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新しい家族編
再会、そして報告
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それから数ヶ月が経ち、アステルのお腹は日に日に大きくなり、家の中に新しい命の存在感が色濃くなっていった。
毎日、アステルが手をお腹に当てるたびに、ステラはその変化を目を輝かせて「絶対に女の子がいい!」と繰り返している。
その言葉にアステルもシリウスも微笑ましく感じながらも内心で少しだけ笑ってしまっていた。
それからアステルは今日の検診に向けて少し早めに準備を整えていた。シリウスは忙しい仕事を抱えていたため、今回はアステルとステラの二人だけで病院に向かうことになる。
外は少し肌寒い朝だったが、アステルは温かいコートを羽織り、ステラにもちゃんと上着を着せて、家を出る準備が整った。
「今日は赤ちゃんが元気か見てもらう日だよね!早く行こう!」
ステラは元気いっぱいにそう言いながらアステルの手を引いた。
「あのねステラ、男の子だったとしてもがっかりしないでね?」
アステルはしっかり握り返しながら優しく言い聞かせたがステラはぷくっと頬を膨らませる。
「絶対に女の子だよ!お姉ちゃんになるんだから、妹がいいの!」
アステルは苦笑しながらも娘の純粋な願いを感じ取り、その気持ちに応えるかのようにお腹を優しく撫で、用意してもらえた馬車に乗って病院に向かった。
ガレットから紹介されたこの国で一番の病院は王国の高台に位置し、周囲には美しい庭園が広がっている。馬車がゆっくりと坂を上がりながら、アステルは何度もお腹を撫でた。今日の検診が赤ちゃんにとっても順調でありますようにと、心の中で静かに祈って。
病院の敷地に到着すると、扉を開けてもらってから広い石畳の上にアステルとステラが降りると、病院の門番が穏やかな笑顔で迎えてくれる。ここは王国でも評判の良い病院で、診療のために多くの人々が訪れる場所だそうだ。
病院内は高い天井と広々とした廊下が続き、静かな空気が漂っていた。アステルはステラの手をしっかり握り、診察室に案内された。
◆
診察が終わり、病院を後にした。馬車に乗って城下町まで送ってもらうと晴れ渡った空が広がり、風が爽やかに吹いていた。ステラは嬉しそうにアステルの手を引きながら歩き出す。
「ねぇ、お母さん、赤ちゃんが元気でよかったね」
ステラの顔に広がる無邪気な笑顔にアステルも心から喜んだ。
「ええ、どっちにしても、ステラはお姉ちゃんになるのよ。楽しみね」
その言葉にステラはふっと考え込むような表情を浮かべてから「うーん…絶対に妹がいい!」と元気に答える。
(そこまで妹に拘らなくても……)
その時の診察室を出た後もステラはずっと「女の子?妹?」と何度も尋ね続け、アステルと先生を困らせることが多かった。
結局、性別は生まれるまでわからないと言われ、アステルは「お楽しみにね」と宥めながら、ステラの好奇心を優しく受け止めるしかなかったのだ。
「あ、お腹空いたよー」
ステラが元気いっぱいにアステルの手を引っ張りながら、顔を上げる。昼食の時間が近づいていたことに気づき、アステルも少しだけお腹が空いたのを感じながらも、こんな日に外を歩きながらお店を探すのも楽しそうだと思った。
「じゃあ、どこかに行こうか」
アステルは、ステラと手をつなぎながらどこに行こうか考えていたその時、ふと後ろからどこかで聞いた声がした。
「アステルさん、お久しぶりですね」
その声に驚いて振り向くと、目の前に立っていたのは、長い金髪と透き通るような青い瞳を持つエルフの吟遊詩人、ラーシェルドだった。彼は優雅に微笑みを浮かべながらアステルを見つめている。まるで時が止まったように二人はその瞬間を共有した。
「ラーシェルドさん!本当に久しぶりね!」
アステルはその名を呼び、嬉しそうに一歩前に出た。ラーシェルドは軽く頭を下げ、そして少し遊び心を感じさせる笑みを浮かべる。
「ええ、こうして再会できるとは思いませんでした。お元気そうで何よりです。お嬢さんも少し大きくなって……」
「はじめまして、ステラです」
ラーシェルドのことをすっかり忘れてしまったステラは少し恥ずかしそうに自己紹介をした。その緊張している様子は可愛らしいものだ。
「……はじめまして、ステラさん。ラーシェルドです」
忘れられてしまったラーシェルドも苦笑をしながらステラに合わせて自己紹介をする。
「すみません」
「いいんですよ。彼女とはそんなに面識がありませんし、エルフは興味のないことはすぐ忘れるものです」
謝るアステルと気にしていない様子を見せるラーシェルドのやり取りにステラはきょとんとして眺めていた。
「ところで……フクロウのヴァンはどこですか?」
ラーシェルドが突然、目を輝かせて尋ねた。ラーシェルドはヴァンのことを気に入っていたのだ。
「放し飼いなので今はどこにいるのかわかりません」
「そうでしたか、それは残念です。ですが、またヴァンに会えたら嬉しいですね?」
アステルは苦笑しながら答えるとラーシェルドは軽やかに笑い、続けた。
「これからお食事ですか?伝えたいことがありますし、よかったらご一緒にどうですか?」
「伝えたいことですか……?それなら、そこのカフェでいいですか?ステラもいい?」
アステルは前にカレンと一緒に訪れたことがあるカフェを指さして提案した。ステラは一瞬考えた後、にっこりと笑って「うん、いいよ!」と頷く。
三人は近くのカフェへ足を運び、窓際のテーブルに座った。外の風景を眺めながら、穏やかな時間が流れていく。金髪の美男美女のエルフと小さな女の子のエルフが一緒にいる姿は知らない人が見ればまるで一つの家族のように見えるだろう。
「ステラは何がいい?」
アステルがメニューを手に取りながら尋ねると、ステラはすぐに指をさして「ハンバーグ!」と元気よく答えるとアステルは頷いて次に自分の注文を決めた。
「私は軽めにサラダとスープでいいかな……」
「では私はシンプルにカルボナーラとチキンステーキとバケットをいただきます。それと、食後にお茶も頼んでいいですか?チョコレートケーキも」
ラーシェルドはメニューをざっと見渡し、落ち着いた口調で言った。シンプルとは?と考えたがラーシェルドは旅人なので食べる量は自然と多くなるものだと納得をした。
「それで、伝えたいことって?」
食事の注文を終え、アステルは再びラーシェルドに視線を向け、ラーシェルドは少し間を置いてから静かに答えた。
「実は、私はあれからも旅を続けていたのですが、ここに来る途中、貴女と知り合ったあの村に立ち寄りました」
アステルはその村のことを思い出す。ステラが生まれた村――ラティーナのことが、ふと頭をよぎった。
「ラティーナはあの村にいますか?」
アステルは少し心配そうに尋ねた。ラティーナの母親が犯した罪の後、彼女がどう過ごしているのかが気がかりだった。母親が犯罪に手を染めて捕まった今、村人たちが彼女をどう見ているのか。
「ええ、彼女は今も村の小さな薬屋で働いています。以前と違って繁盛はしていないようですが、それでもラティーナさんは自分の仕事を続けています」
「それがわかって安心しました」
アステルは安堵の表情を浮かべながら、しばし静かに話を聞いていた。しかし、それと同時に不安も覚える。
「彼女は村の人から酷い対応をされていませんでしたか?」
「大丈夫でしたよ。確かに彼女の母は許されないことをしました。それでも、ラティーナさんは村人たちからあまり非難を浴びていません。むしろ、同情されているようです」
「それがわかって、安心しました。ラティーナには幸せになってほしいですから」
ラーシェルドの言葉にアステルは少しだけ胸を撫で下ろした。
ラティーナは自分の母親の罪を抱えて生きると決めた。だが、それでも周囲の温かい目に救われているそうだ。
「ところで……少し太りましたか?」
ラーシェルドがふと口を開くとアステルは一瞬、目を見開いた。思わず固まり、そして驚きながらも苦笑を浮かべた。
「妊娠しているんです」
「おや、そうでしたか」
ラーシェルドは驚き、すぐに恥ずかしそうに頭を掻いた。
「それは……失礼しました。まさかそんな喜ばしいこととは思わず、無礼な質問をしてしまいました……長命種が短期間に第二子を授かるとは思わなかったもので。それに……いえ、なんでもありません」
アステルは彼の言いたいことを察した。エルフとしては、エルフとダークエルフのハーフの子を『また』産むとは想像できなかったのだろう。それでも、アステルはお腹の子供を大切に育てる覚悟を決めていた。
「ステラね。お姉ちゃんになるんだよ」
「おお、それは頼もしいですね。名前は決まりましたか?」
ステラが足をパタパタさせながら落ち着かない様子を見せるとラーシェルドが興味深そうに尋ねると、
「それはまだ性別がわからないので……」
「絶対に妹なの!」
「そうですか、妹ですか」
「うん、絶対!」
アステルが言い終える前にステラは力強く断言した。その言葉にラーシェルドは思わず苦笑をした。
毎日、アステルが手をお腹に当てるたびに、ステラはその変化を目を輝かせて「絶対に女の子がいい!」と繰り返している。
その言葉にアステルもシリウスも微笑ましく感じながらも内心で少しだけ笑ってしまっていた。
それからアステルは今日の検診に向けて少し早めに準備を整えていた。シリウスは忙しい仕事を抱えていたため、今回はアステルとステラの二人だけで病院に向かうことになる。
外は少し肌寒い朝だったが、アステルは温かいコートを羽織り、ステラにもちゃんと上着を着せて、家を出る準備が整った。
「今日は赤ちゃんが元気か見てもらう日だよね!早く行こう!」
ステラは元気いっぱいにそう言いながらアステルの手を引いた。
「あのねステラ、男の子だったとしてもがっかりしないでね?」
アステルはしっかり握り返しながら優しく言い聞かせたがステラはぷくっと頬を膨らませる。
「絶対に女の子だよ!お姉ちゃんになるんだから、妹がいいの!」
アステルは苦笑しながらも娘の純粋な願いを感じ取り、その気持ちに応えるかのようにお腹を優しく撫で、用意してもらえた馬車に乗って病院に向かった。
ガレットから紹介されたこの国で一番の病院は王国の高台に位置し、周囲には美しい庭園が広がっている。馬車がゆっくりと坂を上がりながら、アステルは何度もお腹を撫でた。今日の検診が赤ちゃんにとっても順調でありますようにと、心の中で静かに祈って。
病院の敷地に到着すると、扉を開けてもらってから広い石畳の上にアステルとステラが降りると、病院の門番が穏やかな笑顔で迎えてくれる。ここは王国でも評判の良い病院で、診療のために多くの人々が訪れる場所だそうだ。
病院内は高い天井と広々とした廊下が続き、静かな空気が漂っていた。アステルはステラの手をしっかり握り、診察室に案内された。
◆
診察が終わり、病院を後にした。馬車に乗って城下町まで送ってもらうと晴れ渡った空が広がり、風が爽やかに吹いていた。ステラは嬉しそうにアステルの手を引きながら歩き出す。
「ねぇ、お母さん、赤ちゃんが元気でよかったね」
ステラの顔に広がる無邪気な笑顔にアステルも心から喜んだ。
「ええ、どっちにしても、ステラはお姉ちゃんになるのよ。楽しみね」
その言葉にステラはふっと考え込むような表情を浮かべてから「うーん…絶対に妹がいい!」と元気に答える。
(そこまで妹に拘らなくても……)
その時の診察室を出た後もステラはずっと「女の子?妹?」と何度も尋ね続け、アステルと先生を困らせることが多かった。
結局、性別は生まれるまでわからないと言われ、アステルは「お楽しみにね」と宥めながら、ステラの好奇心を優しく受け止めるしかなかったのだ。
「あ、お腹空いたよー」
ステラが元気いっぱいにアステルの手を引っ張りながら、顔を上げる。昼食の時間が近づいていたことに気づき、アステルも少しだけお腹が空いたのを感じながらも、こんな日に外を歩きながらお店を探すのも楽しそうだと思った。
「じゃあ、どこかに行こうか」
アステルは、ステラと手をつなぎながらどこに行こうか考えていたその時、ふと後ろからどこかで聞いた声がした。
「アステルさん、お久しぶりですね」
その声に驚いて振り向くと、目の前に立っていたのは、長い金髪と透き通るような青い瞳を持つエルフの吟遊詩人、ラーシェルドだった。彼は優雅に微笑みを浮かべながらアステルを見つめている。まるで時が止まったように二人はその瞬間を共有した。
「ラーシェルドさん!本当に久しぶりね!」
アステルはその名を呼び、嬉しそうに一歩前に出た。ラーシェルドは軽く頭を下げ、そして少し遊び心を感じさせる笑みを浮かべる。
「ええ、こうして再会できるとは思いませんでした。お元気そうで何よりです。お嬢さんも少し大きくなって……」
「はじめまして、ステラです」
ラーシェルドのことをすっかり忘れてしまったステラは少し恥ずかしそうに自己紹介をした。その緊張している様子は可愛らしいものだ。
「……はじめまして、ステラさん。ラーシェルドです」
忘れられてしまったラーシェルドも苦笑をしながらステラに合わせて自己紹介をする。
「すみません」
「いいんですよ。彼女とはそんなに面識がありませんし、エルフは興味のないことはすぐ忘れるものです」
謝るアステルと気にしていない様子を見せるラーシェルドのやり取りにステラはきょとんとして眺めていた。
「ところで……フクロウのヴァンはどこですか?」
ラーシェルドが突然、目を輝かせて尋ねた。ラーシェルドはヴァンのことを気に入っていたのだ。
「放し飼いなので今はどこにいるのかわかりません」
「そうでしたか、それは残念です。ですが、またヴァンに会えたら嬉しいですね?」
アステルは苦笑しながら答えるとラーシェルドは軽やかに笑い、続けた。
「これからお食事ですか?伝えたいことがありますし、よかったらご一緒にどうですか?」
「伝えたいことですか……?それなら、そこのカフェでいいですか?ステラもいい?」
アステルは前にカレンと一緒に訪れたことがあるカフェを指さして提案した。ステラは一瞬考えた後、にっこりと笑って「うん、いいよ!」と頷く。
三人は近くのカフェへ足を運び、窓際のテーブルに座った。外の風景を眺めながら、穏やかな時間が流れていく。金髪の美男美女のエルフと小さな女の子のエルフが一緒にいる姿は知らない人が見ればまるで一つの家族のように見えるだろう。
「ステラは何がいい?」
アステルがメニューを手に取りながら尋ねると、ステラはすぐに指をさして「ハンバーグ!」と元気よく答えるとアステルは頷いて次に自分の注文を決めた。
「私は軽めにサラダとスープでいいかな……」
「では私はシンプルにカルボナーラとチキンステーキとバケットをいただきます。それと、食後にお茶も頼んでいいですか?チョコレートケーキも」
ラーシェルドはメニューをざっと見渡し、落ち着いた口調で言った。シンプルとは?と考えたがラーシェルドは旅人なので食べる量は自然と多くなるものだと納得をした。
「それで、伝えたいことって?」
食事の注文を終え、アステルは再びラーシェルドに視線を向け、ラーシェルドは少し間を置いてから静かに答えた。
「実は、私はあれからも旅を続けていたのですが、ここに来る途中、貴女と知り合ったあの村に立ち寄りました」
アステルはその村のことを思い出す。ステラが生まれた村――ラティーナのことが、ふと頭をよぎった。
「ラティーナはあの村にいますか?」
アステルは少し心配そうに尋ねた。ラティーナの母親が犯した罪の後、彼女がどう過ごしているのかが気がかりだった。母親が犯罪に手を染めて捕まった今、村人たちが彼女をどう見ているのか。
「ええ、彼女は今も村の小さな薬屋で働いています。以前と違って繁盛はしていないようですが、それでもラティーナさんは自分の仕事を続けています」
「それがわかって安心しました」
アステルは安堵の表情を浮かべながら、しばし静かに話を聞いていた。しかし、それと同時に不安も覚える。
「彼女は村の人から酷い対応をされていませんでしたか?」
「大丈夫でしたよ。確かに彼女の母は許されないことをしました。それでも、ラティーナさんは村人たちからあまり非難を浴びていません。むしろ、同情されているようです」
「それがわかって、安心しました。ラティーナには幸せになってほしいですから」
ラーシェルドの言葉にアステルは少しだけ胸を撫で下ろした。
ラティーナは自分の母親の罪を抱えて生きると決めた。だが、それでも周囲の温かい目に救われているそうだ。
「ところで……少し太りましたか?」
ラーシェルドがふと口を開くとアステルは一瞬、目を見開いた。思わず固まり、そして驚きながらも苦笑を浮かべた。
「妊娠しているんです」
「おや、そうでしたか」
ラーシェルドは驚き、すぐに恥ずかしそうに頭を掻いた。
「それは……失礼しました。まさかそんな喜ばしいこととは思わず、無礼な質問をしてしまいました……長命種が短期間に第二子を授かるとは思わなかったもので。それに……いえ、なんでもありません」
アステルは彼の言いたいことを察した。エルフとしては、エルフとダークエルフのハーフの子を『また』産むとは想像できなかったのだろう。それでも、アステルはお腹の子供を大切に育てる覚悟を決めていた。
「ステラね。お姉ちゃんになるんだよ」
「おお、それは頼もしいですね。名前は決まりましたか?」
ステラが足をパタパタさせながら落ち着かない様子を見せるとラーシェルドが興味深そうに尋ねると、
「それはまだ性別がわからないので……」
「絶対に妹なの!」
「そうですか、妹ですか」
「うん、絶対!」
アステルが言い終える前にステラは力強く断言した。その言葉にラーシェルドは思わず苦笑をした。
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