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第3章『天性の力を持つ少女』
5話
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「馬鹿な人達。本当に救われたと思っていたなんて」
タクヤの言葉に一瞬悲しい表情を見せたが、すぐにまた嘲笑じみた顔になった。
「だったら何の為に助けるようなことをしたんだっ」
「うるさいっ! あんたも死んじゃえっ!」
タクヤに向けて容赦なく魔物からの攻撃が繰り返される。
なんとかそれらを避けるが、やはりキリがない。
「ちくしょー……」
だんだん息が上がってくる。
このままではいつか体力の限界がきてしまう。
それを狙うかのように魔物からの攻撃は止まることなく続く。
タクヤは息を切らしながらも反撃することなく攻撃を避けていく。
「しぶといわね。なんで死なないの」
少女は魔物の上からタクヤを見下ろし、眉を顰める。
魔物からの攻撃が漸く止まり、タクヤは肩で息をしながら少女を睨む。
そして、ふとイズミのことを思い出し振り返ると、黙ってこちらを見ていた。
「なんだよイズミっ! 無事ならちょっとは加勢してくれたっていいのにっ!」
「それだけ吠える元気があれば大丈夫だろ?」
イズミはさらりと答える。
「ちくしょーっ! この冷酷人間っ!」
タクヤはイズミにそう叫びながらも魔物に向き直り、もう1度魔剣を強く握り締める。
そして魔物を睨み付け、地面を強く蹴り、跳んだ――。
しかし、
「くっっ……」
魔物に向け剣を振り下ろしたが、簡単に弾き返されてしまった。
その拍子に後ろへと飛ばされたタクヤはくるっと体を一回転させ地面に着地する。
額に汗が滲み出る。歯が立たないことは頭では分かっている。
しかし、タクヤには諦めることはできなかった。
自分が死んでしまうのは嫌だ。でも、そんなことよりも、あの子をこのままにしておくことはできない。
タクヤはぐっと歯を食い縛り、剣を両手で握り締め、魔物に向かって再度構えた。
「無理よ。そんな剣じゃこの子を倒すことなんてできないわ」
少女は冷ややかな目でタクヤを見下ろしている。
「そんなものっ、やってみなきゃ――」
「どけっ」
タクヤが少女を睨み、言い返そうとした時、後ろからイズミの声が聞こえた。
ハッとして横へと跳ぶ。
その瞬間、少女ごと魔物が光に包まれた。イズミが力を放ったのだ。
「イズミっ!」
タクヤはイズミを睨みながら振り返る。
先程、攻撃はするなと止めたばかりなのだ。
「うるせぇ。見てみろ」
イズミはそう言って魔物の方向を目で促す。
言われた通り魔物がいた場所を見る。
今までタクヤが見てきた時と同じく、魔物の姿は全くなくなっている。
しかし、今までと違うことは、少女だけは消えてはいなかった。
そこには、何が起こったのか分からず、呆然と座り込んでいる少女の姿があった。
「えっ!? どういうこと?」
タクヤは全く事情が掴めず呆気に取られている。
「言っただろうが。今の俺は人を殺すことはできないって。俺が使う力は魔物にしか効かないんだよ」
イズミは淡々と答える。
「だったら何で始めからこうしなかったんだよっ!」
タクヤは真っ赤な顔で抗議する。
「お前が止めたからだろ」
イズミは無表情に答える。その答えにタクヤはギョッとする。
「何だよそれっ。あの子には効かないって分かってたんなら、その時言えば良かったじゃねぇかよ。訳分かんねぇことすんなよっ」
「別に。なんとなく」
「なんとなくってっ!」
イズミはタクヤが怒り捲っているのには構わず、少女に向き直る。
タクヤもハッとして少女を見る。
少女は未だ状況が掴めず、座り込んだまま俯いている。
「おい」
イズミが少女に向かって声をかける。
少女はやっと気が付き、ハッとして顔を上げる。
「お前は何の為にこんなことをした? さっきみたいにふざけた事は言うなよ。本当の事を言え」
イズミは少女に向かって歩きながら、冷たい表情で彼女に問い掛けた。
「さっき言ったことは本当の事よ」
少女はやっと正気を取り戻したかと思うと、イズミの質問にそう答えた。
「嘘をつけ。それだけが理由じゃねぇだろ。もっと他に理由があるんだろうが。これだけのことをしたんだ」
イズミは表情を変えずに少女に詰め寄る。
「……あいつらが悪いのよ」
少女は俯き、ぼそりと答える。髪が顔にかかり、表情は分からない。
「あいつら?」
今まで黙っていたタクヤも少女に近付き、じっと少女を見下ろした。
「あいつらが私達の村を見捨てたから。……あいつらのせいよ」
少女は俯いたままトーンを落とした声で答える。
しかし、少女の両手には拳が作られ、地面に強く押し付けられているのを見て、少女の怒りのようなものが感じられた。
「なぁ、何があったのか話してくれないか? 力になれるかもしれないし……」
タクヤは少女の前にしゃがむと、彼女を覗き込むようにして話し掛ける。
しかし、少女は俯いたまま何も話そうとしない。
タクヤは困った顔を浮かべ、溜め息をつく。
「……私の村はすごく小さな村だったの」
タクヤが諦めて立ち上がろうとした時、少女はぽつりと話し始めた。
イズミもタクヤの横で黙って見下ろしている。
「この村のすぐ近くで、自然もあって、貧しい所だったけど、すごく幸せだった。……でも、私の村は、小さいこともあって術者がいなかったの」
「え? 君がいるじゃん」
話を聞いている途中でタクヤが口を挟む。
「私は……、生まれた時から不思議な力があった。動物と話したり、動物を操る力が……。でも、誰にも話してなかったの。それに、魔物に効くかどうかも分からなかったし、その時私はまだ10歳だったから」
「…………それで?」
タクヤは何か考えている様子だったが、少女の話の続きを聞く。
「……今まで、私の村には魔物が現れることはなかったの。たぶん、小さすぎて魔物の目には入らなかったのかも。でも、私の村の村長は、いつ魔物が村に気付いて襲ってくるか分からないから、この村や隣の町に行って術者を探して、結界を張ってくれるように頼んで回ったわ。でも、誰も相手にしてくれなかったって。自分達の村や町で精一杯だからって。村長は諦めずに、更に東の村々に行って頼んで回った。でも、誰も相手にしてくれなかった。結局、村長は諦めて村に帰ってきた……。その少し後だったわ。私の村が魔物に襲われたのは――」
少女の顔が段々青ざめていっているのが分かった。声も震えている。
「……私は、お母さんに家の野菜室に入れられて。野菜室っていうのは、台所の床に穴を開けて、冷蔵庫の代わりにしていたところなんだけど。そこの野菜をどかして、母はそこに入るように私に言った。そこは私が入るだけで精一杯の広さしかなかった。母は扉を閉める前、『何も聞こえなくなるまで絶対に出てきては駄目』って言うと、堅く扉を閉めてしまった。私は、母の言う通りにした。扉の向こうでたくさんの人の悲鳴が聞こえた。怖くて怖くてずっと耳を塞いでた――」
少女は涙を堪えるようにぐっと唇を噛む。
「…………しばらくして、何の音も聞こえなくなって。恐る恐る扉を押し開けた。ゆっくり立って家の中を見たら、お母さんやお父さんの姿はなかった。急いでそこから出て、家中捜し回った。物が壊されて無茶苦茶になってて。でも、誰もいなくて。外に出てみたら、よその家も全部壊されてた。村の人達の姿はなかったけど。そうね、ちょうど今のこの村みたいな感じ。人のモノと思われるような欠片があっただけ。……下を見たら、目の前にお母さんの服の切れ端が手首と一緒に落ちてた」
少女は唇を震わせ、地面に押し付けられている拳に血が滲んでいるのが見えた。
タクヤの言葉に一瞬悲しい表情を見せたが、すぐにまた嘲笑じみた顔になった。
「だったら何の為に助けるようなことをしたんだっ」
「うるさいっ! あんたも死んじゃえっ!」
タクヤに向けて容赦なく魔物からの攻撃が繰り返される。
なんとかそれらを避けるが、やはりキリがない。
「ちくしょー……」
だんだん息が上がってくる。
このままではいつか体力の限界がきてしまう。
それを狙うかのように魔物からの攻撃は止まることなく続く。
タクヤは息を切らしながらも反撃することなく攻撃を避けていく。
「しぶといわね。なんで死なないの」
少女は魔物の上からタクヤを見下ろし、眉を顰める。
魔物からの攻撃が漸く止まり、タクヤは肩で息をしながら少女を睨む。
そして、ふとイズミのことを思い出し振り返ると、黙ってこちらを見ていた。
「なんだよイズミっ! 無事ならちょっとは加勢してくれたっていいのにっ!」
「それだけ吠える元気があれば大丈夫だろ?」
イズミはさらりと答える。
「ちくしょーっ! この冷酷人間っ!」
タクヤはイズミにそう叫びながらも魔物に向き直り、もう1度魔剣を強く握り締める。
そして魔物を睨み付け、地面を強く蹴り、跳んだ――。
しかし、
「くっっ……」
魔物に向け剣を振り下ろしたが、簡単に弾き返されてしまった。
その拍子に後ろへと飛ばされたタクヤはくるっと体を一回転させ地面に着地する。
額に汗が滲み出る。歯が立たないことは頭では分かっている。
しかし、タクヤには諦めることはできなかった。
自分が死んでしまうのは嫌だ。でも、そんなことよりも、あの子をこのままにしておくことはできない。
タクヤはぐっと歯を食い縛り、剣を両手で握り締め、魔物に向かって再度構えた。
「無理よ。そんな剣じゃこの子を倒すことなんてできないわ」
少女は冷ややかな目でタクヤを見下ろしている。
「そんなものっ、やってみなきゃ――」
「どけっ」
タクヤが少女を睨み、言い返そうとした時、後ろからイズミの声が聞こえた。
ハッとして横へと跳ぶ。
その瞬間、少女ごと魔物が光に包まれた。イズミが力を放ったのだ。
「イズミっ!」
タクヤはイズミを睨みながら振り返る。
先程、攻撃はするなと止めたばかりなのだ。
「うるせぇ。見てみろ」
イズミはそう言って魔物の方向を目で促す。
言われた通り魔物がいた場所を見る。
今までタクヤが見てきた時と同じく、魔物の姿は全くなくなっている。
しかし、今までと違うことは、少女だけは消えてはいなかった。
そこには、何が起こったのか分からず、呆然と座り込んでいる少女の姿があった。
「えっ!? どういうこと?」
タクヤは全く事情が掴めず呆気に取られている。
「言っただろうが。今の俺は人を殺すことはできないって。俺が使う力は魔物にしか効かないんだよ」
イズミは淡々と答える。
「だったら何で始めからこうしなかったんだよっ!」
タクヤは真っ赤な顔で抗議する。
「お前が止めたからだろ」
イズミは無表情に答える。その答えにタクヤはギョッとする。
「何だよそれっ。あの子には効かないって分かってたんなら、その時言えば良かったじゃねぇかよ。訳分かんねぇことすんなよっ」
「別に。なんとなく」
「なんとなくってっ!」
イズミはタクヤが怒り捲っているのには構わず、少女に向き直る。
タクヤもハッとして少女を見る。
少女は未だ状況が掴めず、座り込んだまま俯いている。
「おい」
イズミが少女に向かって声をかける。
少女はやっと気が付き、ハッとして顔を上げる。
「お前は何の為にこんなことをした? さっきみたいにふざけた事は言うなよ。本当の事を言え」
イズミは少女に向かって歩きながら、冷たい表情で彼女に問い掛けた。
「さっき言ったことは本当の事よ」
少女はやっと正気を取り戻したかと思うと、イズミの質問にそう答えた。
「嘘をつけ。それだけが理由じゃねぇだろ。もっと他に理由があるんだろうが。これだけのことをしたんだ」
イズミは表情を変えずに少女に詰め寄る。
「……あいつらが悪いのよ」
少女は俯き、ぼそりと答える。髪が顔にかかり、表情は分からない。
「あいつら?」
今まで黙っていたタクヤも少女に近付き、じっと少女を見下ろした。
「あいつらが私達の村を見捨てたから。……あいつらのせいよ」
少女は俯いたままトーンを落とした声で答える。
しかし、少女の両手には拳が作られ、地面に強く押し付けられているのを見て、少女の怒りのようなものが感じられた。
「なぁ、何があったのか話してくれないか? 力になれるかもしれないし……」
タクヤは少女の前にしゃがむと、彼女を覗き込むようにして話し掛ける。
しかし、少女は俯いたまま何も話そうとしない。
タクヤは困った顔を浮かべ、溜め息をつく。
「……私の村はすごく小さな村だったの」
タクヤが諦めて立ち上がろうとした時、少女はぽつりと話し始めた。
イズミもタクヤの横で黙って見下ろしている。
「この村のすぐ近くで、自然もあって、貧しい所だったけど、すごく幸せだった。……でも、私の村は、小さいこともあって術者がいなかったの」
「え? 君がいるじゃん」
話を聞いている途中でタクヤが口を挟む。
「私は……、生まれた時から不思議な力があった。動物と話したり、動物を操る力が……。でも、誰にも話してなかったの。それに、魔物に効くかどうかも分からなかったし、その時私はまだ10歳だったから」
「…………それで?」
タクヤは何か考えている様子だったが、少女の話の続きを聞く。
「……今まで、私の村には魔物が現れることはなかったの。たぶん、小さすぎて魔物の目には入らなかったのかも。でも、私の村の村長は、いつ魔物が村に気付いて襲ってくるか分からないから、この村や隣の町に行って術者を探して、結界を張ってくれるように頼んで回ったわ。でも、誰も相手にしてくれなかったって。自分達の村や町で精一杯だからって。村長は諦めずに、更に東の村々に行って頼んで回った。でも、誰も相手にしてくれなかった。結局、村長は諦めて村に帰ってきた……。その少し後だったわ。私の村が魔物に襲われたのは――」
少女の顔が段々青ざめていっているのが分かった。声も震えている。
「……私は、お母さんに家の野菜室に入れられて。野菜室っていうのは、台所の床に穴を開けて、冷蔵庫の代わりにしていたところなんだけど。そこの野菜をどかして、母はそこに入るように私に言った。そこは私が入るだけで精一杯の広さしかなかった。母は扉を閉める前、『何も聞こえなくなるまで絶対に出てきては駄目』って言うと、堅く扉を閉めてしまった。私は、母の言う通りにした。扉の向こうでたくさんの人の悲鳴が聞こえた。怖くて怖くてずっと耳を塞いでた――」
少女は涙を堪えるようにぐっと唇を噛む。
「…………しばらくして、何の音も聞こえなくなって。恐る恐る扉を押し開けた。ゆっくり立って家の中を見たら、お母さんやお父さんの姿はなかった。急いでそこから出て、家中捜し回った。物が壊されて無茶苦茶になってて。でも、誰もいなくて。外に出てみたら、よその家も全部壊されてた。村の人達の姿はなかったけど。そうね、ちょうど今のこの村みたいな感じ。人のモノと思われるような欠片があっただけ。……下を見たら、目の前にお母さんの服の切れ端が手首と一緒に落ちてた」
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