White cat in Wonderland~その白い猫はイケメンに溺愛される~

ハルカ

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Destiny~君は私の運命の人~【スピンオフ】

第34話※R18

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 胸や腰、鎖骨に腕。グスターヴァルの口付けが止まらない。
 恥ずかしくて堪らないのと同時に、ふと疑問が生じた。
「グスターヴァル? ほんとにグスターヴァルだよね?」
 急に不安になり、イアンはじっと見上げながら問い掛けた。
「どういう意味だ?」
 漸く口付けを止めると、グスターヴァルはむっとした顔で見つめ返してきた。
「だって。なんか別人みたい。っていうか、なんでそんな平気なの?」
 見た目も声もグスターヴァルに間違いはないのだが、こんな彼は知らない。
 もちろんドラゴンの間はこういったことはできないため、しなくて当たり前ではあるのだが、あの日初めて会った人の姿だった時も、こんなに積極的なことはなかったはずだ。
 いや、キスは会ったその日にしたけれど。
「私は私だ。他の誰でもない。言っただろう? イアンに触れたかったのだと」
「で、でもっ、今までそんな感じ全然なかったじゃんっ」
 不本意そうな顔でじっと見下ろしながらグスターヴァルが答えたが、すかさず先程思ったことを言い返す。
「そんなことはない。ドラゴンだったから我慢していただけだ。私がどれだけ我慢していたと思うんだ。イアンに触れたくて、交わりたくて――」
「ちょっ、ちょっと!」
 慌てて両手でグスターヴァルの口を塞ぐ。
 すると、手を掴まれてそのまま手の平にキスをされた。
「ちょっ!」
「イアン。もう一度聞くが、私に触れられるのは、嫌か?」
 掴まれた手をぱっと自分の方へと引いて、真っ赤な顔で声を上げると、グスターヴァルは少し落ち込んだような顔でじっと見つめてきた。
「……うぅ、嫌じゃないよ。だけど……」
 そんな顔をさせたいわけじゃない。だが……。
「だけど?」
 目を潤ませながら上目遣いでグスターヴァルを見上げると、首を傾けながら聞き返してきた。
「は、恥ずかしい……からっ」
 グスターヴァルの顔を見てぶわっと更に顔を赤らめながらぱっと顔を逸らす。
「まったく……なぜそう煽るんだ」
 ぼそりと呟く声が聞こえてきた。
「あ、煽ってなんてっ――んっ……」
 目を潤ませたままもう一度見上げた瞬間、グスターヴァルに口を塞がれる。
 口の中へと重なった彼の口からするりと舌が差し込まれる。
 舌を絡ませながらグスターヴァルはじっとイアンを見つめ、そしてすっと口を離し、低い声で囁いた。
「もう止めるなよ? イアン」
 ふっと見たこともないような笑顔を見せる。
 その顔に、恥ずかしさよりもあまりのカッコ良さにドキドキとしてしまった。
 そしてグスターヴァルもパジャマのボタンを外し始めた。
「あ……」
 恥ずかしくてイアンは思わず両手で顔を覆う。
「イアン」
 ふいに名前を呼ばれてそっと手を離すと、すぐ目の前にはパジャマのシャツを脱いで露となったグスターヴァルの逞しい胸板と腕が見えた。
 ゆっくりとグスターヴァルは顔を近付け、頬にキスをしてきた。
 緊張しながらもじっとしていると、なんと右手をイアンの下着の中へと入れてきたのだった。
「ちょっ、待ってっ…………っ!」
 驚いた顔で慌ててグスターヴァルの右手を掴むが、そのままイアンの1番敏感な部分を指で触れられ体がびくんと跳ねた。
「心配しなくていい。痛いことはしない」
 頬にキスをしながらグスターヴァルはイアンの耳元で低い声で囁く。
 そしてイアンのパジャマのズボンを下着ごと脱がしていった。
「あっ……」
 混乱し過ぎて抵抗できなかった。
 あっさりと脱がされてしまい、顔がかっと熱くなる。
 恥ずかしくて顔を両手で覆う。
 もう、どうしたらいいか分からない。

 グスターヴァルはイアンの頬、首、胸とキスをして、更にあそこをゆっくりと指で愛撫している。
 潤み始めている先を、時折指で抉るように触れられ体がそれに反応するようにびくんと跳ねる。
「……あっ、んっ……はぁんっ……うんんっ……っ」
 恥ずかしくて堪らないはずなのに我慢できずに声が漏れてしまう。
 経験したことのないような快感に、だんだん頭がぼんやりとしていく。
「ふぅっ、んっ……」
 左の指で今度は乳首を愛撫され、再び声が漏れる。
 そんなところを触られて気持ちがいいなんて、とぼんやりしながらも頭が混乱している。
 グスターヴァルは更にもう一方の乳首を唇で触れてきた。
「あっ、ん……グスター、ヴァル……」
 ぎゅっと目を瞑り、そっとグスターヴァルの髪に触れる。
「イアン。もっと、触りたい……」
 前を指で愛撫されたまま、小さな尻の溝に沿って左手が移動し、ゆっくりと指で触れられる。
 しばらく入口辺りを優しく撫でられた後、小さいその穴の中にそっと指が入ってきた。
「いっ!」
 思わずぞくっとして体が大きく跳ねた。
「悪い……痛いか?」
 指を抜き、少し体を離すとグスターヴァルが心配そうな顔で覗き込んできた。
「うっ……痛くは、ないけど。なんか、変……」
 感じたことのない感覚に、目を潤ませながら答える。
「大丈夫だ、心配するな。痛まないようにする」
 静かにグスターヴァルがそう話すと、突然尻の周りが濡れたような感覚があった。
「えっ?」
 驚いて起き上がろうとすると、すぐにグスターヴァルに止められた。
「心配しなくていい。体に害はない。滑りを良くするためと、あとは……まぁ媚薬のようなものだ」
「媚薬っ!?」
 淡々と答えるグスターヴァルの言葉にぎょっとする。
「痛くならないようにするためだ。もちろん使うのは今回だけだ……イアンが怖がらないように」
 そう言うと、グスターヴァルは濡れた後ろの穴の周りを撫でた後、ゆっくりと指を入れてきた。
「え、待って……ちょっ、んっ……」
 温かい液体が体の中でぬるぬるとして、じわっと広がっていくのが分かる。
 そしてグスターヴァルの長い指が中を愛撫し、ある場所をぐりっとされて、まるで鋭く体に電気が流れたような感覚がした。
「っ!」
 体が大きく跳ねて、その様子にグスターヴァルは驚いた顔をする。
「イアンっ、大丈夫か?」
 しかし、指を抜くことなくじっと見つめている。
「ん……大丈夫……だけど」
 指を入れられたままの状態で、イアンはじっと潤んだ目でグスターヴァルを見上げる。
「だけど?」
 真剣な表情で顔を近付けてくる。
「ビリッとしたから……」
 訴えかけるようにしてグスターヴァルを見上げた。
「そうか……なるほど、ここがそうか」
 何やらひとりで納得したように呟いている。
 そしてそのままゆっくりと中を指でトントンと軽く叩くように触られる。
 その度にびくっと体が反応する。
 こんな感覚は初めてだった。
「な、なに?」
 緊張しながら問い掛けると、優しい笑顔を向けられて再び心臓が大きく跳ねた。
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