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息が詰まりそうな午後
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約束の日が間に訪れた。今日は茶会が開かれると聞いて派手すぎる格好は避けた方がいいだろうと思い、慎ましい気持ちでシンプルなドレスを選んだ。
落ち着いた紺色のシックなドレスは足元を優雅に包んでくれる。
髪型は何も飾らないシンプルなスタイルにまとめた。化粧も薄く、ほんのりとした紅で口元を引き締めただけだ。全体的に素朴でありながら、無理なく大人の女性らしさを感じさせる仕上がりかな?姉様はいつもこんな感じに仕立ててくれた。
鏡に映る自分を見つめながらこれで良かったのだろうかという不安が心をよぎる。メイドは良いとも悪いとも何も言わないし大丈夫だと思う。
ヴィクトル様よりも遅く到着したらきっと叱られてしまうから玄関で早めに待機し、緊張を胸に秘めながらその時を待った。
待っているとヴィクトル様が姿を現した。軍服に身を包んだヴィクトル様の姿はいつも通りの冷徹で威厳に満ちている。その端正な装いがそのままヴィクトル様の力強さと冷徹さを際立たせて、どこか無敵の存在のように映る。
初めて会った時に助けて貰ったのもあったけど、この軍服姿のヴィクトル様には心惹かれるものがあったけど、今は、もう……
「なんだ。その姿は」
私を見たヴィクトル様は呆れたような、失望と落胆をした様子を見せる。この格好はダメだったんだ。失敗した。
「それでは陛下に示しがつかない。直せ」
「直すとは……」
疑問を遮ってヴィクトル様はそのまま私の腕を掴んで何の躊躇もなく衣装部屋に引きずり込むとそこには美しいドレスが無数に並んでいた。
その中から、ヴィクトル様は一着を選び出す。白く繊細なレース、フリルがたっぷりとあしらわれた淡い緑色のドレスだった。まるで春の陽光をまとったかのように、柔らかく、華やかで、可愛らしい色合いだ。
「こんな派手なドレスなんて……」
「陛下の前ではこれでも地味すぎるくらいだ。いいからこれを着ろ」
ヴィクトル様はメイドを呼び、私にドレスを着せさせた。その手際の良さに驚きながらも私はただ流されるままに着替えさせられた。
ドレスを着ると、体のラインをきれいに見せる形で美しくフィットし、私の存在がひときわ華やかになる気がする。
さらにメイクをさっきよりも濃い目に直し、白いヒールを履かされ、髪に白い花の髪飾りをつけられ、編み込まれた髪が一層上品な印象を与えてくれる。鏡の中に映る自分は少しだけ大人びたユミルリア、まるで別人のように感じられた。
最後に華やかな帽子が加わる。メイドが手にしたのは淡い緑色のドレスと調和する、繊細で上品な帽子。その帽子はリボンと小さなレースの装飾が施されている。まるで春の風を感じさせるような柔らかい印象を与えているようだ。
「お待たせいたしました」
メイドに手伝ってもらいながら部屋を出るとヴィクトル様の眼差しが私をじっと見つめる。上から下まで、冷静に見定めるように。私には派手すぎるような気がするけどヴィクトル様の妻としてはこれが正しいのかもしれない。
「……まぁまぁだな。行くぞ」
その言葉に、私は不安を抱えながらも頷き、ヴィクトル様に続いて歩き出す。
このドレス……このドレスはもしかしてお姉様の為に用意したものだったのかな。
◆
馬車の窓から見える景色を久しぶりに見た。人々の顔は明るく、どこか楽しげで、子供たちの声も遠くから響いてくる。戦争の影がまだ残っていたころを思うと、この光景はまるで夢のようだ。
戦争は我が国が勝利して終わった。敵国が攻め込んできたのをヴィクトル様が率いる部隊が撃退して、平和が戻って来たのだ。
だからヴィクトル様はこの国の英雄。私はこの国で最高の地位にいるヴィクトル様の隣を歩ける誰もが憧れる立場にいる。たとえお姉様の身代わりでも。
そんな街の情景を眺めながら、ふと気づくとヴィクトル様が私を見ていた。ヴィクトル様の冷徹で鋭い目が私の表情をじっと追っているのがわかる。
私はすぐに気づかれないように視線を外し、再び外の景色に目を向けた。
「いつまでそんな顔をしている?向こうでは無理をしてでも笑え」
「……ごめんなさい」
私が過去を振り返っているとヴィクトル様の声が響く。私が沈んだ顔をしていたから気分を害してしまったかもしれない。
王城に着くと先に馬車から降りたヴィクトル様が「手を出せ」と指示を出す。その手はどこか冷たく、それでもしっかりとした強さが伝わる。
私は手を差し出し、ヴィクトル様の手を取られながら馬車から降りる。
そしてヴィクトル様は歩き出し、私は必死でその足を追いかける。歩幅が全然違うから小走り気味に歩かないと追いつかない。
ヴィクトル様の背が高く、長い足取りで歩いているから私の背が小さく感じられて本当に不釣り合いだ。ミーティアお姉様と並んでいる時は本当にお似合いの二人だったから余計に
城の中に足を踏み入れるとすれ違う人々が立ち止まり、ヴィクトル様に敬意を示して挨拶をしてきて、ヴィクトル様は淡々と挨拶を返しながら進んでいく。その横で私は必死にその後をついていきながら挨拶をした。
誰もがヴィクトル様の存在を尊敬し、称賛している。その隣にいるのが本当に私ではいけないと思い知らされるようで……帰りたい。
「陛下は後から参加されるようなので、お先に楽しんでいてくれと言伝を頂いています」
途中ですれ違った兵士がそう言うとヴィクトル様は無言で頷き、歩みをさらに速める。城の中はとても広く、案内の人がいなければ迷子になってしまいそうだ。
しかしヴィクトル様はそんなことは気にしていないようでどんどん前に進んでいくから慌ててついていくので精一杯。何度もここを訪れているヴィクトル様にはこの城の中は自分の庭みたいに把握しているから迷いなく進んでいける。
……足が痛くなってきた。慣れないハイヒールに足が悲鳴をあげている。サイズは合っているのに
「あっ……」
転ぶ。そう思った瞬間、ヴィクトル様が私の体を引き寄せる。そして私の腰に手を回してきたから私はヴィクトル様の胸に飛び込む形になってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「気をつけろ」
「はい……ありがとうございます」
助けてくれたことにお礼を言うとヴィクトル様は何も言わずに歩き続けようとするので離れようとしたけど……
「あの……一人で歩きたいです」
「何故だ?」
「その、歩く速さが合わない……」
「先に言え」
ヴィクトル様は呆れたように言うと私の腰から手を離さずにまた歩き始めた。しかし先程よりも歩くスピードが遅くなったので私の言いたいことを理解してくれたと思う。
広大な中庭には白大理石で作られた大きな噴水があり、そこにそびえる女神像が水面に映り込んでいる。周りには色とりどりの花々が咲き誇り、庭の手入れが行き届いていて、まるで夢の世界に迷い込んだよう。緊張する心を少しでも落ち着けるように深呼吸をすると、ほのかに甘い花の香りが私を包み込む。
その庭園の一角に案内され、ヴィクトル様と共にその席に座ると、微かな笑い声やおしゃべりが聞こえてくる。茶会が始まり、目の前には煌びやかな衣装を身にまとった貴族たちが座っている。
その姿は豪華絢爛で、まるで絵画の中の一場面を切り取ったようだ。ダイヤモンドの輝き、真珠の光沢が陽光に反射し、まるで煌めく星々のように輝いている。あのまま地味な格好でここに来ていたら私は大恥をかいていたはずだ。
「あの方がヴィクトル様の……」
ヴィクトル様の隣に座る私に対して皆、興味深そうな視線を向けてくる。その視線は私を憐れむようなものに感じられた。クスクスと笑いながら私とヴィクトル様を見比べて扇で顔を隠す貴婦人達もいる。ミーティアお姉様が死んで、代わりに妻になった妹だと認知されているようだ。
わかっていたけどお姉様に比べて妹は不釣り合いでこの場に相応しくないと思われているんだ。だから来たくなかった。本来この場にいてはならないように感じさせる。疎外感に心が少しずつ沈んでいく。
そんな中でも私はどんな時もヴィクトル様の妻として、堂々と振る舞わなければならないといけない。周りの目が怖くても笑顔を崩さず、どんな困難にも冷静に対応しなければならない。
ミーティアお姉様に何度か社交の場での振る舞いについて尋ねたことはあったけど「ユミルにはまだ早いから」「ユミルには必要ないのよ」と言われて教えてもらえなかった。だから貴族達が集まる茶会に参加するのは今回が初めて。ミーティアお姉様から教わらなかったことを今ここで学ばなくては。
貴族たちが集まっているこの茶会で、私はただ黙って周囲の様子を見守り、ヴィクトル様が他の貴族たちと難しそうな議論をしているのを静かに聞いているしかない。
今にして思えばヴィクトル様と結婚をせずに他の男性と結婚をした場合でも貴族社会での勉強は必要だったのに何故、お姉様は私にまだ必要が無いと言っていたのかな?今更遅いけど後悔している自分がいる。もっと積極的に学べばよかったと。
それでも、心の中ではお姉様に学ぶべきことをもっと積極的に学んでおけばよかったという後悔の気持ちが浮かんでくる。
落ち着いた紺色のシックなドレスは足元を優雅に包んでくれる。
髪型は何も飾らないシンプルなスタイルにまとめた。化粧も薄く、ほんのりとした紅で口元を引き締めただけだ。全体的に素朴でありながら、無理なく大人の女性らしさを感じさせる仕上がりかな?姉様はいつもこんな感じに仕立ててくれた。
鏡に映る自分を見つめながらこれで良かったのだろうかという不安が心をよぎる。メイドは良いとも悪いとも何も言わないし大丈夫だと思う。
ヴィクトル様よりも遅く到着したらきっと叱られてしまうから玄関で早めに待機し、緊張を胸に秘めながらその時を待った。
待っているとヴィクトル様が姿を現した。軍服に身を包んだヴィクトル様の姿はいつも通りの冷徹で威厳に満ちている。その端正な装いがそのままヴィクトル様の力強さと冷徹さを際立たせて、どこか無敵の存在のように映る。
初めて会った時に助けて貰ったのもあったけど、この軍服姿のヴィクトル様には心惹かれるものがあったけど、今は、もう……
「なんだ。その姿は」
私を見たヴィクトル様は呆れたような、失望と落胆をした様子を見せる。この格好はダメだったんだ。失敗した。
「それでは陛下に示しがつかない。直せ」
「直すとは……」
疑問を遮ってヴィクトル様はそのまま私の腕を掴んで何の躊躇もなく衣装部屋に引きずり込むとそこには美しいドレスが無数に並んでいた。
その中から、ヴィクトル様は一着を選び出す。白く繊細なレース、フリルがたっぷりとあしらわれた淡い緑色のドレスだった。まるで春の陽光をまとったかのように、柔らかく、華やかで、可愛らしい色合いだ。
「こんな派手なドレスなんて……」
「陛下の前ではこれでも地味すぎるくらいだ。いいからこれを着ろ」
ヴィクトル様はメイドを呼び、私にドレスを着せさせた。その手際の良さに驚きながらも私はただ流されるままに着替えさせられた。
ドレスを着ると、体のラインをきれいに見せる形で美しくフィットし、私の存在がひときわ華やかになる気がする。
さらにメイクをさっきよりも濃い目に直し、白いヒールを履かされ、髪に白い花の髪飾りをつけられ、編み込まれた髪が一層上品な印象を与えてくれる。鏡の中に映る自分は少しだけ大人びたユミルリア、まるで別人のように感じられた。
最後に華やかな帽子が加わる。メイドが手にしたのは淡い緑色のドレスと調和する、繊細で上品な帽子。その帽子はリボンと小さなレースの装飾が施されている。まるで春の風を感じさせるような柔らかい印象を与えているようだ。
「お待たせいたしました」
メイドに手伝ってもらいながら部屋を出るとヴィクトル様の眼差しが私をじっと見つめる。上から下まで、冷静に見定めるように。私には派手すぎるような気がするけどヴィクトル様の妻としてはこれが正しいのかもしれない。
「……まぁまぁだな。行くぞ」
その言葉に、私は不安を抱えながらも頷き、ヴィクトル様に続いて歩き出す。
このドレス……このドレスはもしかしてお姉様の為に用意したものだったのかな。
◆
馬車の窓から見える景色を久しぶりに見た。人々の顔は明るく、どこか楽しげで、子供たちの声も遠くから響いてくる。戦争の影がまだ残っていたころを思うと、この光景はまるで夢のようだ。
戦争は我が国が勝利して終わった。敵国が攻め込んできたのをヴィクトル様が率いる部隊が撃退して、平和が戻って来たのだ。
だからヴィクトル様はこの国の英雄。私はこの国で最高の地位にいるヴィクトル様の隣を歩ける誰もが憧れる立場にいる。たとえお姉様の身代わりでも。
そんな街の情景を眺めながら、ふと気づくとヴィクトル様が私を見ていた。ヴィクトル様の冷徹で鋭い目が私の表情をじっと追っているのがわかる。
私はすぐに気づかれないように視線を外し、再び外の景色に目を向けた。
「いつまでそんな顔をしている?向こうでは無理をしてでも笑え」
「……ごめんなさい」
私が過去を振り返っているとヴィクトル様の声が響く。私が沈んだ顔をしていたから気分を害してしまったかもしれない。
王城に着くと先に馬車から降りたヴィクトル様が「手を出せ」と指示を出す。その手はどこか冷たく、それでもしっかりとした強さが伝わる。
私は手を差し出し、ヴィクトル様の手を取られながら馬車から降りる。
そしてヴィクトル様は歩き出し、私は必死でその足を追いかける。歩幅が全然違うから小走り気味に歩かないと追いつかない。
ヴィクトル様の背が高く、長い足取りで歩いているから私の背が小さく感じられて本当に不釣り合いだ。ミーティアお姉様と並んでいる時は本当にお似合いの二人だったから余計に
城の中に足を踏み入れるとすれ違う人々が立ち止まり、ヴィクトル様に敬意を示して挨拶をしてきて、ヴィクトル様は淡々と挨拶を返しながら進んでいく。その横で私は必死にその後をついていきながら挨拶をした。
誰もがヴィクトル様の存在を尊敬し、称賛している。その隣にいるのが本当に私ではいけないと思い知らされるようで……帰りたい。
「陛下は後から参加されるようなので、お先に楽しんでいてくれと言伝を頂いています」
途中ですれ違った兵士がそう言うとヴィクトル様は無言で頷き、歩みをさらに速める。城の中はとても広く、案内の人がいなければ迷子になってしまいそうだ。
しかしヴィクトル様はそんなことは気にしていないようでどんどん前に進んでいくから慌ててついていくので精一杯。何度もここを訪れているヴィクトル様にはこの城の中は自分の庭みたいに把握しているから迷いなく進んでいける。
……足が痛くなってきた。慣れないハイヒールに足が悲鳴をあげている。サイズは合っているのに
「あっ……」
転ぶ。そう思った瞬間、ヴィクトル様が私の体を引き寄せる。そして私の腰に手を回してきたから私はヴィクトル様の胸に飛び込む形になってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「気をつけろ」
「はい……ありがとうございます」
助けてくれたことにお礼を言うとヴィクトル様は何も言わずに歩き続けようとするので離れようとしたけど……
「あの……一人で歩きたいです」
「何故だ?」
「その、歩く速さが合わない……」
「先に言え」
ヴィクトル様は呆れたように言うと私の腰から手を離さずにまた歩き始めた。しかし先程よりも歩くスピードが遅くなったので私の言いたいことを理解してくれたと思う。
広大な中庭には白大理石で作られた大きな噴水があり、そこにそびえる女神像が水面に映り込んでいる。周りには色とりどりの花々が咲き誇り、庭の手入れが行き届いていて、まるで夢の世界に迷い込んだよう。緊張する心を少しでも落ち着けるように深呼吸をすると、ほのかに甘い花の香りが私を包み込む。
その庭園の一角に案内され、ヴィクトル様と共にその席に座ると、微かな笑い声やおしゃべりが聞こえてくる。茶会が始まり、目の前には煌びやかな衣装を身にまとった貴族たちが座っている。
その姿は豪華絢爛で、まるで絵画の中の一場面を切り取ったようだ。ダイヤモンドの輝き、真珠の光沢が陽光に反射し、まるで煌めく星々のように輝いている。あのまま地味な格好でここに来ていたら私は大恥をかいていたはずだ。
「あの方がヴィクトル様の……」
ヴィクトル様の隣に座る私に対して皆、興味深そうな視線を向けてくる。その視線は私を憐れむようなものに感じられた。クスクスと笑いながら私とヴィクトル様を見比べて扇で顔を隠す貴婦人達もいる。ミーティアお姉様が死んで、代わりに妻になった妹だと認知されているようだ。
わかっていたけどお姉様に比べて妹は不釣り合いでこの場に相応しくないと思われているんだ。だから来たくなかった。本来この場にいてはならないように感じさせる。疎外感に心が少しずつ沈んでいく。
そんな中でも私はどんな時もヴィクトル様の妻として、堂々と振る舞わなければならないといけない。周りの目が怖くても笑顔を崩さず、どんな困難にも冷静に対応しなければならない。
ミーティアお姉様に何度か社交の場での振る舞いについて尋ねたことはあったけど「ユミルにはまだ早いから」「ユミルには必要ないのよ」と言われて教えてもらえなかった。だから貴族達が集まる茶会に参加するのは今回が初めて。ミーティアお姉様から教わらなかったことを今ここで学ばなくては。
貴族たちが集まっているこの茶会で、私はただ黙って周囲の様子を見守り、ヴィクトル様が他の貴族たちと難しそうな議論をしているのを静かに聞いているしかない。
今にして思えばヴィクトル様と結婚をせずに他の男性と結婚をした場合でも貴族社会での勉強は必要だったのに何故、お姉様は私にまだ必要が無いと言っていたのかな?今更遅いけど後悔している自分がいる。もっと積極的に学べばよかったと。
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