White cat in Wonderland~その白い猫はイケメンに溺愛される~

ハルカ

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Lovers~晴れのち曇り、時々雨~【スピンオフ】

第29話※R18

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 狭いシャワールームに、粘度の高い液体の音と、セバスチャンの喘ぎ声が響いている。
 指を伝う粘液は、ボディシャンプーなのか、それともセバスチャンの体から出てきているものなのか。それすらも分からない程に粘りが増している。
 そして既にイーサンの指が3本、セバスチャンの柔らかな臀部のその小さな穴にすっぽりと入っていた。
「……あっ……イーサ、ン……」
 甘い声で名前を呼ばれて嬉しくなる。
「ん?」
 細い首に吸い付くようにキスをする。
 するとその瞬間、セバスチャンの声が更に高く大きくなった。
 恥ずかしさよりも、性欲に支配されたかのようなセバスチャンは声を上げながら体をよじらせている。
「あ、あっ……あぁっ……うんっ、んんっ……あっ」
 前と後ろを一緒にいじられキスをされて、セバスチャンもそろそろ限界なのだろう。
(そろそろいいか……)
 自分自身も局部が大きく勃ち上がっていて、今すぐにでも挿れたい。
「セバスチャン、挿れるぞ?」
 耳元で囁くように声をかける。
「……ま、待て……」
 もう理性は飛んでしまっているかと思ったが、返答はいつもと変わらなかった。しかし――。
「待たない」
 十分ほぐしたはずだ。今すぐセバスチャンの中に入りたくて堪らない。もう我慢の限界だ。
 そう考えて、イーサンはセバスチャンの答えを聞く前に、自分の指をセバスチャンの小さな尻の穴から抜くと、自分自身の固く勃ち上がったものをそこへと挿入していく。
「やっ!……あぁっ!」
 驚いたような悲鳴のようなセバスチャンの声が響く。
 それと同時に吸い込まれるようにイーサンのペニスが中へと深く入っていく。
「んっ……うぅんっ……んうっ」
 少し苦しそうな声が聞こえて、後ろからぎゅっとセバスチャンを抱き締めた。
 胸にセバスチャンの長く柔らかい銀髪が当たってくすぐったい。
 強く抱き締めたまま、イーサンはゆっくりと腰を振る。後ろからのため深く中へと入り、肌と肌が当たる音が響いている。
「あっ、あぁっ……んんっ、ん、うぅんっ」
 同時にセバスチャンの喘ぎ声もシャワールームの中に響いていた。
 気持ちが良くて段々と動きが速くなる。しかし、その度に自分の胸にセバスチャンの長い髪が擦れて、相変わらずくすぐったい。
 右手の親指でそっと髪を掬うように掴むと、そのままセバスチャンの胸の方へと移動させる。
 すると、髪が退かされたことでセバスチャンの白いうなじがはっきりと見えた。
(噛みてぇ……)
 思ったのと同時に、イーサンはその白いうなじに噛み付いていた。
 強くはない。甘噛み程度だったのだが、セバスチャンの「痛っ」という声が聞こえてきた。
「……イーサンっ! 噛むなっ」
 まだ首に噛み付いたままのイーサンにセバスチャンが怒鳴る。
「そんなに強く噛んでないだろ?」
 口を離すと、そう言った後でぺろりとセバスチャンの首を舐めた。
「舐めるなっ!」
 なぜかまた怒られる。せっかくのムードが台無しである。
「……うむ……」
 何かないかと考えた。
「あぁ」
 そうかと思い付く。そして思い付いたことを実行に移した。
 挿入していた自分のペニスをゆっくりと抜いていく。
 ぎょっとしたような顔で振り返ったセバスチャンを、その勢いのままこちらに向かせた。
「イーサンっ!?」
 一体何事だといった顔をしているが、無視してイーサンは左手はセバスチャンの腰に、右手で左足をぐっと持ち上げる。
「はぁっ?」
 驚いた声と同時に、慌てたようにセバスチャンがイーサンの首にしがみついた。
 片足立ちになり、不安定になって怖かったのだろう。
 そんなセバスチャンを見下ろしながらにやりとすると、イーサンは左手を離し、自身のペニスを再びセバスチャンの中へと挿れていく。
「ちょ、ちょっとっ」
 首にしがみついたままセバスチャンが慌てている。
 今までしたことのない体位に混乱しているのかもしれない。
 この体勢にしたのは、後ろもいいがそれだとセバスチャンの顔が見えないからだ。
 セックスをする時もセバスチャンの顔を見たいし、たくさんキスもしたい。
 セバスチャンともっといちゃつきたいと考えたのだった。
 ぐっと挿入しながら、イーサンの胸に顔をうずめるセバスチャンの頬にキスをする。
 肌が白いため、真っ赤になっているのがよく分かる。
 しかし、何か物足りない気がした。
「うーん?」
 再びセバスチャンの腰を左手で抱きながら首を傾げる。
 何が足りないのか。
「…………」
 じっと再びセバスチャンの顔を見下ろすが、全くこちらを見ようとしない。
 顔が見たくてこちらを向かせたというのに、顔をうずめていて見えないのだ。
 しかも、この体勢だと角度が難しいことに気が付いた。奥まで入らない。
「ふむ」
 ふるふると震えているセバスチャンの頭をじっと見つめた後、イーサンはこくりと頷き、少し屈んでセバスチャンの右足を左手でぐっと掴む。
「は?」
 何か様子が変だと感じたのだろう。
 真っ赤な顔でイーサンの胸に顔をうずめていたセバスチャンは、ハッとして顔を上げた。
 しかし、時すでに遅しとはこのことだろう。
 次の瞬間、イーサンがセバスチャンの両足を掴んだままゆっくりと体を起こした。
「ちょ、ちょっとっ! イーサンっ!?」
 先程よりも必死にセバスチャンがイーサンの首にしがみついて声を上げる。
 まさか自分を持ち上げられるとは思いもしなかったのだろう。
 足を掴んで持ち上げたことで、セバスチャンの顔がイーサンよりも高い位置にある。
「ふっ」
 満足そうにイーサンは鼻から息を漏らしながら笑った。
「お、下ろせっ! バカかっ!」
 泣きそうな顔で必死に声を上げるセバスチャン。
「下ろす?」
 首をこてんと傾げるが、すぐに「なるほど」と頷くと、イーサンはそのままセバスチャンを少し下に下げる。
「っ!?」
 その瞬間、イーサンのペニスがセバスチャンの尻の穴の奥まで入ったのだった。
 目を大きく見開いたセバスチャンが口を開けたまま固まっている。
「ほら、奥まで入っただろ? セバスチャンの顔もよく見えるし」
 これ以上ないくらいに満足そうに笑い、固まっているセバスチャンに話し掛けた。
「…………」
 しかし、セバスチャンは微動だにしない。
 もしや一気に挿入したことで、何か体に異変でもあったのだろうかと少し心配になった。
 今までも体勢は違うものの、珍しいことではなかったため大丈夫だと思っていた。
「セバスチャン?」
 じっと顔を見つめながら声を掛けてみる。
「…………イーサンっ! このっ、変態がっ!」
 どうやら大丈夫のようだ。しかし、今まで見たことがないくらいに怒っている。
「ハハッ」
 何かあったのかと思ったが大丈夫だったことに安心して、イーサンは嬉しそうに笑う。
「笑ってる場合かっ! 離せっ! このっ……あぁっ!」
 怒り狂っているセバスチャンを無視してイーサンはそのまま自身の腰を振る。
 もちろん離す気など毛頭ない。
「あっ、あぁっ、やぁっ……あ、んぁっ、イ、イーサンっ、お、落とす……な、よっ」
 喘ぎ声を上げながらセバスチャンは必死にイーサンの首に掴まっている。
「当たり前だ。俺を誰だと思ってるんだ? それにセバスチャンは軽いからな。落とすわけないだろう。……もう少し肉を付けてもいいくらいだ」
 両手でセバスチャンの足を持ちながら、イーサンは余裕そうに答える。
 足腰も腕も申し分ないほどの筋肉だ。子供でも抱いているかのようにセバスチャンを抱えていた。
「だ、誰がっ……あ、んんっ!」
 感じながらも文句を言う余裕はあるようだ。
 もう少し速くしてもいいかと、イーサンは先程よりもスピードを上げる。
「あっ、あぁっ!……イ、イー……」
 感じ過ぎたのか、セバスチャンが声を上げながら体を仰け反らせる。
 そしてそのまま果てたのが分かった。体がぐったりとしてイーサンの首から手が離れる。
(まずいっ)
 まだ自分は絶頂を迎えていなかったが、セバスチャンを落とさないよう、ゆっくりペニスを抜いて体を屈ませる。
 そして、セバスチャンをシャワールームの床へと下ろした。
「ふぅ……仕方ないな」
 そう言って自分も床に座り込むと、再びセバスチャンの両足と尻を掴んで持ち上げる。
「わっ!」
 虚ろだった意識が戻ったようだ。
 慌てたように声を上げて、セバスチャンは再びイーサンの首にしがみつく。
「ふっ……じゃあ、続けるぞ」
 にやりと笑ってセバスチャンの尻を自分のペニスの上に乗せる。勃ち上がっていたペニスがそのまま尻の中へとするりと入っていった。
「イーサンっ!」
 真っ赤な顔でセバスチャンが怒鳴ったが、自分はまだイケていない。ここで止めるわけにはいかない。
 セバスチャンの腰を掴み、ゆっくりと上下させる。
「んっ、んんっ」
 先程果てたばかりのセバスチャンに負担はあまりかけられない。
 こちらを向いた瞬間に噛み付くようにイーサンがキスをする。ゆっくりと口の中を舐め回し、舌を絡ませる。
 キスをすることで、早く自分の絶頂を迎えさせるためだ。
 いつもなら構わず自分のペースで続けているのだが、今日は体力も使わせてしまったから仕方ない。
 それにこのまま終わるつもりもなかった。
「んっ、ん、う、ん……んうっ、んんっ」
 セバスチャンの声が漏れている。
 再びイーサンは噛み付くように深いキスをする。
 お互いの唾液が口の端から流れていった。

「う、ん……っ」
 数分後、漸く絶頂を迎えて勢いよく放出された。
 ゆっくりと息を吐き、首にしがみついているセバスチャンを少し離して再びキスをする。
「んっ……」
 セバスチャンは再びとろんとした顔になっている。
 久しぶりだからなのか、いつもと違うシチュエーションだからなのか。
 いや、恐らく何も付けずにしたことで、いつもよりも気持ちが良かったのだろう。
 もちろんこのことはセバスチャンには内緒である。
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