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Wedding~消えた花嫁~
第14話
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風と共にひらひらと何か蝶のようなものが舞っているのが見える。
時折キラキラと光りながら風に吹かれるように部屋中を飛び回っている。
「蝶?」
天井高くに飛んでいるそれらを、じっと見上げながら優希がぼそりと呟いた。
「……違う、蝶じゃない」
隣で一緒に上を見ていた海斗が答える。
よく見ると、それは透き通った羽をひらひらと動かし飛んでいる。
そして何やら笑い声も聞こえてきた。
「妖精っ!」
アリスが叫んだ。
部屋のあちこちに飛んでいるのは蝶くらいの大きさの妖精だったのだ。
そして、高い位置を飛んでいた妖精たちがふわりと下りてきた。
「遊ぼっ」
「何して遊ぶ?」
「追いかけっこしよ」
「かくれんぼがいいっ」
子供のような声があちこちから聞こえてくる。
これが妖精?
思わず優希と海斗はぽかんと固まってしまった。
まるでアニメか映画でも見ているようだった。
「グスターヴァル、遊ぼうよ」
妖精の1匹がグスターヴァルの名前を呼ぶ。
「フェイ」
「グスターヴァルっ、一緒に遊ぼっ」
どうやらグスターヴァルは妖精たちのことをよく知っているようだった。
そっと手を伸ばすと、グスターヴァルの手の周りを妖精たちがくるくると飛び回っているのが見えた。
「凄い……」
ぼんやりと眺めながら優希はぼそりと呟く。
ワンダーランドでは何が起こってもおかしくないと思っていたが、まさかこの目で妖精を見ることができるなんて。
「フェイ……あまり皆を困らせないでやってくれないか? 何をすればいい?」
手を伸ばしながらグスターヴァルが妖精たちに話し掛けている。
「フェイって名前?」
優希はお座りをしたまま首を傾げる。
先程からグスターヴァルが呼んでいる名前が気になっていた。
「いや、フェイというのはこの者たちを表す言葉だ。名前ではない。彼らに名前はない。お前たちが『妖精』と呼んでいる言葉を私たちは昔『フェイ』と呼んでいた」
「なるほどっ」
グスターヴァルは妖精たちを指でくるくると遊ばせながら答えてくれた。
名前かと思われたのは妖精を表す名称だと分かり、優希は大きく頷いた。
「遊ぼっ」
「遊ぼっ」
しかし妖精たちは何をして遊ぶのかを答えてくれない。
グスターヴァルの周りを楽しそうにくるくると飛び回っているだけだった。
「……先日は、遊べなくて申し訳ございませんでした。どうすれば許していただけますか?」
妖精が現れてから一言も喋っていなかったルイがふと声を発した。
飛び回っている妖精たちに向かって先日のお詫びと許しを請うように、きちっとお座りをして真剣な顔で見つめている。
「鬼ごっこしよ」
「かくれんぼしよっ」
今度はルイの周りに妖精が集まり出す。
隣に座るエリスとルイの周りをくるくると飛び始めた。
「わっ……」
びくりと体を震わせながらエリスが狼の姿のルイに抱きつく。
「大丈夫ですよ、エリス。彼らは何もしません」
ルイはするりとエリスの頬に自分の頬をすり寄せた。
「じゃあ、かくれんぼしよう」
飛び回っている妖精たちを見ながら突然優希がそう声を上げた。
「優希?」
海斗がぎょっとしながら優希を振り返る。
「だって、鬼ごっこじゃ勝てっこないし、かくれんぼならできるんじゃない?」
なんとなく言ってみたのだが、自分でも名案じゃないかと優希はお座りしながら胸を張った。
「ふむ……確かにそうかもな」
なるほどと、海斗も優希の意見に納得した。
「かくれんぼって僕たちが隠れるの? それとも探すの?」
話を聞いたアリスが近付いてきた。
ジェイクとライアンも一緒に優希と海斗の元に歩いてきた。
「見つけるのは無理だろ」
顔を顰めながらライアンが言う。
「そうだよね。あんなに小さいのに見つけられないと思うよ」
うんうんと頷きながらジェイクが同意した。
「確かにいい提案だな」
そこへセバスチャンも近寄ってきた。もちろんイーサンも一緒に。
「じゃあ、俺たちが隠れて、みんなでかくれんぼだっ」
そう言って優希は勢いよく四つ足で立ち上がった。
「決まったのか?」
1匹の妖精を指に乗せながらグスターヴァルが問い掛ける。
「うん。ね、妖精さん、俺たちとかくれんぼしよう。俺たちが隠れるから妖精さんたちが鬼だよっ」
優希は部屋中を飛び回っている妖精たちに向かって大声で話し掛ける。
「かくれんぼ」
「かくれんぼっ」
妖精たちはどうやら喜んでいるようだ。
優希と海斗は顔を見合わせ頷いた。
「じゃあ、1時間以内に僕たちが見つけられなかったら君たちの勝ちね」
すると、グスターヴァルの指に座っている妖精が突然そう話した。
「えっ! 1時間っ!?」
思わず優希がぎょっとする。1時間も見つからないように隠れられるだろうか。
「申し訳ありませんが、私たちはあまり時間がありません。30分で許していただけませんか? もし足りないようであれば、また今度続きをしましょう。……それから、私の妹のキティも返していただきたい」
お座りの姿勢のまま、ルイが懇願した。
「いいよっ」
しかしなんとすぐに快諾する返事が返ってきた。
「ありがとうございます」
そう言ってルイは深々と頭を下げる。
「じゃあ、僕たちが数を数えるから……えっと、200数え終えるまでにみんな隠れてね。あ、グスターヴァルはここにいて。君は全員見つけたかどうかの審判役ね」
恐らくグスターヴァルの指に止まっている妖精がリーダーのような役割なのだろう。
少年のような声で優希たちへ指示を出した。
「勝てるかな?」
自分が提案したものの、優希は海斗を見上げながら心配そうに問い掛ける。
「大丈夫だ。心配するな」
すぐに海斗は優希の顔の近くに自分の顔を寄せながら答える。
初めて見た時は怖かったが、今ではこの顔がなぜだか愛おしく感じていた。
優希は自分から海斗の頬に自分の頬をすり寄せた。
「アリス、俺の背中に乗って。一緒に行こう」
ジェイクがそう言ってアリスの前に伏せの姿勢を取った。
「ありがと、ジェイクっ」
すぐにぴょんと黒猫のアリスが大きな白い犬のジェイクの背中に乗る。
以前、優希も同じように猫の姿でジェイクの背中に乗ったことがあるが、あの時は怖くて結局人間の姿に戻って乗ったことを思い出す。
しかし、そのことを知らない海斗はふたりの様子を見て、自分も伏せの姿勢を取った。
「優希、乗れ」
じっと優希を見つめ、自分の背中に乗るように促した。
「うっ……で、でもっ、俺、爪立てちゃうかもっ」
びくりと体を震わせながら優希は困った顔で首を傾げる。
「構わない。気にするな。絶対に落とさないから」
しかし、海斗は真剣な表情でじっと優希を見つめる。
「ほんとに? 大丈夫?」
海斗の顔の近くに寄ると、じっとその大きな瞳を見つめる。
前にジェイクの背中に乗って『爪を立ててしまうかも』と言った時は断られたのに、海斗は『気にするな』と言ってくれたことに驚いた。
「あぁ、心配ない」
「うんっ」
海斗の言葉が嬉しかった優希は、思い切って海斗の背中へと飛び乗った。
大きな白い犬のジェイクよりももっと広く大きな背中に感じた。
少し銀色の毛が混じった長くてふわふわの黒い毛がくすぐったい。
爪を立てないように海斗の背中にしがみつく。
「乗ったか?」
ちらりと後ろを海斗が振り返った。
「うん、大丈夫」
なぜだか全く恐怖はなかった。温かい背中にぎゅっとしがみつく。爪を出さないように肉球に精一杯力を入れる。
「立つぞ」
そう言って海斗はゆっくりと四つ足で立ち上がった。
いつの間にかすぐ隣にはアリスを乗せたジェイクもいた。
黒い猫を背中に乗せた白い犬に、白い猫を背中に乗せた黒い狼。
まるで色違いのようであった。
「準備はいい?」
再び妖精が声を掛ける。
「うんっ、いいよっ」
それに優希が答える。
「じゃあ、スタートーっ!」
元気な少年の声が部屋に響き渡り、それを合図に動物達とエリスが一斉に飛び出した。
そして妖精たちが数を数え始める。
「いーちー」
「にーい」
「さーん」
「お手柔らかに頼むぞ、フェイ」
ひとり、部屋に残されたグスターヴァルは、指の上で寛いでいる1匹の妖精に向かって話し掛ける。
「どうしよっかなぁ」
ふふっと笑いながら足をバタバタとさせる。
「本気ではないのだろう?」
じっと指の上の妖精を見つめながらグスターヴァルは首を傾げる。
しかし妖精はにこりと笑うだけであった。
時折キラキラと光りながら風に吹かれるように部屋中を飛び回っている。
「蝶?」
天井高くに飛んでいるそれらを、じっと見上げながら優希がぼそりと呟いた。
「……違う、蝶じゃない」
隣で一緒に上を見ていた海斗が答える。
よく見ると、それは透き通った羽をひらひらと動かし飛んでいる。
そして何やら笑い声も聞こえてきた。
「妖精っ!」
アリスが叫んだ。
部屋のあちこちに飛んでいるのは蝶くらいの大きさの妖精だったのだ。
そして、高い位置を飛んでいた妖精たちがふわりと下りてきた。
「遊ぼっ」
「何して遊ぶ?」
「追いかけっこしよ」
「かくれんぼがいいっ」
子供のような声があちこちから聞こえてくる。
これが妖精?
思わず優希と海斗はぽかんと固まってしまった。
まるでアニメか映画でも見ているようだった。
「グスターヴァル、遊ぼうよ」
妖精の1匹がグスターヴァルの名前を呼ぶ。
「フェイ」
「グスターヴァルっ、一緒に遊ぼっ」
どうやらグスターヴァルは妖精たちのことをよく知っているようだった。
そっと手を伸ばすと、グスターヴァルの手の周りを妖精たちがくるくると飛び回っているのが見えた。
「凄い……」
ぼんやりと眺めながら優希はぼそりと呟く。
ワンダーランドでは何が起こってもおかしくないと思っていたが、まさかこの目で妖精を見ることができるなんて。
「フェイ……あまり皆を困らせないでやってくれないか? 何をすればいい?」
手を伸ばしながらグスターヴァルが妖精たちに話し掛けている。
「フェイって名前?」
優希はお座りをしたまま首を傾げる。
先程からグスターヴァルが呼んでいる名前が気になっていた。
「いや、フェイというのはこの者たちを表す言葉だ。名前ではない。彼らに名前はない。お前たちが『妖精』と呼んでいる言葉を私たちは昔『フェイ』と呼んでいた」
「なるほどっ」
グスターヴァルは妖精たちを指でくるくると遊ばせながら答えてくれた。
名前かと思われたのは妖精を表す名称だと分かり、優希は大きく頷いた。
「遊ぼっ」
「遊ぼっ」
しかし妖精たちは何をして遊ぶのかを答えてくれない。
グスターヴァルの周りを楽しそうにくるくると飛び回っているだけだった。
「……先日は、遊べなくて申し訳ございませんでした。どうすれば許していただけますか?」
妖精が現れてから一言も喋っていなかったルイがふと声を発した。
飛び回っている妖精たちに向かって先日のお詫びと許しを請うように、きちっとお座りをして真剣な顔で見つめている。
「鬼ごっこしよ」
「かくれんぼしよっ」
今度はルイの周りに妖精が集まり出す。
隣に座るエリスとルイの周りをくるくると飛び始めた。
「わっ……」
びくりと体を震わせながらエリスが狼の姿のルイに抱きつく。
「大丈夫ですよ、エリス。彼らは何もしません」
ルイはするりとエリスの頬に自分の頬をすり寄せた。
「じゃあ、かくれんぼしよう」
飛び回っている妖精たちを見ながら突然優希がそう声を上げた。
「優希?」
海斗がぎょっとしながら優希を振り返る。
「だって、鬼ごっこじゃ勝てっこないし、かくれんぼならできるんじゃない?」
なんとなく言ってみたのだが、自分でも名案じゃないかと優希はお座りしながら胸を張った。
「ふむ……確かにそうかもな」
なるほどと、海斗も優希の意見に納得した。
「かくれんぼって僕たちが隠れるの? それとも探すの?」
話を聞いたアリスが近付いてきた。
ジェイクとライアンも一緒に優希と海斗の元に歩いてきた。
「見つけるのは無理だろ」
顔を顰めながらライアンが言う。
「そうだよね。あんなに小さいのに見つけられないと思うよ」
うんうんと頷きながらジェイクが同意した。
「確かにいい提案だな」
そこへセバスチャンも近寄ってきた。もちろんイーサンも一緒に。
「じゃあ、俺たちが隠れて、みんなでかくれんぼだっ」
そう言って優希は勢いよく四つ足で立ち上がった。
「決まったのか?」
1匹の妖精を指に乗せながらグスターヴァルが問い掛ける。
「うん。ね、妖精さん、俺たちとかくれんぼしよう。俺たちが隠れるから妖精さんたちが鬼だよっ」
優希は部屋中を飛び回っている妖精たちに向かって大声で話し掛ける。
「かくれんぼ」
「かくれんぼっ」
妖精たちはどうやら喜んでいるようだ。
優希と海斗は顔を見合わせ頷いた。
「じゃあ、1時間以内に僕たちが見つけられなかったら君たちの勝ちね」
すると、グスターヴァルの指に座っている妖精が突然そう話した。
「えっ! 1時間っ!?」
思わず優希がぎょっとする。1時間も見つからないように隠れられるだろうか。
「申し訳ありませんが、私たちはあまり時間がありません。30分で許していただけませんか? もし足りないようであれば、また今度続きをしましょう。……それから、私の妹のキティも返していただきたい」
お座りの姿勢のまま、ルイが懇願した。
「いいよっ」
しかしなんとすぐに快諾する返事が返ってきた。
「ありがとうございます」
そう言ってルイは深々と頭を下げる。
「じゃあ、僕たちが数を数えるから……えっと、200数え終えるまでにみんな隠れてね。あ、グスターヴァルはここにいて。君は全員見つけたかどうかの審判役ね」
恐らくグスターヴァルの指に止まっている妖精がリーダーのような役割なのだろう。
少年のような声で優希たちへ指示を出した。
「勝てるかな?」
自分が提案したものの、優希は海斗を見上げながら心配そうに問い掛ける。
「大丈夫だ。心配するな」
すぐに海斗は優希の顔の近くに自分の顔を寄せながら答える。
初めて見た時は怖かったが、今ではこの顔がなぜだか愛おしく感じていた。
優希は自分から海斗の頬に自分の頬をすり寄せた。
「アリス、俺の背中に乗って。一緒に行こう」
ジェイクがそう言ってアリスの前に伏せの姿勢を取った。
「ありがと、ジェイクっ」
すぐにぴょんと黒猫のアリスが大きな白い犬のジェイクの背中に乗る。
以前、優希も同じように猫の姿でジェイクの背中に乗ったことがあるが、あの時は怖くて結局人間の姿に戻って乗ったことを思い出す。
しかし、そのことを知らない海斗はふたりの様子を見て、自分も伏せの姿勢を取った。
「優希、乗れ」
じっと優希を見つめ、自分の背中に乗るように促した。
「うっ……で、でもっ、俺、爪立てちゃうかもっ」
びくりと体を震わせながら優希は困った顔で首を傾げる。
「構わない。気にするな。絶対に落とさないから」
しかし、海斗は真剣な表情でじっと優希を見つめる。
「ほんとに? 大丈夫?」
海斗の顔の近くに寄ると、じっとその大きな瞳を見つめる。
前にジェイクの背中に乗って『爪を立ててしまうかも』と言った時は断られたのに、海斗は『気にするな』と言ってくれたことに驚いた。
「あぁ、心配ない」
「うんっ」
海斗の言葉が嬉しかった優希は、思い切って海斗の背中へと飛び乗った。
大きな白い犬のジェイクよりももっと広く大きな背中に感じた。
少し銀色の毛が混じった長くてふわふわの黒い毛がくすぐったい。
爪を立てないように海斗の背中にしがみつく。
「乗ったか?」
ちらりと後ろを海斗が振り返った。
「うん、大丈夫」
なぜだか全く恐怖はなかった。温かい背中にぎゅっとしがみつく。爪を出さないように肉球に精一杯力を入れる。
「立つぞ」
そう言って海斗はゆっくりと四つ足で立ち上がった。
いつの間にかすぐ隣にはアリスを乗せたジェイクもいた。
黒い猫を背中に乗せた白い犬に、白い猫を背中に乗せた黒い狼。
まるで色違いのようであった。
「準備はいい?」
再び妖精が声を掛ける。
「うんっ、いいよっ」
それに優希が答える。
「じゃあ、スタートーっ!」
元気な少年の声が部屋に響き渡り、それを合図に動物達とエリスが一斉に飛び出した。
そして妖精たちが数を数え始める。
「いーちー」
「にーい」
「さーん」
「お手柔らかに頼むぞ、フェイ」
ひとり、部屋に残されたグスターヴァルは、指の上で寛いでいる1匹の妖精に向かって話し掛ける。
「どうしよっかなぁ」
ふふっと笑いながら足をバタバタとさせる。
「本気ではないのだろう?」
じっと指の上の妖精を見つめながらグスターヴァルは首を傾げる。
しかし妖精はにこりと笑うだけであった。
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