101 / 104
新しい家族編
期待と現実の狭間で
しおりを挟む
アステルの出産は無事に終わり、月薄明かりが病室の窓から静かに差し込んでいた。その光は穏やかに部屋を包み、まるで新しい命の誕生を祝福するかのように優しく温かな輝きを放っていた。
シリウスはその光の中で、息を呑むようにして生まれたばかりの赤ん坊を抱いている。
小さな体、ふわりとした銀色の髪、柔らかい褐色の皮膚──そのすべてが愛おしく、シリウスは涙をこぼしそうになる。目を細め、しっかりと抱きしめながら、彼は小さな命の重みを実感していた。
感触は温かく、シリウスの腕の中で安心しきった様子で眠っている。小さな拳がぎゅっと握られ、時折眠たそうにまぶたが動く。その無邪気な仕草にシリウスの胸は満たされ、同時に心からの安堵が広がっていった。
「アステルは大丈夫なのか……?」
静かな声でシリウスがつぶやくと、隣のベッドに横たわっているアステルが穏やかに微笑み返した。彼女の顔には出産の疲れが少し残っているが、それ以上に幸せそうな表情が浮かんでいる。
彼女の瞳には母としての誇りに満ちていた。アステルはしばらくシリウスの方を見つめた後、そっと言葉を続けた。
「この子も無事に生まれてきてくれて、本当に良かったわ」
その言葉にシリウスは静かに頷いた。新しい命が自分たちのもとに訪れたこと、その奇跡をかみしめるように二人はしばらくの間、何も言わずに赤ん坊を見つめていた。
◆
次の日の朝、シリウスはステラの手を引いて病室へと向かっていた。病院の廊下はまだ静かで朝の光が薄く差し込み、少し冷たい空気が新しい一日の始まりを告げている。
父の手のひらを握りしめながら、ステラは少し緊張した面持ちで病室の扉をくぐった。赤ちゃんが眠っているベッドの前に立つと彼女はじっとその小さな命を見つめた。けれど、期待していたのとは違う感情が胸に広がっているのを感じた。
「あんまり……可愛くないね」
今の自分と同じ金髪に白肌の小さな赤ん坊の無邪気な寝顔を前にしてステラはぽつりと声を漏らした。その言葉にシリウスとアステルは顔を見合わせてしまった。
「大丈夫、これからどんどん可愛くなるのよ。ステラもこんな感じだったから」
ステラの頭を撫でながらフォローを入れるアステルにステラは少しだけ安心したのか、微かに口元が緩んだ。
「ステラね!妹に可愛い名前を考えたの!」
その言葉にシリウスは気まずそうにして、アステルは驚きとともに少し困ったような表情を浮かべた。
「ステラ、赤ちゃんは妹じゃなくて弟なのよ」
その瞬間、ステラの表情は急に変わり、喜びが一瞬で消え、言葉を失ってしばらく黙ったまま母を見つめた後、ゆっくりと視線を弟へと向けた。
「……弟?」
「男の子なの」
その言葉にステラは手に持っていた紙を落とし、心の中で何かが崩れる音がした。
妹との楽しい未来を思い描いていたはずが急にそれが断ち切られたような感覚に襲われる。小さな肩が少し落ち、彼女の口元は無言で固く結ばれた。
「ステラ、弟の名前はまた一緒に考えよう」
シリウスがその様子に気づき、静かにステラの頭を撫でるが、ステラは返事をすることなく、ただ静かに赤ちゃんを見つめている。
ステラは少し迷った後、ゆっくりと顔を上げて、少し寂しげに答えた。
「……うん」
その言葉は、まるで心の中で何かを消化しきれずに残っているような、どこか遠くを見つめているような響きがある。
アステルは予想していた反応とは違うステラの素直な受け入れ方に驚く。ステラなら「妹がよかったのに!」と泣き叫んだり、怒ったりすると思っていた。
しかし、今は静かに受け入れ、黙って自分の気持ちを整理している。アステルはその姿に彼女が少しずつ「お姉ちゃん」として成長していることを感じて愛おしさが込み上げてきた。
「ステラ、本当にいい子ね」
アステルが心から褒めるとステラは少し嬉しそうに笑う。その微笑みにはほんの少しだけの安堵が込められているように見えた。
突然、赤ん坊がぐずり始めた。アステルはすぐに反応し、赤ん坊をそっと抱き上げると優しくあやし始めた。
「あらあら、お腹が空いたのかしら」
その穏やかな声に、シリウスも優しく寄り添いながら手を貸す。二人の協力する姿が赤ちゃんに注がれる愛情の深さを物語っていた。
ステラはその様子をじっと見つめながら、何とも言えない感情が胸の中に広がっていくのを感じた。
赤ちゃんの愛される姿を見てステラはどこか疎外感を覚えた。以前は自分がその中心にいたのに今はすべての視線が赤ちゃんに向けられているように感じた。
「赤ちゃん、かわいいね」
そう言ってみたものの、その言葉にはどこか無理があった。
(お母さんもお父さんも赤ちゃんばっかり見てる……)
ほんの少し前までは、自分に向けられていた二人の視線や愛情が、今は赤ちゃんにすべて注がれているような気がして、ステラは寂しさを覚えた。
そしてキャロラインが言っていたことを思い出す。お姉ちゃんはずっとお姉ちゃんなのだ。今のステラにはみんなが自分を見てくれない寂しさや不安をどう晴らせばいいのか分からない。
「ステラ、抱っこしてみる?」
「えっと……」
アステルは優しい笑みを浮かべながらステラを手招きする。ステラは少しためらったが、すぐにうなずいて赤ちゃんに近づいた。シリウスに手伝ってもらいながらステラは恐る恐る赤ん坊を受け入れるとその小さな体を両手で支えた。
小さな手がステラの服にしがみつき、力を入れると壊れてしまいそうなほど柔らかい感触が伝わってきた。
(かわいくない……)
みんなが可愛いと褒めるが、ステラにはその可愛さがどうしても感じられなかった。自分だけがおかしいのだろうかと、ぼんやりと考えながら、赤ちゃんを母の元に戻した。
(妹がよかったのに……)
ステラが欲しかったのは妹。目の前にいるのは、予想とは全く違った弟だった。
「ステラ?」
シリウスが心配そうに声をかけると、ステラはハッと我に返ったように慌てて笑顔を作った。
「ううん!なんでもないの!」
ステラは慌てて首を振り、無理に笑顔を作った。その様子を見たアステルは少し違和感を感じたが追及することはせず、黙ってその場を静かに見守った。
シリウスはその光の中で、息を呑むようにして生まれたばかりの赤ん坊を抱いている。
小さな体、ふわりとした銀色の髪、柔らかい褐色の皮膚──そのすべてが愛おしく、シリウスは涙をこぼしそうになる。目を細め、しっかりと抱きしめながら、彼は小さな命の重みを実感していた。
感触は温かく、シリウスの腕の中で安心しきった様子で眠っている。小さな拳がぎゅっと握られ、時折眠たそうにまぶたが動く。その無邪気な仕草にシリウスの胸は満たされ、同時に心からの安堵が広がっていった。
「アステルは大丈夫なのか……?」
静かな声でシリウスがつぶやくと、隣のベッドに横たわっているアステルが穏やかに微笑み返した。彼女の顔には出産の疲れが少し残っているが、それ以上に幸せそうな表情が浮かんでいる。
彼女の瞳には母としての誇りに満ちていた。アステルはしばらくシリウスの方を見つめた後、そっと言葉を続けた。
「この子も無事に生まれてきてくれて、本当に良かったわ」
その言葉にシリウスは静かに頷いた。新しい命が自分たちのもとに訪れたこと、その奇跡をかみしめるように二人はしばらくの間、何も言わずに赤ん坊を見つめていた。
◆
次の日の朝、シリウスはステラの手を引いて病室へと向かっていた。病院の廊下はまだ静かで朝の光が薄く差し込み、少し冷たい空気が新しい一日の始まりを告げている。
父の手のひらを握りしめながら、ステラは少し緊張した面持ちで病室の扉をくぐった。赤ちゃんが眠っているベッドの前に立つと彼女はじっとその小さな命を見つめた。けれど、期待していたのとは違う感情が胸に広がっているのを感じた。
「あんまり……可愛くないね」
今の自分と同じ金髪に白肌の小さな赤ん坊の無邪気な寝顔を前にしてステラはぽつりと声を漏らした。その言葉にシリウスとアステルは顔を見合わせてしまった。
「大丈夫、これからどんどん可愛くなるのよ。ステラもこんな感じだったから」
ステラの頭を撫でながらフォローを入れるアステルにステラは少しだけ安心したのか、微かに口元が緩んだ。
「ステラね!妹に可愛い名前を考えたの!」
その言葉にシリウスは気まずそうにして、アステルは驚きとともに少し困ったような表情を浮かべた。
「ステラ、赤ちゃんは妹じゃなくて弟なのよ」
その瞬間、ステラの表情は急に変わり、喜びが一瞬で消え、言葉を失ってしばらく黙ったまま母を見つめた後、ゆっくりと視線を弟へと向けた。
「……弟?」
「男の子なの」
その言葉にステラは手に持っていた紙を落とし、心の中で何かが崩れる音がした。
妹との楽しい未来を思い描いていたはずが急にそれが断ち切られたような感覚に襲われる。小さな肩が少し落ち、彼女の口元は無言で固く結ばれた。
「ステラ、弟の名前はまた一緒に考えよう」
シリウスがその様子に気づき、静かにステラの頭を撫でるが、ステラは返事をすることなく、ただ静かに赤ちゃんを見つめている。
ステラは少し迷った後、ゆっくりと顔を上げて、少し寂しげに答えた。
「……うん」
その言葉は、まるで心の中で何かを消化しきれずに残っているような、どこか遠くを見つめているような響きがある。
アステルは予想していた反応とは違うステラの素直な受け入れ方に驚く。ステラなら「妹がよかったのに!」と泣き叫んだり、怒ったりすると思っていた。
しかし、今は静かに受け入れ、黙って自分の気持ちを整理している。アステルはその姿に彼女が少しずつ「お姉ちゃん」として成長していることを感じて愛おしさが込み上げてきた。
「ステラ、本当にいい子ね」
アステルが心から褒めるとステラは少し嬉しそうに笑う。その微笑みにはほんの少しだけの安堵が込められているように見えた。
突然、赤ん坊がぐずり始めた。アステルはすぐに反応し、赤ん坊をそっと抱き上げると優しくあやし始めた。
「あらあら、お腹が空いたのかしら」
その穏やかな声に、シリウスも優しく寄り添いながら手を貸す。二人の協力する姿が赤ちゃんに注がれる愛情の深さを物語っていた。
ステラはその様子をじっと見つめながら、何とも言えない感情が胸の中に広がっていくのを感じた。
赤ちゃんの愛される姿を見てステラはどこか疎外感を覚えた。以前は自分がその中心にいたのに今はすべての視線が赤ちゃんに向けられているように感じた。
「赤ちゃん、かわいいね」
そう言ってみたものの、その言葉にはどこか無理があった。
(お母さんもお父さんも赤ちゃんばっかり見てる……)
ほんの少し前までは、自分に向けられていた二人の視線や愛情が、今は赤ちゃんにすべて注がれているような気がして、ステラは寂しさを覚えた。
そしてキャロラインが言っていたことを思い出す。お姉ちゃんはずっとお姉ちゃんなのだ。今のステラにはみんなが自分を見てくれない寂しさや不安をどう晴らせばいいのか分からない。
「ステラ、抱っこしてみる?」
「えっと……」
アステルは優しい笑みを浮かべながらステラを手招きする。ステラは少しためらったが、すぐにうなずいて赤ちゃんに近づいた。シリウスに手伝ってもらいながらステラは恐る恐る赤ん坊を受け入れるとその小さな体を両手で支えた。
小さな手がステラの服にしがみつき、力を入れると壊れてしまいそうなほど柔らかい感触が伝わってきた。
(かわいくない……)
みんなが可愛いと褒めるが、ステラにはその可愛さがどうしても感じられなかった。自分だけがおかしいのだろうかと、ぼんやりと考えながら、赤ちゃんを母の元に戻した。
(妹がよかったのに……)
ステラが欲しかったのは妹。目の前にいるのは、予想とは全く違った弟だった。
「ステラ?」
シリウスが心配そうに声をかけると、ステラはハッと我に返ったように慌てて笑顔を作った。
「ううん!なんでもないの!」
ステラは慌てて首を振り、無理に笑顔を作った。その様子を見たアステルは少し違和感を感じたが追及することはせず、黙ってその場を静かに見守った。
39
お気に入りに追加
495
あなたにおすすめの小説
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる