上 下
63 / 104
弟子と母親編

子供扱いしないでほしい※

しおりを挟む
 二人はそのまま抱き合い、見つめ合うとそのまま唇を重ねた。アステルはシリウスとキスをしながら彼の胸に自分の胸を押し付ける形になり、その感触にシリウスも興奮しているのか心臓の鼓動が早い気がする。

「もう……寝る?」

 上目遣いでシリウスにそう尋ねると彼は小さく頷いた。アステルはシリウスの手を引いて寝室へと連れて行くとそのままベッドに押し倒し、彼に覆い被さる。そして、そのままシリウスにキスをすると彼はアステルを抱き締め、彼女の胸に自分の顔を埋めた。シリウスの髪をそっと撫でると彼は気持ち良さそうに目を細める。

「今日は……その……」
「うん、いっぱい寝たから……それに最近ずっとしてなかったでしょ?」

 アステルが笑顔で答えるとシリウスもつられて笑顔になっていた。そしてそのまま二人は抱き合い、再びキスをする。

 舌を絡ませる濃厚なキスは蕩けそうになるほど気持ちよかった。シリウスの唾液が口の中に入ってくるたびに体が熱くなっていくのがわかる。アステルはシリウスに覆い被さるようにしながらキスを続けた。

「んっ……はぁ……」

 シリウスの手は優しくアステルの胸を揉みしだく、服の上からなのにアステルの口から甘い吐息が漏れる。
 それでいて情熱的だった。彼の触り方はいつもこうなのだ。最初は焦らすようにゆっくりと触っていき次第に強く激しくなっていく。その緩急の付け方が絶妙でアステルは毎回翻弄されてしまうのだ。

「あっ……だめっ」

 柔らかなグリーンのリネン製の服の上から乳首を摘まれると声が出てしまった。そのままコリコリと弄られ続けるとアステルの乳首はどんどん固くなっていく。
 シリウスの手つきにアステルは甘い声を上げることしかできなかった。シリウスの愛撫はとても巧みでいつもすぐに感じさせられてしまうのだ。

「はぁ……はぁ……」

 ようやく解放された時にはもうアステルの顔は蕩けきっていた。熱くなり、汗ばんだ肌に張り付くワンピースを脱ぐとアステルは黒を基調にした大人っぽい下着の姿になってしまった。
 肉質的なアステルの体がシリウスの目に晒される。たわわな果実を支える布は今にもはち切れそうで、腰回りも前に比べて肉がつき始めていて、太もももむっちりとしている。
 そんなアステルの体を見てシリウスは自分の下半身に熱が集まっていくのを感じた。

「苦しいのね……シリウス」

 アステルはシリウスの下半身に手を伸ばし、ズボンを下ろすとそこには大きく反り返った肉棒があった。それは大きく勃起しており、シリウスは興奮しているのだということがよくわかる。

「最後にしたのはいつだっけ?」

 アステルが片手で彼の肉棒を優しく握り、上下に動かしながらそう尋ねるとシリウスは恥ずかしそうに目を逸らした。最後にしたのは数日前、つまりそんなに溜まっていないはずなのにシリウスのそれは限界まで張り詰めていた。

「アステル……その……」
「うん……いっぱい気持ちよくなろうね」

 アステルはシリウスの剛直を優しく握ると自分の腰に着いた下着の紐を外した。その姿はとても扇情的でシリウスは生唾を飲み込む。そして、アステルは自分の濡れた秘所にシリウスの肉棒を宛がうとゆっくりと腰を下ろしていった。

「んっ……」

 シリウスの剛直がアステルの中に入ってくるとそれだけで声が出てしまうほど気持ちよかった。だが根元までしっかりと咥え込むことはなく、先端だけしか入れてない。
 濡れていなかったのか?と慣らさなかったことを思い出すが、そこはしっかりと濡れていた。

「アステル……焦らさないでくれ……」

 シリウスは切羽詰まったような声でアステルに訴えかけると、彼女は小さく微笑んだ。

「我慢できない?」
「そんなことはない……」

 なんだか耐えるシリウスの顔が可愛くて、アステルは意地悪をしたくなってしまったのだ。
 それに今日はゆっくり楽しみたい気分だった。アステルは腰をゆっくりとに上下に擦りながら動かし始めた。

「んっ……はぁ……」

 アステルが腰を動かす度にぐちゅりと水音が響く。その音を聞いてさらに興奮したのか、シリウスの剛直はさらに大きさを増していくようだった。

「くっ……」

 シリウスは何かに対して必死に耐えているようだったがその表情はとても色っぽくてアステルも興奮して胸元の紐を解けば拘束から解放されたアステルの大きな胸がぷるんと揺れる。
 その先端は既に硬くなり始めていて、シリウスはそれを口に含み、舌先で転がすように弄ぶ。するとアステルの口から声が漏れ出る。そのままシリウスはもう片方の乳房に手を伸ばし、優しく揉んでいくと彼女はさらに甘い吐息を漏らし始める。

(可愛い……)

 シリウスはアステルの胸を夢中で愛撫していた。年下だが自分よりもずっと大きくて体格のいいシリウスが自分に夢中になっている姿にアステルは母性本能がくすぐられる。

「んっ……あっ……」

 上も下もじわじわと責められて、シリウスが胸の先端を強く吸うとアステルの体がビクンッと跳ねた。
 奥に与えられないもどかしさと、胸への刺激で思考が蕩けてしまいそうだ。
 今奥へと思い切り突き入れられたら一体どうなってしまうのだろう?

「アステル……」

 我慢ができなくなったシリウスが大きな手でアステルの柔らかな尻を掴むとぐっと引き寄せて自分の上に座らせた。

「あっ、ぜん、ぶ、はいっ、て……」

 先端だけを包んでいた肉壁は剛直を根元まで一気に受け入れてしまい、アステルの子宮口に先端が押し付けられた。さんざん焦らされたシリウスの剛直が激しく震えているのがわかる。

 シリウスも息を荒げながら必死に耐えているようで、そんな姿が愛おしくてアステルはシリウスにキスをした。
 舌を絡ませ合う濃厚なキスをしながら二人はお互いを求め合った。そしてそのままゆっくりと動き始めると、お互いの体が溶け合って一つになったかのような感覚に陥るのだ。

「中、気持ちいい?」
「ああ……すごく柔らかいのに……締まってて……」

 上に乗ったままアステルはシリウスの剛直を締め付け、腰を上下させ始める。手はシリウスの割れた腹筋に添えられて今まで以上に上下運動は激しくなる。
 手伝うかのようにシリウスはアステルの腰を掴むと下から突き上げた。

 最初はゆっくりと、アステルが感じる場所を見つけるとそこを重点的に攻め立てる。するとアステルの中はきゅうっと締まり、シリウスの剛直を離さないとばかりに膣内のヒダヒダが絡みつくように肉棒を刺激してきてくるのだ。

「もっと……もっと……突いて……」

 彼女の表情は快楽に染まりきっていて、その目は蕩けている。そしてついに限界を迎えたのか、アステルは大きく仰け反るとそのまま達したらしく体を痙攣させるように震わせるがそれでもまだ腰を動かすことをやめない。

「私ばっかり、ごめんね……もう我慢しないで……いっぱい出して……」
「アステル……!」

 シリウスはアステルの腰を打ち付ける速度を速めた。限界が近いのかシリウスの息遣いが荒くなるとそれを感じ取ったかのように膣内がまたきゅっと締まった。

「くっ……もう……」
「うんっ……いいよ……」

 その言葉と同時に剛直が大きく脈打つと大量の精液を解き放った。子宮口に押し付けられた先端から熱いものが注がれていく感覚にアステルはシリウスの首元に顔を埋めて耐えた。

 アステルの体は汗でびっしょりと濡れていた。シリウスはそんなアステルを抱きしめながら優しく背中をさすってくれている。

「ん……気持ちよかった?」
「……ああ」

 シリウスが小さな声で答えるとアステルは彼の頭を撫でた。その仕草はまるで子供をあやす母親のようで、なんだかくすぐったい気持ちになる。

「子供扱いは止めてくれ……父親なんだ……俺は……」
「ふふ……ごめんね、つい」

 そして二人はそのまましばらく抱き合っていた。お互いの体温を感じながら心地よい疲労感に包まれているとアステルだけ先に睡魔に襲われるのだった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて

木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。 前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)

執着系皇子に捕まってる場合じゃないんです!聖女はシークレットベビーをこっそり子育て中

鶴れり
恋愛
◆シークレットベビーを守りたい聖女×絶対に逃さない執着強めな皇子◆ ビアト帝国の九人目の聖女クララは、虐げられながらも懸命に聖女として務めを果たしていた。 濡れ衣を着せられ、罪人にさせられたクララの前に現れたのは、初恋の第二皇子ライオネル殿下。 執拗に求めてくる殿下に、憧れと恋心を抱いていたクララは体を繋げてしまう。執着心むき出しの包囲網から何とか逃げることに成功したけれど、赤ちゃんを身ごもっていることに気づく。 しかし聖女と皇族が結ばれることはないため、極秘出産をすることに……。 六年後。五歳になった愛息子とクララは、隣国へ逃亡することを決意する。しかしライオネルが追ってきて逃げられなくて──?! 何故か異様に執着してくるライオネルに、子どもの存在を隠しながら必死に攻防戦を繰り広げる聖女クララの物語──。 【第17回恋愛小説大賞 奨励賞に選んでいただきました。ありがとうございます!】

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

追放された悪役令嬢は辺境にて隠し子を養育する

3ツ月 葵(ミツヅキ アオイ)
恋愛
 婚約者である王太子からの突然の断罪!  それは自分の婚約者を奪おうとする義妹に嫉妬してイジメをしていたエステルを糾弾するものだった。  しかしこれは義妹に仕組まれた罠であったのだ。  味方のいないエステルは理不尽にも王城の敷地の端にある粗末な離れへと幽閉される。 「あぁ……。私は一生涯ここから出ることは叶わず、この場所で独り朽ち果ててしまうのね」  エステルは絶望の中で高い塀からのぞく狭い空を見上げた。  そこでの生活も数ヵ月が経って落ち着いてきた頃に突然の来訪者が。 「お姉様。ここから出してさし上げましょうか? そのかわり……」  義妹はエステルに悪魔の様な契約を押し付けようとしてくるのであった。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

処理中です...