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Destiny~君は私の運命の人~【スピンオフ】
第31話
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バスタブに湯を入れることもシャワーを出すことも理解できていたグスターヴァルをそのままに、イアンは慌てて洗面所から飛び出していた。
まだ脱いでいたのが上だけで良かったと少しだけほっとする。
しかし、もしもグスターヴァルが恋人になったとしたら、一緒に風呂に入ることもあるのだろうか。
「まさかっ!」
自分で考えて、慌てて否定する。
何を考えているんだと真っ赤になりながらひとりで慌てていた。
「顔熱っ……」
ぱたぱたと手で顔を仰ぎながらぼそりと呟くと、再びソファーに戻る。
すとんと座ると、ぎゅっと両手を握り締めて膝に置き、今後のことを考え始めた。
人間になったグスターヴァルはこれからどうするのだろうか。
きっとルイに頼めば住む場所や仕事もなんとかなるのだろうが、城の中で暮らすとは限らない。
自分との関係もどうなるのか全く分からない。
グスターヴァルはずっとそばにいると言ってくれたが、それはなんの保証もないことだ。
一緒にいられると喜んでいたが、再び不安でいっぱいになっていた。
ひとりで随分と考え込んでしまっていたのか、ガチャッとドアが開く音にも気が付いていなかった。
「イアン?」
洗面所から出てきたグスターヴァルに声を掛けられ、漸く気が付きハッとして顔を上げる。
「あれ? もう上がったの?」
きょとんとした顔でグスターヴァルを見つめる。
「あがる? あぁ……イアンも入ってくるといい」
こてんと首を傾げたグスターヴァルだったが、すぐに理解したようだった。
「あ、うん」
よく見ると、グスターヴァルは黒のパジャマ姿に変わっていた。
ちゃんとボタンも留められている。
(なんだ、ちゃんと着替えできるんじゃん)
じっと見つめながらそんなことを考えた。
「タオルと着替えもあるからそれを使うといい。ちゃんと髪を乾かすんだぞ」
何も知らなかったはずのグスターヴァルは色々と調べたのか、まるで親のようなことを言い出した。
「あ……うん」
思わずぽかんとしてしまったが、さすがはグスターヴァルなのだろう。
それ以上は考えずに、イアンは自分も風呂に入ろうと洗面所へと向かった。
洗面所に入り、中をゆっくりと見回す。
先程は慌てていて確認できていなかったが、タオルと着替えそして歯ブラシなども全て揃っているようだった。
グスターヴァルは黒のパジャマを着ていたが、イアン用には薄い紫色のパジャマが置かれている。
これはもしかしてルイが用意してくれたのだろうか。
そっと掴むとすぐ横には下着まである。
「ルイさんが用意してくれたのか、魔法で自動で出てきたのか……まさか、グスターヴァル、じゃないよね……」
じっとパジャマと下着を見ながら独り言を呟く。
まさかな、と考えながら着ている服を脱ぎ始めた。
今日1日で本当に色々なことがあり、グスターヴァルの言っていた通りイアンは疲れ切っていた。
ゆっくりと風呂に浸かって早く眠りたい。
ガラリと風呂場の引き戸を開け、中へと入る。
先程までグスターヴァルが入っていたせいか、中は湯気で充満していて温かい。
シャワーのハンドルをゆっくりと回すと温かいお湯が出てきた。
手で触ってみるとちょうど良い温度だった。
「凄いな……」
普通に過ごしていたが、改めて考えると凄いことだなと感じる。
全て魔法なのだろうか。
先程グレースによって魔力を上げてはもらったが、自分にもこんな魔法が使えるようになるのだろうか。
グスターヴァルも映像を見て調べ物ができると言っていた。
一体どんな魔法なのだろうとシャワーを浴びながら考えていた。
しかし、どれだけ考えても分からない。
またグスターヴァルに聞けばいいかと考えることは諦めた。
頭からシャワーをかけると、置いてあったシャンプーを取る。
「凄い、全部揃ってる……」
シャンプーとトリートメント、ボディシャンプーもある。
蓋を開けるといい香りがしてきた。
「おおっ」
ちょっと高級そうでお洒落なボトルに、香りはなんとも爽やかでいい匂いだった。
「好きな匂いだ」
そっと手に取って泡立てると、濡れた髪の毛に付けて洗い始める。
頭をマッサージしながら、ふとグスターヴァルも同じシャンプーを使ったのだとしたら、ふたりで同じ匂いになるということか? と気が付いた。
急に恥ずかしくなり慌ててシャワーで泡を流す。
しっかりと泡を流した後でトリートメントも付けてみる。
こちらも上品で優しい匂いがしている。
もしかしてルイの好みなのだろうか。
「ルイさん、いい匂いしそうだもんな」
自分はそこまで鼻がいいわけではないため、ルイがどんな香りだったかは覚えていないが、なんとなくなイメージで考えた。
そういえば、イーサンもいつもいい匂いがしていた気がする。
ほとんどの騎士たちは、訓練後は汗の臭いが酷くて鼻を塞ぎたくなるほどなのに、イーサンは近くにいてもいつも爽やかな香りがしていたことを思い出した。
「こういうシャンプーとか使ってるのかな……」
完全に勝手なイメージである。
トリートメントも済ませると、顔と体を洗って漸く湯船に浸かることができた。
「ふぅ……きもちー……」
思わず大きく息を吐いた。
温かい湯に肩まで浸かり、疲れがじんわりと取れていくように感じた。
「はぁ……なんか夢みたいだなぁ」
今日1日あったことを思い浮かべながら独り言を話す。
両手で湯をすくうと、イアンはふと先程まで同じ風呂にグスターヴァルも入っていたことを思い出す。
(っ! そうだ。グスターヴァルもこの風呂に入ってるはず)
急にどきどきと心臓が激しく動き、体温がどんどん上昇していく。
一緒に入っているわけでもないのになぜだか恥ずかしくなる。
ザバッと慌てて立ち上がると、イアンは急いで風呂から上がる。
掛けてあったタオルで体を拭くと、そのままガラリと引き戸を開けて洗面所へと戻る。
「ふぅ……」
深く息を吐くと、置いてあった大きなバスタオルで体と髪の毛をしっかりと拭いた。
下着を穿き、用意されていたパジャマを着る。
どちらもイアンにぴったりのサイズだった。
これも魔法でサイズが合っているのだろうかと首を捻るが、深くは考えないことにした。
バスタオルを首にかけると、置いてある歯ブラシのひとつを取って歯を磨く。
そういえば、グスターヴァルは歯を磨いたのだろうか? と思ったところで、歯ブラシのひとつがうがい用のコップの中に入っていることに気が付き、ちゃんと使ったことが分かった。
中に入っていた歯ブラシを出して、コップに水を入れてうがいをする。
再びコップに戻し、自分が使った歯ブラシもその中へと入れる。
2本入っている歯ブラシを見つめ、ふと気が付く。
まるでグスターヴァルと一緒に暮らしているような錯覚を起こしたのだ。
「わっ……」
再び恥ずかしくなり、イアンはバスタオルを置いてあった籠に入れて慌てて洗面所から出た。
「お帰り、イアン」
ソファーに座っているグスターヴァルに声を掛けられた。
先程意識した言葉がまたイアンの頭の中をぐるぐると回っていた。
「た、ただいま……」
本当に一緒に暮らしているみたいで、恥ずかしさと嬉しさで顔が熱くなった。
「イアン、髪がまだ濡れているぞ」
そう言ってグスターヴァルはソファーから立ち上がると、イアンの所まで歩いてきた。
そしてそっと指でまだ濡れているイアンの髪に触れる。
「ちゃんと乾かさないと風邪をひいてしまう」
包み込むようにしてグスターヴァルがイアンの頭に触れると、ふわっと温かい風のようなものを感じた。
「え?」
すると一瞬にしてイアンの濡れていた髪の毛が乾き、いつもよりもふわふわで柔らかくなっていた。
「イアンの髪は気持ちがいいな」
指で触れながらグスターヴァルが話す。
恥ずかしくてイアンはかぁっと顔が赤くなった。
「グ、グスターヴァル」
じっと見上げると、優しい笑顔でイアンを見下ろしている。
「そろそろ寝ようか」
笑顔のまま、グスターヴァルは優しくイアンの髪を撫でた後、そっと右手を掴んできたのだった。
まだ脱いでいたのが上だけで良かったと少しだけほっとする。
しかし、もしもグスターヴァルが恋人になったとしたら、一緒に風呂に入ることもあるのだろうか。
「まさかっ!」
自分で考えて、慌てて否定する。
何を考えているんだと真っ赤になりながらひとりで慌てていた。
「顔熱っ……」
ぱたぱたと手で顔を仰ぎながらぼそりと呟くと、再びソファーに戻る。
すとんと座ると、ぎゅっと両手を握り締めて膝に置き、今後のことを考え始めた。
人間になったグスターヴァルはこれからどうするのだろうか。
きっとルイに頼めば住む場所や仕事もなんとかなるのだろうが、城の中で暮らすとは限らない。
自分との関係もどうなるのか全く分からない。
グスターヴァルはずっとそばにいると言ってくれたが、それはなんの保証もないことだ。
一緒にいられると喜んでいたが、再び不安でいっぱいになっていた。
ひとりで随分と考え込んでしまっていたのか、ガチャッとドアが開く音にも気が付いていなかった。
「イアン?」
洗面所から出てきたグスターヴァルに声を掛けられ、漸く気が付きハッとして顔を上げる。
「あれ? もう上がったの?」
きょとんとした顔でグスターヴァルを見つめる。
「あがる? あぁ……イアンも入ってくるといい」
こてんと首を傾げたグスターヴァルだったが、すぐに理解したようだった。
「あ、うん」
よく見ると、グスターヴァルは黒のパジャマ姿に変わっていた。
ちゃんとボタンも留められている。
(なんだ、ちゃんと着替えできるんじゃん)
じっと見つめながらそんなことを考えた。
「タオルと着替えもあるからそれを使うといい。ちゃんと髪を乾かすんだぞ」
何も知らなかったはずのグスターヴァルは色々と調べたのか、まるで親のようなことを言い出した。
「あ……うん」
思わずぽかんとしてしまったが、さすがはグスターヴァルなのだろう。
それ以上は考えずに、イアンは自分も風呂に入ろうと洗面所へと向かった。
洗面所に入り、中をゆっくりと見回す。
先程は慌てていて確認できていなかったが、タオルと着替えそして歯ブラシなども全て揃っているようだった。
グスターヴァルは黒のパジャマを着ていたが、イアン用には薄い紫色のパジャマが置かれている。
これはもしかしてルイが用意してくれたのだろうか。
そっと掴むとすぐ横には下着まである。
「ルイさんが用意してくれたのか、魔法で自動で出てきたのか……まさか、グスターヴァル、じゃないよね……」
じっとパジャマと下着を見ながら独り言を呟く。
まさかな、と考えながら着ている服を脱ぎ始めた。
今日1日で本当に色々なことがあり、グスターヴァルの言っていた通りイアンは疲れ切っていた。
ゆっくりと風呂に浸かって早く眠りたい。
ガラリと風呂場の引き戸を開け、中へと入る。
先程までグスターヴァルが入っていたせいか、中は湯気で充満していて温かい。
シャワーのハンドルをゆっくりと回すと温かいお湯が出てきた。
手で触ってみるとちょうど良い温度だった。
「凄いな……」
普通に過ごしていたが、改めて考えると凄いことだなと感じる。
全て魔法なのだろうか。
先程グレースによって魔力を上げてはもらったが、自分にもこんな魔法が使えるようになるのだろうか。
グスターヴァルも映像を見て調べ物ができると言っていた。
一体どんな魔法なのだろうとシャワーを浴びながら考えていた。
しかし、どれだけ考えても分からない。
またグスターヴァルに聞けばいいかと考えることは諦めた。
頭からシャワーをかけると、置いてあったシャンプーを取る。
「凄い、全部揃ってる……」
シャンプーとトリートメント、ボディシャンプーもある。
蓋を開けるといい香りがしてきた。
「おおっ」
ちょっと高級そうでお洒落なボトルに、香りはなんとも爽やかでいい匂いだった。
「好きな匂いだ」
そっと手に取って泡立てると、濡れた髪の毛に付けて洗い始める。
頭をマッサージしながら、ふとグスターヴァルも同じシャンプーを使ったのだとしたら、ふたりで同じ匂いになるということか? と気が付いた。
急に恥ずかしくなり慌ててシャワーで泡を流す。
しっかりと泡を流した後でトリートメントも付けてみる。
こちらも上品で優しい匂いがしている。
もしかしてルイの好みなのだろうか。
「ルイさん、いい匂いしそうだもんな」
自分はそこまで鼻がいいわけではないため、ルイがどんな香りだったかは覚えていないが、なんとなくなイメージで考えた。
そういえば、イーサンもいつもいい匂いがしていた気がする。
ほとんどの騎士たちは、訓練後は汗の臭いが酷くて鼻を塞ぎたくなるほどなのに、イーサンは近くにいてもいつも爽やかな香りがしていたことを思い出した。
「こういうシャンプーとか使ってるのかな……」
完全に勝手なイメージである。
トリートメントも済ませると、顔と体を洗って漸く湯船に浸かることができた。
「ふぅ……きもちー……」
思わず大きく息を吐いた。
温かい湯に肩まで浸かり、疲れがじんわりと取れていくように感じた。
「はぁ……なんか夢みたいだなぁ」
今日1日あったことを思い浮かべながら独り言を話す。
両手で湯をすくうと、イアンはふと先程まで同じ風呂にグスターヴァルも入っていたことを思い出す。
(っ! そうだ。グスターヴァルもこの風呂に入ってるはず)
急にどきどきと心臓が激しく動き、体温がどんどん上昇していく。
一緒に入っているわけでもないのになぜだか恥ずかしくなる。
ザバッと慌てて立ち上がると、イアンは急いで風呂から上がる。
掛けてあったタオルで体を拭くと、そのままガラリと引き戸を開けて洗面所へと戻る。
「ふぅ……」
深く息を吐くと、置いてあった大きなバスタオルで体と髪の毛をしっかりと拭いた。
下着を穿き、用意されていたパジャマを着る。
どちらもイアンにぴったりのサイズだった。
これも魔法でサイズが合っているのだろうかと首を捻るが、深くは考えないことにした。
バスタオルを首にかけると、置いてある歯ブラシのひとつを取って歯を磨く。
そういえば、グスターヴァルは歯を磨いたのだろうか? と思ったところで、歯ブラシのひとつがうがい用のコップの中に入っていることに気が付き、ちゃんと使ったことが分かった。
中に入っていた歯ブラシを出して、コップに水を入れてうがいをする。
再びコップに戻し、自分が使った歯ブラシもその中へと入れる。
2本入っている歯ブラシを見つめ、ふと気が付く。
まるでグスターヴァルと一緒に暮らしているような錯覚を起こしたのだ。
「わっ……」
再び恥ずかしくなり、イアンはバスタオルを置いてあった籠に入れて慌てて洗面所から出た。
「お帰り、イアン」
ソファーに座っているグスターヴァルに声を掛けられた。
先程意識した言葉がまたイアンの頭の中をぐるぐると回っていた。
「た、ただいま……」
本当に一緒に暮らしているみたいで、恥ずかしさと嬉しさで顔が熱くなった。
「イアン、髪がまだ濡れているぞ」
そう言ってグスターヴァルはソファーから立ち上がると、イアンの所まで歩いてきた。
そしてそっと指でまだ濡れているイアンの髪に触れる。
「ちゃんと乾かさないと風邪をひいてしまう」
包み込むようにしてグスターヴァルがイアンの頭に触れると、ふわっと温かい風のようなものを感じた。
「え?」
すると一瞬にしてイアンの濡れていた髪の毛が乾き、いつもよりもふわふわで柔らかくなっていた。
「イアンの髪は気持ちがいいな」
指で触れながらグスターヴァルが話す。
恥ずかしくてイアンはかぁっと顔が赤くなった。
「グ、グスターヴァル」
じっと見上げると、優しい笑顔でイアンを見下ろしている。
「そろそろ寝ようか」
笑顔のまま、グスターヴァルは優しくイアンの髪を撫でた後、そっと右手を掴んできたのだった。
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