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声を殺せ※
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「どうした?手が止まっているぞ」
「あっ、も、申し訳ございません……」
集中していないことに気付かれて私は手を動かす速度を速めるとぬちぬちと粘着質な音が聞こえてくる。
左の乳首もコリコリと硬くなってきちゃって、私こんな、こんなに感じやすかったっけ……どうしよう。なんか、お腹の辺りがじわっと熱くなって変な感じが……
ヴィクトル様ので自慰をしてるみたいで全身が熱くなる。一生懸命胸を動かして擦り付けているとまた硬度が増してきて膨張してきた。
ヴィクトル様は気持ちいいのかな……
「ひゃ……」
「手を止めるな」
突然、ヴィクトル様が空いていた右の胸の先端を人差し指で押しつぶすようにぐりぐりと動かしてくる。不意打ちの刺激に驚いて変な声が漏れ、敏感になったそこは刺激を貪欲に拾ってしまって腰が震えて、足の力が抜けて膝から崩れそうになった。
「はあっ……ふ……」
そして次の瞬間にはヴィクトル様の先端が胸の先っぽに押し付けられている。熱くて硬いのが乳首に当たってなんだか変な気持ちになる。
「そんな奉仕で……満足させられるわけ、ないだろ……」
そのままぐりぐりって押し付けられて乳首が押しつぶされる。もう片方の胸を揉まれながら先っぽを刺激されるの……気持ち良い……
「くっ……」
「ひゃっ……!」
ヴィクトル様のが手が胸に押し付けられたまま小刻みに震えて……熱くなり始めたのがビクビクと痙攣しながら、白濁した液を吐き出す。
びゅるっと出てきたそれは私の顔まで飛んできて、頬を伝っていくのを肌で感じて気持ち悪いはずなのに……なんか……変。
これが精液?こんな形ではじめて見てしまった。でもヴィクトル様が私の胸で気持ち良くなってくれた……?
私は力が抜けてくたりとヴィクトル様の足の上に座り込んでしまう。すると彼は腕を引っ張って私をベッドの上へと引き上げた。
「無駄に出してしまった」
涼しい顔をしたヴィクトル様は私を引っ張ってうつ伏せにさせるとお尻を掴んで持ち上げてきた。まさか、最後まで……?
「ま、まって……」
四つん這いになる格好を取らされて慌てて振り向くとヴィクトル様は無表情のままいつも着ているコートを脱いでネクタイを緩め、私に覆いかぶさってくる。
そう言いながらスカートの中に手を入れて秘所に指を這わせてくる。もう下着は汗と液で汚れていて気持ち悪い。
下着の上から直接割れ目を撫でられると腰から背中にかけてゾクゾクと電気のような快感が駆け巡る。
「んっ……」
くちゅくちゅとわざと音を立てるようにしてゆっくりと嬲るように布の上から弄られる。その音に耳を犯されているとヴィクトル様のもう片手が胸に触れ、先端をつまんでくる。
「中が柔らかいな……さっきので濡れたのか」
「やぁ、んんっ」
手が下着の中に入り込み、長い指が中へ侵入してくる。やがてもう一本の指も入れられ、中を解すように掻き回してくる。長い指が肉壁を擦る度に体が震えて下にある枕を強く掴んだ。
「ふぁっ……んん!」
指を動かしているうちに一番感じる部分にたどり着いたようで彼は私の反応をみながらそこばかりを攻めてくる。膣口から出る分泌液で濡れてきたそこは指を二本も受け入れながら少し痛いけど気持ち良くて、声が
「ひっ……そこっ……だめっ……」
「まだ狭いか……」
私の声が届いているのかいないのかわからないけど、ヴィクトル様は私のそこをひたすら刺激する。枕に顔を押し付けてどうにか快感から逃れようとするけれど、押し寄せる波のように襲ってくる刺激が強くて息を乱しながら背中を震わせた。
「ヴィクト、ルさまぁ……っ」
私がそう叫んで枕を強く握り締めると彼が二本の指を抜いてぐっしょりと濡れた下着を下ろしている音が聞こえてくる。そして邪魔だと言わんばかりにスカートを大きく捲られて私の姿が見えなくなる。私も何も見えない。
「ま、待って……ああっ!」
指とは違う硬くて太いものがめりめりと入ってきてあまりの質量に背中が仰け反り悲鳴を上げる。
「ひっ……い、たい……」
今回は柔らかくなることなくしっかりと入っていて、めり込み、裂けるような痛みが走った。入ってるんだヴィクトル様が……今回はしっかりと……
ヴィクトル様が奥まで入れようとするたびに私は首を振りながら枕をぎゅっと掴み痛みに堪えていた。痛くて、辛くて涙がにじむけど我慢するしかなくて必死に耐えるしかない。
「ユミル、声を殺せ」
「は……は、い……」
ヴィクトル様は動きを止めるとそう命令してきた。私は返事をすると枕に顔を埋めて声を殺す。痛みを感じる度、心の痛みもずきずきと増すような気がしたけどヴィクトル様に不快な思いをさせないようにしないと駄目だから、この行為に意味があるから。
そう自分に言い聞かせて彼を受け入れようと努力をした。
枕を強く抱きながら声を出さないようにして、荒い呼吸を繰り返す。ヴィクトル様の動きに合わせてベッドが軋んで揺れ始めた。
それからほんの短い時間しか経たないうちに彼の腰の動きが止まる。そして中に入れられていたものがずるりと抜けて変な感覚がした。終わった?終わったの?
下半身を布で拭かれた感覚があって、そのまま捲られたスカートを戻してもらえると視界が明るくなった。
「終わったのですか……?」
うつ伏せの体制のまま振り返ってみるとヴィクトル様は無表情のまま立ち上がって服を整えて軍服を羽織っている。
「……ああ」
ヴィクトル様はそれだけ言うとそのまま部屋から出て行ってしまった。私は呆然として彼が出て行った扉を見ていた。
私に女性としての魅力が足りないとばかり思っていた。そう思い込もうとしていた。
実際は私を抱くのが嫌で嫌で仕方なくて、顔を見ずに存在を消すことこそが最良の手段。こうすることでようやく夫婦の営みが完成する。
私の存在を消すことが正解だ。
わかってたけどわかりたくなかった事実を突き付けられて、私は一人枕を抱きしめた。
「あっ、も、申し訳ございません……」
集中していないことに気付かれて私は手を動かす速度を速めるとぬちぬちと粘着質な音が聞こえてくる。
左の乳首もコリコリと硬くなってきちゃって、私こんな、こんなに感じやすかったっけ……どうしよう。なんか、お腹の辺りがじわっと熱くなって変な感じが……
ヴィクトル様ので自慰をしてるみたいで全身が熱くなる。一生懸命胸を動かして擦り付けているとまた硬度が増してきて膨張してきた。
ヴィクトル様は気持ちいいのかな……
「ひゃ……」
「手を止めるな」
突然、ヴィクトル様が空いていた右の胸の先端を人差し指で押しつぶすようにぐりぐりと動かしてくる。不意打ちの刺激に驚いて変な声が漏れ、敏感になったそこは刺激を貪欲に拾ってしまって腰が震えて、足の力が抜けて膝から崩れそうになった。
「はあっ……ふ……」
そして次の瞬間にはヴィクトル様の先端が胸の先っぽに押し付けられている。熱くて硬いのが乳首に当たってなんだか変な気持ちになる。
「そんな奉仕で……満足させられるわけ、ないだろ……」
そのままぐりぐりって押し付けられて乳首が押しつぶされる。もう片方の胸を揉まれながら先っぽを刺激されるの……気持ち良い……
「くっ……」
「ひゃっ……!」
ヴィクトル様のが手が胸に押し付けられたまま小刻みに震えて……熱くなり始めたのがビクビクと痙攣しながら、白濁した液を吐き出す。
びゅるっと出てきたそれは私の顔まで飛んできて、頬を伝っていくのを肌で感じて気持ち悪いはずなのに……なんか……変。
これが精液?こんな形ではじめて見てしまった。でもヴィクトル様が私の胸で気持ち良くなってくれた……?
私は力が抜けてくたりとヴィクトル様の足の上に座り込んでしまう。すると彼は腕を引っ張って私をベッドの上へと引き上げた。
「無駄に出してしまった」
涼しい顔をしたヴィクトル様は私を引っ張ってうつ伏せにさせるとお尻を掴んで持ち上げてきた。まさか、最後まで……?
「ま、まって……」
四つん這いになる格好を取らされて慌てて振り向くとヴィクトル様は無表情のままいつも着ているコートを脱いでネクタイを緩め、私に覆いかぶさってくる。
そう言いながらスカートの中に手を入れて秘所に指を這わせてくる。もう下着は汗と液で汚れていて気持ち悪い。
下着の上から直接割れ目を撫でられると腰から背中にかけてゾクゾクと電気のような快感が駆け巡る。
「んっ……」
くちゅくちゅとわざと音を立てるようにしてゆっくりと嬲るように布の上から弄られる。その音に耳を犯されているとヴィクトル様のもう片手が胸に触れ、先端をつまんでくる。
「中が柔らかいな……さっきので濡れたのか」
「やぁ、んんっ」
手が下着の中に入り込み、長い指が中へ侵入してくる。やがてもう一本の指も入れられ、中を解すように掻き回してくる。長い指が肉壁を擦る度に体が震えて下にある枕を強く掴んだ。
「ふぁっ……んん!」
指を動かしているうちに一番感じる部分にたどり着いたようで彼は私の反応をみながらそこばかりを攻めてくる。膣口から出る分泌液で濡れてきたそこは指を二本も受け入れながら少し痛いけど気持ち良くて、声が
「ひっ……そこっ……だめっ……」
「まだ狭いか……」
私の声が届いているのかいないのかわからないけど、ヴィクトル様は私のそこをひたすら刺激する。枕に顔を押し付けてどうにか快感から逃れようとするけれど、押し寄せる波のように襲ってくる刺激が強くて息を乱しながら背中を震わせた。
「ヴィクト、ルさまぁ……っ」
私がそう叫んで枕を強く握り締めると彼が二本の指を抜いてぐっしょりと濡れた下着を下ろしている音が聞こえてくる。そして邪魔だと言わんばかりにスカートを大きく捲られて私の姿が見えなくなる。私も何も見えない。
「ま、待って……ああっ!」
指とは違う硬くて太いものがめりめりと入ってきてあまりの質量に背中が仰け反り悲鳴を上げる。
「ひっ……い、たい……」
今回は柔らかくなることなくしっかりと入っていて、めり込み、裂けるような痛みが走った。入ってるんだヴィクトル様が……今回はしっかりと……
ヴィクトル様が奥まで入れようとするたびに私は首を振りながら枕をぎゅっと掴み痛みに堪えていた。痛くて、辛くて涙がにじむけど我慢するしかなくて必死に耐えるしかない。
「ユミル、声を殺せ」
「は……は、い……」
ヴィクトル様は動きを止めるとそう命令してきた。私は返事をすると枕に顔を埋めて声を殺す。痛みを感じる度、心の痛みもずきずきと増すような気がしたけどヴィクトル様に不快な思いをさせないようにしないと駄目だから、この行為に意味があるから。
そう自分に言い聞かせて彼を受け入れようと努力をした。
枕を強く抱きながら声を出さないようにして、荒い呼吸を繰り返す。ヴィクトル様の動きに合わせてベッドが軋んで揺れ始めた。
それからほんの短い時間しか経たないうちに彼の腰の動きが止まる。そして中に入れられていたものがずるりと抜けて変な感覚がした。終わった?終わったの?
下半身を布で拭かれた感覚があって、そのまま捲られたスカートを戻してもらえると視界が明るくなった。
「終わったのですか……?」
うつ伏せの体制のまま振り返ってみるとヴィクトル様は無表情のまま立ち上がって服を整えて軍服を羽織っている。
「……ああ」
ヴィクトル様はそれだけ言うとそのまま部屋から出て行ってしまった。私は呆然として彼が出て行った扉を見ていた。
私に女性としての魅力が足りないとばかり思っていた。そう思い込もうとしていた。
実際は私を抱くのが嫌で嫌で仕方なくて、顔を見ずに存在を消すことこそが最良の手段。こうすることでようやく夫婦の営みが完成する。
私の存在を消すことが正解だ。
わかってたけどわかりたくなかった事実を突き付けられて、私は一人枕を抱きしめた。
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