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第2章

国際会議の決定を

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案内された部屋に着くとすぐに今までの経緯が説明された。

本来は王しか参加が許されないはずの国際会議だが、私たちは関係者として同席を許された。

そして今回の各国の王の招集は精霊が行ったということも説明された。

どなたもさすが国王というか、だれも困惑する様子はない。それどころか納得してうんうんと頷いている。

一通り話を終えたところで、先ほどよりもさらに険しい声でライアン陛下が告げる。


「前々から会議でも上がっていたが、イヴァンカ国王家の王族としての誇りや資質は地に堕ちているようだ。

王族というだけで権威を振りかざし、まるで国民は王族のおもちゃかのような対応すらしている。このような王家が国を収めているのは望ましくない。

だがこれが国内だけの問題ならば、これは他国からは口を出しにくい。

しかし、イヴァンカ国はこれまでも他国への侵略を目指し、何度も戦争を仕掛けてきた。これはなんども国際会議で問題にあげてきた。だが、最終的にイヴァンカ国が勝利を収めることがなく、様子を見てきたというのが現状。


しかし、今回、我が息子の嫁への襲撃が発覚した。私としてもこれ以上の様子見は必要ないと判断する。

そこで、皆が賛成してくれるのならば国際会議の決定として事を起そうと思う。

そこで意見を聞きたい。みなの意見を」



陛下の言葉に他の王たちが手を上げ順に発言していく。
ある程度の予想通りというべきなのか、この場にいる全員が賛成すると同意の意思を示した。


「もちろん賛成する。あの国は数少ない魔法が使える国だからと他の国を下に見て協力関係をきずくことができない。それだけでなく、すぐに他国に攻め入るのは問題視されている事。昨日仕入れた情報によると、近々ズゴット国に攻め入る準備を第4王子を中心に始めているらしい。

どうも今回の作戦が成功したら王位継承権候補第1位に上げるようにタリジャン王と手を握ったようだ。

だからその前にこの目論見をつぶしておきたい所だ」

そんな発言もあった。


イヴァンカ国は現在イヴァンカ国の南にあるスジャール国に攻め入っており、まだ停戦になっていなかったはずだ。それなのに次の国に攻め入る作戦が始まっているだなんて。


ほんとうに最低な国……



「そうか。では早急に事を起すことにしよう。
そこでサリーに一つ頼みたいことがあるのだ」


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