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第8章『正体』

9話

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 ガキンッと低く鈍い金属音が響く。
 魔剣を振り下ろした瞬間、確かにアンドロイドの1体を捉えたと感じたはずが、手ごたえがないどころか弾き返されてしまった。
「いってぇー…………」
 魔剣を握る右手を左手で押さえ、タクヤは情けない顔で、相変わらず周りをバイクで回っているだけのアンドロイド達を見つめていた。
 右手はじんじんと痺れ、左手で支えていないと右手がだらんと落ちてしまいそうだった。
 支えられず、魔剣の先が地面に突き刺さってしまっている。
「……何してんだよ」
 後ろから呆れた声が聞こえてきた。
 振り返るとイズミが睨み付けるようにしてこちらを見ていた。
 しかしタクヤは涙目になりながらイズミに訴える。
「だって……めっちゃかてぇーんだよ。全然歯が立たねぇ」
「アホかお前。節目を狙え」
 再び呆れた声で返事が返ってきた。イズミは周りを気にしながらも溜め息を付いている。
「なるほど、そっか! イズミ頭いいっ! って、いててっ」
 思わずぽんと手を打つのだが、タクヤは自分の手が痺れていたことを忘れていたせいで右手を思わずぶらぶらとさせる。
 アンドロイドが攻撃してこないのをいいことにいつの間にか魔剣から手を離してしまっていた。その様子を見て再びイズミが大きく溜め息をつく。
「だからお前は何をやってるんだよ」
 完全に呆れ返った顔でイズミが眺めている。しかし、すぐに周りのアンドロイドに目をやると、再び後ろを向いてしまった。
「くっそっ、もう大丈夫だもんね。じゃあ、お姉さん方、待たせたなっ!」
 イズミに呆れられてむすっと口を尖らしたが、手を振っているうちに痛みも引き、再び魔剣を手に取ると、にやりと口の端を上げ、アンドロイドを睨み付ける。
 そして右手をぐっと持ち上げ、魔剣の先がアンドロイドに向けられる。
「阿呆が……」
 ふぅっと溜め息を付くと、イズミはすっと左手をアンドロイドの1体に向け翳した。
 すると次の瞬間、すぐ後ろからドォーンッと何か大きな物が倒れたような音と共に地響きを感じ、イズミはハッとして振り返った。
 見ると、少し離れた場所で1台のバイクが倒れている。そしてその横には1体のアンドロイドの頭が転がっていたのだった。
「よっしゃっ! 一丁上がりっ!」
 すぐ後ろでタクヤが嬉しそうに声を上げている。
 馬鹿だなと思いながら呆れた顔でタクヤを見た後、イズミは再び前を向き、周りのアンドロイドをじっと見つめた。
「うげっ! 嘘ぉーっ!」
「うるせぇな。なんなんだよっ!」
 すると再びタクヤの叫ぶ声が聞こえ、イズミは不機嫌に振り返る。
「ちょっ、イズミっ! 頭切り落としたのに、見ろよっ!」
 動揺するタクヤが指差す方向を見ると、バイクと一緒に転がっていたアンドロイドの体が、頭もないのに立ち上がって歩いていたのだ。そしてイズミが見たその瞬間、ちょうど自分の頭の前まで行ったところであった。
「なっ!?」
 思わずイズミもぎょっとして目を見張る。
 周りのアンドロイド達も何がしたいのか、攻撃してくることなく、ただバイクに乗りながらふたりの周りをぐるぐると回っているだけであった。
 機械とはいえ、仲間がやられたというのに特に変わりはなかった。
 一体何をしようとしているのか。なんのために自分達を囲んでいるのか。
 そして再び先程のアンドロイドを見ると、自分の頭の前でしゃがみ、頭を掴むと首の上にぐいぐいと嵌め込んでいた。一体どこで見えているのだろうか。それとも頭が体に指示をしているのか。
 ふたりはその様子を呆然と眺めていた。すると、頭を正しい位置に嵌めたアンドロイドは立ち上がり、じっとこちらを見つめる。表情がないので何を考えているのかはさっぱり分からない。
 呆然と立ち尽くしていたタクヤはハッとすると、青ざめた顔でイズミに大声で話し掛ける。
「ちょっとっ! イズミ駄目じゃんこいつらっ! どうすんだよっ!」
「知るかよっ」
 イラっとして言い返すと、「俺に文句を言うな」と呟きながらイズミは口に手を当て考える。そしてタクヤに問い掛けた。
「……再生不能なくらいに壊さなきゃダメか……。できるか?」
「分かんねぇけど……。イズミは?」
 訊かれて困った顔をしながらも、ふとイズミは何もしていないことに気が付いたタクヤは逆に問い返したのだった。
「……俺の力は、よく考えたら魔物にしか効かねぇんだよな。あいつらどう見ても魔物じゃねぇし。……というわけで任せた」
 訊かれたイズミはしれっとして答えたのだった。
 その答えにタクヤがぎょっとする。
「ええっ! ちょっと待てよーっ! あれ全部、俺ひとりで壊すわけぇっ? ていうか、イズミも早く気付けよっ!」
「忘れてた」
「嘘ぉー……」
 無表情に答えるイズミに脱力してしまった。がっくりとうな垂れる。
「できるか?」
 すると、今度は真面目な表情でイズミがじっと見つめてきた。確かに休んでいる場合ではない。攻撃してこないとはいえ、何をするのか分からないままなのである。
「そりゃ、1体か2体は壊せるかもしんねぇけど、その間に他の奴らに攻撃されたら終わりだろ?」
「……お前、技とかねぇの?」
「あるかっ!……イズミこそ、何か魔法とかないのかよ」
「言っただろ。俺は今、魔物を消す力しかないって」
「どうしよう……」
 言い合っている場合でもないのだが、策がない。どうしたものかと再びタクヤはうな垂れる。
 ただ、こうして話している間も、アンドロイド達は周りを回っているだけで何か仕掛けてくる様子が全くなかった。
「……こいつらなんなんだ? 攻撃してくる様子もないし、機械じゃ考えも読めねぇしな……」
 ふと、イズミは周りを見ながら訝しげな表情で考え込み出した。
「なぁ、もしかしてこいつら、何もしてこねぇんじゃねぇの? だってさ、さっき俺が頭落としてやったのに、攻撃してくる様子ないし」
 考え込むイズミを見ながらタクヤは安心したような顔をして魔剣をしまう。危害を加える気がないのではないかと考えたのだ。
「分からん……。でも、それが逆に奇妙なんだよ。何かを待っているのか、それとも……っ!?」
 話している途中で、イズミは先程頭を切られたアンドロイドが妙な動きをしていることに気が付きハッとした。
 アンドロイドは左手で右の腕をグイグイと引っ張っている。

(……何をする気だ?)

 じっとアンドロイドの動きを見つめる。すると、それに気が付いていないタクヤが不思議そうに首を傾げながら問い掛ける。
「イズミ? どうかしたのか?」
「おいっ! 後ろっ!」
 その瞬間、イズミがハッとして声を上げた。
「え?」
 イズミが叫ぶのとほぼ同時に、後ろで何かガシャンッと金属のような音がして、タクヤは驚いて振り返る。
 するとすぐ目の前で、先程タクヤが頭を切り落としたアンドロイドが剣を振り上げ立っていたのだ。
「うわっ!」
 声を上げるのと同時にアンドロイドがタクヤに向かって剣を振り下ろしてきた。
「っ!」
 寸でのところで慌てて剣を避ける。思わず冷や汗が出る。
 見ると、剣はアンドロイドの右腕に嵌め込まれていた。先程、妙な動きをしていたのはこの剣を出す為であったのだろう。
「くそっ! やっぱ何もしない訳ないかっ!」
 タクヤはアンドロイドを睨み付けると、念を込め魔剣を出す。
 すると再びこちらを振り返ったアンドロイドが剣を振り上げる。
 魔剣を両手で構えたところで振り下ろされた剣と魔剣がぶつかった。キーンッと高い音が響き渡る。
 両手で受け止めていたタクヤは「くっ……」と苦しそうな声を上げる。両手でアンドロイドの攻撃を受けてはいるが、踏み止まっているのが精一杯であった。細い剣だというのに今までに受けたことのない圧力を感じる。
「やべぇ……」
 じりじりとタクヤの足が後ろへと動く。
 周りは砂の広がる砂漠のような荒地。足元はとても良いとは言えない状態だ。
 足が少しずつ砂に埋もれながらも後ろへと押されていっている。力が入らない。
「……イズミっ、俺に構わず逃げろっ。こいつら強ぇーよ。……俺、もうダメかもしんない……」
 後ろにいるイズミに向かって声を掛ける。
 いつになく自信なさげに顔を顰める。額から嫌な汗が流れるのを感じた――。
 すると、諦めかけたその瞬間、突然すぐ後ろで銃声が聞こえ、タクヤはビクッと体を震わせた。
 そして、それと同時に金属が地面に落ちたような音が聞こえ、今まで感じていた圧力もなくなっていた。
 ふと前に倒れそうになり、慌てて足に力を込め踏み止まった。
 目の前には右肩を掴んでいるアンドロイドの姿があった。肩から先の腕、細い剣が地面に転がっている。
「イズミっ!」
 ハッとして後ろを振り返る。先程聞こえた銃声。助けてもらったことを悟り、思わず笑みが零れる。
「うるせぇ、へっぽこ猿。お前に死なれたら困るつっただろうが」
 拳銃を右手に持ったまま、なんとも不機嫌そうな顔でイズミが話す。
「ふ~ん。後で後悔してもダメだかんな。さっき、自分で言ったことには最後まで責任持てって言ったのはイズミなんだからな」
 ふふっと嬉しそうにタクヤが笑う。しかしイズミは「うるせぇ」とぼそりと呟き目を逸らしてしまった。
 しかし、安心するのはまだ早い。再び周りを走るアンドロイド達を見ながらタクヤが話し掛ける。
「で、どうすんだよ。何か策はあんの?」
「さぁ」
「『さぁ』ってっ! ちょっと、どうすんだよっ! こんなにいるのにどうやって倒すんだよっ!」
 しれっとして答えるイズミにタクヤは顔を真っ赤にしながら怒鳴る。
「どうするかな」
「……イズミ……なんか変。らしくねぇじゃん」
 タクヤは口を尖らせながら、ぼんやりとしているイズミを軽く睨む。
「別に」
 しかしイズミは無表情に答えると、拳銃の弾数を見ている。
「はぁっ?……もうっ。……弾って、あと何発?」
 呆れたように溜め息を付くが、今唯一効果があった拳銃の弾数はタクヤも気になった。
「あと5発だな」
「5発かぁ……。こいつら何か弱点とかねぇかなぁ……」
 ふたりが話している間、何もしてくる様子もないアンドロイドを見ながらタクヤが呟く。
 先程イズミが撃ったアンドロイドはその場に立ち止まったまま、全く動こうとしていなかった。
「おい。俺にはこれしかない。お前が剣で攻撃したら何か分かるかもしれない。もう一度攻撃できないか?」
 何を考えているのか分からなかったイズミがふいにタクヤに声を掛けた。
「えっ? 俺が?……でもさ、またさっきみたいに攻撃されたら無理だぜ?」
 タクヤは自分を指差しぎょっとする。そして、顔を顰めながら問い返す。
「とりあえず1体だけでいい。少しでも何か分かればいい」
 しかしイズミは無表情に答えるだけであった。それで何か分かるのだろうか。不安そうにタクヤは見つめ返す。
「大丈夫なのか? 1体攻撃して、他の奴らが攻撃してきたらどうすんだよ?」
「その時はフォローしてやる」
「そっか……って、待てよっ! だってイズミの力は当てになんないだろ? しかも弾も5発だってのに、どうやってフォローすんだよっ!」
 さらりと答えるイズミに一瞬納得したタクヤであったが、すぐにハッとすると、顔を真っ赤にしながら怒鳴る。
「……策がないわけじゃない。後のことは俺がなんとかするから、お前は1体でいいから攻撃しろ」
 表情を変えることなくイズミは淡々と答える。一体どんな策があるというのだろうか。
 タクヤはじっと疑うような目付きでイズミを見る。
「策って?」
「それは秘密。ごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさとしろ。奴らの行動が読めねぇんだから」
「ムカッ。……なんか納得いかねぇけど……」
 やはりさらりと返されてしまう。どうにも納得できないが、タクヤは口を尖らせながらも渋々魔剣を両手で握り構える。そしてアンドロイドを見つめ集中する。
「…………」
 イズミもタクヤを見守るように黙ってじっと見つめていた。すると、
「なぁ」
 ふと突然タクヤがイズミを振り返った。
「なんだよ」
 一気に気が抜けると、イズミは鬱陶しそうに答える。そして『ほんとにこいつは』と心の中で呆れていた。
「どいつを攻撃すればいいのかなぁ。さっきのねぇちゃんか、まだバイクで回ってるおねぇさん方のどれかか……」
「知るか。バカなこと言ってねぇで、さっさとやれよ。お前勇者だろっ!」
「だからぁ、俺は勇者だけど、魔物専門なんだってばっ。こんなおねぇさん方なんか分かんねぇよっ」
 イズミに怒鳴られ、タクヤも負けじと言い返す。
「そんなもん、応用をきかせろよ」
「応用ってっ! そんな簡単に言うなよっ」
「ったく、このすっとこどっこいが。……はぁ……お前の頭で考えろって方が無理か」
「またバカにしてっ!」
 溜め息を付きながらぼそりと呟くイズミに、タクヤは顔を真っ赤にしながら怒鳴る。
「なんでもいいから、さっさとやれよっ」
 呆れ返ってイズミが怒鳴り返す。ほんとに緊張感のない奴だと溜め息を付く。
「もうっ……どうすんだよ……」
 ぼそりと呟きながら、タクヤはじっとアンドロイドを目で追うようにして見る。
「よぉーっし、決めたっ! おねぇさんに決定っ!」
 ニヤリとすると、バイクに乗っているアンドロイドの1体を指差した。
 そして剣を右手に持ち、大きく振り上げた。
「っと思ったけど、やっぱおねぇさんねっ!」
 次の瞬間、タクヤはくるっと向きを変え、立ち止まっていたアンドロイドの首を切り落としていた。
「バカが……」
 大きく溜め息を付き、イズミが呆れながらぼそりと呟く。
「なんだよーっ。いいじゃんかっ。やっぱ不意打ちだろ?」
 しっかりとイズミの呟きを聞いていたタクヤは口を尖らせながら文句を言う。
「まったく……。やることが幼稚なんだよ……」
 再びイズミは深く溜め息を付いた。
「うるさいな」
「おいっ」
 タクヤが口を尖らせ横を向いていると、イズミが何かに気が付き声を上げた。
「えっ? 何?」
 慌ててイズミを振り返ると、先程首を切り落としたアンドロイドを指差していた。
「あれを見てみろ」
「えっ?」
 言われた通りにアンドロイドを見る。
 そこには切り落とされた首がそのまま転がっており、体の方は立ったままピクリとも動いていなかった。今度こそ上手くいったのだろうか?
「あれ?」
 首を傾げながらタクヤはじっとアンドロイドの様子を窺う。しかし、なんの反応もない。
 そして、他のアンドロイドが攻撃をしてくる様子も相変わらず全くなかった。
「壊れたんかなぁ?」
 不思議そうに首を傾げたままイズミを見る。
「知るか。まだ油断するなよ」
 イズミは溜め息を付き、面倒臭そうに答える。
「分かってるよ。……突っついてみる?」
 口を尖らせながらイズミを睨み付ける。しかし、ふと考えアンドロイドの頭を見ながら問い掛けた。
「やめろ」
 嫌そうに顔を顰めながらイズミが答える。
「ちょっとだけだって」
 そう言って、タクヤはゆっくりと転がったままのアンドロイドの頭に近付いた。
 そして、剣の先でアンドロイドの頭をそっと突いてみる。
 やはり何も反応しないようだった。
「やっぱなんともねぇよ。さすがに再起不能になっちまったんじゃねぇの?」
 ちらりとイズミを振り返りながら問い掛ける。
「…………」
 するとイズミは黙って考え込み始めた。
「どうしたんだ?……何か分かったのか?」
 黙っているイズミを見ながらタクヤは首を傾げる。
「……もし、こいつらが再生できるのが一度だけだとしたら?」
 イズミはじっとアンドロイドの頭を見つめながら、顎に手を当てぼそりと呟く。
「なるほどっ! じゃあ、こいつら全部、2回ずつぶった切ればいいんじゃんっ!」
 魔剣の柄をぽんと叩くとタクヤは嬉しそうに声を上げる。
「いや、それだけじゃないかもしれない。その前に俺がヤツの腕を切り落としてる」
「んー、じゃあ3回ぶった切る? それか腕を狙うとか?」
 そしてタクヤも難しい顔をしながら考え始めた。
「…………」
 しかし、イズミは黙ったまま何も答えない。
「……まさか、今言ったの全部やるとか?」
 ふと気が付くと、タクヤは嫌そうな顔でイズミを見つめた。
「そうだな」
「嘘ぉー。もしかして、俺がやるわけ?」
 さらりと答えるイズミを見て、タクヤは更に顔を顰める。
「頑張れ」
「ちょっとぉーっ! 手伝ってくんないわけ?」
 無表情に答えるイズミに、タクヤは顔を真っ赤にしながら声を上げる。
「しょうがねぇだろ。俺の力はこいつらには効かねぇんだし、攻撃魔法もないしな」
「役立たずはどっちだよ」
「何か言ったか?」
「いーや、なんにも」
「…………」
 スッと目を逸らすタクヤをイズミはじっと睨み付けていた。
「ったく、やればいいんだろ、やれば。もうっ、傷付いたらちゃんと介抱してくれよな」
「はぁ? なんで俺がそんなことしなきゃならねぇんだよ」
 頬を膨らませながら話すタクヤを、イズミは横目で鬱陶しそうに睨み付ける。
「手伝ってくれないんだから、それくらいしてくれてもいいじゃん」
 タクヤはむすっとしながら話し、少しくらい優しくしてくれてもいいのにと心の中でぼやく。
「知るか。勇者なんだから、ひとりでなんとかしろ。俺がお前にそんなことをしてやる義理はない」
「もうっ! つくづくムカつくな。もういいよっ。イズミのケチっ」
 ムッとして声を上げながらも魔剣を構え、じっと睨み付けるように見た後、タクヤはバイクに乗っているアンドロイドの1体を目掛け、高く跳んだ――。
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