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第19章『運命の子』
6話
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ハヤトの家は思った通り部屋数もあり、タクヤとイズミ、カイとリョウ、そしてレナとルカがそれぞれゲストルームへと案内されていた。
カオルだけは「明日の朝また戻る」と言って、ふらりとどこかへいなくなってしまった。
普段カオルは一体どこにいるのだろうかとタクヤは不思議に思っていた。
どこかに家があるのか、それとも昔イズミと一緒に住んでいたという家に今も住んでいるのだろうか。
風呂に入っているイズミを待つ間、ドア側にあるベッドに腰掛けながらそんなことを考えていた。
するとそこへガチャッと音をさせて部屋のドアが開いた。
「あ、イズミお帰り」
「……あぁ」
風呂上がりの温かい空気とシャンプーの良い香りを漂わせながら、イズミは不愛想にタクヤに答えた。
「師匠の家の風呂、すっげぇ広くてシャンプーもいい匂いだよなー」
にっと歯を出しながらタクヤが笑うと、それを聞いたイズミはなんとも嫌そうな顔をする。
「何?」
久しぶりに見るイズミのその表情に怪訝な顔で首を傾げた。
特に変なことは言っていないはずである。
「気持ち悪いことを言うな」
そう言ってイズミはさっさと窓側のベッドへと移動する。
「なんだよっ、気持ち悪いことって」
むすっと口を尖らせてイズミの言葉に反論する。
「いい匂いとかって、変態みたいだろ。ったく」
ベッドに腰掛けながらイズミは溜め息を付いた。
「なっ! べ、別に変な意味で言ったわけじゃないからなっ! 自分がシャンプーしてる時に思っただけで、イズミがいい匂いって言ったわけじゃ……まぁいい匂いするけど」
「だから、気持ちわりぃんだよっ。やめろ」
慌てて言い訳をするタクヤに向かって、本気で嫌そうな顔でイズミが声を上げた。
「なんだよぉ」
再びむすっと口を尖らせ、上目遣いにじっとイズミを見る。
「ったく、うぜぇな。寝るぞ」
さっと顔を逸らすとイズミはそのまま布団の中へと入ってしまった。
「えっ? あ、待ってっ」
イズミの言葉に慌てて声を上げる。
「何を待つんだ。意味分かんねぇこと言ってんな」
じろりと顔だけ向けてこちらを睨み付けると、イズミは面倒臭そうに話す。
「ね、一緒に寝てもいい?」
「は? いいわけねぇだろ」
じっと請うように見つめてみたが、再び嫌そうな顔で拒否されてしまった。
そしてイズミはそのまま窓の方に体を向けてしまう。
「ねぇ、いいじゃん。俺、イズミに会えない間すっげぇ寂しかったんだからさぁ」
口を尖らせながらなんとか許しを請おうと必死になる。
「嘘つくな。どうせお前、師匠に会えて喜んで、俺のことなんて忘れてたんだろうが」
「そ、そんなことないよっ」
再びこちらを向いたイズミに睨まれて慌てて否定するものの、実際少しの間ではあるが、イズミのことを忘れてしまっていたのは図星であった。
「顔に出てんだよ、お前」
「うっ……」
じっと呆れた顔で見られて、タクヤは何も返す言葉がなかった。
「なぁ、ダメ?」
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。
お願いと両手を合わせながらじっとイズミを見つめる。
「何を甘えた声出してんだよ、いい年して」
「だってさぁ」
「はぁ……ったく、横に寝るだけなら許してやるが、絶対に俺に触るなよ」
むぅっと口を尖らせるタクヤにイズミは大きく溜め息を付くと、そう言ってくるりと窓側の方を向いてしまった。
しかし、一緒に寝ることを許可してもらえてタクヤは満面の笑みになる。
「やったねっ」
嬉しそうに布団を捲るとイズミの後ろに入り込んだ。
本当はこのまま抱き締めたいところだが、触るなと言われたからには守らないと蹴り落されるのは目に見えている。
ぐっと耐えながらも、窓側を向くイズミに向かって後ろから声を掛けた。
「なぁイズミ、大丈夫か?」
「何が」
こちらを振り返ることなく声が返ってきた。
「いや、その……」
なんて言えばいいかが分からなかった。
色々ありすぎて、自分自身も混乱している。
アスカの魂がまだこの世にいるというだけで、もしかしたら喜ばしいことなのかもしれないが、『別人』と言っていたイズミも、そしてカイの反応を見ても恐らく全く違うアスカになっているのだろうと想像する。
そして、カオルの話も……。
「……別に、お前が気にする必要はない」
「でもさ」
「心配するな。……でも、お前がいて良かった」
ぼそりとイズミの言葉が聞こえて胸が熱くなる。
自分を必要としてくれていると思えて嬉しかった。
「へへっ、どういたしまして」
先程我慢しようと決めたばかりだというのに、嬉しくてタクヤは思わずイズミを後ろからぎゅっと抱き締めた。
「っ!」
びくっとイズミが驚いたことは分かったが、特に怒られたり文句を言われることなく、そのままじっとしている。
許されたわけではないとは思うが、少しだけこのままいたいと考えて、タクヤはイズミを抱き締めたまま目を閉じた。
「イズミのことは俺が守るからさ」
そして背中に顔を埋めながらぼそりと呟く。
「別に、お前に守ってもらわなくても大丈夫だ」
そう言ってイズミは自分の体を抱き締めているタクヤの腕をぎゅっと指で抓る。
「いってっ!」
抓られて思わず声を上げる。
涙目になりながらも、『こうなったら絶対離さねぇ』と心に決めると、タクヤは更に強くイズミを抱き締めた。
「ちょっ、苦しいわっ!」
やはり怒られてしまった。
「ごめんて。イズミが抓るから……痛かったんだからな」
ちぇっとこぼしながらもイズミに謝り、抱き締めていた手を緩める。
「ったく……」
そう言いながらもイズミはそれ以上何も言わず嫌がることもなく、そのまま静かになった。
今度こそ許してもらえたかなと、タクヤもゆっくりと目を閉じた。
カオルだけは「明日の朝また戻る」と言って、ふらりとどこかへいなくなってしまった。
普段カオルは一体どこにいるのだろうかとタクヤは不思議に思っていた。
どこかに家があるのか、それとも昔イズミと一緒に住んでいたという家に今も住んでいるのだろうか。
風呂に入っているイズミを待つ間、ドア側にあるベッドに腰掛けながらそんなことを考えていた。
するとそこへガチャッと音をさせて部屋のドアが開いた。
「あ、イズミお帰り」
「……あぁ」
風呂上がりの温かい空気とシャンプーの良い香りを漂わせながら、イズミは不愛想にタクヤに答えた。
「師匠の家の風呂、すっげぇ広くてシャンプーもいい匂いだよなー」
にっと歯を出しながらタクヤが笑うと、それを聞いたイズミはなんとも嫌そうな顔をする。
「何?」
久しぶりに見るイズミのその表情に怪訝な顔で首を傾げた。
特に変なことは言っていないはずである。
「気持ち悪いことを言うな」
そう言ってイズミはさっさと窓側のベッドへと移動する。
「なんだよっ、気持ち悪いことって」
むすっと口を尖らせてイズミの言葉に反論する。
「いい匂いとかって、変態みたいだろ。ったく」
ベッドに腰掛けながらイズミは溜め息を付いた。
「なっ! べ、別に変な意味で言ったわけじゃないからなっ! 自分がシャンプーしてる時に思っただけで、イズミがいい匂いって言ったわけじゃ……まぁいい匂いするけど」
「だから、気持ちわりぃんだよっ。やめろ」
慌てて言い訳をするタクヤに向かって、本気で嫌そうな顔でイズミが声を上げた。
「なんだよぉ」
再びむすっと口を尖らせ、上目遣いにじっとイズミを見る。
「ったく、うぜぇな。寝るぞ」
さっと顔を逸らすとイズミはそのまま布団の中へと入ってしまった。
「えっ? あ、待ってっ」
イズミの言葉に慌てて声を上げる。
「何を待つんだ。意味分かんねぇこと言ってんな」
じろりと顔だけ向けてこちらを睨み付けると、イズミは面倒臭そうに話す。
「ね、一緒に寝てもいい?」
「は? いいわけねぇだろ」
じっと請うように見つめてみたが、再び嫌そうな顔で拒否されてしまった。
そしてイズミはそのまま窓の方に体を向けてしまう。
「ねぇ、いいじゃん。俺、イズミに会えない間すっげぇ寂しかったんだからさぁ」
口を尖らせながらなんとか許しを請おうと必死になる。
「嘘つくな。どうせお前、師匠に会えて喜んで、俺のことなんて忘れてたんだろうが」
「そ、そんなことないよっ」
再びこちらを向いたイズミに睨まれて慌てて否定するものの、実際少しの間ではあるが、イズミのことを忘れてしまっていたのは図星であった。
「顔に出てんだよ、お前」
「うっ……」
じっと呆れた顔で見られて、タクヤは何も返す言葉がなかった。
「なぁ、ダメ?」
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。
お願いと両手を合わせながらじっとイズミを見つめる。
「何を甘えた声出してんだよ、いい年して」
「だってさぁ」
「はぁ……ったく、横に寝るだけなら許してやるが、絶対に俺に触るなよ」
むぅっと口を尖らせるタクヤにイズミは大きく溜め息を付くと、そう言ってくるりと窓側の方を向いてしまった。
しかし、一緒に寝ることを許可してもらえてタクヤは満面の笑みになる。
「やったねっ」
嬉しそうに布団を捲るとイズミの後ろに入り込んだ。
本当はこのまま抱き締めたいところだが、触るなと言われたからには守らないと蹴り落されるのは目に見えている。
ぐっと耐えながらも、窓側を向くイズミに向かって後ろから声を掛けた。
「なぁイズミ、大丈夫か?」
「何が」
こちらを振り返ることなく声が返ってきた。
「いや、その……」
なんて言えばいいかが分からなかった。
色々ありすぎて、自分自身も混乱している。
アスカの魂がまだこの世にいるというだけで、もしかしたら喜ばしいことなのかもしれないが、『別人』と言っていたイズミも、そしてカイの反応を見ても恐らく全く違うアスカになっているのだろうと想像する。
そして、カオルの話も……。
「……別に、お前が気にする必要はない」
「でもさ」
「心配するな。……でも、お前がいて良かった」
ぼそりとイズミの言葉が聞こえて胸が熱くなる。
自分を必要としてくれていると思えて嬉しかった。
「へへっ、どういたしまして」
先程我慢しようと決めたばかりだというのに、嬉しくてタクヤは思わずイズミを後ろからぎゅっと抱き締めた。
「っ!」
びくっとイズミが驚いたことは分かったが、特に怒られたり文句を言われることなく、そのままじっとしている。
許されたわけではないとは思うが、少しだけこのままいたいと考えて、タクヤはイズミを抱き締めたまま目を閉じた。
「イズミのことは俺が守るからさ」
そして背中に顔を埋めながらぼそりと呟く。
「別に、お前に守ってもらわなくても大丈夫だ」
そう言ってイズミは自分の体を抱き締めているタクヤの腕をぎゅっと指で抓る。
「いってっ!」
抓られて思わず声を上げる。
涙目になりながらも、『こうなったら絶対離さねぇ』と心に決めると、タクヤは更に強くイズミを抱き締めた。
「ちょっ、苦しいわっ!」
やはり怒られてしまった。
「ごめんて。イズミが抓るから……痛かったんだからな」
ちぇっとこぼしながらもイズミに謝り、抱き締めていた手を緩める。
「ったく……」
そう言いながらもイズミはそれ以上何も言わず嫌がることもなく、そのまま静かになった。
今度こそ許してもらえたかなと、タクヤもゆっくりと目を閉じた。
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