島の少女(海女編)

きさらぎ ゆき

文字の大きさ
上 下
10 / 33

10)指が勝手に動くの…

しおりを挟む
10)指が勝手に動くの…

太陽が傾きだす時間だが、窓の外はまだ明るい。
最近、日が長くなりかけている事もあるし、今日の天気がとても良いという事もあるようだ。
でも、空気が からっ と乾いているせいか、家の中に入ると意外と涼しい。

「 雄一くん、お疲れ様。 さな、お帰り。 疲れたでしょ… 」
ゆうこが最高の笑顔で話しかけるので、雄一のモノが更に充血する。腰を引くだけでは隠し切れそうもなく、やむを得ず、荷物を前で抱える。
その雄一の努力に気付くはずもなく… もちろん気付かれない方がよいのだが… ゆうこがさなに風呂場でシャワーを浴びてくる様に言っている。

「 いつもだと、外のシャワー… あ、外にねえ、温水シャワーがあるのよ。エコなやつが… 水を溜めといて日光で温めておいて、それを太陽光発電でも温めるの。 だから日によっては ぬるい水 の時もあるけど、真冬で曇った日でもない限り、だいたい温かいのよ… 真冬に外シャワーはしないけどね 」

ゆうこの説明を ふ~ん、便利な物があるんだなあ と思って雄一が聞いている間に、さなは部屋の奥の扉からお風呂の方に出て行った。

「 それに、ここは、人が通らないでしょう。 ウチの奥には1軒しかないし。 だから、いつもは練習から帰ってくると、さなは外でシャワーを浴びちゃうのよ。 奥の家は女所帯だし、それに滅多に通らないし 」

ゆうこが外に出ながら、通り沿いの角あたりを指差すと、確かにシャワーのノズルが見えた。
雄一は、普段の光景を想像する。

さなが戸口に帰宅した事を告げてから、シャワーの前で着物を脱ぐ。すると、腰に縄を1本だけ巻いた姿の少女になる。
その後はどうするのだろう… そのまま蛇口の取っ手を捻るのか… それとも腰縄を解いてから浴びるのかな…

それを想像しながら、今まで何となくゆうこがさなの海女衣装を知らない前提で頭を巡らせるという勘違いをしていた事に気が付いた。同居している義理の母親なのだから、いつもそんなところを見ているのは当たり前なはずだ。

「 でも、今日は雄一くんがいるもんねえ。 やっぱり、お風呂でシャワーするしかないから…ねえ? それとも、もしかして、雄一くんの前で縄1本になっちゃったりしたの? 」

ゆうこの、特に深い意味のなさそうな物言いに、一瞬、何と返事をするか詰まってしまう。
本当は 縄1本 すら解いていたのだけれど、でも、仮に縄があったとしても、胸の膨らみとおまんこのスジが丸見えで全裸と全く変わりが無い。そんな姿を見たと言って良いのだろうか…
でも、ゆうこは雄一とさなが浜に行く前に『 雄一くんが撮りたい事は、さなの全部、撮っていいからね 』と言っていた。もちろん、海女の作業の事だろうと思うけど、さなの海女衣装が縄1本だけならば、ゆうこの言葉を勝手にそう思い込んで撮影しちゃった… と言っても、怒られる事は無いかもしれない。勘違いしたから明日から気を付けます、で許してもらえないだろうか…
それとも、もしも本当に縄1本だけの姿でもOKなのだとすると、正直に言っておいた方が明日からの撮影がしやすくなるんじゃないか、という考えも頭に浮かぶ。

雄一が頭の中で色々な考えを回している途中で、口が勝手に、
「 はい、実はそうなんです… でも、本当はそうじゃ無くって… 」
ここまで話したところで、理性が口の動きを止める。もう遅いかもしれない…

でも、ゆうこからは、
「 ああ、やっぱりねえ… あの子、真面目だから… 海女モードに入るとすごくプライドと言うか、誇りと言うか… あ、同じ意味ね… きっと、雄一くんの前でも、恥ずかしがらずに脱いじゃったのね… えっ、でも、そうじゃないってどういうこと? 」
と、あっけらかんと返してきた。雄一にとっては理想的な、いや、それ以上の返事だ。

だから、雄一は少しほっとして、思い切って『衣装についてだけ』本当の事を話した。(身体検査の事は、さなと内緒の約束をしたから言わない)
つまり、さなが普段から、海水に濡れると縄が扱いにくくなるから、練習の時は縄を解いている事。だから今日もオールヌードだった事。
そして、「だから全裸でも全然ふつうにしていて、本人は裸の意識がなさそうでした。やっぱりまだ子供なんですね。僕の方も小学生の裸なんて全然気にならなかったですよ」と、ここだけは嘘の報告をしておいた。
これで、明日からさなの全裸を撮影しても、ゆうこに対しては変な事ではなくなる。本当に活動がしやすくなった。

ゆうこは何の疑問も持っていない感じで、「それじゃあ、明日もよろしくね」と軽く言って、雄一とゆうこの2人は部屋の畳に上がった。その時、距離がかなり近づいて、雄一は改めて2人の身長差を実感する。ゆうこだけ畳の上にいた時や、一緒に外に出ていた時は、そんなに感じなかった事なので、とても新鮮な感覚だ。
頭を見下ろす感じから、30センチ近い差がある様だ。さなは先程の身体検査で143センチと言っていたが、それよりも少し高い感じだから、おそらく147~8と言ったところだろうか。176センチの雄一とは、やはり30センチ近い差がある。

それでも、やはり不思議な圧を感じる。身体から発散されているボリューム感なのだろうか。この身長差に比べると、ほとんど体重差を感じないのだ。
確かに、ぽっちゃり体型の様にも見えるが、決して太っている訳でもない。ゆうこが着ているムームーは襟ぐりが開いていて、袖はノースリーブで肩だけが隠れているタイプなので、腕は全体が見えているが、そこも決して太くは無い。ふっくらしている程度である。

そして、やっぱり、襟ぐりの下の布を突き上げている2つの膨らみの存在感がすごい。

それでも、そこがゆうこを ぽっちゃり に見せているのか、それともムームーの下の肉体が本当に ぽっちゃり なのか、雄一には全く想像が出来なかった。
雄一が今まで、そして今現在、セックスの相手をしているアラサーアラフォーたちは細身のタイプが多かったので、ゆう子の様な肉感的な身体は経験が少ない。そして、巨乳、と言える様な女もいなかった。大きくても、せいぜいCカップかDカップまでだった。
今、目の前(目の下)でムームーを突き上げている肉と脂肪の固まりが、どれほどの大きさなのかは、これも想像が出来なかったが、明らかに大きいのは分かる。
そして、雄一は自分が巨乳好きな事を痛感させられる。目の前のモノを触ってみたい。今までセックスの相手をしてきたおばさん達が、本当に味気なく感じられてしまう。

雄一は、とにかく平静と冷静を装って、ちゃぶ台にゆうこと向かい合って座った。
おかげで股間で硬くなっているモノは見られないで済むが、あぐらをかいて座るとズボンの中で張り詰めて苦しい。
ゆうこからは、夕ご飯のおかず、何がいい? と言う様な、普通の話題が次々と振られてくる。
おかげで股間の張り詰めが少し鎮まるのだが、明るい笑顔と胸の出っ張りにまた苦しめられる。

元々、自分がアラフィフのおばさんに性的な魅力を感じるなんて想像もしていなかった。だから、組合長さんからここを紹介された時も、大丈夫、と思った。この家はアラフィフと小学生の2人だけなのだから。
でも、実際に会ってみると、11歳の少女の発育し始めた身体に興奮してしまい、今はアラフィフの… 確か47歳のおばさんの ぽっちゃり した肉体に興奮している。少女の方は、もちろんモラル的に抑える事は出来るけれど、その反動もあってアラフィフの方は抑える事が出来るのか正直言って自信が無くなっている。今も、目の前の巨乳を揉んでみたくて堪らない。

雄一の耳をゆうこの話が何度も素通りして、何度も記憶に残らない返事をしていた。あまり時間の感覚が無い。
けれども、そこそこの時間が経過していたのだろう。ゆうこが「 さな、遅いなあ 」と気にし始めた。時計を見ると1時間ぐらいは経っている。
そう言えば、まだ風呂場から戻ってきていないのだ…

~~~~~~

さなが雄一と家に戻って直ぐの事。
ゆうこから「お風呂でシャワーしてきなさい」と言われた。いつもなら、家の前でシャワーするのに… と思ってから直ぐに、今日は雄一せんせいがいる事に気が付いた。

海女として着物を脱いでいる時は、最初は全然平気で、途中からは恥ずかしくなったけど、それでも一生懸命に組合長さんから頼まれた仕事をしている時は、いつの間にか真剣になって、夢中になって取り組んでいた。
途中からは何が何だかよく分からなかったし、今は少し心が落ち着いてきたから、すごく恥ずかしい事と、すごくエッチな事をした気もする。でも、それは海女の撮影に必要な事だから、これからは恥ずかしがらない様にしたいと思う。

せんせいの前で、今日はずっと裸で身体検査を受けていたのに、今、そこでシャワーをするのは、やっぱり恥ずかしい。海女の仕事で裸になるのは明日からも頑張れるけど、今、ここで着物を脱ぐ事を考えると恥ずかしくて堪らない。
だから、ゆうこさんは「お風呂で」と言ってくれた事も分かったし、心の中では感謝している。

さなは、戸口から土間に入ると、まず、砂だらけの裸足を水で洗った。
そして、よく拭いてから畳に上がって、部屋の奥の戸を開けた。そこは直ぐ風呂場だ。
脱衣所で短い着物を脱ぐと、今日は縄を締められなかったから直ぐに裸になれた。少し疲れているから助かる。直ぐにシャワーを浴びられる。

さっき、ゆうこさんにシャワーを浴びなさいと言われた時に、同時に気を付ける事をいくつか言われた。
それは、映像のモデルをするのだから肌が傷つかない様にする事、だからタオルで擦らないで手の平と背中はスポンジを使いなさい、という事だった。
だから、いつものタオルとかは何も持たないで、そのまま浴室に入り、直ぐにシャワーの栓を捻った。

サーーーーーッ

温かいお湯が身体を流れていく。今日は、海水に入っていないけど、それでもすごく汗をかいたから、やっぱり気持ちいい。
一度、全身を流してから、バスチェアに座って先ず髪から洗う。さなの髪は、首が隠れるくらいの長さなので長くは無い。ミディアムとショートの間くらいだろうか。海女の練習で毎日の様に海に潜るからショートにする方が良いとは思うけれど、もう少し女の子らしい髪形にしたい気持ちも強くて、この髪型になった。自分では割と気に入っている。
全体に湯をかけてから、指で髪の間にまんべんなく湯を通す。それから、いつもは海女の練習の後は外のシャワーで流すだけだけど、今日はこのまま石鹸を使う。
さなはシャンプーは使わない。いつからだったか覚えていないけれど、オリーブオイルで作った外国製の石鹸で髪も身体も洗っている。洗い始めは少し油臭いけど、直ぐに臭いは消えて、髪の方はリンスも要らないし、身体も肌がスベスベになる。

髪の石鹸をシャワーで洗い流すと、次は身体の順番になる。
いつもは石鹸を泡立ててからタオルに付けて洗うけれど、今日は手で洗い始めた。
先ず顔から。これはいつも通りだ。それから首。確かに、いつもよりも柔らかい感触。いつもは肌を擦るんじゃなくて 削ってた 事に気が付く。
次に肩から腕。石鹸がよく伸びる気がするし、汗もよく落ちる感じがする。それに気持ちが良い。

腕の次は、石鹸をもう一度泡立ててから、腋の下から脇腹へ。ここは最近、少しくすぐったい。前までは平気だったのに今は慎重になってしまう。でも、汗が残りやすい箇所だからよく洗わないといけない。
腋の下を閉じたまま指を間に入れて動かす。開けて洗うのは何となく恥ずかしい。でも、あまり閉じると難しいから、やっぱり少し隙間を開けながら指を使う。
それから、脇腹を下がっていくと、この時に必ず ぞおーーーーーっ とくすぐったくなる。自分だから我慢できるぐらいだけど、やっぱりくすぐったい。

一瞬、お昼間の事が頭に閃く。
せんせいに身体を測ってもらった時のくすぐったさ… 似ている気がする… 最初は我慢するのが難しいぐらいくすぐったかったけど、途中からは何が何だか分からなくなっていた。
それに、最後のアレは…

思い出すと急に恥ずかしくなってくる。自分の身体の中を、何かが固まって、何かが拡がって、それから最後のアレは…

さなは、自分の脳天を貫いた感覚を思い出したら顔が熱くなってきた。きっと真っ赤になっているはずだ。
そして、アレが何だか、想像がついてくる。
きっとそうだ… 大人の女性が… しかも、いやらしい女がする事だ… それをすると、アレになるんだ…

さなが、変な大人の女だけがすると思っていた事が、自分にも起きたのだと直感した。
もっと顔が熱くなるが、それでも、アレはせんせいが測ってる時になった事だから、自分のせいじゃない事にも気が付いた。
そう考えている間も、少女の指が勝手に、自分の脇腹を上下し続ける。くすぐったい、と、何だかよく分からない感じ、の間を行ったり来たりしている。

「 今、しているのは、自分の指… これはいけないんじゃなかったの? 」
自分に聞いてみるけど、指は勝手に動き続ける。

「 ちがう… あの大人がする変な事は、おまんこを自分で弄る事だから、これはちがう… これはお昼間のが何だったかを調べてるだけ… それに腋だから変とは違うの… 」
さなは、心の中の自分を納得させながら、指が勝手に動く事を許していた。
脇腹を撫で上げると、

ぞおーーーーーっ と脇腹に感じてから ぞくぞくぞくぞく…っ と背中を痺れが昇ってくる。

目を瞑ったまま、左と右を交互に調べていく。すると、回数を重ねていく内に、くすぐったいと何だかよく分からない、の間が形になってくる。自分で自分の、ここ、を、こうする、と、はっきりとこうなる事が分かってくる。

「 きもちいい… 」

両方の脇腹を同時になぞり上げる。

ぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞく…っ

目を薄っすらと開けると、直ぐ下に、2つの円錐形が見える。
今日、せんせいから、乳首を隠していた事を注意された箇所だ。

「 ここも… でも、ここは… ここまでしたら、本当に変態になるんじゃ… 」

と、頭の中の理性が戒める。でも、やっぱり、
「 おまんこじゃないから、いいの… ここは大丈夫… 調べるだけだし、せんせいに言われたところだから… 」
と、少女は自分を説得して指を移動させていく。

人差し指~小指の4本の指先を肌にかすかに触れさせて直径10センチくらいの円を描きながら、脇腹から胸の方へゆっくりと移動させていく。
脇腹の ぞくぞくぞくぞく… から、別の種類のくすぐったさと、同時に何かを期待する気持ちが少女の気持ちに募ってくる。
さなの意識は気が付かないふりをしているけれど、本当は分かっているのだ。雄一の指先に弄られた感触を、もう一度、期待している事を…

指先の描く円形が、胸の左右に突き出た円錐形の外側を周り始める。
もう既に、11歳の少女の肌は「くすぐったい事が気持ちいい」を知ってしまったようだ。
本当は昼間に、雄一という女の身体を知り尽くした指に教え込まれていたのだが、今は新たに、さなという少女自身の指でも、それが出来る事に気づいてしまった。
それでも、本当の目的地はまだ先の… 山の頂上… 今なら引き返せるし、いやらしい女にならないで済む…

ここまでは、自分への言い訳によって、自分自身に納得させられてきたけれど、さなの『人』としての理性は何とか働いていた。今ならまだ、今までの自分でいられるかもしれない… 勇気を持って引き返そう…
と、自分で自分に話しかける。

でも… でも… やはり、それは無理な事だった。
少女の指先は、相変わらず、かすかに肌に触りながら、円錐形を周りながら、少しずつ標高を上げていく。
頂上が近づいてくると、人差し指~薬指の3本の指先で、乳暈の輪郭に触れそうで触れないところで、くすぐる様に蠢かせる。
もう円では無くて、3本がそれぞれの動きで、乳暈を伺っている。
しかも、動いている指先も、くすぐられている乳暈の外側も、両方とも少女のものである。自分では意識していないつもりでも、本当はその事もよく分かっている。

そして、少女の期待に押されて、でも理性では無意識で、左右3本ずつの指先が、左右それぞれ直径2センチほどに膨らんだ乳暈をくすぐり始める。
もう既に、頂点に埋まっている乳首は、間もなく味わえる感触への期待で疼き始めているのだが、指先の意地悪な動きは、わざと乳首に触れそうで触れない様にくすぐり続ける。

そして… そしてついに… その均衡が破れる時が来た…
利き手では無い方の左の薬指が間違って、頂点で皮膚が硬く張り詰めている箇所をくすぐってしまったのだ。

ぞくっ!

ここからは、少女は自分の指先が勝手に動く事を止める事は出来なかった。
左右の指の動きは全く同じ様になって、両方の乳首は同じ方法で弄られ続けていった。

人差し指の先端を細かく震わせながら乳首をくすぐっていく。
すると、くすぶりを溜め込んでいた乳首が左右同時に、米粒の様に顔をのぞかせる。
その頭を続けてくすぐり続けると、鋭い電流と甘い感触が同時に、乳首の先から脳みそに奔ってくる。

人差し指と中指と薬指に親指も混ぜた4本で、乳暈を そっ とやさしく摘まみ上げながら ふわっ と放すと 何とも言えない鈍くて虚しい重い感触に乳首が包まれる。
もう一度、今度はもう少し力を入れて乳暈を摘まみながら、最後に親指と人差し指の2本の先で、乳暈の斜面をなぞりながら乳首を直接 そっ と挟む。

びいーーーんっ!

ほんの少しの力で、ほんの数ミリの乳首を摘まんだだけで、全身に甘い感触が拡がっていく。
「 きもちいい… きもちいい… 」

もう今は、さなの頭の中には、良いとか悪いとかの感情は無くなっていた。
涙が出るほど気持ち良すぎて、指が止められないのだ。
乳暈から乳首にかけて摘まんで弄るのを止められない。止める事が出来ない。止める気にもならない。

夢中になって弄り続けていくと、乳首の気持ち良さと同時に、身体の中心にも何かが疼き始める。
もう、さな自身、何が何だか分からない。
せんせいじゃなくて、自分で自分の事を弄っているのに、それでも何が何だか分からなくなっている。

そして、
気が付くと、さなはバスチェアの下に敷かれているバスマットの上に、お尻から崩れていた。
息が荒い。でも、今も指先が乳首の先をやさしく転がしている。でも、姿勢が苦しい。

さなの意識が、あっちの世界に行ったり、こっちに戻ったりする。
体勢を直したいけど、気持ちいい世界からも抜けたくない。
でも、同時には無理…

意識の隙間で、一度、手でマットを突いて背中をシャワーの横の壁にもたれさせる事が出来た。直ぐに心はあっちに跳ぶ。さなの頭は、まだあっちの世界のままだ。少女の思い通りに成功したようだ。

でも、その指は元のところへは戻らなかった。
左手の人差し指は左の乳首の先端を突っつき始めたのに、右手は無意識で股間に向かっていた。
そして、やはり無意識にM字に開いている股間の中心の、縦に刻まれているスジに沿って、一番下から一番上に向かって、無意識のまま中指の先端が直線を描いた。

ぬるーーーーーーーーー…

浜での身体検査の残りではない、今の乳首への刺激によって生まれた粘液と一緒に、言い表せないような疼きが全身を這い上がってくる。
力みと脱力という、正反対の気持ちが全体を包む。自分がどうなっているのか分からない。

描かれる直線に少し遅れて、

ぞくぞくぞくぞく…

と痺れが後に続いて来る。
そして、ついに指先がスジの終点で皮に包まれている何かに辿り着いて、皮の周りを くるりんっ と1周した途端、

びくっ!

と、その場所から溢れてくる衝撃が全身に拡がり、一瞬遅れて少女のM字が、脱力と強張りを同時に覚える。
そして、少女の意識の中に、

「 変な大人の女の人だけがする変態の行為… 」

という言葉が一瞬閃く。
さなは、こういう事は一生してはいけない、と思っていた。そういう事は、変態の情けない大人がする事だという気持ちがあった。
さっき、せんせいにしてもらったのは、海女の取材だからいけない事じゃない、と心の奥で思っていた。それも無意識の下での事かもしれないが。
でも、心はそうでも、身体はあの感触と、あの脳天を貫いた気持ち良さを、しっかりと覚えている。それはどうしようもない事実だ。

そして、一度動き始めた指は、さなの心が「いけない」と思っているのに止まらなかった。
壁にもたれかかってM字の姿勢を保ったまま、左指を5本とも使って左右の胸の先を弄って、それとタイミングを合わせる様に右の中指がスジをなぞり上げてゆく。
1回1回、気持ち良さが少しずつ違うのが新鮮で、「いけない」という心は消えないのに、指の動きが止められない。
続けていくと、身体をM字に開いているだけじゃなくて、心の方も開かれていく。

せんせいがしてたのとは少しちがうけど、新しいきもちよさが全身を奔っていく…
でも、なにかものたりない…

胸を弄っていた少女の左手が、左の太ももの下を通って肛門に辿り着く。
そして、小指を押し当てる… すると…

自由に動かしにくい指である小指に思ったよりも力が入ってしまい、しかも、すぐ上に刻まれているスジからは粘り気のある液体が垂れ続けていたこともあって、一瞬で第1関節が少女の体内に埋まる…
その瞬間、さなの肛門から背筋にかけて電気のような刺激が奔り上がり、そのはずみで、右の中指がスジの先端で硬くなってきた何かを皮越しに押してしまった。
頭の中で何かが爆発する。でも、まだ意識は残っている。

11歳の少女が衝撃に耐えながら、身体を少し左に傾けて壁にもたれたまま、右手を縦に動かし続ける。
よく見ると、左手の指先も微妙に動き続けている。全身が脚をM字に拡げたまま断続的に震えたり仰け反ったりを続ける。
顔はアゴを突き上げて口が半開きになって変な喘ぎ声を上げている。目も半開きで時々白目になったりしている。

「 あ… あ… あへ… あへ… あへ…   が… ば… ば… ば… 」

変な喘ぎ声に、変な音が混ざってくる。それに前後して、全身の震えも変になってくる。
指の動きが、最初よりも上達してきた。右手の複数の指を繊細に連携させて蠢かせ、肛門の方には今は左の人差し指の先端が潜り込んで微妙に角度に変化を付けながら数ミリの抜き刺しを繰り返す。

「 あへ… あへ… あべ… あば… あば… ば… ば… ば… ば… 」

喘ぎ声が、加速度的に下品に響く。自分で自分を自由に出来ない。
最後が近い… あの、脳天を貫く感覚が近い…
さなが直感した途端に、その意識は少しずつ波に飲まれ始める… 快感という名前の波だ…

半開きの口は、出ていた息が一瞬止まる。指先の動きがますます巧みになる。少女の身体が固まっていく。

そして… あの時と同じ快感に脳天を貫かれる!

11歳の少女の身体は、もたれていた壁から崩れてバスマットの上に倒れたが、それでも脚をM字に開いたまま、全身を波打たせて大きく痙攣をしていた。
物すごく気持ちいい… 信じられないぐらい気持ちいい…
頭の中は真っ白だけど、今度は気持ちいいを感じ続けられるぐらいの意識がある。だから、こんなに気持ちいいのが分かる。

そして、自分の身体が痙攣している事も何となく分かる… このまま、この波に浸っていたい…

~~~~~~

その時、バスルームの戸が開いた。

「 さな、大丈夫。 何やってんの? 」

声と一緒に、ゆうこが立っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

青少年病棟

BL
性に関する診察・治療を行う病院。 小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。 ※性的描写あり。 ※患者・医師ともに全員男性です。 ※主人公の患者は中学一年生設定。 ※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...