ _)m

処理中です...