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Black & White~そして運命の扉が開かれる~
第15話
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少年が出て行ってまだ数分と経たないうちに、再びゆっくりと扉が開くのが見えた。じっと海斗がそちらを見ていると、扉の隙間から顔を覗かせたのは先程の少年であった。
海斗は思わずくすりと笑う。
「あ、あいつに怒られるからっ。アンタの世話しないと……」
少年は口を尖らせながらゆっくりと部屋の中へと入ってきた。
「あいつ?」
海斗は首を傾げながら少年に問い掛ける。
「なんでもいいじゃんっ。と、とにかくっ、食べさせてあげるから、もう変なこと言わないでよっ!」
そう言って少年は海斗に近付いてきた。
そして海斗の目の前に立ち止まり膝をつくと、再び左手で器を持ち、右手でスプーンを握り締める。スプーンに器の中の雑炊のような物を少し掬うと、海斗の口元へと持っていく。
「これ何?」
食べる前に何となく気になることを訊いてみた。
ここが所謂ファンタジーのような世界なのだとしたら、聞いたところで無意味のような気もしたが、どういったものなのかくらいは分かるかもしれない。
「ポリッジ。別に変な物じゃないよっ。アンタ、人間でしょ? アンタの世界にはないの? これは、俺たちの国では病人とかに食べさせる消化のいい食べ物なんだよ。信用ないなら食べなくっていいよっ」
少年は器に入っている食べ物の名前と思われる言葉を口にした。聞いた事があるような気もするが、食べたことのない食べ物の名前だった。しかし、少年の話を聞く限り、やはり雑炊かおかゆの様な類なのだろう。
少年はそう言うと、ぷいっと横を向いてしまった。
海斗は再びくすりと笑う。
そしてにっこりと微笑みながら少年に話した。
「大丈夫。君のことは信用してるよ。ね、それ食べさせてよ。俺、腹減ってんだ」
「っ!!」
少年は海斗の言葉に驚いたような顔で振り返る。
「しょ、しょうがないなぁ」
そして再び顔を赤らめ、上目遣いに海斗をじっと見ると、ゆっくりとスプーンを海斗の口に運ぶ。
口の中で柔らかい感触とほんのり塩味がした。雑炊やおかゆというよりもリゾットに近い感じだった。もぐもぐと口を動かし、ごくんと飲み込む。
「……美味しい?」
少年は窺うようにして海斗をじっと見つめる。
「あぁ。旨い」
海斗はそう言ってにっこりと微笑む。
その表情と答えを聞いて、少年は初めて嬉しそうに笑みを浮かべた。
「っ!?」
少年のその笑顔に、海斗はどくんと心臓が大きく鳴った。
一瞬、あんなに見たかった優希の笑顔を見た気がしたのだ。
「……お前さ、名前……なんていうんだ?」
海斗は真面目な顔になると、少年をじっと見つめながらそう尋ねる。
「えっ?……エリス……」
少年は驚いた顔をしたが、顔を赤らめながらもぼそりと答えた。
「エリス……か。俺は、海斗だ」
海斗はふと自分の期待とは違う名前に残念そうな顔を見せる。
しかしすぐにエリスに悟られないよう笑顔を作り、自分の名を名乗った。
「変な名前」
エリスは顔を顰めるとぼそりと呟く。
「やかましい。俺達の世界じゃ普通の名前だ。ほら、早く食べさせろよ、それ」
海斗はムッとした顔をすると、エリスに器の食べ物を催促するように顎で指す。
「ふふっ。へーんな名前ー」
エリスは嬉しそうに笑うと面白そうにもう一度言う。
そしてスプーンで器の中の物を掬うと海斗の口元へと持っていく。
しかし、笑っていたと思ったら、エリスは口を尖らせながらじっと海斗を睨むようにして見つめ、
「これ、俺が作ったんだからねっ。残したら許さないんだからっ」
と言ったのだった。
「なるほど。それは食べないとな。じゃあ、『あーん』ってして」
海斗は納得するように頷くと、今度は意地悪そうに笑いながらエリスを見る。
「バッ、バカじゃないのっ!」
エリスは真っ赤な顔になると、スプーンを海斗の口の中へと無理矢理突っ込む。
一瞬驚いた表情をした海斗だったが、そんなエリスを可愛く思い、上目遣いにクスッと笑ったのだった。
☆☆☆
長い廊下の一番奥の部屋。
金色に輝く大きな扉の向こうに玉座がある。
そこに荒々しく腰掛け、右手を口に当てると、魔女は苛々しながら唇を噛んでいた。
「あぁっもうっ!! どうしてこう、いい男ってのはあぁも態度がでかいんだっ、偉そうにっ。ルイといい、あの人間といい、あの男といい……」
大声で文句を言いながら、魔女はある男のことを考えていた。
欲しい物は手に入れたはずなのに、この虚しさは何だろう。
満足感がないのはなぜだろうか。
魔女はその奥底に潜む想いを感じることなく、苛々と唇を噛んでいただけであった。
「イライザ様っ!」
勢いついた扉が大きな音と共に開き、大声で叫びながら1人の兵士がその部屋へと入ってきた。
「うるさいねっ!! 勝手に入って来るんじゃないよっ!!」
イライザと呼ばれた魔女は、目を吊り上げながらビシッと右の人差し指をその兵士に向け、大声で怒鳴る。
「はっ! 申し訳ありませんっ! しかしっ、すぐに申し上げたいことがっ」
兵士はびくりとしてその場に跪き、下を向いたままイライザに必死に話す。
「なんだ? 申してみよ」
イライザは不機嫌そうな顔をしながらも少し落ち着いたのか、玉座に座ったまま兵士をじっと見下ろす。
「はっ! じ、実は、人間の子供がワンダーランドに迷い込んだとの情報が……」
「人間の子供? あのムカつくガキじゃなくてか?」
イライザは兵士の言葉にぴくりと片方の眉を上げ、海斗が囚われている部屋の方角を指しながら問い掛ける。
「はい……。それが、生身の人間とのことで……」
兵士は恐る恐る言葉を発する。イライザの次の言葉が恐ろしいのだ。
「生身の人間!? なぜだっ!! 人間がワンダーランドに入れるわけがないっ!!」
イライザは兵士が思った通り、大声で怒鳴りながら兵士を指差す。
「そ……それはっ……」
兵士は魔女の迫力に恐れをなし、下を向いたまま声が上擦る。
「ちっ……ルイの仕業か……アイツ、何を企んでおる……ほんとにムカつく男だねっ」
イライザはふと考え、ぼそりと独り言を話していた。
「あ……あとですね……その人間の子供が、『ホワイトキャット』だという噂もありまして……」
兵士は更にびくびくと小刻みに体を震わせながら恐る恐るイライザに告げる。
「ホワイトキャットだってっ!?」
イライザは顔を真っ赤にしながら、玉座から立ち上がる。
その瞬間、跪いていた兵士は恐ろしさのあまり、思わず「ひぃっ」と小さく叫び、手をついて座り込んでしまっていた。
「そんなものっ、存在するわけがないっ!! ホワイトキャットなんているものかっ! その人間の子供、ホワイトキャットだろうがなんだろうが、構うものかっ! 見つけ出して殺しておしまいっ! ジャックっ! ジャーックっ! ジャックはおらぬかっ!!」
イライザは大声で兵士に向かって怒鳴ると、右の人差し指を指したまま、バッと手を振り上げる。
そして、『ジャック』という名を連呼する。
「お呼びでしょうか? 愛しの女王様」
ふと、扉に凭れるようにして立っている1人の男がいた。
グレーの軍服を着た、すらっとした長身。腰近くまである銀色の長い綺麗な髪。切れ長の赤い瞳でじっとイライザを見つめている。しかし見えているのは右目のみで、左目には黒い眼帯が付けられている。そして彼の声は低く甘い響きを持っていた。
「ジャックっ! ワンダーランドに迷い込んだという人間の子供を見つけ出して殺してくるんだっ! それと……これを使って、その子供が本当にホワイトキャットかどうか確かめてきなっ」
イライザはその長身の男をジャックと呼ぶと、大声で叫ぶように命令する。
そして、ひとつの小さな黒い小瓶をジャックに差し出すようにして見せる。
「仰せのままに」
ジャックはイライザの前まで来ると、すっと片膝を付き、イライザの右手の甲にそっと口付ける。
そして黒い小瓶を受け取ると、くすりと怪しい笑みを浮かべた。
海斗は思わずくすりと笑う。
「あ、あいつに怒られるからっ。アンタの世話しないと……」
少年は口を尖らせながらゆっくりと部屋の中へと入ってきた。
「あいつ?」
海斗は首を傾げながら少年に問い掛ける。
「なんでもいいじゃんっ。と、とにかくっ、食べさせてあげるから、もう変なこと言わないでよっ!」
そう言って少年は海斗に近付いてきた。
そして海斗の目の前に立ち止まり膝をつくと、再び左手で器を持ち、右手でスプーンを握り締める。スプーンに器の中の雑炊のような物を少し掬うと、海斗の口元へと持っていく。
「これ何?」
食べる前に何となく気になることを訊いてみた。
ここが所謂ファンタジーのような世界なのだとしたら、聞いたところで無意味のような気もしたが、どういったものなのかくらいは分かるかもしれない。
「ポリッジ。別に変な物じゃないよっ。アンタ、人間でしょ? アンタの世界にはないの? これは、俺たちの国では病人とかに食べさせる消化のいい食べ物なんだよ。信用ないなら食べなくっていいよっ」
少年は器に入っている食べ物の名前と思われる言葉を口にした。聞いた事があるような気もするが、食べたことのない食べ物の名前だった。しかし、少年の話を聞く限り、やはり雑炊かおかゆの様な類なのだろう。
少年はそう言うと、ぷいっと横を向いてしまった。
海斗は再びくすりと笑う。
そしてにっこりと微笑みながら少年に話した。
「大丈夫。君のことは信用してるよ。ね、それ食べさせてよ。俺、腹減ってんだ」
「っ!!」
少年は海斗の言葉に驚いたような顔で振り返る。
「しょ、しょうがないなぁ」
そして再び顔を赤らめ、上目遣いに海斗をじっと見ると、ゆっくりとスプーンを海斗の口に運ぶ。
口の中で柔らかい感触とほんのり塩味がした。雑炊やおかゆというよりもリゾットに近い感じだった。もぐもぐと口を動かし、ごくんと飲み込む。
「……美味しい?」
少年は窺うようにして海斗をじっと見つめる。
「あぁ。旨い」
海斗はそう言ってにっこりと微笑む。
その表情と答えを聞いて、少年は初めて嬉しそうに笑みを浮かべた。
「っ!?」
少年のその笑顔に、海斗はどくんと心臓が大きく鳴った。
一瞬、あんなに見たかった優希の笑顔を見た気がしたのだ。
「……お前さ、名前……なんていうんだ?」
海斗は真面目な顔になると、少年をじっと見つめながらそう尋ねる。
「えっ?……エリス……」
少年は驚いた顔をしたが、顔を赤らめながらもぼそりと答えた。
「エリス……か。俺は、海斗だ」
海斗はふと自分の期待とは違う名前に残念そうな顔を見せる。
しかしすぐにエリスに悟られないよう笑顔を作り、自分の名を名乗った。
「変な名前」
エリスは顔を顰めるとぼそりと呟く。
「やかましい。俺達の世界じゃ普通の名前だ。ほら、早く食べさせろよ、それ」
海斗はムッとした顔をすると、エリスに器の食べ物を催促するように顎で指す。
「ふふっ。へーんな名前ー」
エリスは嬉しそうに笑うと面白そうにもう一度言う。
そしてスプーンで器の中の物を掬うと海斗の口元へと持っていく。
しかし、笑っていたと思ったら、エリスは口を尖らせながらじっと海斗を睨むようにして見つめ、
「これ、俺が作ったんだからねっ。残したら許さないんだからっ」
と言ったのだった。
「なるほど。それは食べないとな。じゃあ、『あーん』ってして」
海斗は納得するように頷くと、今度は意地悪そうに笑いながらエリスを見る。
「バッ、バカじゃないのっ!」
エリスは真っ赤な顔になると、スプーンを海斗の口の中へと無理矢理突っ込む。
一瞬驚いた表情をした海斗だったが、そんなエリスを可愛く思い、上目遣いにクスッと笑ったのだった。
☆☆☆
長い廊下の一番奥の部屋。
金色に輝く大きな扉の向こうに玉座がある。
そこに荒々しく腰掛け、右手を口に当てると、魔女は苛々しながら唇を噛んでいた。
「あぁっもうっ!! どうしてこう、いい男ってのはあぁも態度がでかいんだっ、偉そうにっ。ルイといい、あの人間といい、あの男といい……」
大声で文句を言いながら、魔女はある男のことを考えていた。
欲しい物は手に入れたはずなのに、この虚しさは何だろう。
満足感がないのはなぜだろうか。
魔女はその奥底に潜む想いを感じることなく、苛々と唇を噛んでいただけであった。
「イライザ様っ!」
勢いついた扉が大きな音と共に開き、大声で叫びながら1人の兵士がその部屋へと入ってきた。
「うるさいねっ!! 勝手に入って来るんじゃないよっ!!」
イライザと呼ばれた魔女は、目を吊り上げながらビシッと右の人差し指をその兵士に向け、大声で怒鳴る。
「はっ! 申し訳ありませんっ! しかしっ、すぐに申し上げたいことがっ」
兵士はびくりとしてその場に跪き、下を向いたままイライザに必死に話す。
「なんだ? 申してみよ」
イライザは不機嫌そうな顔をしながらも少し落ち着いたのか、玉座に座ったまま兵士をじっと見下ろす。
「はっ! じ、実は、人間の子供がワンダーランドに迷い込んだとの情報が……」
「人間の子供? あのムカつくガキじゃなくてか?」
イライザは兵士の言葉にぴくりと片方の眉を上げ、海斗が囚われている部屋の方角を指しながら問い掛ける。
「はい……。それが、生身の人間とのことで……」
兵士は恐る恐る言葉を発する。イライザの次の言葉が恐ろしいのだ。
「生身の人間!? なぜだっ!! 人間がワンダーランドに入れるわけがないっ!!」
イライザは兵士が思った通り、大声で怒鳴りながら兵士を指差す。
「そ……それはっ……」
兵士は魔女の迫力に恐れをなし、下を向いたまま声が上擦る。
「ちっ……ルイの仕業か……アイツ、何を企んでおる……ほんとにムカつく男だねっ」
イライザはふと考え、ぼそりと独り言を話していた。
「あ……あとですね……その人間の子供が、『ホワイトキャット』だという噂もありまして……」
兵士は更にびくびくと小刻みに体を震わせながら恐る恐るイライザに告げる。
「ホワイトキャットだってっ!?」
イライザは顔を真っ赤にしながら、玉座から立ち上がる。
その瞬間、跪いていた兵士は恐ろしさのあまり、思わず「ひぃっ」と小さく叫び、手をついて座り込んでしまっていた。
「そんなものっ、存在するわけがないっ!! ホワイトキャットなんているものかっ! その人間の子供、ホワイトキャットだろうがなんだろうが、構うものかっ! 見つけ出して殺しておしまいっ! ジャックっ! ジャーックっ! ジャックはおらぬかっ!!」
イライザは大声で兵士に向かって怒鳴ると、右の人差し指を指したまま、バッと手を振り上げる。
そして、『ジャック』という名を連呼する。
「お呼びでしょうか? 愛しの女王様」
ふと、扉に凭れるようにして立っている1人の男がいた。
グレーの軍服を着た、すらっとした長身。腰近くまである銀色の長い綺麗な髪。切れ長の赤い瞳でじっとイライザを見つめている。しかし見えているのは右目のみで、左目には黒い眼帯が付けられている。そして彼の声は低く甘い響きを持っていた。
「ジャックっ! ワンダーランドに迷い込んだという人間の子供を見つけ出して殺してくるんだっ! それと……これを使って、その子供が本当にホワイトキャットかどうか確かめてきなっ」
イライザはその長身の男をジャックと呼ぶと、大声で叫ぶように命令する。
そして、ひとつの小さな黒い小瓶をジャックに差し出すようにして見せる。
「仰せのままに」
ジャックはイライザの前まで来ると、すっと片膝を付き、イライザの右手の甲にそっと口付ける。
そして黒い小瓶を受け取ると、くすりと怪しい笑みを浮かべた。
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