島の少女(海女編)

きさらぎ ゆき

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25)想像を超えた美少女

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25)想像を超えた美少女

「 すごくかわいい子よ 」

昨日の夜 みさきの事を、ゆうこにそう言われた時には、話半分で聞いていた。
こんな小さな島に、さなレベルの美少女が、他にもいるはずがないと思ったからだ。
その考えは、たぶん、通常ならば正しい。それほどまでに、さなのレベルは高いのだ。
幼いけれど、少し愁いを帯びた(様にも見える)顔立ち。小柄だけれど手足がすらりと長くてバランスの取れた細身の身体。絶妙に発育途上な胸。そして無毛でくっきりとした切れ込み。
それまで、プレティーン(小学生)の少女に全く興味を持った事が無かった雄一が、いつの間にか夢中にさせられている。もしかしたら自分は元々『 ロリコン 』だったのではないか… そう思わされている。
さなは、それ程の美少女だ。

だから、みさきに興味を持つどころか、とにかく『邪魔をしないでもらいたい』としか思っていなかった。
今回、みさきを呼んだのも、全て ゆうこ の顔を立てただけだった。(と言うか、ゆうこが勝手に話を進めて勝手に呼んだ様なものだ)

つい先程も、さなの『 取材 』中に来たならば、驚いて帰ってくれるはずだから丁度いいと思っていた。
間に合わなくて、少しがっかりしたと言うのが、少しの本音である。

ところが…
ところがである。

戸口に立っている美少女は誰なのだ…

最初に少女を見た瞬間、雄一は、そこに立っているのは 15~16歳の女性だと思った。
だから、当然 みさき だとは思わなかった。

服装は、さなの姿で見慣れている『 海女の(陸上での)服 』だ。
だから一瞬 海女の先輩? と感じた。
入り口を一歩入って土間に立つ少女(女性)の身長は、雄一のいる畳との高低差のせいではっきりとは分からない。だから、最初の印象では 「 普通の大人くらいの… 」 と感じた。
そして、数秒後には 「 ゆうこと同じくらいの、少し小柄な感じ… 」と修正していた。何となく、昨日のゆうこの印象(今朝の外出着のイメージでは無く…)と重なる所を感じたからだ。

土間を踏みしめている裸足が2つ。少し土で汚れているが やさしい足… と感じる。それは、本人の持つ雰囲気よりも華奢な感じだ。
そこから上に向かって、ほっそりとした長い脚… さなの脚よりも、少しだけ ふっくら した感じだが、それは軟らかそうな印象から来ている気がする。ふくらはぎから太ももまで、軟らかそうで細い。

そして、その2本の長い脚が上で交わる所を、ぎりぎりの長さ(短さ)で着物の裾が覆っている。
さなの着物も、本当にぎりぎりで股間を隠している感じだったが、この少女の場合は更に ぎりぎり で、おそらく、ゆとりは1センチも無い気がする。それでも、今のところ、少女からは股間に対する恥じらいは感じられない。やはり、海女としての誇りなのだろうか。昨日、取材を始める前まで、さなから感じられた『仕事モード』によるものなのだろうか。

そこからは、上に向かって、袖の無い薄手の着物が身体を覆っていく。
最初の印象よりも、意外と肉付きが良い感じだ。少女を見て数秒後に「 ゆうこと同じくらいの… 」と感じたのは、そのせいかもしれない。昨日の、さなの着こなしと比べると、生地にゆとりが無くて、はち切れそうな印象だ。決して太っている訳では無くて、むしろ、(精神的に)一歩下がって見ると骨格は細身な方だと思うのだが、全体から発する印象は、やはり『 はち切れそう 』なのである。
この時、雄一は、この着物が少女の体型に合っていないのではないか、という事に気が付いた。
胸元も ぱつんぱつん という感じで、合わせ目のゆとりがほとんど無い。肩幅は何とか着物に納まってはいるが、それでも ぎりぎり で、全く遊びの部分が無い。そして、そのゆとりの無さは、横幅だけでは無くて縦もなのだと、あらためて気が付いた。だから、股間も本当に ぎりぎり なのだと。

すると、少女の身体から受けてきた印象に合点がいき始める。
ゆうこと同じくらいの背丈だが、骨格はまだまだ大人に成り切ってはいない少女が、かなりきつい着物を着ている為に起こるアンバランスさから、普通の体型に見えたり小柄に見えたり、また、ゆうこの様な ふっくら とした印象を持ちかけたり、着物がきつそうと分かると少し窮屈に見えたり…

雄一は、自分の頭がそこまでの事を理解してから、やっと一番最初に感じた箇所… 今までに見た事が無いくらいの『 美少女 』… である、少女の顔をあらためて見る事が出来た。

やはり、本当にかなりの『 美少女 』である。
映像の現場を… 例え手伝いでも… 何度も経験しているから、雄一はそれなりに美人を見てきている。
それでも… モデル事務所に所属しているレベルの女性たちであっても… この少女のレベルの顔は滅多に無かった。
整っている… と思うけれど、単純にそう言ってしまうのは何となく違う気がする。
きれいだ… 確かにそうだけど、そうとも言い切れない。
きれいだけどかわいい… 確かにそうなのだ。整っている美人では出せない様な かわいらしさ がある。
目鼻立ちが すっ としていて、飾り気のないシンプルさと上品さが同居している。
彫りが深い… のか… いや、そうでもない感じだ。これも、目鼻立ちの上品さから、そう思えるのだろうか。
日本の少女らしい、おとなしそうな無邪気さを秘めた童顔から、上品な大人っぽい表情へ。しかし、見る側が心の角度を変えると、それは直ぐに幼くてかわいい表情に変化する。

少女の心の有り様が変化するのか、それとも見る側である自分の心の変化によるものなのか…
とても不思議な感覚ではあるが、それでも確かな事が1つ。
とにかく、どんな心の角度から見ても『 美少女 』なのである。

そして、幼くてかわいい表情を見つける度に、あらためて、この少女… これは確実に みさき であろう… が、最初の印象とは違う『 小学校6年生 』の少女なのだと実感する。
今、雄一の心の中では、
「 どうやって、この美少女の身体を隅々まで全部… 全裸に引ん剥いて拡げられるところを全て拡げてやって、全てを『取材』してやろうか… 」
という考えが駆け巡っていた。

「 あの… こんにちは… 遅くなりました… わたし… みさきといいます… 」

小さい声だ。内気なのだろうか?

雄一は、心の中で「 さなにシーツを掛けた後でよかった… 」と呟きながら、にこやかに明るく返事をした。

「 やっ! 初めまして! 今日は取材に協力してもらえるんだってね! 組合長さんからも聞いてるよ! 」

組合長さん… は、もちろん嘘だ。この話は、ゆうことみさきの間で直接なされたものだ。
でも、雄一は咄嗟に嘘をついた。『海女組合』の名前が有効なのは、さなで実証済みである。
こう言われれば、小6の女の子の頭の中では、これが海女組合の関係する話だと勝手に思い込むはずだ。

「 よろしくお願いします… あの… わたしまだ、さなちゃんみたいに海女さんじゃないんですが、本当に来てよかったんですか… 」

やはり小さな声で、緊張しながら聞いてくる。
それを聞いて、雄一の心は既に舌なめずりを始めていた。こんな性格の少女ならば、いくらでも手玉に取る自信があった。既に、さなで実行済みである。

「 うん、大丈夫だよ。 それに、さなも…  あ、ぼくは基本的に年下の子の名前は親しみを込めて呼び捨てにする事にしてるんだ…  うん、さなも正式な海女さんじゃないそうだから、全然大丈夫だよ。 あっと、ぼくの名前は ゆういち って言うからよろしく。 あ、でも、さなはぼくの事を 先生 って呼んでるけどね。 みさきも、そう呼んでいいよ 」

自分の事を『 先生 』と呼ばせる事を「 ~いいよ 」とは、すごく偉そうな物言いだが、雄一は、こういう態度が有効なのも既に経験済みだった。

「 はい… よろしくお願いします…    せんせい…  」

みさきが、今回も小さな声で『 先生 』と言った。そして、その前には少し間があった。恥ずかしそうである。

「 まあ、 部屋に上がって上がって… 」

雄一が気さくに呼びかけると、みさきは ぺこり とお辞儀をしてから、土間の隅の水道でバケツに水を入れて、上り口で足を洗ってから部屋に上がった。やはり、普段からこの家には時々来ている様で、手馴れている。
ふと、足元に目をやると、やはり、裸足の雰囲気が小学生らしくかわいい感じだ。
そして、雄一は、あらためて、自分と同じ畳に立った少女を眺めていた。
やはり、身長はゆうことほとんど同じくらいである。147~148センチ、この年齢の平均と言ったところであろうか。
身体付きも、やはり近くで見ると、まだまだ大人とは言えない感じである。それでも、さなと比べると、全身の発育具合は明らかに早い。脚のきれいさは、さなといい勝負であるが、さなの細いけれど弾力を感じさせる引き締まった健康美と比べると、脚の長さの全身比が少し長く見えるし、それに加えて、さなと同様の引き締まった感じは持ちながらも、さらに軟らかさも共存させている。僅かに脂肪の付きが早いのだろう。

それから、今、雄一が最も気になる箇所があった。
それは ぱつんぱつん に弾けそうな着物の合わせ目だった。
小さな着物に… 明らかに身体のサイズに合っていない気がするのだが… 押し込められている身体の… 特に上半身の窮屈(きゅうくつ)さが目立っている。

後で… いや、実際は もう間もなく後 のはずだが… 狭苦しい着物から解放させる事を許可してやったとき、この少女… みさきは、どんな反応をするんだろう…
すごく楽しみだ。
でも、どんな反応をしたとしても、結局は、雄一の命令で『 解放 』させられる事になるのだが…

雄一は、目の前にいる、さなと言う美少女よりも何倍もの美少女である『 みさき 』が、恥ずかしさに耐えきれないのに、それでも着物を脱ぎ捨てなければいけない状況に追い込まれて、その、はち切れそうな身体をさらけ出す、あと僅か先の未来の事を考えると、早くも股間が硬くなっていった。

その時 ふと みさきの視線が動いて、拡がっているシーツの方を見た。

「 あれっ… さなちゃん… 」 雄一の方を見て 「 どうしたんですか? 」

「 ああ、大丈夫。 心配いらないよ。 朝の取材で疲れて少し休んでいるだけだから… 」

これについては、もちろん、嘘は言っていない。
さなは朝の取材で『 3回もクリ逝きをして 』疲れただけなのだから。
小6の少女であれば普通にある事… と雄一は都合の良い解釈を頭の中で展開した。

みさきの顔に、少し ほっ とした、安心の表情が浮かぶ。
そして、ふっと、何かに気が付いた顔になった。
みさきの目の前で、白いシーツを掛けて寝ているさなの両脚の先… 左右の裸足の指先が、シーツの両端からはみ出ているのである。
よく見ると、真っ白な布地に覆われてよく分からなかった脚の形も見えてくる。
少し膝の場所を浮かせながら、大きく脚を開いているみたいなのである。

「 …どうやって寝ているんだろう… 脚とか、しんどくないのかなあ… 」

みさきは、心の中で心配になっていった。
そして、内気な性格なのに頑張って勇気を出して、雄一に質問をした。

「 あの… せんせい…  さなちゃんの脚… 大丈夫ですか…  すごく開いてるみたいに見えて…  苦しく無いんですか… 」

小さな控え目な声だけど、本当に一生懸命に振り絞って質問してくる。
他人の為ならば、一生懸命になれる子なのかもしれない。雄一の中に、新たな情報としてインプットされる。

「 ああ、本当だねえ… これは、どうなってるんだろう… 確かに気になるなあ…  みさき… よく気が付いたね… 偉いよ… 」

みさきの表情が ふわっ とほころび、この家に来て初めての笑顔が雄一の前に現れた。
今までの美少女な顔に、美しさとかわいらしさが更に加わっていく。そして、少し無邪気な表情も加わって、この時は本当に歳相応に… 小6の顔になっている。

「 じゃあ、シーツ、外して見てみようか…  みさきは外せるかな… 」

少女が咄嗟に、首を左右に振る。
やはり、友達とは言え、寝ている人に掛かっている布を取るのは抵抗があるのだろう。その気持ちは理解できる。

「 うん、分かった…  ぼくがやるから大丈夫…  でも、みさきも側でよく見てるんだよ…  きっと大丈夫なんだと思うけど心配だからね… 」

雄一がやさしい声を掛けると、みさきは小さい声で、でもはっきりと、
「 はい… 」
と答えて、今まで雄一と居たシーツの左側から、向こう側の右側へ回った。
雄一から更に 「 もう少し近寄って 」 と言われて、さなの真横にひざまずく。

「 じゃあ、取るよ 」

雄一が声と一緒にシーツを剥ぎ取った。同時に、みさきの目の前に、さなの全身が現れる。

それは…
全く何も、糸一本すらも身に付けていない全裸で、大きく開いた両脚で、ローマ字の『 M 』を横長に拡げた形を描いている少女の姿だった。
その『 M 』の中心部分には、全く毛の生えていない鋭い切れ込みが1本だけ縦に刻まれていて、何故かは分からないが、そこは透明な液体で光り輝いていた。
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