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第3章『天性の力を持つ少女』
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町を出て、1時間が経とうとしていた。
「なぁ、何でなんも話さないわけ?」
イズミの後ろを歩きながら、タクヤはずっと黙りっぱなしのイズミに段々苛ついてきていた。
しかし、全く返事をする様子はない。
「せっかく2人で旅すんのにつまんなくねぇ?」
「別に」
やっと一言だけ、振り返ることなく答える。
その返事にタクヤはムッとして唇を尖らせ、イズミの隣に並ぶ。
「別にって、つまんない奴だなぁ……。イズミってさ、人付き合いないだろ? ……ってないんだっけ」
1人で勝手に喋り続けるタクヤに、イズミは溜め息をつく。
「……あのな、遊んでるわけじゃないんだぞ?」
「分かってるよ。でも、だからって、ずっと黙ったまんまピリピリしてんのっておかしいじゃん。どうせだったら楽しく行きてぇじゃん?」
返ってきた言葉に、宿屋のウエートレス、レナに言われたことを思い出す。
(……まったく、お気楽な奴らだ)
「聞いてんのっ?」
黙ったまま何の反応もしないので、ちょっと苛つきながらイズミを見る。
「お前の頭ん中は楽しそうでいいな」
イズミはちらりとタクヤを見る。
「羨ましいだろ」
「バカにしてんだよ」
「何だとぉっ!」
タクヤは得意満面に言うが、イズミに呆れた顔で返され真っ赤な顔で怒鳴った。
そんなことをしながらしばらく歩くと村が見えてきた。
しかし、何か様子がおかしかった。
はっきりと確認はできないが、何かがおかしい。
「イズミ、あの村なんか変だ」
タクヤは怪訝な顔で村を見つめる。イズミは黙ったままだがその異変に何か気付いている様子であった。
(……何だ、この感じ……)
どうも嫌な感じが込み上げてくる。
村が近づくにつれ、それが段々はっきりしたものになっていく。
「っ!?」
2人が目にしたものは――。
なんとも言い様のない光景であった。
「……魔物か……」
村中の建物が壊され、見渡す限りそこの村人のモノと思われる肉片が散らばっている。
建物の壁や窓、辺り一面に血がべっとりとこびりついている。
原形をとどめているものは何ひとつない。
なんとも言えない腐臭が鼻に付く。
イズミは何かを感じ取るかのように神経を張り巡らしている。
タクヤは昔に1度だけ見た、同じような光景を思い出し、胃の中の物が込み上げそうになるのをぐっと堪えていた。
「おい、気を付けろ。まだ魔物の気が残っている。まだこの辺りにいるのかもしれないからな」
「…………」
イズミが更に気を集中させ辺りを窺うが、タクヤは何の反応も示さない。
「おいっ! しっかりしろっ。何やってんだっ」
「あ……」
イズミに怒鳴られ、やっと正気を取り戻す。
「イズミっ、何でこの村……。さっきの町からそんなに離れてないのにっ!」
タクヤは突然掴み掛かるように叫んだ。
「落ち着け。俺にもよく分からん。この村に術者がいないとしても普通は隣接する町や村の術者が結界を張るんだが……。よっぽど仲が悪いか、それとも――」
イズミが何か考えながら話していると、ふと今まで少ししか感じなかった魔物の気が急激に大きくなった。
「っ!?」
2人は同時に振り返る。そして、それと同時に地面を蹴り、跳んだ。
「不意打ち失敗。ざ~んねん」
2人がそれぞれ魔物の鋭い爪を避けた後、上の方から少女のような声が聞こえた。
「何っ!?」
イズミが声の方向を見上げる。
タクヤも右手に念を込め、魔剣を出しながら見上げる。
「……女の子?」
そこには、魔物の上からこちらを見下ろす14、5歳くらいの少女がいた。
少女は残念そうにこちらを見ている。
「ちっ、クソガキ」
イズミが左手を魔物に向け、翳す。
「駄目だっ! あの子は人間だっ!」
タクヤが叫ぶ。イズミは舌打ちをすると手を下ろし、タクヤを睨む。
「あのガキの下にいる奴は魔物だろうが」
「だけどっ、攻撃したらあの子が危ないっ」
その隙に再び魔物の大きく鋭い爪が2人を襲う。
2人は返すことができず、ただ避けることしかできなかった。
「ちくしょーっ。なんかないのかよーっ!」
タクヤは魔物を睨みながら魔剣をギュッと握り締める。
そして魔物から少女へと視線を移す。
何かふと引っかかるものを感じた。
「もー、逃げてばっかいないでさー。ちょっとは反撃したらー? あなた勇者なんでしょー?」
少女は魔物の上からつまらなさそうに眺めている。
よく見ると、イズミに負けず劣らずの美少女である。
真っすぐ綺麗な肩より少し短めの黒い髪。
そして、大きなエメラルドグリーンの瞳。
「あっ!」
タクヤはやっと今まで引っかかっていたものに気が付いた。
昨晩、イズミを探している時に酒場で聞いた、イズミに似た不思議な少女の話を。
「なんだ?」
イズミが突然声を上げたタクヤを訝しげに見ている。
「天性の力を持つ、少女……」
「はぁ?」
タクヤが独り言のように呟くのをイズミは怪訝な顔で見る。
「どうして……」
タクヤは自分の目が信じられなかった。
今、目の前にいる少女は、本当に酒場で聞いた少女なのか?
だとしたら、なぜ魔物と一緒にいるのか。頭が混乱している。
「おい。どうした? あのガキのこと知ってるのか?」
イズミはタクヤの異変に気付き、真剣な眼差しでタクヤを見つめる。
しかし、今のタクヤにはイズミの声は届いていなかった。
ただ少女を見つめ、立ち尽くしていた。
「タクヤっ!」
イズミに名前を呼ばれ、ハッとして我に返る。
振り返るとイズミが睨んでいた。
何か話そうと口を開きかけたその時、2人の間に魔物からの攻撃が炸裂した。
瞬時に避けたが、イズミが腕を押さえている。
「イズミっ!」
「ちっ、ふざけやがって」
イズミが少女を睨み付けている。
少女は口元に笑みを浮かべ、こちらを見下ろしている。
「へぇ、あなた、『イズミ』っていうの。もしかしてあの『イズミ』? なんて、そんなわけないわよねぇ。『イズミ』がこんな弱いわけないもんね」
少女はイズミを見つめ、楽しそうに話す。
タクヤはイズミの様子を心配そうに窺っている。
「うるせぇな。お前こそ何者だ。人間のくせに、なぜ魔物に加担する?」
イズミは少女を睨み付けたまま問い返す。
「私は選ばれたのよ。この腐った世界を戒める為にね。人間なんて皆死ねばいいのよ」
少女は無表情に答える。
しかしタクヤには、彼女のガラスのような緑色の瞳が心なしか寂しげに見えた。
そして今、イズミの瞳も同じように見える。
(……イズミ?)
タクヤは何か心の奥で嫌な感じがしていたのだが、この感じが何なのかは分からなかった。
「そんなもの、ただのエゴだろうが。てめぇの思い込みにすぎない。選ばれただと? なんの根拠があってそんなことが言える?」
イズミは嘲笑うかのように少女を見上げている。
その笑いが少しだけ自嘲気味に見えたのは気のせいだろうか。
「根拠? 根拠ならあるわ。この力よ。私は生まれ持ってこの力があった。魔物を操ることが出来る。この世界を滅ぼすために生まれたの。神は世界は破滅するべきだと考えたのよ。だから私が生まれた」
「違うっ! 絶対に違う! 君はそんなことの為に生まれたんじゃないっ! だったらなぜ救った? 君なんだろ? 俺が通ってきた村や町を救ったのは」
タクヤが横から口を挟む。
少女の話を聞いていて、彼女が『天性の力を持つ少女』だという確信が持てた。
そして、彼女の話を納得するわけにはいかなかった。
そんな悲しい宿命を。
「なぁ、何でなんも話さないわけ?」
イズミの後ろを歩きながら、タクヤはずっと黙りっぱなしのイズミに段々苛ついてきていた。
しかし、全く返事をする様子はない。
「せっかく2人で旅すんのにつまんなくねぇ?」
「別に」
やっと一言だけ、振り返ることなく答える。
その返事にタクヤはムッとして唇を尖らせ、イズミの隣に並ぶ。
「別にって、つまんない奴だなぁ……。イズミってさ、人付き合いないだろ? ……ってないんだっけ」
1人で勝手に喋り続けるタクヤに、イズミは溜め息をつく。
「……あのな、遊んでるわけじゃないんだぞ?」
「分かってるよ。でも、だからって、ずっと黙ったまんまピリピリしてんのっておかしいじゃん。どうせだったら楽しく行きてぇじゃん?」
返ってきた言葉に、宿屋のウエートレス、レナに言われたことを思い出す。
(……まったく、お気楽な奴らだ)
「聞いてんのっ?」
黙ったまま何の反応もしないので、ちょっと苛つきながらイズミを見る。
「お前の頭ん中は楽しそうでいいな」
イズミはちらりとタクヤを見る。
「羨ましいだろ」
「バカにしてんだよ」
「何だとぉっ!」
タクヤは得意満面に言うが、イズミに呆れた顔で返され真っ赤な顔で怒鳴った。
そんなことをしながらしばらく歩くと村が見えてきた。
しかし、何か様子がおかしかった。
はっきりと確認はできないが、何かがおかしい。
「イズミ、あの村なんか変だ」
タクヤは怪訝な顔で村を見つめる。イズミは黙ったままだがその異変に何か気付いている様子であった。
(……何だ、この感じ……)
どうも嫌な感じが込み上げてくる。
村が近づくにつれ、それが段々はっきりしたものになっていく。
「っ!?」
2人が目にしたものは――。
なんとも言い様のない光景であった。
「……魔物か……」
村中の建物が壊され、見渡す限りそこの村人のモノと思われる肉片が散らばっている。
建物の壁や窓、辺り一面に血がべっとりとこびりついている。
原形をとどめているものは何ひとつない。
なんとも言えない腐臭が鼻に付く。
イズミは何かを感じ取るかのように神経を張り巡らしている。
タクヤは昔に1度だけ見た、同じような光景を思い出し、胃の中の物が込み上げそうになるのをぐっと堪えていた。
「おい、気を付けろ。まだ魔物の気が残っている。まだこの辺りにいるのかもしれないからな」
「…………」
イズミが更に気を集中させ辺りを窺うが、タクヤは何の反応も示さない。
「おいっ! しっかりしろっ。何やってんだっ」
「あ……」
イズミに怒鳴られ、やっと正気を取り戻す。
「イズミっ、何でこの村……。さっきの町からそんなに離れてないのにっ!」
タクヤは突然掴み掛かるように叫んだ。
「落ち着け。俺にもよく分からん。この村に術者がいないとしても普通は隣接する町や村の術者が結界を張るんだが……。よっぽど仲が悪いか、それとも――」
イズミが何か考えながら話していると、ふと今まで少ししか感じなかった魔物の気が急激に大きくなった。
「っ!?」
2人は同時に振り返る。そして、それと同時に地面を蹴り、跳んだ。
「不意打ち失敗。ざ~んねん」
2人がそれぞれ魔物の鋭い爪を避けた後、上の方から少女のような声が聞こえた。
「何っ!?」
イズミが声の方向を見上げる。
タクヤも右手に念を込め、魔剣を出しながら見上げる。
「……女の子?」
そこには、魔物の上からこちらを見下ろす14、5歳くらいの少女がいた。
少女は残念そうにこちらを見ている。
「ちっ、クソガキ」
イズミが左手を魔物に向け、翳す。
「駄目だっ! あの子は人間だっ!」
タクヤが叫ぶ。イズミは舌打ちをすると手を下ろし、タクヤを睨む。
「あのガキの下にいる奴は魔物だろうが」
「だけどっ、攻撃したらあの子が危ないっ」
その隙に再び魔物の大きく鋭い爪が2人を襲う。
2人は返すことができず、ただ避けることしかできなかった。
「ちくしょーっ。なんかないのかよーっ!」
タクヤは魔物を睨みながら魔剣をギュッと握り締める。
そして魔物から少女へと視線を移す。
何かふと引っかかるものを感じた。
「もー、逃げてばっかいないでさー。ちょっとは反撃したらー? あなた勇者なんでしょー?」
少女は魔物の上からつまらなさそうに眺めている。
よく見ると、イズミに負けず劣らずの美少女である。
真っすぐ綺麗な肩より少し短めの黒い髪。
そして、大きなエメラルドグリーンの瞳。
「あっ!」
タクヤはやっと今まで引っかかっていたものに気が付いた。
昨晩、イズミを探している時に酒場で聞いた、イズミに似た不思議な少女の話を。
「なんだ?」
イズミが突然声を上げたタクヤを訝しげに見ている。
「天性の力を持つ、少女……」
「はぁ?」
タクヤが独り言のように呟くのをイズミは怪訝な顔で見る。
「どうして……」
タクヤは自分の目が信じられなかった。
今、目の前にいる少女は、本当に酒場で聞いた少女なのか?
だとしたら、なぜ魔物と一緒にいるのか。頭が混乱している。
「おい。どうした? あのガキのこと知ってるのか?」
イズミはタクヤの異変に気付き、真剣な眼差しでタクヤを見つめる。
しかし、今のタクヤにはイズミの声は届いていなかった。
ただ少女を見つめ、立ち尽くしていた。
「タクヤっ!」
イズミに名前を呼ばれ、ハッとして我に返る。
振り返るとイズミが睨んでいた。
何か話そうと口を開きかけたその時、2人の間に魔物からの攻撃が炸裂した。
瞬時に避けたが、イズミが腕を押さえている。
「イズミっ!」
「ちっ、ふざけやがって」
イズミが少女を睨み付けている。
少女は口元に笑みを浮かべ、こちらを見下ろしている。
「へぇ、あなた、『イズミ』っていうの。もしかしてあの『イズミ』? なんて、そんなわけないわよねぇ。『イズミ』がこんな弱いわけないもんね」
少女はイズミを見つめ、楽しそうに話す。
タクヤはイズミの様子を心配そうに窺っている。
「うるせぇな。お前こそ何者だ。人間のくせに、なぜ魔物に加担する?」
イズミは少女を睨み付けたまま問い返す。
「私は選ばれたのよ。この腐った世界を戒める為にね。人間なんて皆死ねばいいのよ」
少女は無表情に答える。
しかしタクヤには、彼女のガラスのような緑色の瞳が心なしか寂しげに見えた。
そして今、イズミの瞳も同じように見える。
(……イズミ?)
タクヤは何か心の奥で嫌な感じがしていたのだが、この感じが何なのかは分からなかった。
「そんなもの、ただのエゴだろうが。てめぇの思い込みにすぎない。選ばれただと? なんの根拠があってそんなことが言える?」
イズミは嘲笑うかのように少女を見上げている。
その笑いが少しだけ自嘲気味に見えたのは気のせいだろうか。
「根拠? 根拠ならあるわ。この力よ。私は生まれ持ってこの力があった。魔物を操ることが出来る。この世界を滅ぼすために生まれたの。神は世界は破滅するべきだと考えたのよ。だから私が生まれた」
「違うっ! 絶対に違う! 君はそんなことの為に生まれたんじゃないっ! だったらなぜ救った? 君なんだろ? 俺が通ってきた村や町を救ったのは」
タクヤが横から口を挟む。
少女の話を聞いていて、彼女が『天性の力を持つ少女』だという確信が持てた。
そして、彼女の話を納得するわけにはいかなかった。
そんな悲しい宿命を。
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