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第13章『秘密』
2話
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「んー……」
目が覚めるとゆっくり体を起こし、大きく伸びをする。
部屋の時計を見ると午後3時半を回ったところであった。
自分で思う以上に疲れていたのか、30分程の間に深い眠りについていたようだ。
「……お前、いつか闇討ちに遭うぞ……」
ソファーで本を読んでいたイズミは、タクヤが起きたことを確認するとぼそりと呟いた。
「なんか言った?」
ぐっと腕を前に伸ばすと、タクヤはきょとんとした顔でイズミを見つめる。
「別に」
イズミは大きく溜め息を付きながら視線を本へと戻す。
一方、頭がまだはっきりしないタクヤは窓へと視線を移した。
「なんかさぁ……」
そのままぼんやりと窓の外を眺めながら話し始める。
「最近、変じゃない?」
そう言ってイズミを振り返る。
「……お前が?」
再びタクヤへと視線を向けるとイズミは無表情に問い返す。
「違うわっ!……じゃなくて。あの森とかこの前の町も、急に変わったりしてどう考えてもおかしいだろ」
馬鹿にされたのかと、イズミの言葉で漸く頭がはっきりとしてきた。
そして真面目な顔になると窓の外に見える森を眺めながら話を続ける。
「…………」
イズミはタクヤに答えることなく、難しい顔をして窓の外を睨み付けている。
「そういえばあの男、どこで会ったんだ?」
しかしふと思い出したように視線を戻すとタクヤに問い掛けた。
「あの男って?」
きょとんとした顔で振り返るとタクヤは不思議そうに首を傾げる。
「お前はバカか……。あのアキラとかいう男のことだ。お前と一緒に戻って来ただろ」
呆れ返った顔で溜め息を付くと、読んでいた本を閉じる。
「アキラっ! あいつ嫌いっ!」
名前を聞いてふとアキラの顔が浮かび、むっとした顔で横を向く。
「あのな……何を怒ってんだよ」
更に呆れた顔でイズミは溜め息交じりにタクヤを眺める。
「だってっ! あいつイズミに触ったじゃんっ!」
頬を膨らませながら振り返る。
先程のことを思い出して腹が立って仕方がなかった。
「アホか……ったく。あいつとはどこで会ったんだ?」
イズミは「何を言ってるんだ」とぼそりと呟き溜め息を付く。
そして仕方なさそうな顔でもう一度同じ質問をした。
「どこって、あの森だけど」
怒りが収まらないタクヤは、口を尖らせながらイズミを見る。
「お前なぁっ!……はぁ、そうじゃなくて……。森のどこで会った? いつ会ったんだ?」
思わず苛ついて声を上げたイズミだったが、額を押さえて自分を落ち着かせると、じっとタクヤを見ながら問い掛ける。
怒ったように声を上げたイズミに驚き、タクヤの怒りが一瞬にして収まった。
「……会ったっていうか、大きな音がして皆で走り出しただろ? その後気が付いたらアイツが横を走ってたんだよ」
しゅん、と怒られた子供のように体を小さくさせるとアキラに会った時のことを話す。
「お前と逸れた時か……」
タクヤの答えを聞いてイズミは顎に手を当てながら考え込む。
「どうかしたのか?」
顔を上げるとタクヤは不思議そうにじっとイズミを見つめる。
「……あの時、ペンダントが森に行けと言ってるようだと言っていたな。ペンダントは『何か』に反応をしていた……それにあの光……」
タクヤを見ることなく、イズミは顎に手を当てたまま独り言のようにぼそぼそと話す。
「うん。あれ、結局なんだったんだろうな。光もなくなったし、ペンダントもなんにも反応しなくなっちゃった」
首を傾げると、タクヤは自分の胸元にあるペンダントにそっと触れる。
あの時のような熱さはない。
「森に入った時、俺たち以外に生物の気配は感じられなかった。しかし、あの森自体が何かまやかしのようなものだったとしたら、俺たちと同じようにただ迷い込んだだけなのか……」
タクヤの言葉が聞こえていないかのように、イズミはひとりで話し続けている。
何か気になることでもあるのだろうか。
「お前と逸れた後、なぜかお前の気配が分からなくなっていた……そのことと何か関係があるのか……」
「結界みたいなものができてたとか?」
ふとタクヤはカイの言葉を思い出し、イズミに問い掛けてみる。
「結界か。……どちらにしても、少し調べてみる必要がありそうだな」
漸くタクヤの言葉に反応すると、イズミはそう言って顔を上げた。
「調べるって? 何を?」
全く掴めていないタクヤは不思議そうに首をこてんと傾げる。
「あのアキラという男だ」
「ええっ!」
イズミの答えにタクヤはぎょっとした顔で声を上げる。
「だったら俺が行く」
しかし、すぐに真剣な顔になるとじっとイズミを見つめた。
これ以上イズミをアキラに近付けたくはない。
「お前が?」
信用していないのか、イズミは呆れたような顔でタクヤを眺めている。
「大丈夫だよ。っていうか、絶対イズミには行かせられないっ」
ベッドから下りると、ムキになって声を上げる。
「はぁ? なんだそれは。俺が行ってくる」
相変わらず呆れた顔のまま、イズミはソファーから立ち上がりドアへと向かおうとする。
「ダメだって! イズミはここで待っててっ。俺が行くっ!」
慌ててイズミの腕を掴むと、タクヤは真剣な表情でじっと見下ろした。
いつになく真剣な表情をしているタクヤを、イズミも表情を険しくしながらじっと見上げた。
「本当に大丈夫なんだろうな? お前、馬鹿正直だから心配なんだよ」
「大丈夫だって。任せてよっ」
じっと見上げているイズミの両肩を掴むと、タクヤはにっと白い歯を出して笑う。
「…………」
無言のままタクヤを見上げていたイズミはふぅっと大きく溜め息を付く。
「失敗するんじゃないぞ」
「分かってるってっ。じゃ、行ってくるなっ」
仕方なさそうに答えるイズミににっこりと笑顔を向けると、タクヤは勢いよく部屋を出て行った。
目が覚めるとゆっくり体を起こし、大きく伸びをする。
部屋の時計を見ると午後3時半を回ったところであった。
自分で思う以上に疲れていたのか、30分程の間に深い眠りについていたようだ。
「……お前、いつか闇討ちに遭うぞ……」
ソファーで本を読んでいたイズミは、タクヤが起きたことを確認するとぼそりと呟いた。
「なんか言った?」
ぐっと腕を前に伸ばすと、タクヤはきょとんとした顔でイズミを見つめる。
「別に」
イズミは大きく溜め息を付きながら視線を本へと戻す。
一方、頭がまだはっきりしないタクヤは窓へと視線を移した。
「なんかさぁ……」
そのままぼんやりと窓の外を眺めながら話し始める。
「最近、変じゃない?」
そう言ってイズミを振り返る。
「……お前が?」
再びタクヤへと視線を向けるとイズミは無表情に問い返す。
「違うわっ!……じゃなくて。あの森とかこの前の町も、急に変わったりしてどう考えてもおかしいだろ」
馬鹿にされたのかと、イズミの言葉で漸く頭がはっきりとしてきた。
そして真面目な顔になると窓の外に見える森を眺めながら話を続ける。
「…………」
イズミはタクヤに答えることなく、難しい顔をして窓の外を睨み付けている。
「そういえばあの男、どこで会ったんだ?」
しかしふと思い出したように視線を戻すとタクヤに問い掛けた。
「あの男って?」
きょとんとした顔で振り返るとタクヤは不思議そうに首を傾げる。
「お前はバカか……。あのアキラとかいう男のことだ。お前と一緒に戻って来ただろ」
呆れ返った顔で溜め息を付くと、読んでいた本を閉じる。
「アキラっ! あいつ嫌いっ!」
名前を聞いてふとアキラの顔が浮かび、むっとした顔で横を向く。
「あのな……何を怒ってんだよ」
更に呆れた顔でイズミは溜め息交じりにタクヤを眺める。
「だってっ! あいつイズミに触ったじゃんっ!」
頬を膨らませながら振り返る。
先程のことを思い出して腹が立って仕方がなかった。
「アホか……ったく。あいつとはどこで会ったんだ?」
イズミは「何を言ってるんだ」とぼそりと呟き溜め息を付く。
そして仕方なさそうな顔でもう一度同じ質問をした。
「どこって、あの森だけど」
怒りが収まらないタクヤは、口を尖らせながらイズミを見る。
「お前なぁっ!……はぁ、そうじゃなくて……。森のどこで会った? いつ会ったんだ?」
思わず苛ついて声を上げたイズミだったが、額を押さえて自分を落ち着かせると、じっとタクヤを見ながら問い掛ける。
怒ったように声を上げたイズミに驚き、タクヤの怒りが一瞬にして収まった。
「……会ったっていうか、大きな音がして皆で走り出しただろ? その後気が付いたらアイツが横を走ってたんだよ」
しゅん、と怒られた子供のように体を小さくさせるとアキラに会った時のことを話す。
「お前と逸れた時か……」
タクヤの答えを聞いてイズミは顎に手を当てながら考え込む。
「どうかしたのか?」
顔を上げるとタクヤは不思議そうにじっとイズミを見つめる。
「……あの時、ペンダントが森に行けと言ってるようだと言っていたな。ペンダントは『何か』に反応をしていた……それにあの光……」
タクヤを見ることなく、イズミは顎に手を当てたまま独り言のようにぼそぼそと話す。
「うん。あれ、結局なんだったんだろうな。光もなくなったし、ペンダントもなんにも反応しなくなっちゃった」
首を傾げると、タクヤは自分の胸元にあるペンダントにそっと触れる。
あの時のような熱さはない。
「森に入った時、俺たち以外に生物の気配は感じられなかった。しかし、あの森自体が何かまやかしのようなものだったとしたら、俺たちと同じようにただ迷い込んだだけなのか……」
タクヤの言葉が聞こえていないかのように、イズミはひとりで話し続けている。
何か気になることでもあるのだろうか。
「お前と逸れた後、なぜかお前の気配が分からなくなっていた……そのことと何か関係があるのか……」
「結界みたいなものができてたとか?」
ふとタクヤはカイの言葉を思い出し、イズミに問い掛けてみる。
「結界か。……どちらにしても、少し調べてみる必要がありそうだな」
漸くタクヤの言葉に反応すると、イズミはそう言って顔を上げた。
「調べるって? 何を?」
全く掴めていないタクヤは不思議そうに首をこてんと傾げる。
「あのアキラという男だ」
「ええっ!」
イズミの答えにタクヤはぎょっとした顔で声を上げる。
「だったら俺が行く」
しかし、すぐに真剣な顔になるとじっとイズミを見つめた。
これ以上イズミをアキラに近付けたくはない。
「お前が?」
信用していないのか、イズミは呆れたような顔でタクヤを眺めている。
「大丈夫だよ。っていうか、絶対イズミには行かせられないっ」
ベッドから下りると、ムキになって声を上げる。
「はぁ? なんだそれは。俺が行ってくる」
相変わらず呆れた顔のまま、イズミはソファーから立ち上がりドアへと向かおうとする。
「ダメだって! イズミはここで待っててっ。俺が行くっ!」
慌ててイズミの腕を掴むと、タクヤは真剣な表情でじっと見下ろした。
いつになく真剣な表情をしているタクヤを、イズミも表情を険しくしながらじっと見上げた。
「本当に大丈夫なんだろうな? お前、馬鹿正直だから心配なんだよ」
「大丈夫だって。任せてよっ」
じっと見上げているイズミの両肩を掴むと、タクヤはにっと白い歯を出して笑う。
「…………」
無言のままタクヤを見上げていたイズミはふぅっと大きく溜め息を付く。
「失敗するんじゃないぞ」
「分かってるってっ。じゃ、行ってくるなっ」
仕方なさそうに答えるイズミににっこりと笑顔を向けると、タクヤは勢いよく部屋を出て行った。
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