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Black & White~そして運命の扉が開かれる~
第55話
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いつものように、優しくそして柔らかく笑っている。
彼はやはりこのワンダーランドの住人だったのだ。
「ルイっ!」
離れた場所からエリスが叫んだ。その声でちらりとエリスを見た後、瑠依は玉座に座り呆然としているイライザに向き直った。
「私のものを返してもらいに来ましたよ。私は先祖と違って甘くないですからね。あなたを絶対に許しはしません。覚悟してください。あなたの天下もこれで終わりだ」
静かにそして厳しい口調で瑠依が話す。顔は笑顔だが言葉から瑠依の怒りが感じられる。
『私のもの』とはワンダーランドのことだろうか? やはり瑠依が王子なのか?
「はんっ! お前が来たとて何も変わらない。何ができるというのだっ!」
イライザは玉座に座ったままハッとした顔をすると、再び余裕の笑みを浮かべた。
しかし、組んでいた足を戻し、ひじ掛けを握っている両手が少し震えているように見える。
「そうでしょうか? 前の私ではありませんよ。今、私にはホワイトキャットがいる」
ことんと首を傾げ、瑠依は涼しい顔で話している。
「何がホワイトキャットだっ! あんな子供、怖くもなんともないわっ!」
優希の方を指差し、イライザが怒鳴る。
「そして、あなたと違って私には仲間がいる。力で押さえつけるようなものじゃない、仲間と友人がね」
首を戻し、瑠依は口元に笑みを浮かべながらイライザに話している。
余裕そうに見えるが、何か策でもあるのだろうか。
優希と海斗は黙ってふたりのやり取りを見ていた。
そして考える。『ホワイトキャット』の名前が出たということは何かしなければならないのだろうか?
すると突然、王の間の扉が勢いよく開いた。
両開きになっている扉は壁にぶつかり大きな音をさせ揺れている。
優希と海斗もハッとして後方を振り返った。
「イーサンっ!」
嬉しそうなイライザの声が響く。今まで見たことのないような、まるで恋する乙女のような表情でじっと見つめている。
イーサンと呼ばれた全身黒い騎士の格好をした男性が、王の間の入り口に立っていた。少し海斗に似た襟足と前髪が長めのさらりとした黒髪に、切れ長の黒い冷たそうな瞳。長身で脚も長くすらりとしている。顔を隠す為なのか、目以外は服装と同じ黒いマスクをしていて見えないが、間違いなくクールイケメンだろう。
よく見ると彼の背中には黒い翼が生えていた。あの時の羽根は彼の物だった。
彼が『黒の番人』で間違いないだろう。
そしてなんとイーサンの横には縛り上げられたアリスと、首輪を付けられた犬の姿のジェイクがいた。
「アリスっ! ジェイクっ!」
思わず優希が叫んだ。まさかふたりが捕まってしまうなんて……。
優希の横で海斗が再び唇を噛み締めていた。作戦失敗だった。エリスが捕まっていた時点で城の中には他に助けてくれるような人はいない。考えが甘かったと、海斗は自分を責めていた。
イーサンの手には『エーテルの剣』が握られている。これを魔女に奪われてはもうおしまいである。
イライザは先程までより更に嬉しそうに口の端を上げている。『勝った』と確信したのだ。
しかし、昨日の夜、確かにセバスチャンは『イーサン』と呼んでいた。彼がそうなのだとしたら、なぜ『黒の番人』なのか?
一体どういうことなのかと優希は頭を悩ませる。自分の聞き間違いだったのかとも考えた。
アリスとジェイクが王の間にどすんと倒されるようにして入れられる。ジェイクは縛られてはいなかったが、首輪に鎖が繋がっており、それを持っていたイーサンが床から出ていた杭のような物に引っ掛ける。ジェイクはぐんと引っ張るのだがその杭は微動だにしなかった。「グウゥ……」と低く悔しそうに唸っているのが聞こえた。
そしてイーサンはそのままふたりの横に立つ。
その様子をエリスが声も出せずに見つめていた。漸く会えた人達がこんなことになるなんて……と溜まっていた涙が溢れてきていた。
――その時だった。
今まで鏡の前にいたはずの瑠依が、いつの間にか優希と海斗の間に立っていた。
(えっ? 瞬間移動っ!?)
優希は驚いて目を見開いた。驚きすぎて声が出なかったが、思わず心の中で突っ込む。
瑠依はその場にしゃがみ込むと、そっと囁くように話し始めた。
「優希君、海斗君、よく聞いてください。私が合図を送るので、そのタイミングで『エーテルの剣』でイライザの胸を刺してください。魔女はエーテルの剣でしか倒すことができない」
「え?」
一体何を言われたのかと、優希は思わず聞き返した。
「何を今更やっている? 最期のお別れか? それとも悪あがきか?」
すっかり余裕が出てきたイライザは再び足を組み、ひじ掛けで頬杖をつきながら優希達を眺めている。
「――もう少ししたら皆さんの拘束を解きます。その後合図を送るので、心の準備をしておいてください」
イライザを無視し、瑠依はそう続けた。
しかし、拘束を解いてもらったところで『エーテルの剣』は黒の番人が持っている。どうするというのだろうか。それとも瑠依には何か策があるのだろうか?
優希と海斗は不安な気持ちを持ちながらもこくりと頷いた。
ゆっくりと瑠依がその場で立ち上がる。
すると、入り口にいたイーサンがひとり、玉座に向かって歩き出した。玉座まで真っすぐに敷かれた赤い絨毯の上を音もさせずに歩いている。そして、瑠依、優希、海斗を通り過ぎ、階段を上る。
『エーテルの剣』を魔女に奪われる――そう思ったが、イーサンはイライザの元へは行かず、そのまま七色に光る鏡の方へと歩いていく。
「イーサンっ!」
自分の元へ来るとばかり思っていたイライザは驚いて声を上げた。
しかしイーサンは、その声が聞こえていないかのように鏡の横でぴたりと止まり、『エーテルの剣』を持ったまま静止した。その動きとまるで感情がないような無表情さは、ロボットか何かのようだった。
その様子をじっと見つめていた瑠依がふっと笑う。
(え? 瑠依さん?)
瑠依の様子に気が付いた優希はじっと瑠依を見上げる。
何を考えているのかは分からないが、先程言われたことを思い出す。
きっとまだチャンスはある。瑠依の表情を見て少しだけ希望を持った。大丈夫だ――と。
すると、微動だにしていなかったイーサンが突然、下から上に勢いよく腕を振り上げた。その瞬間、持っていた『エーテルの剣』が宙を舞った。
「えっ!」
優希は思わず声を上げる。
弧を描くようにして『エーテルの剣』はこちらへと飛んでくる。
それをパシッと瑠依が掴んだ。
「瑠依さんっ!」
なんと、敵だと思っていた黒の番人であるイーサンが瑠依に剣を投げたのだ。
「何っ!?」
再びイライザは足を戻し、ひじ掛けを両手で掴んで腰を上げる。まさかイーサンが裏切るなどとは。
ショックを隠し切れないような表情でイーサンを睨み付けている。
「イーサンっ! 貴様っ!」
しかしイーサンは無表情のまま、七色に光る鏡を両手で掴むとイライザの方へと向けたのだった。
するとその瞬間、鏡から光が射した。まるでスポットライトのように強い光がイライザを照らす。
「ぎゃっ!」
苦しそうに叫ぶと、イライザは思わず手で顔を覆った。
そして瑠依がぱちんと指を鳴らす。その瞬間、優希、海斗、エリス、アリスを縛っていた紐とジェイクの首に付けられていた首輪がぱらりと落ちる。
「今ですっ、優希君っ、海斗君っ!」
瑠依が叫ぶ。その声でふたりはぱっと立ち上がる。そのまま流れるように瑠依は持っていた『エーテルの剣』を優希に持たせる。
優希と海斗が一緒に走り出した。イライザを目掛けて。
階段を駆け上がると再び瑠依が叫ぶ。
「優希君、海斗君と一緒にっ!」
海斗は剣の柄を握り締めている優希の手の上から自分の手を重ね、すらりと鞘を外す。エーテルの剣がきらりと光った。
そして、玉座から動けずに固まっているイライザを向けて、ふたりは剣を突き刺した――。
彼はやはりこのワンダーランドの住人だったのだ。
「ルイっ!」
離れた場所からエリスが叫んだ。その声でちらりとエリスを見た後、瑠依は玉座に座り呆然としているイライザに向き直った。
「私のものを返してもらいに来ましたよ。私は先祖と違って甘くないですからね。あなたを絶対に許しはしません。覚悟してください。あなたの天下もこれで終わりだ」
静かにそして厳しい口調で瑠依が話す。顔は笑顔だが言葉から瑠依の怒りが感じられる。
『私のもの』とはワンダーランドのことだろうか? やはり瑠依が王子なのか?
「はんっ! お前が来たとて何も変わらない。何ができるというのだっ!」
イライザは玉座に座ったままハッとした顔をすると、再び余裕の笑みを浮かべた。
しかし、組んでいた足を戻し、ひじ掛けを握っている両手が少し震えているように見える。
「そうでしょうか? 前の私ではありませんよ。今、私にはホワイトキャットがいる」
ことんと首を傾げ、瑠依は涼しい顔で話している。
「何がホワイトキャットだっ! あんな子供、怖くもなんともないわっ!」
優希の方を指差し、イライザが怒鳴る。
「そして、あなたと違って私には仲間がいる。力で押さえつけるようなものじゃない、仲間と友人がね」
首を戻し、瑠依は口元に笑みを浮かべながらイライザに話している。
余裕そうに見えるが、何か策でもあるのだろうか。
優希と海斗は黙ってふたりのやり取りを見ていた。
そして考える。『ホワイトキャット』の名前が出たということは何かしなければならないのだろうか?
すると突然、王の間の扉が勢いよく開いた。
両開きになっている扉は壁にぶつかり大きな音をさせ揺れている。
優希と海斗もハッとして後方を振り返った。
「イーサンっ!」
嬉しそうなイライザの声が響く。今まで見たことのないような、まるで恋する乙女のような表情でじっと見つめている。
イーサンと呼ばれた全身黒い騎士の格好をした男性が、王の間の入り口に立っていた。少し海斗に似た襟足と前髪が長めのさらりとした黒髪に、切れ長の黒い冷たそうな瞳。長身で脚も長くすらりとしている。顔を隠す為なのか、目以外は服装と同じ黒いマスクをしていて見えないが、間違いなくクールイケメンだろう。
よく見ると彼の背中には黒い翼が生えていた。あの時の羽根は彼の物だった。
彼が『黒の番人』で間違いないだろう。
そしてなんとイーサンの横には縛り上げられたアリスと、首輪を付けられた犬の姿のジェイクがいた。
「アリスっ! ジェイクっ!」
思わず優希が叫んだ。まさかふたりが捕まってしまうなんて……。
優希の横で海斗が再び唇を噛み締めていた。作戦失敗だった。エリスが捕まっていた時点で城の中には他に助けてくれるような人はいない。考えが甘かったと、海斗は自分を責めていた。
イーサンの手には『エーテルの剣』が握られている。これを魔女に奪われてはもうおしまいである。
イライザは先程までより更に嬉しそうに口の端を上げている。『勝った』と確信したのだ。
しかし、昨日の夜、確かにセバスチャンは『イーサン』と呼んでいた。彼がそうなのだとしたら、なぜ『黒の番人』なのか?
一体どういうことなのかと優希は頭を悩ませる。自分の聞き間違いだったのかとも考えた。
アリスとジェイクが王の間にどすんと倒されるようにして入れられる。ジェイクは縛られてはいなかったが、首輪に鎖が繋がっており、それを持っていたイーサンが床から出ていた杭のような物に引っ掛ける。ジェイクはぐんと引っ張るのだがその杭は微動だにしなかった。「グウゥ……」と低く悔しそうに唸っているのが聞こえた。
そしてイーサンはそのままふたりの横に立つ。
その様子をエリスが声も出せずに見つめていた。漸く会えた人達がこんなことになるなんて……と溜まっていた涙が溢れてきていた。
――その時だった。
今まで鏡の前にいたはずの瑠依が、いつの間にか優希と海斗の間に立っていた。
(えっ? 瞬間移動っ!?)
優希は驚いて目を見開いた。驚きすぎて声が出なかったが、思わず心の中で突っ込む。
瑠依はその場にしゃがみ込むと、そっと囁くように話し始めた。
「優希君、海斗君、よく聞いてください。私が合図を送るので、そのタイミングで『エーテルの剣』でイライザの胸を刺してください。魔女はエーテルの剣でしか倒すことができない」
「え?」
一体何を言われたのかと、優希は思わず聞き返した。
「何を今更やっている? 最期のお別れか? それとも悪あがきか?」
すっかり余裕が出てきたイライザは再び足を組み、ひじ掛けで頬杖をつきながら優希達を眺めている。
「――もう少ししたら皆さんの拘束を解きます。その後合図を送るので、心の準備をしておいてください」
イライザを無視し、瑠依はそう続けた。
しかし、拘束を解いてもらったところで『エーテルの剣』は黒の番人が持っている。どうするというのだろうか。それとも瑠依には何か策があるのだろうか?
優希と海斗は不安な気持ちを持ちながらもこくりと頷いた。
ゆっくりと瑠依がその場で立ち上がる。
すると、入り口にいたイーサンがひとり、玉座に向かって歩き出した。玉座まで真っすぐに敷かれた赤い絨毯の上を音もさせずに歩いている。そして、瑠依、優希、海斗を通り過ぎ、階段を上る。
『エーテルの剣』を魔女に奪われる――そう思ったが、イーサンはイライザの元へは行かず、そのまま七色に光る鏡の方へと歩いていく。
「イーサンっ!」
自分の元へ来るとばかり思っていたイライザは驚いて声を上げた。
しかしイーサンは、その声が聞こえていないかのように鏡の横でぴたりと止まり、『エーテルの剣』を持ったまま静止した。その動きとまるで感情がないような無表情さは、ロボットか何かのようだった。
その様子をじっと見つめていた瑠依がふっと笑う。
(え? 瑠依さん?)
瑠依の様子に気が付いた優希はじっと瑠依を見上げる。
何を考えているのかは分からないが、先程言われたことを思い出す。
きっとまだチャンスはある。瑠依の表情を見て少しだけ希望を持った。大丈夫だ――と。
すると、微動だにしていなかったイーサンが突然、下から上に勢いよく腕を振り上げた。その瞬間、持っていた『エーテルの剣』が宙を舞った。
「えっ!」
優希は思わず声を上げる。
弧を描くようにして『エーテルの剣』はこちらへと飛んでくる。
それをパシッと瑠依が掴んだ。
「瑠依さんっ!」
なんと、敵だと思っていた黒の番人であるイーサンが瑠依に剣を投げたのだ。
「何っ!?」
再びイライザは足を戻し、ひじ掛けを両手で掴んで腰を上げる。まさかイーサンが裏切るなどとは。
ショックを隠し切れないような表情でイーサンを睨み付けている。
「イーサンっ! 貴様っ!」
しかしイーサンは無表情のまま、七色に光る鏡を両手で掴むとイライザの方へと向けたのだった。
するとその瞬間、鏡から光が射した。まるでスポットライトのように強い光がイライザを照らす。
「ぎゃっ!」
苦しそうに叫ぶと、イライザは思わず手で顔を覆った。
そして瑠依がぱちんと指を鳴らす。その瞬間、優希、海斗、エリス、アリスを縛っていた紐とジェイクの首に付けられていた首輪がぱらりと落ちる。
「今ですっ、優希君っ、海斗君っ!」
瑠依が叫ぶ。その声でふたりはぱっと立ち上がる。そのまま流れるように瑠依は持っていた『エーテルの剣』を優希に持たせる。
優希と海斗が一緒に走り出した。イライザを目掛けて。
階段を駆け上がると再び瑠依が叫ぶ。
「優希君、海斗君と一緒にっ!」
海斗は剣の柄を握り締めている優希の手の上から自分の手を重ね、すらりと鞘を外す。エーテルの剣がきらりと光った。
そして、玉座から動けずに固まっているイライザを向けて、ふたりは剣を突き刺した――。
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