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第2章

早急に王女とその侍女の事を調べろ

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ショーン様の話している内容は事実だとはどうしても思えない内容。いや、思いたくないようだ。だけどこれが事実なら……

王女に指示された彼女が私を狙って、アンが刺されたという事?

そんな、、そんな恐ろしい事………

「それがもし事実なら、これは………あちらの出方によっては前面戦争になるかもしれない。

決まっていたわけではないにせよ、他国の王族が参加するパーティーで、それも王族の目の前でその国の国民を刺した。しかも標的が王の息子夫婦だったとなれば、これを許してしまえば我が国が他国から舐められることになる。まぁなによりも許す気はないがな。

パーティーの後で話した内容ではタリジャン陛下はこのような事は知らないと言っていた。ただ自国で起こったことである為、早急に調べさせると言っていた。だが、もし事実が分かった時どのような判断をするのか。事は指示した娘の首だけで許されることでないことは分かるだろう。


はぁ……


とりあえず早急に王女とその侍女の事を調べろ。侍女の確保ができるならば確保してこい。抵抗するなら私の名前を出して多少強引に進めても構わん!急げ!!!!!」



陛下のその声に騎士たちが返事をし、部屋を出ていく。ショーン様も同時に一緒に来た執事のような格好の男性たちに指示を出して、彼も一緒に騎士と出ていく。

彼らは隠密の仕事に長けているそうで、全面的に協力するようにと指示してくれたのだ。




それから1日。待っている時間は長くもあり、短くもあった。

第4王女のことだけでなく、王子たちのことも知っておく必要があった。だからできうる限りの情報をカシクロン侯爵に教えてもらう。

そしてそんなことをしている間にひとつ動きがあった。それは私宛に第3王子からこの国であったことの詫びにぜひお茶会に招待したいと連絡があったのだ。

フレッドに知られると反対されるかもしれない。だがここでお互いによい関係を築くことが出来れば、これからの国同士の関係もきっと強固なものになるだろう。そのためにお互い変な先入観を持つのはやめて、もっとお互いをよく知ろうじゃないかと。

あんなことがあった後に私がどうして第3王子を信用して出かけていくと思えるのか理解できなかった。そしてこの手紙をフレッドに見せないと思える頭が残念で仕方ない。でも何より残念なのは、この手紙の随所から感じ取れる上から目線な態度。

とりあえず、せっかくのお誘いに返事をすることなく夜を迎えることになった。
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