【完結】忌み姫と氷の魔法使いの白くない結婚

白滝春菊

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獣な交尾※

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 ドレスを脱がされ、手袋とショーツだけを残したシエルの上に覆い被さるようにグラッセが跨がり、互いの舌先を絡め合うような濃厚な口付けを交わす。その間にもシエルの白く柔らかい肌の上を滑らせるようにして指先でなぞっていく。

「んっ……ふぅ……ぁ……ああっ」

 ぷっくりと膨らんでいる突起に指先が触れるとシエルは大きく体を震わせた。それを見てグラッセはその先端に舌を這わせて吸い付き、軽く歯を立てるとシエルの声が高くなる。さらにもう片方の手で反対の先端に触れれば彼女は甘い声で鳴いた。

「可愛いな……もっと聞かせてくれ」
「お、お昼だからみんなに聞こえ……んんっ」

 シエルの言葉の途中で突然太腿の内側へ手を滑り込ませ、ショーツを脱がして柔肉を掴むと彼女が悲痛な叫びをあげた。そのまま左右に割り開くと露になる秘所に彼は迷わずしゃぶりついた。溢れ出す蜜を音を立てて吸われ、舐め取られていき、同時に敏感になっている花芽を親指で擦られてしまいシエルは高い喘ぎを抑えることができなかった。

「ああ!だめぇ……そこ……」

 あまりに強い快感から逃れようと腰を引くが許されず、執拗に攻め立てられてしまい、シエルの体は痙攣し、達してしまった。

「はー……はー……」

 肩で呼吸をしながら、グラッセの頭を抱え込み、弱々しく呟くと彼がようやく顔を上げてくれたのだが、すぐに下腹部に押し当てられた熱い塊の存在に気付く。それは今にもはち切れそうなほど張り詰めており、シエルがゴクリと唾を飲み込むとグラッセが余裕のない表情で見下ろしてきた。

「今日は後ろからしてみませんか……?」

 シエルは恥じらいつつも提案すると四つ這いになり、尻を高く上げた状態で恥部を晒す体勢をとる。その扇情的な光景にグラッセは理性を保ちながら硬く猛ったものを内ももの間に押し入れた。そしてゆっくりと前後に動き始める。挿入こそしていないものの擬似的に犯されている感覚に陥り、シエルは恥ずかしさに震えながら耐えていた。

「この恰好も本で覚えたのか?」
「っはぁ、んあ……あっ、はい、本で……」

 亀頭が陰核を刺激して痺れるような快楽に翻弄されながら答えるとグラッセはさらに激しく動かし始め、固くそそり立った男根を押し付けてくる。
 その度に先端からは透明な液体が流れ出し、それが潤滑油となって滑らかさを増させていった。ぬちっぬちっという音が部屋に響き渡り、聴覚からも刺激されるようで、シエルはますます興奮していく。

「やぁ……もう、擦らないで、ください……」

 先ほど舌で嬲られ続けたそこは、さらなる強い愛撫を求めて疼いている。早く欲しいと言わんばかりに膣内は愛液を滴らせているのが自分でもよく分かった。
 しかしグラッセは焦らすように肉竿で擦るだけでなかなか挿れてくれない。

「どうした?これが欲しくないのか?」
「ほ、ほしい、です……」

 シエルは涙目になって振り返り、懇願するがグラッセはまだ駄目だと意地悪を言いながら太ももを内側に寄せて強く挟み込んでくるのだった。

「はっ……や、あぁ……そ、そんな、あぁぁ……」

 シエルだけ限界が近づいてきたようで、シーツを掴み、顔を枕に埋めると絶頂を迎えた。それでもなお彼のものは挟まれたままなのでシエルは荒く息を繰り返し、余韻に浸っていた。ビクンビクンと脈打つそれにグラッセの限界が近いことを悟るが、一向に動く気配がない。不思議に思って振り向こうとすると耳元に唇を寄せられて囁かれる。

「ここはまだ物足りなさそうにしているぞ」
「んっ……」

 ひくつく割れ目を亀頭でなぞられるとゾクッとしたものが背中を走り抜けた。
 そのまま中へと入れそうで入れない位置を何度も往復されて、じれったくなったシエルは自ら腰を動かそうとするがそれを察していたかのように押さえ込まれてしまう。さらに背後からのしかかられたため身動きが取れなくなってしまったのだ。

「だ、旦那様……欲しい、欲しいです。中に、入れてください……!」
「何をどこにいれて欲しいんだ……ちゃんと言ってごらん」

 羞恥心を捨てて必死に訴えかけるが、逆に言葉で辱められてしまい、シエルの目にはまた新たな雫が生まれる。

「旦那様のおっきくて、太くて、熱くって固いのを……シエルの中に入れて、たくさん出して……お願いします……」
「いい子だ……」

 シエルが言い終わるとそれを見て満足げな笑みを浮かべたグラッセはゆっくりと奥まで突き入れた。待ち望んでいた熱量が入り込み、満たされたことでシエルは歓喜の声をあげる。

「ふぁ……ああ……!……こんな深いところまできて……」

 リズムよく子宮口にまで届きそうなほどの勢いで突かれ、シエルはあまりの強さについていけず、枕にしがみついて衝撃に耐えた。

「獣みたいな交尾の気分はどうだ?」
「あっ、あっ……すごく、興奮、しますっ……」

 シエルはうっとりとした様子で言うとグラッセの動きも大きくなっていった。顔が見えない体位のせいで不安はあったが後ろから彼の声を聞くことで安心感を得ることができて結合部から泡立った蜜が大量に溢れ出す。

「んっ、もっと……もっと強く、あっ、大丈夫です……」

 シエルの言葉に従い、グラッセは容赦なく責め立てる。ぱちゅんぱちゅんと肉同士がぶつかり合う音が激しくなり、二人の吐息が混ざっていく。
 昼間から出してしまう自分の声が恥ずかしくなったシエルは枕で口を塞ぐがすぐに両腕を掴まれて外されてしまった。

「こら、声を塞ぐな」
「で、でも、あっ……あんっ」
「俺が聞きたいんだ。聞かせてくれ」

 そう言われてしまえばシエルに抵抗する術はなく、再び喘ぎ始めたがその表情は完全に蕩けきっており、腰が抜けそうになるほどの激しい快楽にシエルは溺れ、そしてついにその時が訪れた。

「あぁっ、あぁぁ……だめぇ……!」
「俺も……出る……っ……ぐっ……!」

 中に出された瞬間、シエルもまた果ててしまったようで、身体を大きく痙攣させた後、糸が切れた人形のように崩れ落ちた。グラッセが萎えたものを抜こうとするとその動きに反応してシエルが再び甘い声で鳴き始める。

「ふあっ……」

 グラッセのものが抜かれた後もシエルの孔からは白濁液が流れ出ており、それが太腿を伝っている感覚にも感じてしまっているようだった。そんな淫靡すぎる光景にグラッセのものはすっかり元気を取り戻していた。

「んぅ……」

 未だ絶頂後の余韻から抜け出せないシエルだったが今度は仰向けにされ、唇を奪われる。舌で口腔内を犯されるとシエルもお返しするように自ら絡ませていった。

 夢中でキスをする二人はまたスイッチが入ったようで息継ぎのために一度離れると、シエルは甘えるような口調で言った。

「もっと、できます……」
「次は顔を見ながらしたいからな……」

 グラッセはシエルの身体に覆いかぶさると今度は向き合った状態で挿入をした。既に受け入れ態勢万全になっているそこは難なく飲み込んでいき、ぴったりと密着すると二人とも熱い息を漏らす。

 それから何度も交わり続け、気づけば窓の外では太陽が落ちかけていた。しかしそんなこと気にする余裕などないほどお互いを求め合い、快楽の海へと沈んでいった。
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